クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-01 No.12

2008年01月19日 13時16分46秒 | Weblog
<BIS>
BIS SA 1631(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.38
(1)第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
(2)第82番「われは足れり」BWV82
(3)第55番「われ哀れなる人、われ罪の下僕」BWV55
(4)第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
キャロリン・サンプソン(Sop)(1)(4)、ペーター・コーイ(Bs)(2)、
ゲルト・テュルク(Ten)(3)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJ第38弾は合唱が登場しないソロ(独唱)カンタータ集。いずれもシリアスで
重厚な内容ながら、第52番の冒頭がブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章と
同素材だったり、82番ではオーボエの三宮正満、第55番では前田りり子のフル
ート・ソロの大活躍を満喫できるなど興味満載。キャロリン・サンプソン、ペ
ーター・コーイ、ゲルト・テュルクというおなじみの三名が名人芸を聴かせて
くれます。

BIS SA 1432(SACD-Hybrid) \2500
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
(2)同(グラズノフ編):なつかしい土地の思い出 Op.35
(3)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
ワジム・グルズマン(Vn)
アンドルー・リットン(指)ベルゲン・フィル
SACDハイブリッド盤。レーラ・アウエルバッハ作品の演奏で注目のグルズマ
ン。彼はイスラエル国籍ながら旧ソ連の出身で、チャイコフスキーもグラズノ
フもまさにお国物。両協奏曲はロシア・ヴァイオリン楽派の創始レオポルド・
アウアーに献呈すべく作曲されましたが、チャイコフスキー作品はそれを拒否
されたことが知られています。当アルバムはアウアーの愛器1690年製ストラ
ディヴァリウスでそれら因縁の作品を奏しました。艶のある音色が魅力。

BIS 1241(SACD-Hybrid) \2500
サリー・ビーミッシュ:
(1)ヴィオラ協奏曲第2番「船乗り」(2001)
(2)ホワイトスケープ (2000)
(3)サングスターズ (2002)
タベア・ツィンマーマン(Va)
オーラ・ルドネル(指)スウェーデン室内管
イギリスの女性作曲家サリー・ビーミッシュ (1956-)。このアルバムに収めら
れた3篇は、彼女がスウェーデン室内管のレジデント・コンポザーを務めてい
た4年間の作。。自身がヴィオラ奏者でもある彼女がツィマーマンのために書
いたヴィオラ協奏曲第2番が聴きもの。「ホワイトスケープ」はイギリスの女
流作家メアリー・シェリー(フランケンシュタインの原作者ですな)の人生と作
品から霊感を受けたという作品。いずれも叙情性とドラマ性に満ちています。

BIS 1578 \2380
ジョン・ピッカード:
(1)イカルスの飛行 (1990)
(2)必然の女神の紡錘-トロンボーン、打楽器、弦楽のための (1998)
(3)チャンネル・ファイアリング (1993)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)(2)、
マーティン・ブラビンス(指)ノールショピングSO
堅固な構築性で注目されているイギリスの作曲家ジョン・ピッカード (1963-)。
ここに収められたオーケストラ曲3篇も興味深いものばかり。プラトンの「国
家」中の幽体離脱の話に基づく「必然の女神の紡錘」ではあのリンドベルイが
トロンボーン独奏を務める豪華さ。トマス・ハーディの詩に基づく「チャンネ
ル・ファイアリング」の暗さも独特です。

BIS SA 1738(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
(1)第1番ハ長調 (2)第2番ニ長調 (3)第3番ホ短調 (4)第4番ハ長調 
(5)第5番変ロ長調 (6)第6番変ホ長調 (7)第1番ニ短調 (8)第8番ニ長調 
(9)第9番ハ長調 (10)第10番ロ短調 (11)第11番ヘ長調 (12)第12番ト短調 
(13)第1番ハ短調(交響的楽章) (14)第8番ニ長調(フルオケ版)
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
かつてCD4枚で発売されていたメンデルスゾーン若書きの弦楽交響曲全集が、
何と1枚で再登場。これはSACDをサラウンド効果等を無視し、通常ステレオと
して4時間以上を収録した驚異のアルバムです。第8番はフルオーケスオラ版も
入っています。旧ソ連出身の巨匠マルキスの颯爽とした演奏が快適です。

BIS SA 1766(SACD) \2500
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:協奏曲全集
(1)ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(オリジナル1844年版) (2)同ニ短調 
(3)ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調 
(4)ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25 (5)同第2番ニ短調Op.40 (6)同イ短調 
(7)2台のピアノのための協奏曲ホ長調 (8)同変イ長調 
(9)華麗なカプリッチョOp.22 (10)華麗なロンドOp.29 
(11)セレナードとアレグロ・ジョコーソ Op.43
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ロナルド・ブラウティハム、ローランド・ペンティネン、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)、
レフ・マルキス(指)アムステルダム・シンフォニエッタ
こちらはメンデルスゾーンの全協奏曲を1枚に収めた驚異盤。美貌の名手クー
レンによるヴァイオリン協奏曲ホ短調は1844年オリジナル版による世界初録音
で、通常発売当時話題となりました。独奏者はほかにブラウティハムやペン
ティネンなどヴィルトゥオーゾをあつめ、爽やかな演奏を繰り広げます。




<LSO Live>
LSO 0661(SACD-Hybrid) \2180
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
ワレリー・ゲルギエフ(指)ロンドンSO.
録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。
2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ
中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしい
ことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定しました。ゲルギ
エフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、昨年11月22日本拠バービカン
につづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダ
ムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。
ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収
められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにあります。
“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにか
に追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤン
ソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月 / LSO.0038)と同じく、
第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場
面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっ
ては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆきます。この一見あまりに無謀かの
ように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経
症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示す
るための必然的選択だったのではないかと思えてくるのです。
「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握る
カーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、ま
ぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)
「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、
郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこの
シリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会え
そうだ。」(テレグラフ紙)
「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致し
ていた。」(インディペンデント紙)
力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー
像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好
むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちが
いないでしょう。




<SATIRINO>
STRN 072 2枚組 \4500
D.スカルラッティ:
30のソナタ集-クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年)
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1989年スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッ
ケルスにもとづく)]
録音:2007年5月20-23日スペイン、ヴァレンシア、モンセラート、ラ・カーサ
・ウズル
名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。
任意にセレクトされた前作(STRN.021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫の
フーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録しています。スカルラッティが
残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過
ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がい
ろいろとみられます。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネ
ットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇
ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込ま
れています。
当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりとお楽しみい
ただけます。

STRN 071 \2500
「ボヤージュ」
(1)シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調D.760
(2)シューベルト / リスト編:「白鳥の歌」より影法師
(3)リスト:
巡礼の年第2年「イタリア」より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
(4)ワーグナー / リスト編:「タンホイザー」序曲
(5)シューベルト / リスト編:「冬の旅」より幻の太陽
フェレンツ・ヴィジ(P)
録音:2007年6月27-29日フランス、テアトル・ド・カンブレー
1974年トランシルヴァニア(ルーマニア)に生まれの俊英フェレンツ・ヴィジが
弾くロマン派のピアノ作品集です。ヴィジいわく“航海”と題されたコンセプ
ト・アルバムは、聴き手の心象風景への旅までも思い描いて編んだとのこと。
なかでもリストが編曲を手がけたナンバーに聴く深い詩情は大器を予感させま
す。録音もスタインウェイの煌びやかな音色をあますところなく捉えています。




<MIRARE>
MIR 050 \2500
「スターバト・マーテル」
作者不詳:サルヴェ・レジーナ、ベルターリ:ソナタ第4番ニ短調
フックス:アヴェ・マリア K151、レオポルド I世:レジナ・チェリ
サンチェス:
スターバト・マーテル、シュメルツァー:ソナタ第4、9、11、12番
ジアーニ:アルマ・レデンプトリス・マーテル
カルロス・メーナ(C-T)フィリップ・ピエルロ(指&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リチェルカーレ・コンソート
【フランシス・フェルナンデス(Vn) ルイス・オターヴィオ・サントス(Vn)
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミーネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランク・コピエテルス(Vn)ジョバンナ・ペシ(ハープ) ルカ・グリエルミ】
透明感溢れる澄みきった歌声のスペイン出身のカウンター・テナー、カルロス
・メーナとフィリップ・ピエルロ率いるリチェルカーレ・コンソートによる演
奏。彼らによるスターバト・マーテルはこれまでヴィヴァルディ(MIR 9968)と
ペルゴレージ(MIR 006)が既に録音されています。今回収録されている作品は、
憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の
少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。
その他ウィーン宮廷の楽長を務めた音楽家たちによって作曲されたモテットや
レオポルドI世自身が書いたレジナ・チェリなど意欲的な内容。

MIR 049 \2500
ショーソン:ピアノ三重奏ト短調Op.3
ラヴェル:ピアノ三重奏
ショーソン・トリオ【フィリップ・タレク(Vn) アントワーヌ・ランドウスキ
(Vc) ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】
フランスの人口2000人ほどの村 クレラックで2001年に行われた音楽祭で知り
合った3人が結成したトリオ。2008年最も注目すべき若手演奏たちでしょう。
甘美でしなやかな音色は比類なき彼らの才能を十分に示しています。ショーソ
ンの音楽に魅せられた若手3人の今後の活躍が大いに期待されます。




<MUSICAPHON>
M 56877 \2250
「静かなる歌の祈り」
シューベルト:
ミューズの子、恋人のそばに、ます、羊飼いの嘆きの歌、夕映えの中で、
セレナード、夜曲、魔王、さすらい人の夜の歌
ウェーバー:
私は道端の小さなバラを見た、灼熱の恋*、時*、私にまどろみを*、
uber die Berge
マウロ・ジュリアーニ:別れ、歌
フェルディナント・ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
シュポーア:
春の歌、はじめての口づけ、子守唄、Getrennete Liebe, Beruhigugn,
Klagelied von den drei Rosen
オラフ・ベーア(Br) ヤン・ザーチェク(G)
オラフ・ベーアといえば、ディースカウの後継者と称されることもある名高い
バリトン。オペラの舞台での活躍が目立っていますが、このたびギターとの
デュオによるリートの登場です。ギターをつとめるのは、プラハ出身のヤン・
ザーチェク。展覧会の絵のギター版のリリースなど数多くの録音をもつ名手
です。ギター伴奏によるセレナードは思わず涙の絶品。魔王の伴奏も見事の
一言でございます。ウェーバーの歌曲のいくつか(*のもの)は、もともとギタ
ー伴奏のために書かれたもの。ジュリアーニ(1781-1829)は、ベートーヴェン
とも交流のあったギターの名演奏家でもありました。きわめて自然にして流麗
な音楽を聴かせます。気品とうまさをあわせもつ見事なバリトン、ギターの
音色とあいまって、この上ない耳のごちそう的1枚となっています。

