<BIS>
BIS SA 1631(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.38
(1)第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
(2)第82番「われは足れり」BWV82
(3)第55番「われ哀れなる人、われ罪の下僕」BWV55
(4)第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
キャロリン・サンプソン(Sop)(1)(4)、ペーター・コーイ(Bs)(2)、
ゲルト・テュルク(Ten)(3)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJ第38弾は合唱が登場しないソロ(独唱)カンタータ集。いずれもシリアスで
重厚な内容ながら、第52番の冒頭がブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章と
同素材だったり、82番ではオーボエの三宮正満、第55番では前田りり子のフル
ート・ソロの大活躍を満喫できるなど興味満載。キャロリン・サンプソン、ペ
ーター・コーイ、ゲルト・テュルクというおなじみの三名が名人芸を聴かせて
くれます。
BIS SA 1432(SACD-Hybrid) \2500
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(2)同(グラズノフ編):なつかしい土地の思い出 Op.35
(3)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
ワジム・グルズマン(Vn)
アンドルー・リットン(指)ベルゲン・フィル
SACDハイブリッド盤。レーラ・アウエルバッハ作品の演奏で注目のグルズマ
ン。彼はイスラエル国籍ながら旧ソ連の出身で、チャイコフスキーもグラズノ
フもまさにお国物。両協奏曲はロシア・ヴァイオリン楽派の創始レオポルド・
アウアーに献呈すべく作曲されましたが、チャイコフスキー作品はそれを拒否
されたことが知られています。当アルバムはアウアーの愛器1690年製ストラ
ディヴァリウスでそれら因縁の作品を奏しました。艶のある音色が魅力。
BIS 1241(SACD-Hybrid) \2500
サリー・ビーミッシュ:
(1)ヴィオラ協奏曲第2番「船乗り」(2001)
(2)ホワイトスケープ (2000)
(3)サングスターズ (2002)
タベア・ツィンマーマン(Va)
オーラ・ルドネル(指)スウェーデン室内管
イギリスの女性作曲家サリー・ビーミッシュ (1956-)。このアルバムに収めら
れた3篇は、彼女がスウェーデン室内管のレジデント・コンポザーを務めてい
た4年間の作。。自身がヴィオラ奏者でもある彼女がツィマーマンのために書
いたヴィオラ協奏曲第2番が聴きもの。「ホワイトスケープ」はイギリスの女
流作家メアリー・シェリー(フランケンシュタインの原作者ですな)の人生と作
品から霊感を受けたという作品。いずれも叙情性とドラマ性に満ちています。
BIS 1578 \2380
ジョン・ピッカード:
(1)イカルスの飛行 (1990)
(2)必然の女神の紡錘-トロンボーン、打楽器、弦楽のための (1998)
(3)チャンネル・ファイアリング (1993)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)(2)、
マーティン・ブラビンス(指)ノールショピングSO
堅固な構築性で注目されているイギリスの作曲家ジョン・ピッカード (1963-)。
ここに収められたオーケストラ曲3篇も興味深いものばかり。プラトンの「国
家」中の幽体離脱の話に基づく「必然の女神の紡錘」ではあのリンドベルイが
トロンボーン独奏を務める豪華さ。トマス・ハーディの詩に基づく「チャンネ
ル・ファイアリング」の暗さも独特です。
BIS SA 1738(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
(1)第1番ハ長調 (2)第2番ニ長調 (3)第3番ホ短調 (4)第4番ハ長調
(5)第5番変ロ長調 (6)第6番変ホ長調 (7)第1番ニ短調 (8)第8番ニ長調
(9)第9番ハ長調 (10)第10番ロ短調 (11)第11番ヘ長調 (12)第12番ト短調
(13)第1番ハ短調(交響的楽章) (14)第8番ニ長調(フルオケ版)
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
かつてCD4枚で発売されていたメンデルスゾーン若書きの弦楽交響曲全集が、
何と1枚で再登場。これはSACDをサラウンド効果等を無視し、通常ステレオと
して4時間以上を収録した驚異のアルバムです。第8番はフルオーケスオラ版も
入っています。旧ソ連出身の巨匠マルキスの颯爽とした演奏が快適です。
BIS SA 1766(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:協奏曲全集
(1)ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(オリジナル1844年版) (2)同ニ短調
(3)ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調
(4)ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25 (5)同第2番ニ短調Op.40 (6)同イ短調
(7)2台のピアノのための協奏曲ホ長調 (8)同変イ長調
(9)華麗なカプリッチョOp.22 (10)華麗なロンドOp.29
(11)セレナードとアレグロ・ジョコーソ Op.43
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ロナルド・ブラウティハム、ローランド・ペンティネン、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)、
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
こちらはメンデルスゾーンの全協奏曲を1枚に収めた驚異盤。美貌の名手クー
レンによるヴァイオリン協奏曲ホ短調は1844年オリジナル版による世界初録音
で、通常発売当時話題となりました。独奏者はほかにブラウティハムやペン
ティネンなどヴィルトゥオーゾをあつめ、爽やかな演奏を繰り広げます。
<LSO Live>
LSO 0661(SACD-Hybrid) \2180
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
ワレリー・ゲルギエフ(指)ロンドンSO.
