A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

不失者+裸のラリーズ

2006年05月02日 23時48分37秒 | 灰野敬二さんのこと
昨日、新宿裏窓主催で新宿JAMでまたまた面白いイベントが開催されました。光束夜を前座に、灰野敬二さん、DRONCO(b/das,裸のラリーズ)、SAMI(ds/裸のラリーズ)というトリオの演奏です。開場の30分前に行ったら一番前でした。ライヴハウス前の歩道には高橋幾郎さんや金子寿徳さんやミックさん(全員光束夜)が出てきてタバコを吸っています。というのも灰野さんが極端なタバコ嫌いで楽屋が禁煙なので。
これだけでも伝説的と言える光束夜の30分のへヴィーロックのあとに脅威のトリオが登場しました。私は事前に灰野さんとしては比較的真っ当なロックになるだろうと予測していました。裸のラリーズ自体、とてつもない音量や水谷孝さんのサイケなギターを別にすれば、循環コードのロックンロールだし、そのリズムセクションだからやっぱり反復ロックビートになるだろうと思ったからです。確かに最初の2曲くらいはラリーズのリズムに灰野さんがノイズギターを弾きまくるという、予測していた感じでした。しかし後半へ行くに連れて灰野色が強くなり、リズムのふたりも自由度を増した演奏を聴かせます。高揚する瞬間が何度も訪れ、魂を高く吹き上げて行きます。そう、これはもう「新生」不失者!ものすごい演奏が3時間にわたって繰り広げられました。
この前の灰野、高橋、浦辺のトリオが即興の極北を見せてくれたとしたら、今回のトリオはロックバンドとしてのギリギリの限界に挑んだ反対側の極北(南極?)と言えるでしょう。
それにしても今でも凄いものを観た放心状態の中にいます。
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