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08-01 No.11-1

2008年01月18日 15時58分24秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDS-5012282 \1980
マーラー:交響曲第9番
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
87年からスタートしたEMIへのラトルのマーラー交響曲全曲録音企画は2002年の
ベルリン・フィルの音楽監督就任のお披露目の定期公演での第5番の録音で完
成しました。そのシリーズではウィーン・フィルとの録音で第9番が録音され
ましたが、5年後の07/08年シーズンの開幕プログラムでとりあげたのがマーラ
ーの第9番です。その機会に収録されラトルとしては2度目の録音となります。
ウィーン・フィルとベルリン・フィルという最高峰のオケを指揮して録音を完
成させたラトルの最高峰の指揮者としての存在感をしめす録音です。勿論演奏
は強力な全奏、ソリスティックな名人わざをベルリン・フィルから引き出し作
品の魅力をすみずみまで伝える新録音です。




<molto fine>
MF 25001 \2800
「めぐる時、めぐる思い‐Ein Tag」
収録曲
1 G.マーラー:春の朝
2 R.シュトラウス:お父さんは言いました
3 H.プフィッツナー:だから春の空はこんなに青いの?
4 ヴォルフ:つれない娘
5 H.ヴォルフ:心とけた娘
6 A.ベルク:葦の歌
7 シェーンベルク:期待
8 A.ベルク: 夜
9 J.マルクス:森の幸せ
10 R.シュトラウス:セレナーデ
11 A.ベルク:夜うぐいす
12 E.H.グリーグ:あなたを愛す
13 E.H.グリーグ: 夢 Op.48-6
14 H.ヴォルフ:捨てられた女中
15 H.ヴォルフ:明け方に
16 H.ヴォルフ:水の精ビンセフース
松下悦子(S)、土居知子(Pf)
録音:2007年8月9日~10日/群馬・笠懸野文化ホール・パル
N&Fの新レーベル、molto fine(モルト・フィーネ)の第4弾は、関西を中心と
して活躍するソプラノの松下悦子のデビューCD。牧師を父として京都に生まれ、
8歳のときふとラジオから聞こえた「マタイ受難曲」の合唱に心をぎゅっとつ
かまれ、なぜかレコードではなく楽譜を買いに走ったという。
後年ドイツに留学し、A.オジェーに師事する機会にめぐまれ、H.リリングのも
とでは、オラトリオやカンタータの演奏と録音に数多く参加するという貴重な
経験をしました。このCDは、とどめることができない「時の流れ」をテーマに
しています。マーラーの「春の朝」にはじまり、ベルクの「夜」、グリーグの
「夢」など16曲が選曲され、「朝から昼、夕方、夜、そしてまた巡り来る朝、
という1日の流れ」を描いています。CDを聴いていると、鮮やかなイメージが
次々と目の前に現れては消え、時が流れていく。松下自身の手になる訳詞から
も、彼女が見ているイメージを垣間見るようで、ここに至るまでの彼女が辿っ
てきた「めぐる時、めぐる思い」を実感することができます。
松下 悦子  Estuko Matsushita/ソプラノ
同志社女子大学音楽学科声楽専攻を卒業後、ドイツ・カールスルーエ音楽大学
大学院声楽学科修了。在独中は、故アーリーン・オジェー、ジェーン・メンゲ
ドートに師事し、ヘルムート・リリンクのもとでオラトリオ、カンタータなど
の演奏・録音に参加した。帰国後、歌曲、オラトリオ、教会音楽を中心に幅広
く活躍。バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、
ハイドン「天地創造」「四季」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、プーラ
ンク「グローリア」、R.シュトラウス「4つの最後の歌」などは国内外でたび
たび演奏、歌曲では新ウィーン楽派やメシアンなど現代曲への取り組みが注目
されている。定期的に開いているリサイタルでは、企画性の高いプログラミン
グと歌唱力が高く評価され、大阪文化賞(1996)、音楽クリティック・クラブ奨
励賞(2000)、藤堂音楽褒賞(2002)を受賞。1991年第3回日本シューベルト協会
国際声楽コンクール第2位および聴衆賞、1992年第39回オランダ・ヘルトーゲ
ンボス国際声楽コンクール歌曲部門第3位(1位なし)およびオランダ音楽賞、
1994年第63回日本音楽コンクール声楽部門第2位および松下賞受賞。現在、同
志社女子大学准教授。関西二期会会員。日本シューベルト協会同人。

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08-01 No.11-2

2008年01月18日 15時56分55秒 | Weblog
<VENEZIA>
CDVE04302 3枚組 2000
現代ロシアの作曲家達による管弦楽作品集1
ロジェストヴェンスキー指揮
CD.1
(1)ボリス・アラポフ (1905-1992)
「FOUR SEASONS(四季)」(ソプラノ、テノール独唱とオーケストラの為の作品)
タティアナ・メレンチャエヴァ(ソプラノ)
ボリス・マレシュキン(テノール)
インストゥルメンタル・アンサンブル 1987年
(2)ヴァレリー・キクタ (1941- )
「UKRANIAN CAROLS AND SPRING RITUAL SONGS」(合奏協奏曲)
ソビエトRTV大交響楽団 1968年
(3)ソフィア・グバイドゥーリナ (1931- )
カンタータ「RUBAYAT(ルバイヤート)」
(バリトン独唱と室内オーケストラの為の作品)
セルゲイ・ヤコヴェンコ(バリトン)
ソロイスツ・アンサンブル 1979年
CD.2
(4)ゲオルギー・ドミトリエフ (1942- )
オラトリオ「The Russian Primary Chronicle」
(11世紀のテキストと独唱、合唱、室内オーケストラの為の作品)
アレクセイ・マルティーノフ(テノール)
アナトーリ・サフューリン(バス)
モスクワ音楽学院合唱団
ソビエト文化省交響楽団 1987年
CD.3
(5)ロディオン・シチェドリン (1932- )
交響曲第2番「25の前奏曲」
ソビエトRTV大交響楽団 1965年
以上指揮は全て、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮

CDVE04303 3枚組 2000
プロコフィエフ:
CD.1
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
キリル・コンドラシン指揮ソビエト国立交響楽団 1953年
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op.63
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
キリル・コンドラシン指揮ソビエト国立交響楽団 1956年
(3)チェロと管弦楽の為のコンチェルティーノ ト短調 op.132
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト国立交響楽団 1960年
CD.2
(4)チェロと管弦楽の為の交響的協奏曲(チェロ協奏曲第2番) ホ短調 op.125
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
クルトザンデルリング指揮レニングラード・フィル 1957年
(5)カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」 op.78
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団 1966年
CD.3
(6)オラトリオ「イワン雷帝」(映画音楽「イワン雷帝」から)
アレクサンドル・ユルロフ合唱団
ヴラジーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団 1989年




<MELODIYA>
MELCD 1000141 1780
ラフマニノフ(1873-1943):
交響曲第1番ニ短調 Op.13(*)
ヴォカリーズ Op.34 No.14(V・キン編曲)(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1966年(*)/1973年(+)

MELCD 1000142 1780
ラフマニノフ(1873-1943):
交響曲第2番ホ短調 Op.27(*)
幻想曲「岩」Op.7(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1968年(*)/1973年(+)

MELCD 1000195 1780
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲第3番ニ長調 Op.29(*)
幻想序曲「ロミオとジュリエット」(+)
録音:1967年(*)/1970年(+)

MELCD 1000250 1780
ヴァン・クライバーン
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57(*)
リスト(1811-1886):愛の夢 第3番(+)
チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23(#)
ヴァン・クライバーン(ピアノ)
キリル・コンドラシン(指揮(#))
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団(#)
録音:1958年4月18日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ(*)/1958年(+/#)
第1回チャイコフスキー国際コンクールにおけるライヴ録音。

MELCD 1000990 1780
メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64(*)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.14(+)
ヘイノ・エレル(1887-1970):ヴァイオリン協奏曲ロ短調(#)
ヴィクトル・ピカイゼン(ヴァイオリン)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*/+))
モスクワ放送交響楽団(*/+)
ペーテル・リリエ(指揮(#))
エストニア国立交響楽団(#)
録音:1969年(*)/1970年(+)/1985年(#)

MELCD 1001190 1780
ショパン(1810-1849):序奏と華麗なポロネーズ Op.3(*)
シューマン(1810-1856):幻想小曲集 Op.73(*)
ラフマニノフ(1873-1943):チェロ・ソナタ ト短調 Op.19(+)
ダニール・シャフラン(チェロ)
フェリクス・ゴットリープ(ピアノ)
録音:1978年、ロンドン(*)/1979年、モスクワ(+)

MELCD 1001214 1780
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
ダヴィド・オイストラフ(指揮)
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
録音:1970年2月25日

MELCD 1001215 1780
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第1番ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
オレグ・カガン(ヴァイオリン)
ダヴィド・オイストラフ(指揮)
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
録音:1970年3月28日

MELCD 1001258 1780
アントニーン・クラフト(1749-1820):
チェロ協奏曲ハ長調 Op.4(*)
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
アレクサンドル・ルーディン(チェロ(*)、指揮)
ムジカ・ヴィーヴァ・アカデミー室内管弦楽団
録音:2006年11月11日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ

MELCD 1001263 1780
ヴィヴァルディ(1678-1741):
ヴァイオリン協奏曲集「四季」Op.8 Nos.1-4 RV269-315-293-297(*)
2つのフルート、2つのオーボエ、ファゴット、
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ト短調 Op.41 No.3 RV577(+)
フルート、オーボエ、
ファゴットとチェンバロのための協奏曲ト短調 Op.44 No.3 RV103(#)
チェロ、ファゴット、
弦楽とチェンバロのための協奏曲ホ短調 Op.26 No.7 RV409(**)
ミハイル・ワイマン(ヴァイオリン(*))
レフ・シンデル(指揮(*))
レニングラード国立フィルハーモニー室内管弦楽団(*)
アルベルト・ラツバウム(フルート(+/#))
レオニード・ミロノヴィチ(フルート(+))
エフゲニー・ネパロ(オーボエ(+/#))
ヴィクトル・バイダク(オーボエ(+))
ウラディーミル・ボゴラード(ファゴット(+/#/**))
エフゲニー・スミルノフ(ヴァイオリン(+))
ミハイル・ムンティアン[ムンチャン](チェンバロ(#))
タティアナ・ワシリエワ(チェロ(**))
ルドルフ・バルシャイ(指揮(+/**))
モスクワ室内管弦楽団(+/**)
録音:1972年(*)/1971年(+/#/**)

MELCD 1001269 1780
アレクセイ・リブニコフ:21世紀の合奏協奏曲
合奏協奏曲「青い鳥」
(ヴァイオリン、チェロ、ピアノと室内管弦楽のための)
合奏協奏曲「北のスフィンクス」
(ヴァイオリン、チェロ、ギター、ピアノと室内管弦楽のための)(*)
エレーナ・レーヴィチ(ヴァイオリン)
ボリス・アンドリアノフ(チェロ)
エカテエリーナ・メチェティナ(ピアノ)
ドミートリー・イラリオノフ(ギター(*))
セルゲイ・ギルシェンコ(指揮)
ロシア国立交響楽団ソロイスツ・アンサンブル

MELCD 1001271 2枚組 3560
プロコフィエフ(1891-1953):オペラ「賭博者」Op.24
ゲンナジー・トロイツキー(将軍)
ニーナ・ポリヤコーワ(ポリーナ)
ウラディーミル・マーホフ(アレクセイ)
タマーラ・アンティポワ(グランニー)
アンドレイ・ソコロフ(マルキス)
ボリス・ドブリン(アストレイ氏)
アンナ・マテュシナ(ブランシュ)
ウラディーミル・ツァルスキー(ニリスキー公爵) 他
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団&オペラ合唱団
録音:1966年

MELCD 1001302 1780
チャイコフスキー(1840-1893):
ロココの主題によるチェロと管弦楽のための変奏曲 Op.33(*)
弦楽六重奏曲ニ短調「フィレンツェの思い出」Op.70(+)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*))
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ボロディン弦楽四重奏団(+)
ロスティスラフ・ドゥビンスキー、
ヤロスラフ・アレクサンドロフ(ヴァイオリン)
ドミートリー・シェバーリン(ヴィオラ) 
ワレンティン・ベルリンスキー(チェロ)
ゲンリフ・タラリアン(ヴィオラ(+))
録音:1963年(*)/1965年(+)




<VISTA VERA>
VVCD 00144 1780
BC: 4603141001446ヴィクトル・ポルトラツキー(1949-1985):暇な音楽
ピアノのための12の小品 Op.29
ピアノのための12の小品 Op.30
ヴィクトル・ポルトラツキー(ピアノ)
録音:1980年

VVCD 00146 1780
オシプ・コズロフスキー(1757-1831):
カンツォーネ、恋愛歌曲、ポロネーズ集
穏やかなそよ風よ(カンツォーナ)/慈悲深き天に稲妻が光るその時(同)
ガスパレ・スポンティーニのオペラ「巫女」の主題によるポロネーズ
アモールよ、私が間違っていた(カンツォーナ)
ニコロ・ピッチニーニの主題によるポロネーズ
樫の木の傍らに座り(トルバドゥールの歌)/ポロネーズ=パストラル
歌による小説「Estella」/ポロネーズ幻想曲/昨夜、私の恋人は座っていた
ああ、どこに隠れたらよいのか
オルファリオン・アンサンブル
ヤーナ・イワニノワ(ソプラノ) オレグ・フディアコフ(フルート)
アンドレイ・スピリドノフ(チェロ) オレグ・ボイコ(ギター)
マリーナ・スルツカヤ、コンスタンティン・コミサロフ(ヴァイオリン)
録音:2006年
オシプ・コスロフススキー(本名ユゼフ・コスロフスキ)はポーランドのワルシ
ャワに生まれ、ロシア軍に従軍した後ロシア帝立劇場音楽監督を務めた作曲家。

VVCD 00148 2枚組 3560
ウラディーミル・ソフロニツキー Vol.11
シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第10番変ロ長調
シューベルト/リスト編曲:リタニア
リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調
シューベルト/リスト編曲:水車屋と小川/宿屋/魔王/春の思い/影法師
モーツァルト(1756-1791):幻想曲ハ短調 K.396(*)
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第15番ニ長調「田園」Op.28(*)
メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲ニ短調 Op.54(*)
ウラディーミル・ソフロニツキー(ピアノ)
録音:1960年10月11日、モスクワ音楽院マリー・ホール、ライヴ(*以外)
1952-1953年、スタジオ、バデヤン・アーカイヴより(*)





<INEDITA>
PI 2632 2080
レスピーギの世界初録音作品
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
ユモレスク(ヴァイオリンと管弦楽のための;1903)(*) 【世界初録音】
伝説(ヴァイオリンと管弦楽のための;1903)(*)
6つの小品(1926;アドリアーノ編曲) 【世界初録音】
組曲「ロッシニアーナ」(1925)
マルコ・ロリャーノ(ヴァイオリン(*))
ロベルト・ディエム・ティガーニ(指揮)
サッサリ交響楽団
録音:2003年12月9-13日、2004年12月14日、
イタリア、サルデーニャ州サッサリ、ヴェルディ劇場
ベートーヴェンの珍曲を録音・発売し話題を呼んでいるイネディタから、レス
ピーギの秘曲が登場。「ユモレスク」と「伝説」は未出版で、指揮者ロベルト
・ディエム・ティガーニが作曲者の自筆稿ら楽譜を起こして録音に臨みました。
子供のために書かれたピアノ四手連弾用の作品「6つの小品」をオーケストレ
ーションしたのは、レスピーギ研究家で指揮者でもあるアドリアーノ。




<ARSIS>
ARSIS 4215 2180
パルドゥシュ・ド・ヴィオルのための音楽
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745):ラ・ビュイソン(シャコンヌ)
ウードリーヌ[Heudeline](?-?):組曲ニ短調(1703)
シャルル・ドレ(?-?):
パルドゥシュと通奏低音のための3つのロンド(1737/1754)
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):
パルドゥシュと通奏低音のためのソナタ第4番ト短調(1739)
N・ロジェ[Roget](?-?):
フルートとパルドゥシュのためのソナタ ハ長調(1739)
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
パルドゥシュと通奏低音のためのソナタ第2番ト短調(1736)
マラン・マレ(1656-1728)/不詳編曲者(18世紀中盤):
王のロンド/ロンド・ダルマス[Rondo Dalmaçe]
ガビネーテ・アルモニコ
ホセ・マヌエル・エルナンデス(パルドゥシュ・ド・ヴィオル)
メルセデス・プリエト・ビリャール(フラウト・トラヴェルソ)
ミゲル・デ・バルコ・ディアス(チェンバロ)
ヘスス・サンチェス(バロックギター)
録音:2007年4月30日、5月1-2日、スペイン、ウエスカ県アレーレ、サンティ
アゴ教会
パルドゥシュ・ド・ヴィオルは18世紀前半にフランスで流行した、ヴィオル族
の中で最も小型で最も高い音域を持つ楽器。当時、女性がヴァイオリンを構え
る姿はエレガントさを欠くとされ、パルドゥシュ・ド・ヴィオルはヴァイオリ
ンに代わる「レディーのヴィオル」として女性に愛好されました。もちろん男
性が演奏することもあり、マレも弾いていたそうです。





<ALEVARE>
WHCM 337 2500
ミゲル・リョベートへのオマージュ
ミゲル・リョベート(1878-1938):
スケルツォ・ワルツ/ロマンス/返事
10のカタルーニャ民謡
盗賊の歌,哀歌,クリスマスの夜,商人の娘,アメリアの遺言,
ナイチンゲール,相続人リエラ,先生,王の息子,紡ぎ娘
ソルの主題による変奏曲/聖母の御子
5つの前奏曲;
ロジータ・リョレートに,ニ長調,オリジナル,イ長調,ホ長調
レオネーサ
國松竜次(ギター)
録音:2007年4月、バルセロナ、フィオリ・ムジカーリ・スタジオ
第3回「ミゲル・リョベート」バルセロナ国際ギター・コンクール(2006年)の
優勝者である國松竜次が、優勝の副賞として与えられた録音の機会を生かして
発表したデビュー・アルバム。
國松竜次:京都府生まれ。2003年よりバルセロナに留学しルティエール芸術音
楽学校で学ぶ。ギターをフェルナンド・ロドリゲス、カルレス・トレパットに、
作曲をダビッド・パドロスに師事。「ミゲル・リョベート」バルセロナ国際ギ
ター・コンクール優勝。サラウツ国際ギターコンクール特別賞。2007年帰国。
ギター・ソロの他、各種アンサンブルやオーケストラとも共演。作曲も行い、
これまでにいくつかの作品を自作自演により初演。これまでにバルセロナ・ギ
ター・フェスティヴァル、ルスト国際ギターフェスティヴァル、ローザンヌ国
際ギター・フェスティバルなど内外の音楽祭に招かれ演奏。2008年には再びロ
ーザンヌ、また世界で最も規模の大きなアルゼンチン、ブエノスアイレスのギ
ター・フェスティヴァルにも招かれる予定。




<FONORUZ>
CDF 1803 2300
古い舞曲による新しいグローサ 黄金世紀スペインの名旋律集
パバーナ/グラン・チャコーナ/マリオーナ/ルヘーロとパラデタス
エスパニョレータス/ラスゲオス・ポル・ラ・オ/サラバンダ
グラン・ドゥケとブエルタ/フォリーアス/ハカラス/マリサーパロス
ダンサ・デ・ラス・アチャス/パサカーリェとマリサーパロス
バカス/ビリャーノ
シンコ・シグロス
ミゲル・イダルゴ(バロック・ギター、ディレクター)
アントニオ・トラルバ(リコーダー)
ガブリエル・アレリャーノ(バロック・ヴァイオリン)
ホセ・イグナシオ・フェルナンデス(バロック・バンドゥーリア)
アントニオ・サエス(打楽器)
録音:2006年8月、スペイン、カサーリャ、カルトジオ会教会