録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。
2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ
中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしい
ことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定しました。ゲルギ
エフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、昨年11月22日本拠バービカン
につづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダ
ムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。
ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収
められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにあります。
“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにか
に追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤン
ソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月 / LSO.0038)と同じく、
第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場
面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっ
ては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆきます。この一見あまりに無謀かの
ように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経
症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示す
るための必然的選択だったのではないかと思えてくるのです。
「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握る
カーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、ま
ぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)
「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、
郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこの
シリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会え
そうだ。」(テレグラフ紙)
「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致し
ていた。」(インディペンデント紙)
力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー
像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好
むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちが
いないでしょう。
<SATIRINO>
STRN 072 2枚組 \4500
D.スカルラッティ:
30のソナタ集-クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年)
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1989年スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッ
ケルスにもとづく)]
録音:2007年5月20-23日スペイン、ヴァレンシア、モンセラート、ラ・カーサ
・ウズル
名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。
任意にセレクトされた前作(STRN.021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫の
フーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録しています。スカルラッティが
残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過
ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がい
ろいろとみられます。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネ
ットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇
ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込ま
れています。
当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりとお楽しみい
ただけます。
STRN 071 \2500
「ボヤージュ」
(1)シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調D.760
(2)シューベルト / リスト編:「白鳥の歌」より影法師
(3)リスト:
巡礼の年第2年「イタリア」より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
(4)ワーグナー / リスト編:「タンホイザー」序曲
(5)シューベルト / リスト編:「冬の旅」より幻の太陽
フェレンツ・ヴィジ(P)
録音:2007年6月27-29日フランス、テアトル・ド・カンブレー
1974年トランシルヴァニア(ルーマニア)に生まれの俊英フェレンツ・ヴィジが
弾くロマン派のピアノ作品集です。ヴィジいわく“航海”と題されたコンセプ
ト・アルバムは、聴き手の心象風景への旅までも思い描いて編んだとのこと。
なかでもリストが編曲を手がけたナンバーに聴く深い詩情は大器を予感させま
す。録音もスタインウェイの煌びやかな音色をあますところなく捉えています。
<MIRARE>
MIR 050 \2500
「スターバト・マーテル」
作者不詳:サルヴェ・レジーナ、ベルターリ:ソナタ第4番ニ短調
フックス:アヴェ・マリア K151、レオポルド I世:レジナ・チェリ
サンチェス:
スターバト・マーテル、シュメルツァー:ソナタ第4、9、11、12番
ジアーニ:アルマ・レデンプトリス・マーテル
カルロス・メーナ(C-T)フィリップ・ピエルロ(指&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカーレ・コンソート
【フランシス・フェルナンデス(Vn) ルイス・オターヴィオ・サントス(Vn)
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミーネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・コピエテルス(Vn)ジョバンナ・ペシ(ハープ) ルカ・グリエルミ】
透明感溢れる澄みきった歌声のスペイン出身のカウンター・テナー、カルロス
・メーナとフィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによる演
奏。彼らによるスターバト・マーテルはこれまでヴィヴァルディ(MIR 9968)と
ペルゴレージ(MIR 006)が既に録音されています。今回収録されている作品は、
憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の
少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。
その他ウィーン宮廷の楽長を務めた音楽家たちによって作曲されたモテットや
レオポルドI世自身が書いたレジナ・チェリなど意欲的な内容。
MIR 049 \2500
ショーソン:ピアノ三重奏ト短調Op.3
ラヴェル:ピアノ三重奏
ショーソン・トリオ【フィリップ・タレク(Vn) アントワーヌ・ランドウスキ
(Vc) ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】
フランスの人口2000人ほどの村 クレラックで2001年に行われた音楽祭で知り
合った3人が結成したトリオ。2008年最も注目すべき若手演奏たちでしょう。
甘美でしなやかな音色は比類なき彼らの才能を十分に示しています。ショーソ
ンの音楽に魅せられた若手3人の今後の活躍が大いに期待されます。
<MUSICAPHON>
M 56877 \2250
「静かなる歌の祈り」
シューベルト:
ミューズの子、恋人のそばに、ます、羊飼いの嘆きの歌、夕映えの中で、
セレナード、夜曲、魔王、さすらい人の夜の歌
ウェーバー:
私は道端の小さなバラを見た、灼熱の恋*、時*、私にまどろみを*、
uber die Berge
マウロ・ジュリアーニ:別れ、歌
フェルディナント・ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
シュポーア:
春の歌、はじめての口づけ、子守唄、Getrennete Liebe, Beruhigugn,
Klagelied von den drei Rosen
オラフ・ベーア(Br) ヤン・ザーチェク(G)
オラフ・ベーアといえば、ディースカウの後継者と称されることもある名高い
バリトン。オペラの舞台での活躍が目立っていますが、このたびギターとの
デュオによるリートの登場です。ギターをつとめるのは、プラハ出身のヤン・
ザーチェク。展覧会の絵のギター版のリリースなど数多くの録音をもつ名手
です。ギター伴奏によるセレナードは思わず涙の絶品。魔王の伴奏も見事の
一言でございます。ウェーバーの歌曲のいくつか(*のもの)は、もともとギタ
ー伴奏のために書かれたもの。ジュリアーニ(1781-1829)は、ベートーヴェン
とも交流のあったギターの名演奏家でもありました。きわめて自然にして流麗
な音楽を聴かせます。気品とうまさをあわせもつ見事なバリトン、ギターの
音色とあいまって、この上ない耳のごちそう的1枚となっています。
BIS SA 1631(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.38
(1)第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
(2)第82番「われは足れり」BWV82
(3)第55番「われ哀れなる人、われ罪の下僕」BWV55
(4)第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
キャロリン・サンプソン(Sop)(1)(4)、ペーター・コーイ(Bs)(2)、
ゲルト・テュルク(Ten)(3)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJ第38弾は合唱が登場しないソロ(独唱)カンタータ集。いずれもシリアスで
