A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二、三上寛、JUNKO他@千駄ヶ谷Loop Line

2007年03月10日 21時21分26秒 | 灰野敬二さんのこと
昨日、フランス大使館主催の「音響詩 SOUND POETRY / poesie sonore」というイベントが千駄ヶ谷のLoop Lineという会場で開催されました。出演者は灰野敬二、JUNKO、三上寛、足立智美、芳賀徹の5人。「音響詩」とは意味を持たない言葉による詩、という意味だそうですが、今回は詩にこだわらず「声」を素材とした演奏会になりました。
芳賀徹さん(女性)は2歳くらいの娘さんと一緒に登場。囁き声で意味がありそうでない不思議な詩を披露。
足立智美さん(男性)は「音響詩」の意味に最も近いパフォーマンス。意味のない言葉の羅列ををPower Bookで変調させて面白い音響を聴かせます。「音響彫刻」といってもいいのでは。
三上寛さんはお気に入りの詩を朴訥とした語りで聴かせる朗読。私は詩は中原中也くらいしか読みませんが、三上さんの朗読に詩への興味をそそられました。
JUNKOさんは非常階段での演奏と同じ超高周波絶叫パフォーマンス。30分間耳に突き刺さる高音ノイズヴォイスを聴いていると、意識が遠くへ置き去りにされてしまいます。こんなパフォーマンスを出来る人は世界広しといえども彼女くらいでしょう。
灰野さんはPAとギターアンプにそれぞれつないだ2本のマイクを使用。パーカッションを交えながら迫力のあるヴォイスパフォーマンスを展開。サンプラーを使い「アアァァァキィィィィグオォォォォ~」という複数の猛獣の叫びの様な声が会場中を吹き荒れます。灰野さんが目の前1メートルのところでのたうち回る恐ろしいほどの衝撃。
人間の声で表現できる物は無限にあるという事を実感したイベントでした。でもこのイベントが何故フランス大使館主催で開催されたのかは不明です。特にフランスと関係の深い出演者がいた訳でもないのですが。
(写真は詩の朗読をする三上寛さん。)
コメント
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