<ARLU DISCOS (ARPISTA LUDOVICO)>
AD 026 2580
[KPD 10.770]
フランス・バロックチェロの巨匠たち その知られざる名曲集
ジャン=バティスト・マス(1700頃-1757):
2つのチェロのためのソナタ第6番(第1巻 から)
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):ソナタ第4番(第3巻 から)
ミシェル・コレット(1709-1795):ソナタ第5番 Op.20「孤独の快楽」
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):ソナタ第2番 G.6
[ボーナス・トラック]
イ・スンヨンによる即興:ベルガマスカ
アンサンブル・バッソルム・ヴォクス
イ・スンヨン(チェロ、ディレクター)
イ・セヒ(チェロ)
ジョアキン・アラウ=ペラエス(テオルボ、バロックギター)
車田真美(チェンバロ)
録音:2006年7月、ドイツ、ボンバハ、聖ゼバスティアン教区教会
2004年ドイツで結成された古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォクスはバロッ
クチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、通奏低音楽器(テ
オルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器という構成。主なレパートリ
ーはあまり知られていない17世紀-18世紀のチェロ・ソナタと、オスティナー
ト・バスにもとづく即興演奏。「バッソルム・ヴォクス(Bassorum vox)」とは
ラテン語で「バスの声」「低音の響き」という意味です。

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08-01 No.10-1

2008年01月17日 15時19分44秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC623(SACD-Hybrid) \1550
ガーシュイン:「パリのアメリカ人」
「ラプソディー・イン・ブルー」
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
パスカル・ロジェ (p)
ベルトラン・ド・ビリー (指揮) ウィーン放送交響楽団
20世紀初頭の同時代に生き、時代の寵児として活躍したラヴェルとガーシュ
ウィンのピアノ協奏曲をフランスの名手ロジェが快演した話題の録音、第2弾!
パスカル・ロジェは、フランスのピアニズムを代表する名演奏家として地位を
確立している。プーランク、サティ、フォーレ、サン=サーンス、特にラヴェ
ルの演奏は、その優雅さ、美しさ、デリケートなフレージングによって特徴
づけられ、いまや彼の名は“フランス・レパートリーの名演奏”と同等の意味
を持つ。
このディスクはそのロジェが、ラヴェルとガーシュウィンの記念イヤーに向け
て満を持して録音した「ガーシュウィン&ラヴェル:ピアノ協奏曲」(OC601)
に続く第2弾。同時代を生き、1928年に初めてアメリカを訪れたラヴェルが53
歳の誕生日プレゼントの代わりに「ガーシュウィンに会って演奏を聴きたい」
と希望したことで実現した2人の邂逅、同年のパリでの再会、ガーシュウィン
がラヴェルに弟子入りを希望した等々、2人には接点や共通点(脳手術後1937年
没、生涯独身、存命中から人気作曲家、今もなおその作品が愛され続けている
こと)も多く、2人の作品を並べて収録することによって、同じ時代に生み出さ
れたそれぞれの作品の本質を、ラヴェルを最も得意とするロジェのヴィルトゥ
オジティが鮮やかに切り拓いた新たな名演がここに登場。2007年2月にウィー
ン放送交響楽団の日本公演で初来日を果たし、日本でも大きな注目を浴びたフ
ランスの指揮者ベルトラン・ド・ビリーの、絶妙なサポートも見事な必聴のア
ルバムです。

OC808 \1550
偉大なる指揮者による歌曲集
ハンス・フォン・ビューロー:「5つの歌 Op.5*」 「3つの歌 Op.30」
ブルーノ・ワルター:「アイヒェンドルフの詩による3つの歌*」
「ハイネの詩による3つの歌Op.12 -4-6*」
クレメンス・クラウス:「リルケの詩による8つの歌」
ペトラ・ラング(Sp) ミヒャエル・ヴォレ(Br)* エイドリアン・バイナウ(p)
往年の指揮者は、ほとんどが作曲もしていた(マーラーも本業は指揮者で、作
曲は副業と考えていた)・・・と言っても過言ではないのでしょうか。「大指
揮者ハンス・フォン・ビューローこそが指揮者と作曲家の仕事を分けた」と言
われていますが、実はかなりたくさんの曲を書いていたのです。ワルターの
歌曲は、自作自演盤や、最近のCDにも録音されていてお聞きになった方もいら
っしゃるのではないでしょうか?
師匠であるマーラーの影響も垣間見えるまさに後期ロマン派の申し子のような
歌曲です。ここでは、他にクレメンス・クラウスやハンス・フォン・ビューロ
ーの歌曲も収録されています。クレメンス・クラウスは、R・シュトラウスの
「カプリッチョ」での台本作家としては知られていますが、このような素敵な
歌曲を残していたとは意外です。歴史に埋もれてしまった作品に、名歌手ラン
グとヴォレが光を当てます。
【録音】 2004年9月、2007年5月バイエルン放送第2スタジオ

OC916 \1550
モーツァルト:
ミサ曲「コシ・ファン・トゥッテ」K.253e(編曲者不詳)【世界初録音】
行進曲 ハ長調K.408/3 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
シリ・キャロリン・トルンヒル(Sp) ウルスラ・アイティンガー(Ms)
フーベルト・ネッティンガー(T) シュテファン・ゲイヤー(Bs)
フランツ・ラムル(指揮)
ジャーマン・モーツァルト・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
実は、「モーツァルト:コシ・ファントゥッテ」のメロディーを使ったミサ曲
(編曲者不詳)なのです。ミヒャエル・ハイドンの弟子であったろうと考えられ
ているニコラウス・ベッチャー(1745-1811)によって写譜されたものが、ベル
リン国立図書館とフィレンツェ音楽院に所蔵されています。ニコラウス・ベッ
チャーは、ウッパー・スワビワ修道院長を務めました。ミヒャエル・ハイドン
とヨーゼフ・ハイドンは、この修道院のためにいくつかの作品を作曲したと言
われています。しかしモーツァルトはこの近くのベネディクト派修道院のため
に曲を書きましたが、ウッパー・スワビワ修道院のためには作曲しませんでし
た。そこでニコラウス・ベッチャーは、当時流行っていたモーツァルトのオペ
ラのメロディーを使ったミサ曲を誰かに依頼し、1800年頃に修道院で演奏した
のではないかと考えられています。
「この作品は、最高のパロディ音楽であると考えます。(ここで使われるパロ
ディは、現代のパロディと意味が異なります。) 古典派になると、特にウィー
ンでは神聖な場所で劇場的な音楽は批判的にとらえられた時期もありました。
しかし、「宗教は、天才的な新しい芸術を取り入れることによって、高尚な精
神を奮い立てなければならない」という考えもありました。「コシ・ファン・
トゥッテ」には、「フィガロ」や「ドン・ジョヴァンニ」に比べて有名なソロ
・アリアは少ない代わりに、アンサンブルが主体であることは、彼のミサ曲の
形式に非常に似ています。修道院でのミサの改革をもたらそうとしたベッチャ
ーにとってこの曲を基にした作品を演奏することは、最も良い選択だったで
しょう。もちろんそのまま言葉を典礼文に置き換えただけでなく、それぞれの
セクションに2つのアリア(アンサンブル)を繋ぎ合せたり、典礼文通りの雰囲
気にするためにパッセージや運弓方の変更、使用楽器や調性の変更も多く見ら
れます。通常典礼形式の曲に含まれる「オッフェトリウム」は発見されていな
いため、「ティトの慈悲」のアリア「もしも私の気に入られたいなら」を、や
はり同じように19世紀中頃に編曲された編曲者不詳のオッフェトリウムを挿入
しました。」(フランツ・ラムル)
実際に聞いてみると、やはり「おなじみのメロディ」に、違う歌詞がついて
いるのには若干の違和感がありますが、考えてみれば、ビゼーの「アルルの
女」の間奏曲にギローが歌詞をつけた「アニュス・デイ」や、マスカーニの
「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲-「アヴェ・マリア」など、そう
いう事例は結構多いことに思い当たります。ならば、これもOK。「高尚な替え
歌」とでも名付けましょうか。 「ジュピター」は、決して楽譜をいじるよう
なことはなく、確固たるしっかりした作りの上に歯切れの良いテンポを乗せて
いくというもので、ドイツで高い評価を得ている演奏です。
【フランツ・ラムル】 1964年生まれ。トン・コープマンにオルガンとチェン
バロを学んだ。1990年からはハーグ王立音楽院のバロック・オルガンの教授を
務め、ハスラー・コンソートの音楽監督も務める。この彼が新しく設立したジ
ャーマン・モーツァルト・オーケストラは、古典派からロマン派の音楽を演奏
するためのピリオド楽器の団体。すでにブラームスやブルックナーの演奏まで
も試みています。
【録音】2006年6月ロッゲブルク修道院でのライヴ



<RCA RED SEAL>
88697168522(SACD-Hybrid) \1450
マーラー:交響曲第4番 ト長調
(ラーツ/フュッスル校訂・全集版[Universal Edition])
ルーバ・オルゴナソーヴァ (Sp)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
「私にとってのマーラーは、分厚い壁のような感情ではなく、もっとバランス
のとれた、また形式感もはっきりと聴き手に伝わるような音楽」と考え、「バ
ーンスタイン等の解釈は主観的で、私のマーラー観とは異なるもの」と言い切
るジンマンのマーラー解釈は、巨大な3管編成を基本としたマーラーのオーケ
ストレーションを精緻に再現し、爛熟した後期ロマン派・世紀末の申し子マー
ラーが極限まで拡大させた古典形式の作品構造を聴く者にはっきりと認識させ
るという点において、これまでのさまざまなマーラー演奏とは異なる次元に立
つ、まさに21世紀のマーラー像といえる。第2ヴァイオリンに独自の役割を与
えることの多かったマーラーのオーケストレーションを考慮して、ヴァイオリ
ンを左右に振り分けるほか(左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2
ヴァイオリン、コントラバスという配置)、金管別働隊の空間性を重視し、録
音(SA-CDハイブリッド)でもそれを緻密に再現している。
録音面でも、ベートーヴェンの交響曲全集以来(より正確にはその直前の英デ
ッカへのオネゲル・アルバム以来)、一貫して録音を担当するクリス・ヘイゼ
ル=サイモン・イーデンの名コンビが音響効果抜群のトーンハレに鳴り響く名
門オーケストラのサウンドを見事に再現。このジンマンのマーラー・チクルス
の録音は、専門家の録音評だけでなく多くのユーザーからも「今までとは次元
の違った高い録音」と高い評価を得ています。「ホール、オーケストラ、スタ
ッフ、レコード会社とすべてに理想的な状況の中で、長年温めつづけた私のフ
ァンタジーが飛翔するのです」と自身を持ってジンマンが語る通り、演奏そし
て録音が一体となった名盤の登場です。
【録音】 2006年11月13-15日 チューリヒ・トーンハレ