重厚な内容ながら、第52番の冒頭がブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章と
同素材だったり、82番ではオーボエの三宮正満、第55番では前田りり子のフル
ート・ソロの大活躍を満喫できるなど興味満載。キャロリン・サンプソン、ペ
ーター・コーイ、ゲルト・テュルクというおなじみの三名が名人芸を聴かせて
くれます。
BIS SA 1432(SACD-Hybrid) \2500
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(2)同(グラズノフ編):なつかしい土地の思い出 Op.35
(3)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
ワジム・グルズマン(Vn)
アンドルー・リットン(指)ベルゲン・フィル
SACDハイブリッド盤。レーラ・アウエルバッハ作品の演奏で注目のグルズマ
ン。彼はイスラエル国籍ながら旧ソ連の出身で、チャイコフスキーもグラズノ
フもまさにお国物。両協奏曲はロシア・ヴァイオリン楽派の創始レオポルド・
アウアーに献呈すべく作曲されましたが、チャイコフスキー作品はそれを拒否
されたことが知られています。当アルバムはアウアーの愛器1690年製ストラ
ディヴァリウスでそれら因縁の作品を奏しました。艶のある音色が魅力。
BIS 1241(SACD-Hybrid) \2500
サリー・ビーミッシュ:
(1)ヴィオラ協奏曲第2番「船乗り」(2001)
(2)ホワイトスケープ (2000)
(3)サングスターズ (2002)
タベア・ツィンマーマン(Va)
オーラ・ルドネル(指)スウェーデン室内管
イギリスの女性作曲家サリー・ビーミッシュ (1956-)。このアルバムに収めら
れた3篇は、彼女がスウェーデン室内管のレジデント・コンポザーを務めてい
た4年間の作。。自身がヴィオラ奏者でもある彼女がツィマーマンのために書
いたヴィオラ協奏曲第2番が聴きもの。「ホワイトスケープ」はイギリスの女
流作家メアリー・シェリー(フランケンシュタインの原作者ですな)の人生と作
品から霊感を受けたという作品。いずれも叙情性とドラマ性に満ちています。
BIS 1578 \2380
ジョン・ピッカード:
(1)イカルスの飛行 (1990)
(2)必然の女神の紡錘-トロンボーン、打楽器、弦楽のための (1998)
(3)チャンネル・ファイアリング (1993)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)(2)、
マーティン・ブラビンス(指)ノールショピングSO
堅固な構築性で注目されているイギリスの作曲家ジョン・ピッカード (1963-)。
ここに収められたオーケストラ曲3篇も興味深いものばかり。プラトンの「国
家」中の幽体離脱の話に基づく「必然の女神の紡錘」ではあのリンドベルイが
トロンボーン独奏を務める豪華さ。トマス・ハーディの詩に基づく「チャンネ
ル・ファイアリング」の暗さも独特です。
BIS SA 1738(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
(1)第1番ハ長調 (2)第2番ニ長調 (3)第3番ホ短調 (4)第4番ハ長調
(5)第5番変ロ長調 (6)第6番変ホ長調 (7)第1番ニ短調 (8)第8番ニ長調
(9)第9番ハ長調 (10)第10番ロ短調 (11)第11番ヘ長調 (12)第12番ト短調
(13)第1番ハ短調(交響的楽章) (14)第8番ニ長調(フルオケ版)
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
かつてCD4枚で発売されていたメンデルスゾーン若書きの弦楽交響曲全集が、
何と1枚で再登場。これはSACDをサラウンド効果等を無視し、通常ステレオと
して4時間以上を収録した驚異のアルバムです。第8番はフルオーケスオラ版も
入っています。旧ソ連出身の巨匠マルキスの颯爽とした演奏が快適です。
BIS SA 1766(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:協奏曲全集
(1)ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(オリジナル1844年版) (2)同ニ短調
(3)ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調
(4)ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25 (5)同第2番ニ短調Op.40 (6)同イ短調
(7)2台のピアノのための協奏曲ホ長調 (8)同変イ長調
(9)華麗なカプリッチョOp.22 (10)華麗なロンドOp.29
(11)セレナードとアレグロ・ジョコーソ Op.43
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ロナルド・ブラウティハム、ローランド・ペンティネン、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)、
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
こちらはメンデルスゾーンの全協奏曲を1枚に収めた驚異盤。美貌の名手クー
レンによるヴァイオリン協奏曲ホ短調は1844年オリジナル版による世界初録音
で、通常発売当時話題となりました。独奏者はほかにブラウティハムやペン
ティネンなどヴィルトゥオーゾをあつめ、爽やかな演奏を繰り広げます。
<LSO Live>
LSO 0661(SACD-Hybrid) \2180
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
ワレリー・ゲルギエフ(指)ロンドンSO.