88697234552 \1980
オッフェンバック:アリア集
「ラ・ペリコール」「ポンム・ダピ」「ホフマン物語」
「ジェロルスティン大公妃」「美しきエレーヌ」
「青ひげ」「天国と地獄」より
ヴェッセリーナ・カサロヴァ (Ms)
ウルフ・シルマー(指揮) ミュンヘン放送管弦楽団
モーツァルト、ロッシーニとともにフランス・オペラのレパートリーの斯界の
第一人者カサロヴァ。「ティトの慈悲」「チェネレントラ」に続くカサロヴァ
が主役の、毎年恒例のミュンヘン・コンサート・ライヴ録音。今回は、彼女の
得意としている、粋で「いなせ」なオッフェンバックのアリア集です。ただ歌
うだけでは、この絶妙な世界観を出すことは不可能です。最近では、フェリシ
ティ・ロットやフォン・オッターが素晴らしい歌を聴かせてくれていますが、
この盤でのカサロヴァも「素晴らしい!」の一言です。低音から高音まで豊か
な美声と音楽性。そしてフランス語の発音。ここには定番のアリアだけでなく
難曲のアリアまで収められ、卓越した技巧と幅広い表現力が遺憾なく発揮。上
品、かつウィットに富んだしっとりとした歌い口は聴けば聴くほどに味わいが
増すでしょう。
【録音】 2007年10月7日 ミュンヘン、ガスタイクでのライブ

88697168172 \1980
リーダークライス-シューマン歌曲集II
『「メランコリー」-スペインの歌芝居Op.74-6』 『リーダークライスOp.39』
『5つの歌曲Op.40』 『6つの詩 Op.36』
『「竪琴弾きの歌」Op.98bより第4,6,8曲』
『歌曲集「スペインの愛の歌」Op.138より第2曲』
『「3つの歌」Op.83より第3曲「隠者」』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ゲロルト・フーバー(p)
世界が注目するドイツのバリトン歌手クリスティアン・ゲルハーヘル(1968年
生まれ)が、2003年度レコード・アカデミー賞を受賞した「冬の旅」を含む
シューベルト3大歌曲、それから約1年ぶりに満を持して放った「詩人の恋」に
続く、シューマン歌曲集第2弾となるニュー・アルバム。ドイツ・リートの優
れたディスクを続々と発表し、日本での評価と人気も揺ぎないものとした彼だ
が、日本でのリーダー・アーベントの初ツアーがようやく実現する2008年年頭
を飾るリリースとなる。今までのCDでの素晴らしいサポートで高い評価を得た
フーバーのピアノと一体となって繊細かつ優美な世界を創り出し、「詩人の
恋」と並んでシューマンの代表的歌曲集である「リーダークライスOp.39」か
ら、心の静寂、苦悩、愛情、憧憬などを見事に表出。ゲルハーヘルの評価をさ
らに引き上げるレコーディングである。


<DHM (ドイツ・ハルモニア・ムンディ)>
88697214722 \1980
ヘンデル:オペラ・アリアとデュエット集
「インド王ポーロ」「セルセ」「テッサリアの王アドメート」
「ムツィオ・シェーヴォラ」「ロデリンダ」「アルミニオ」「テゼオ」より
ヌリア・リアル(Sp) ローレンス・ザッゾ(C-T)
ローレンス・カミングス(指揮) バーゼル室内管弦楽団(ピリオド楽器使用)
若手美形&美声古楽系ソプラノ歌手の中でも特に注目されている、バルセロナ
生まれのソプラノ、ヌリア・リアル。そして、オペラを中心に活躍しているア
メリカ出身カウンターテナー、ローレンス・ザッゾによる、ヘンデルのアリア
とデュエットを収録しました。この二人が出演した「ヘンデル/リチャード一
世(88697174212)」での見事なテクニックと表現は、最近の古楽歌手の中では
素晴らしい逸材歌手といわれていることがわかるでしょう。
【ヌリア・リアル】 カタロニアで声楽部門で賞を取った後、バーゼルでクル
ト・ヴィドマーに師事。様々なバロック・オーケストラと共演。ルネ・ヤーコ
プスに認められ、彼の「フィガロの結婚」に抜擢され、現在ではバロック声楽
作品だけでなくオペラにも多数出演し、評価を高めている。2006年の「熱狂の
日」で来日している。
【ローレンス・ザッゾ】 アメリカ出身。フィラデルフィアとロンドン・キン
グズ・カレッジで声楽を学び、ロンドンで「ブリテン/真夏の夜の夢」でデビュ
ー。その後ベルリン国立歌劇場、シャンゼリゼ劇場、バイエルン国立歌劇場、
ネザーランド・オペラ、コヴェントガーデン、等コンサート歌手としてではな
く、主にオペラ歌手として出演している。また、ルネ・ヤーコプス、アラン・
カーティス、W・クリスティー指揮の録音にも多く参加している。
※このディスクはエンハンスドCDとなっており、歌詞カード(伊語)と、英語・
独語・仏語対訳は、PDF形式のファイルにて収録されております。パソコンに
て、閲覧、印刷が可能です。
【録音】2007年8月11-15日 ラントガストホフ・リーエン、 バーゼル



<RCA RED SEAL Germay>
74321736602 5枚組 \6250
ドイツ現代音楽作品集 BOX16限定盤
マニア向け商品・ドイツ現代音楽作品集 BOX 16巻目となります。限定盤です
のでお早めにどうぞ。今回は、ドイツに流れる合唱音楽の系譜をたどる、現代
音楽だけでなく合唱マニアにも垂涎のBOXです。宗教曲の伝統を踏まえた作品、
はたまた声を究極の実験材料として扱った曲など、ありとあらゆる表情を見せ
る曲集です。
※曲目演奏者・内容は、原語で当店HPの新譜情報ページに掲載します。

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08-01 No.10-2

2008年01月17日 15時19分12秒 | Weblog
<MEMORIES>
MR2042 \1680
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ロスバウト指揮
ベルリンフィル
1955年10月ライヴ モノラル
ウルトラドライの名指揮者として著名なハンス・ロスバウト。グラーツ出身で
すが、情緒とか色気とかは皆無の分析的解析的名演で一部に根強いファンがお
ります。当ライヴはフルトヴェングラー没後1年のベルリンフィルに客演して
のマーラー。しかも曲目は「巨人」です。ロスバウトはDGにベルリンフィルと
まとまった古典楽曲の録音もあり重用されていたことが窺われますが、さすが
にマーラーは録音させてもらえなかったのでしょう。通常は伸びやかに謳われ
るべきフレーズも素っ気無くぶったぎり、速いテンポを貫き予想通りの冷血振
りですが、演奏そのものは熱しており、クールな演奏を熱く指揮する鬼才の特
徴が良く現れております。

MR2043/44 2枚組 \3360
ブラームス:交響曲第1番、
リスト:交響詩「前奏曲」
ウィーン響、1952年10月ライヴ
ブラームス:ドイツ・レクイエム
ケルン放送響、ホッター、ギーベル1957年10月ライヴ
チェリビダッケ指揮
巨匠チェリビダッケ若き日のブラームス名演集。ウィーン交響楽団に客演した
第一交響曲は、フルトヴェングラー的な物々しさと活気溢れる指揮振りが清清
しい快演で聴衆の熱狂も凄まじいものがあります。リストの「前奏曲」も今や
大時代な曲として敬遠されがちですが、この風格と神秘的な演奏には魅力が尽
きません。しかしチェリとウィーン響はこれが唯一の共演となり、その後も映
像収録時の揉め事など、音楽の都ウィーンとはあまり良い関係を築けなかった
ことが知られております。ケルン放送客演時のドイツ・レクイエムは名演とし
て知られるもので、晩年の悟り切ったような表情を早くも獲得しております。
とはいえ、熱情的な牽引が随所に見られ、有名なティエーという掛声も聞かれ
ます。ホッターの歌唱はまさに英雄的で、聴く者の背筋を正すような模範的な
ソロです。

ME1091/94 4枚組 \3360
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番 ベルリンフィル
1988年4月ライヴ
交響曲第2番 ロスフィル
1979年12月ライヴ
交響曲第3番、第4番ウィーンフィル
1989年8月ライヴ
ジュリーニ指揮
巨匠カルロ・マリア・ジュリーニが得意としたブラームスの交響曲。選りすぐ
りのライヴ名演を集めた全集が登場です。歌に満ちた巨匠ジュリーニですが、
重厚で壮大なスケールを誇り、こういう処はドイツの巨匠を思わせるところも
あります。第1番は悠揚迫らぬテンポを設定し、フィナーレなど20分を超えて
おります。第2番はワルターとフルトヴェングラーを足して2で割ったような、
カンタービレと爆発的な熱狂があります。第3番、第4番は一晩のコンサートで
すが、詩情豊かな大名演で、特に第4番の強烈なティンパニの打撃など聴いて
いて心と脳に響く絶唱と申せましょう。4枚組で2枚組のスペシャルプライス
が設定されております。




<KAIROS>
12662KAI \2250
ヘルムート・ラッヘンマン(1935b):弦楽四重奏のための作品集
(1)グリド(弦楽四重奏曲第3番)(2001/02)
(2)聖霊の踊り(弦楽四重奏曲第2番)(1988/89)
(3)グラン・トルソ-弦楽四重奏のための音楽(1971-72/78)
アルディッティ弦楽四重奏団
録音:2006年6月、11月
ボン・ベートーヴェン・ハウス
ラッヘンマンの初期から近作の弦楽四重奏をアルディッティの演奏でたどる画
期的なアルバム。もっとも初期の作品「グラン・トルソ」は徹底した非・弦楽
四重奏的な音楽で、伝統に果敢な抵抗を試みている。その姿勢は近作「グリド」
でも変わらないが、軋むような音塊のなかにほのかな叙情が漂うのはさすがに
円熟のせい?