録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。
2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ
中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしい
ことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定しました。ゲルギ
エフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、昨年11月22日本拠バービカン
につづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダ
ムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。
ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収
められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにあります。
“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにか
に追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤン
ソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月 / LSO.0038)と同じく、
第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場
面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっ
ては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆきます。この一見あまりに無謀かの
ように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経
症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示す
るための必然的選択だったのではないかと思えてくるのです。
「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握る
カーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、ま
ぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)
「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、
郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこの
シリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会え
そうだ。」(テレグラフ紙)
「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致し
ていた。」(インディペンデント紙)
力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー
像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好
むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちが
いないでしょう。
<SATIRINO>
STRN 072 2枚組 \4500
D.スカルラッティ:
30のソナタ集-クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年)
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1989年スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッ
ケルスにもとづく)]
録音:2007年5月20-23日スペイン、ヴァレンシア、モンセラート、ラ・カーサ
・ウズル
名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。
任意にセレクトされた前作(STRN.021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫の
フーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録しています。スカルラッティが
残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過
ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がい
ろいろとみられます。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネ
ットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇
ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込ま
れています。
当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりとお楽しみい
ただけます。
STRN 071 \2500
「ボヤージュ」
(1)シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調D.760
(2)シューベルト / リスト編:「白鳥の歌」より影法師
(3)リスト:
巡礼の年第2年「イタリア」より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
(4)ワーグナー / リスト編:「タンホイザー」序曲
(5)シューベルト / リスト編:「冬の旅」より幻の太陽
フェレンツ・ヴィジ(P)
録音:2007年6月27-29日フランス、テアトル・ド・カンブレー
1974年トランシルヴァニア(ルーマニア)に生まれの俊英フェレンツ・ヴィジが
弾くロマン派のピアノ作品集です。ヴィジいわく“航海”と題されたコンセプ
ト・アルバムは、聴き手の心象風景への旅までも思い描いて編んだとのこと。
なかでもリストが編曲を手がけたナンバーに聴く深い詩情は大器を予感させま
す。録音もスタインウェイの煌びやかな音色をあますところなく捉えています。
<MIRARE>
MIR 050 \2500
「スターバト・マーテル」
作者不詳:サルヴェ・レジーナ、ベルターリ:ソナタ第4番ニ短調
フックス:アヴェ・マリア K151、レオポルド I世:レジナ・チェリ
サンチェス:
スターバト・マーテル、シュメルツァー:ソナタ第4、9、11、12番
ジアーニ:アルマ・レデンプトリス・マーテル
カルロス・メーナ(C-T)フィリップ・ピエルロ(指&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカーレ・コンソート
【フランシス・フェルナンデス(Vn) ルイス・オターヴィオ・サントス(Vn)
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミーネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・コピエテルス(Vn)ジョバンナ・ペシ(ハープ) ルカ・グリエルミ】
透明感溢れる澄みきった歌声のスペイン出身のカウンター・テナー、カルロス
・メーナとフィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによる演
奏。彼らによるスターバト・マーテルはこれまでヴィヴァルディ(MIR 9968)と
ペルゴレージ(MIR 006)が既に録音されています。今回収録されている作品は、
憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の
少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。
その他ウィーン宮廷の楽長を務めた音楽家たちによって作曲されたモテットや
レオポルドI世自身が書いたレジナ・チェリなど意欲的な内容。
MIR 049 \2500
ショーソン:ピアノ三重奏ト短調Op.3
ラヴェル:ピアノ三重奏
ショーソン・トリオ【フィリップ・タレク(Vn) アントワーヌ・ランドウスキ
(Vc) ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】
フランスの人口2000人ほどの村 クレラックで2001年に行われた音楽祭で知り
合った3人が結成したトリオ。2008年最も注目すべき若手演奏たちでしょう。
甘美でしなやかな音色は比類なき彼らの才能を十分に示しています。ショーソ
ンの音楽に魅せられた若手3人の今後の活躍が大いに期待されます。
<MUSICAPHON>
M 56877 \2250
「静かなる歌の祈り」
シューベルト:
ミューズの子、恋人のそばに、ます、羊飼いの嘆きの歌、夕映えの中で、
セレナード、夜曲、魔王、さすらい人の夜の歌
ウェーバー:
私は道端の小さなバラを見た、灼熱の恋*、時*、私にまどろみを*、
uber die Berge
マウロ・ジュリアーニ:別れ、歌
フェルディナント・ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
シュポーア:
春の歌、はじめての口づけ、子守唄、Getrennete Liebe, Beruhigugn,
Klagelied von den drei Rosen
オラフ・ベーア(Br) ヤン・ザーチェク(G)
オラフ・ベーアといえば、ディースカウの後継者と称されることもある名高い
バリトン。オペラの舞台での活躍が目立っていますが、このたびギターとの
デュオによるリートの登場です。ギターをつとめるのは、プラハ出身のヤン・
ザーチェク。展覧会の絵のギター版のリリースなど数多くの録音をもつ名手
です。ギター伴奏によるセレナードは思わず涙の絶品。魔王の伴奏も見事の
一言でございます。ウェーバーの歌曲のいくつか(*のもの)は、もともとギタ
ー伴奏のために書かれたもの。ジュリアーニ(1781-1829)は、ベートーヴェン
とも交流のあったギターの名演奏家でもありました。きわめて自然にして流麗
な音楽を聴かせます。気品とうまさをあわせもつ見事なバリトン、ギターの
音色とあいまって、この上ない耳のごちそう的1枚となっています。