12582KAI \2250
マティアス・ピンチャー(1971b):管弦楽作品集
(1)アン・ソルディーヌ(弱音器付きで)-ヴァイオリンと管弦楽のための(2002)
(2)テネブレ-ヴィオラとライヴ・エレクトロニクスを伴う室内アンサンブルの
ための(2000/01)
(3)ナルキッソスについての熟考-チェロと管弦楽のための(2004/05)
マティアス・ピンチャー指揮
(1)(3)NDR北ドイツ放送交響楽団
(2)アンサンブル・アンテルコンタンポラン、
(1)フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
(2)クリストフ・デジャルダン(Va)
(3)トゥルルス・モルク(Vc)
録音:2006年
ピンチャーは1971年ドイツ生まれの作曲家でこれまでにオペラを含む数多くの
作品を発表してきた。2008年にはピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団に
より新作「オシリス」が初演される。作風はブーレーズを思わせるクリスタル
のような色彩が特徴で、全体に静かな音の持続のなかに緊張した空間が時に武
満を想起させる。フランク・ペーター・ツィンマーマン、トゥルルス・モルク
ら名だたるソリストの妙技も聴きどころ。

12692KAI \2250
マティアス・シュパーリンガー(1944b)作品集
(1)フリオーソ(激怒して)-アンサンブルのための(1991/92)
(2)無限に対して-バス・クラリネットとトロンボーン、チェロとピアノのため
の(1995)
(3)美しき逃亡者-オーボエ、アルト・フルート、ヴァイオリン、バス・クラリ
ネット、ヴィオラとチェロのための(2006)
(4)アポ・ドゥ-弦楽四重奏のための(1982)
(1)ハンス・ツェンダー指揮
アンサンブル・モデルン、
(2)(3)アンサンブル・ルシェルシェ、
(4)アルディッティ弦楽四重奏団
録音:1993/94/2006年
シュパーリンガーの古くは40代から近作までの室内楽を収録。彼はジャズにも
関心があると語っているがヨーロッパ前衛音楽の伝統を受け継ぐかのような彼
の音楽にそれは感じられない。

12702KAI \2250
ヨハネス・カリツケ(1959b):
(1)4つの死の島-2人のソリストとオーケストラのための(2002/03)
(2)6つのカヴァード・セッティング-弦楽四重奏のための(1999/2000)
(1)ヨハネス・カリツケ指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
トマス・E・バウアー(Br)、
トマス・ラルヒャー(Pf)
(2)シュタードラー四重奏団
録音:(1)2004年、(2)2006年
「4つの死者の島」はバリトンとピアノとオーケストラのための大作でベルク
的なドラマティックな流れのなかに独自のロマンティシズムが感じられる秀作。
6つのカヴァード・セッティングもドラマティックな音楽で時にバルトーク、
ハード・ロックを思わせる激しい表出力が魅力。




<BeArTon>
CDB 039(SACD-Hybrid) \2700
ポーランドの室内楽名作集 Vol.3
ショパン(1810-1849):室内楽作品集
ピアノ三重奏曲ト短調 Op.8(*)
華麗なポロネーズ ハ長調 Op.3(チェロとピアノのための)
マイアベーアの「悪魔ロベール」の主題による協奏的大二重奏曲ホ長調
(チェロとピアノのための;オーギュスト・フランショムとの共作)
チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(ヴァイオリン(*))
ショパン・デュオ
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)
トマシュ・ストラフル(チェロ)
録音:2007年8-9月、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

CDB 037(SACD-Hybrid) \2700
ナショナル・エディション・シリーズB Vol.1
ショパン(1810-1849):ポロネーズ集[B]
変ロ長調 WN1/ト短調 WN2/変イ長調 WN3/嬰ト短調 WN5
変ロ短調 WN10/ニ短調 WN11/ヘ短調 WN12/変ロ長調 WN13
変ト長調 WN35
ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
録音:2007年7-8月、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
使用楽器:Steinway No.572.795
ポーランドの国家的楽譜出版プロジェクト「ナショナル・エディション」。
シリーズBはショパンの存命中に出版されなかった作品の楽譜を最新の研究を
基に校訂・出版するもので、引き続きベアルトンによって録音が行われていく
予定です。
「WN」は「National Edition」のポーランド語表記「Wydanie Narodowe」の
略称で、シリーズBの作品番号となります。

CDB 038(SACD-Hybrid) \2700
ナショナル・エディション・シリーズB Vol.2
ショパン(1810-1849):マズルカ&様々な作品集[B]
マズルカ WN7/WN8/WN14/WN24/WN25/WN26/WN41/WN45
WN47/WN60/WN64
葬送行進曲ハ短調 WN9/夜想曲ホ短調 WN23/コントルダンス WN27
レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ嬰ハ短調 WN37
カンタービレ 変ロ長調 WN43/春 WN52a/ソステヌート WN53
モデラート WN56/ギャロップ・マルキ WN59/夜想曲ハ短調 WN62
マズルカ WN65
ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)
録音:2007年7-8月、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
使用楽器:Steinway No.572.795

CDB 040 \2180
ナショナル・エディション・シリーズB
ショパン(1810-1849):様々な作品集
葬送行進曲ハ短調 WN9
3つのエコセーズ WN13;第1番ト長調,第2番変ニ長調,第3番ニ長調
パガニーニの思い出(異稿)WN16/夜想曲ホ短調 WN23
コントルダンス WN27/アレグレット WN36
レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(夜想曲嬰ハ短調)WN37 初稿
レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(夜想曲嬰ハ短調)WN37 次稿
カンタービレ 変ロ長調 WN43
プレスト・コン・レッジェレッツァ(前奏曲変イ長調)WN44
即興曲嬰ハ短調(幻想即興曲)WN46/春 WN52a
ソステヌート(ワルツ変ホ長調)WN53/モデラート(アルバムの綴り)WN56
ギャロップ・マルキ WN59/夜想曲ハ短調 WN62
河合優子(ピアノ)
録音:2007年7月、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
使用楽器:Steinway No.572.795

●ベアルトン 数量限定特価セール
※代理店の在庫がなくなり次第終了となります。
CDB 005 \1000
【数量限定特価】
ナショナル・エディション Vol.3
ショパン:ポロネーズ
ポロネーズ;Op.26 Nos.1,2/Op.40 Nos,1,2/Op.44/Op.53
ポロネーズ幻想曲 Op.61
ヤヌシュ・オレイニチャク(ピアノ)

CDB 007 \1300
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ナショナル・エディション Vol.5
ショパン:練習曲
12の練習曲 Op.10/12の練習曲 Op.25/3つの新しい練習曲 Nos.1-3
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)

CDB 009 \1300
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ナショナル・エディション Vol.7
ショパン:前奏曲、即興曲
24の前奏曲 Op.28/前奏曲 Op.45
即興曲;Op.29/Op.36/Op.51
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)

CDB 012/013 2枚組 \1650
【数量限定特価】ナショナル・エディション Vol.9
ショパン:マズルカ
Op.6 Nos.1-5/Op.7 Nos.1-4/Op.17 Nos.1-4/Op.24 Nos.1-4
Op.30 Nos.1-4/Op.33 Nos.1-4/Op.41 Nos.1-6/Op.50 Nos.1-3
Op.56 Nos.1-3/Op.59 Nos.1-3/Op.63 Nos.1-3
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)

CDB 014 \1450
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ナショナル・エディション Vol.10
ショパン:ピアノと管弦楽のための作品
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲
Op.2(+)
ポーランドの歌による幻想曲 Op.13(*)
演奏会用ロンド「クラコヴィヤク」Op.14(+)
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22(*)
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ(*))
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ(+))
ヤツェク・カスプシク(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

CDB 035(SACD-Hybrid) \1380
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ポーランドの室内楽名作集 Vol.1
スタニスラフ・モニュシュコ(1819-1872):弦楽四重奏曲第1番ニ短調(1839)
カロル・シマノフスキ(1882-1937):弦楽四重奏曲第2番 Op.56(1927)
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):弦楽四重奏曲第4番(1950)
ロイヤル弦楽四重奏団
イザベッラ・シャワイ=ジマク(第1ヴァイオリン)
エルヴィラ・プジビウォフスカ(第2ヴァイオリン)
マレク・チェフ(ヴィオラ) ミハウ・ペポル(チェロ)
録音:2006年2月、ワルシャワ、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ
・コンサートスタジオ
「新世紀のための演奏」と副題されたシリーズの第1作。
ポーランドの気鋭、ロイヤル弦楽四重奏団はワルシャワ音楽アカデミーの学生
たちにより1998年に結成され、第9回カルロ・シルヴァ国際コンクール(2000年、
イタリア、カーザレ・モンフェッラート)1位&グランプリ、クラクフ国際現代
室内楽コンクール(2003年、ポーランド)2位、第1回クフモ国際弦楽四重奏コン
クール審査員特別賞(2004年)、第8回バンフ国際弦楽四重奏コンクール(2004年、
カナダ)第3位といった入賞歴があります。2004年にはBBCのニュー・ジェネレ
ーション・アーティストに選ばれ英国各地で演奏、また同年よりワルシャワで
室内音楽祭を主宰し高く評価されています。

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08-01 No.9

2008年01月17日 15時18分03秒 | Weblog
<naive>
OP 30443 \2300
ヴィヴァルディ:
「試練の中の真実」,「スカンデルベグ」,「テウッツォーネ」,
「ティート・マンリオ」,「怒れるオルランド」からのアリア
弦楽のための協奏曲 ヘ長調 RV136
ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV369
ソーニャ・プリーナ(A)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)アッカデミア・ビザンティナ
ステーファノ・モンタナーリ(Vn)
好評のnaiveヴィヴァルディ・エディション、新刊はヴィヴァルディのアリア
集です。珍しいのは「スカンデルベグ」、オペラは失われ、収録されている2
つのアリアが現存するのみです。
「怒れるオルランド」、「テウッツォーネ」、「試練の中の真実」からのア
リアも、全曲CDに収録されたものとは異なった版を使用するというこだわり
ぶり。歌うはソーニャ・プリーナ。1975年生まれのイタリアのアルトで、バ
ロックを中心に活躍しています。ヴィヴァルディ・エディションには、アレ
ッサンドリーニ指揮の「オリンピアーデ」(OP 30316)、同じく「セーヌ川の
祝典」(OP 30339)、デ・マルキ指揮の「狂人を装ったオルランド」(OP 30392)
に出演する常連で、さらにサヴァール指揮の「ファルナーチェ」(AV 9822)に
も出演するなど、ヴィヴァルディのアルト歌手として絶大な信頼を置かれて
います。気品と情熱を兼ね備えた彼女の歌は、このアリア集に収録されたヴィ
ヴィアルディの多種多様なアリアの魅力を存分に引き出しています。しかも
伴奏がなんとダントーネとアッカデミア・ビザンティナ。ステーファノ・モ
ンタナーリのソロによる協奏曲も聞きものです。




<Profil>
PH 06013 8枚組 \12800
「ギュンター・ヴァント-ミュンヘン・レコーディングス」
[Vol.1]PH.06008(2CD)
(1)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 
(2)シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
録音:(1)2000年9月15日(
2)1999年9月28日以上ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.2]PH.06012
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
録音:1995年11月29日&12月1日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.3]PH.06014
シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレイト」
録音:1993年5月28日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.4]PH.06046
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
録音:2001年9月13、14 & 15日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.5]PH.06044
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68 
(2)ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
録音:(1)1997年2月19、21 & 23日
(2)1994年2月4日以上ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.6]★正規初出
ブルックナー:交響曲第6番イ長調(原典版)
録音:1999年6月24日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
[Vol.7]★正規初出
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
録音:1998年4月21日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
ギュンター・ヴァント(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Profilが進めている壮大なプロジェクト、ギュンター・ヴァント・エディショ
ン。その最大の目玉といえるミュンヘン・フィルとのライヴがついにセットで
登場します。
きわめつけの独墺系レパートリーがならぶなかで、チェリビダッケの亡きあと
ヴァントが一年に一曲のペースで取り上げたブルックナー。なんといっても当
セットの目玉は音楽評論家許光俊氏をはじめ、かねてよりファンからCD化の要
望が強かった第6番と第9番を分売にさきがけて収めていること。第1楽章冒頭、
ピシッと徹底した弦のきざみにこれから起こるドラマの全てが凝縮したかの
ように、ヴァントの芸風の真髄、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれた
第6番。そして「この世からの離脱と内なる真理の表現として、彼岸の輝きと
恍惚にみち」、建築にたとえて第5番に次いで重きを置いていた第9番。ブル
ックナーについて、ヴァントは自身の評伝のなかで「ずいぶんと多くの時間
を要した」と述懐していますが、じっさいにこうしたものすごい演奏を聴く
とこの言葉の重みが実感されます。
巨匠ヴァントが最晩年に残したミュンヘン・フィルとのきわめつけのライヴ。
演奏内容は折り紙つき、録音もきわめて優秀な当セットは末永くファンの宝
物となることでしょう。




<ONDINE>
ODE 698 \1080
+カタログ
モーツァルト:アリア集
「コジ・ファン・トゥッテ」-岩のように動かずに,お願い、許して、恋人よ
コンサート・アリア「私のうるわしい恋人よ、さようなら」 K528
「ツァイーデ」-やすらかにおやすみ下さい
コンサート・アリア「ああ、私には分かっていた」 K272
「フィガロの結婚」-楽しい思い出はどこへ
コンサート・アリア「どうしてあなたを忘れよう」 K505
ソイレ・イソコスキ(S) マリタ・ヴィータサロ(P)
ペーター・シュライヤー(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
録音:2004年1月
フィンランド屈指のクラシック・レーベルONDINEのカタログ付CD。ジャケット
も一新。ベテラン・ソプラノ歌手ソイレ・イソコスキによる名盤、絶品のモー
ツァルト・アリア集。凛とした美しさが際立った歌唱と多彩なプログラムで、
聴くものを存分に楽しませてくれます。バックも往年のモーツァルト・テノー
ル、ペーター・シュライヤーの指揮。




<ATMA>
ACD2 2278 2枚組 \3380
サント・コロンブ:2つのヴィオールのための作品全集-第4集
レ・ヴォア・ユメーア
【マーガレット・リトル(ヴィオール) スージー・ナッパー(ヴィオール)】
大好評のサント・コロンブ:ヴィオール二重奏のための作品全集の第4集。遂
に完結!
静謐で落ち着いた音楽、ヴィオールの典雅な響き、ひたすら美しい世界が広が
ります。




<ORFEO>
ORFEO 676071 \2450
(1)J.S.バッハ:音楽の捧げものBWV.1079
(2)同:前奏曲とフーガBWV.552
(3)フレスコバルディ:トッカータ集第1巻より第1番
(4)同:同 第1巻より第2番
(5)同:同 第2巻より第4番
コンスタンチン・リフシッツ(P)
録音:2005年11月30日-12月3日
ミュンヘン、ババリア・ムジーク・スタジオ(バイエルン放送との共同制作)
久しく新譜が途絶えていたリフシッツのオルフェオ・デビュー盤。彼の弾くピ
アノによるバッハでは過去にゴルトベルク変奏曲(94年)やリサイタル・アルバ
ムなどが強い印象を残しましたが、このたび取り上げるのは「音楽の捧げも
の」。フリードリヒ大王が与えたテーマをリチェルカーレ、カノンとさまざま
に展開させてゆくこの作品でも、まだ30代ながらすでにリフシッツ(1976年生
まれ)はいっそうの深みを増した哲学的表現を聴かせており、いまは亡きリヒ
テル、現役ではアファナシエフとロシア勢によるバッハ演奏の伝統を思い起こ
させます。




<Soli Deo Gloria>
SDG 138 2枚組 \3950
J.S.バッハ:カンタータ集Vol. 27
[CD1]聖霊降臨節第3日のためのカンタータ
(1)ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
(2)カンタータ「待ちこがれし喜びの光」BWV 184
(3)カンタータ「彼は己の羊の名を呼びて」BWV 175
[CD2]三位一体節のためのカンタータ
(1)カンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV 194
(2)カンタータ「傲りかつ臆するは」BWV 176
(3)カンタータ「霊と水の聖なる洗礼よ」BWV 165
(4)カンタータ「主に賛美あれ」BWV 129
[CD1]リサ・ラーソン(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、ステファン・ロゲス(Bs)
[CD2]ルース・ホルトン(S)、ダニエル・テイラー(A)、
ポール・アグニュー(T)、ペーター・ハーヴェイ(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
好評のガーディナーのバッハ・カンタータ巡礼シリーズ。今回はなんとブラン
デンブルクの第3番も収録されての登場です。フルートの愛らしい掛け合いが
魅力の第3番、さすがイングリッシュ・バロック・ソロイスツの名手たちの巧
さが光ります。もちろんカンタータもどれも珠玉の演奏。合唱が豪華な194
番、オーボエの美しいオブリガートをもつアルトのアリアが魅力の176番、ト
ランペットの輝かしい活躍が印象的な129番など、充実した作品ばかりの2枚
組です。

SDG 141 2枚組 \3950
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.3
[CD1]三位一体後第4、5日曜日のためのカンタータ
(1)カンタータ「まじりけなき心」BWV 24
(2)カンタータ「永遠の愛の憐み満てる心」BWV 185
(3)カンタータ「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV 177
(4)カンタータ「神はいにしえよりわが王なり」BWV 71
[CD2]三位一体後第5日曜日のためのカンタータ
(1)カンタータ「深き淵より、われ汝に呼ばわる、主よ」BWV 131
(2)カンタータ「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV 93
(3)カンタータ「見よ、われ多くの漁る者を遣わし」BWV 88
[CD1]マグダレーナ・コジェナー(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
ポール・アグニュー(T)、ニコラ・テステ(B)
[CD2]ジョアンヌ・ルン(S)、ウィリアム・タワーズ(A)、
コビー・ファン・レンスブルク(T)、ペーター・ハーヴェイ(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
カンタータ第71番は、バッハの現存するカンタータのうちでは生前に出版され
た唯一のもの。編成の大きさ、楽想の壮大さなど、どれをとっても傑出した出
来栄えの作品です。特に、第2曲のアリアが特徴的で、テノールとソプラノの
二重唱で展開されるのですが、ソプラノが歌う装飾の施されたコラール旋律が
実に美しく印象的。コジェナーの声が天から降り注ぎます。177番も、ソプラ
ノが活躍するアリアがあり、たのしめます。

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08-01 No.8

2008年01月14日 11時26分59秒 | Weblog
<Edition HST>
HST-051 \2800
ヴァンハル(1739 ‐1813):疾風怒濤交響曲集第六巻
交響曲ト長調 Bryan G7 (ca.1760)
交響曲ト長調 Bryan G1 (ca.1765-67)
交響曲へ長調 Bryan F4 (ca.1768-71)
伏 正隆(指揮)
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
リーダー:松井利世子(ヴァイオリン)
録音:2007年11月、東京三鷹・風のホールでのライヴ録音
演奏者紹介;
松井利世子(ヴァイオリン)
<略歴>東京に生まれる。桐朋学園女子校等学校音楽科を経て、桐朋学園大学
音楽学部演奏学科卒業。同大学研究科修了。これまでに滝沢達也、江藤俊哉、
アンジェラ、辰巳明子の各氏に師事。室内楽を岩崎淑、藤井一興の各氏に師事。
イフラー・ニーマン、ジェラール・プーレ、フェリックス・アンドリエフスキ
ー、レジス・パスキエ、モーリス・ハッソン各氏の マスタークラスを受講。
<主な受賞歴>ジュニアコンクール最優秀賞。日本クラシックコンクール奨励
賞。全日本学生音楽コンクール高校生の部入選。江藤俊哉ヴァイオリンコンク
ール第一位受賞し、東京都交響楽団と共演。国際音楽コンクール”2004 IBLA
Grand Prize”(イタリア)にて最高位受賞。ミケランジェロ・アバド 国際ヴァ
イオリンコンクール第二位受賞(イタリア)。




<TELOS>
TLS 048 2枚組(1枚分価格) \2080
パガニーニ:
ヴァイオリン協奏曲第6番 ホ短調 M.S.75
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 M.S.78
インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
リオル・シャンバダル(指揮)
WDRケルン放送管弦楽団
録音:2005年1月,5月
協奏曲第1番と第3番(TLS 046)、第2番と第4番(TLS 047)に続く、インゴルフ・
トゥルバンによるパガニーニのヴァイオリン協奏曲集。第5番は未完に残され
た音楽を補筆完成させたもの。第6番はソロパートだけが近年になって発見さ
れ、オーケストラ譜が復元された曲である。トゥルバンのヴァイオリンは、大
向こう受けする技巧の誇示を避け、丁寧で真摯なもので、同時に切れ味と機知
にも富んでいる。カデンツァはトゥルバンの自作を弾いていおり、これも聴き
ものである。





<CEDILLE>
CDR90000 098 2枚組(1枚分価格) \1980
「ドビュッシー&リスト:ピアノ作品集」
リスト:
「巡礼の年報第2年イタリア」からペトラルカのソネット第47番/第104番/
第123番/
ドビュッシー:前奏曲集第1巻/第2巻/
リスト:
「巡礼の年報第3年」からエステ荘の噴水 /
「巡礼の年報第1年スイス」からオーベルマンの谷
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(P)
2006年8月・2007年2月録音
オソリオはメキシコで生まれ、メキシコ、パリ、モスクワで学んでウィルヘル
ム・ケンプにも師事しました。ルーズベルト大学シカゴ演奏芸術大学で教え、
室内楽奏者としても活動しています。Cedilleレーベルにスペインのピアノ作品
集(CDR090000 075)とポンセのピアノ曲(CDR90000 086)を録したほか、モーツァ
ルト、ベートーヴェン、ブラームスなども録音しています。メキシコではブラ
ームスの権威として知られ、同地のブラームス音楽祭の芸術監督を務め、ここ
では明確で鮮やかなタッチで輪郭のはっきりした充実した音楽を作っています。

CDR90000 099 \1980
「イタリア滞在」
ダリオ・カステッロ(1621-1631活動):8度のソナタニ短調/
ストラデッラ(1644-1682):シンフォニアニ短調/
ビアジョ・マリーニ(1597頃-1665頃):2声のソナタニ短調/
ロカテッリ:室内ソナタへ長調op. 6-2/
コレッリ:ソナタハ長調op. 5-3/
タルティーニ:田園ソナタイ長調/
ヘンデル:ソナタト長調HWV364a/
フランチェスコ・ヴェラチーニ(1690-1750):ソナタニ短調op. 2-12
セッテチェント三重奏団:
【レーチェル・バートン・パイン(Vn)、ジョン・マーク・ロゼンダール(Vc)、
デーヴィッド・シュラーダー(Cemb)】
2006年12月録音
1996年、3人は歴史的知識に基づくフレージングと装飾法を現代的ヴィブラート
と結合してヘンデルのヴァイオリン・ソナタ全曲を録音し(CDR90000 032)、そ
の翌年セッテチェント三重奏団を結成しました。バートン・パインはヘンデル
では現代仕様のアマティとバロック弓を用いましたが、2002年から元の状態の
ニコラ・ガリアーノで演奏し始め、それは初期の作曲家の意図に忠実な演奏を
する能力に著しい効果をもたらしました。彼女は1992年バッハ国際ヴァイオリ
ン・コンクールで金メダル、エリザベート(1993)、クライスラー(1992)、シゲ
ティ(1992)、モントリオール(1991)などの国際コンクールで首位を獲得し、独
奏者としてロマン派の作品も演奏しています。

CDR90000 100 \1980
「桟敷の音楽」
リカルド・ロレンス(1961-):バチャンゴ/
カーター・パン(1972-):チェロとピアノのための相違/
ピエール・ジャルバート(1967-):ピアノ三重奏曲/
ステーシー・ギャロップ(1969-):弦楽四重奏曲第2番「悪魔と天使」/
ヴィヴィアン・ファング(1975-):クラリネットと弦楽四重奏のための細密画
マータ・アズナヴォーリアン(P)、
デーヴィッド・イン(Vc)、
エリナー・フリーア(P)、
リンカーン三重奏団、
ビアヴァ四重奏団、
ジョン・ブルース・イェー(Cl)、
マイア四重奏団
2006・2007年録音
「桟敷の音楽」は、若い有能な音楽家たちに演奏する機会を与えるために室内
楽演奏会やコンポーザー・イン・レジデンスの事業を行っており、シカゴのレ
ーベルCedilleは100番目のCD発売を記念して、シカゴ在住・出身の作曲家・演
奏家によるアルバムを制作しました。ロレンスはベネズエラ生まれで、第1曲
の曲名はアフリカ系キューバ音楽で用いられるバタ(太鼓)、チャンゴ(音楽の
神)、ワワンコ(ルンバのリズムの一つ)の3つの言葉に由来しています。アメリ
カの作曲家パンによる第2曲は田舎の踊りやブルース、ポピュラー音楽の要素
を取り入れています。

CDR90000 101 \1980
「雪のキャロル集-ウィリアム・フェリス(1937-2000)のクリスマス音楽」
主は私に言われた/優しい聖母マリア/頭を上げよ、おお力強い門よ/我々の冬
は長い/聖母マリア万歳/夜の星の創造者/雪のキャロル集/他
ポール・フレンチ指揮
ウィリアム・フェリス合唱団、
作曲家フェスティヴァル管、
ポール・ニコルソン(Org)
2006・2007年録音
フェリスはシカゴで生まれ、1971年、ウィリアム・フェリス合唱団を設立して
多数の現代曲を演奏し、長年シカゴの音楽の歴史に貢献してきました。少年聖
歌隊員や教会オルガン奏者としての経験から、旋律はグレゴリオ聖歌や旋法の
影響を受けて長く叙情的で、和声は多旋法・半音階的です。アメリカ音楽院理
論主任を務めていた1979年にシカゴは大吹雪に見舞われ、出勤して時間のあい
た時にホルストによる賛美歌「木枯らし寒く吹きすさび」を見つけ、これに新
たに作曲したものが「雪のキャロル集」の元となりました。




<VENEZIA>
CDVE04305 3枚組 \1980
チャイコフスキー:協奏曲集
CD.1
(1)ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 op.33
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮レニングラード・フィル 1963年
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ・フィル 1968年
CD.2
(3)ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
イーゴリ・ジューコフ(ピアノ)
ドミトリー・キタエンコ指揮ソビエト国立交響楽団 1975年
(4)ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 op.75
イーゴリ・ジューコフ(ピアノ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送交響楽団 1968年
CD.3
(5)ピアノ協奏曲第2番 ト長調 op.44
イーゴリ・ジューコフ(ピアノ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送交響楽団 1968年
(6)アンダンテと終曲 変ロ長調・変ホ長調 op.79
ドミトリー・ラッツェル(ピアノ)
ヴェロニカ・ドゥダロワ指揮モスクワ・フィル 1992年





<AULOS>
ご好評頂いておりますAULOSレーベルから下記の5タイトルの扱いを再開させて
頂きます。

AMC2-029 \1980
プレトニョフ(ピアノ)
チャイコフスキー:名演奏集1(メロディア録音)
(1)ピアノ・ソナタ(大ソナタ) ト長調 op.37
(2)子供のアルバム-24のやさしい小品 op.39
ミハイル・プレトニョフ(ピアノ) 1987年 モスクワでの録音

AMC2-030 \1980
チャイコフスキー:名演奏集2(メロディア録音)
(1)中級程度の12の小品
ミハイル・プレトニョフ(ピアノ) 1986年 モスクワでの録音

AMC2-031 \1980
チャイコフスキー:名演奏集3(メロディア録音)
(1)6つの小品 op.19
(2)2つの小品 op.10
(3)ロマンス ヘ短調 op.5
(4)ワルツ・スケルツォ イ長調 op.7
ミハイル・プレトニョフ(ピアノ) 1988年 モスクワでの録音

AMC2-035 \1980
ギドン・クレーメル メロディア録音 名演奏集2 1970/1975年録音 
小品集:
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ、ウィーン小行進曲、
ブラームス/ヨアヒム:ハンガリー舞曲第5番、
ディニク/ハイフェッツ:ホラ・スタッカート
パガニーニ:カンタービレ、24の奇想曲から第4,14番、
ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリス、
チャイコフスキー:メロディ、
ロカテッリ、リスト、ムソルグスキー、ショスタコーヴィチ他の作品から
全19曲
オレグ・マイセンベルグ、ヘルマン・ブラウン(ピアノ)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン) 

AMC2-036 \1980
クレーメル メロディア録音 名演奏集1
(1)シューベルト:「しおれた花」による変奏曲 ホ短調
(2)シューベルト:ヴァイオリンとピアノの為の二重奏曲 イ長調 op.162
(3)シューベルト/エルンスト:「魔王」
(4)ジェミニアーニ:ソロ・ヴァイオリンの為のソナタ 変ロ長調
オレグ・マイセンベルク(ピアノ)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン) 1973年




<CARUS>
83.411(SACD-Hybrid) \2380
ラインベルガー:オルガンと弦楽器の為の作品
(1)ヴァイオリンとオルガンの為の組曲 ハ短調 op.166
(2)3つの小品 op.150 (チェロとオルガン版)
(3)ヴァイオリン、チェロとオルガンの為の組曲 op.149
メリナ・マンドッツィ(Melina Mandozzi:ヴァイオリン)
オルフェオ・マンドッツィ(Orfeo Mandozzi:チェロ)
ハンフリード・ルケ(Hannfried Lucke:ピアノ)
2007年9月 録音
ドイツ生まれの作曲家であり、ピアニスト、オルガニストとしても活躍したラ
インベルガー(1839-1901)による、珍しい室内楽作品集。親しみ易く、美しく
清らかな旋律が魅力的な作品集です。





<TACET>
TACET 141 2枚組 \4650
カステルヌオーヴォ=テデスコ:
平均律ギター曲集(2台のギターの為の24の前奏曲とフーガ) op.199
デュオ・ファヴォリ
(バルバラ・グレースレ、フランク・アルムブルスター:ギター)
1995,1996年録音

TACET 162 \2380
ヴォルフ:歌曲集
(1)「ケラーの6つの詩」全曲
(2)「ゲーテ詩集」から8曲
ミニョン その1、2、3、「君よ知るや南の国」、「フィリーネ」
「心とけた女」、「とりすました女」、「アナクレオンの墓」
(3)「スペイン歌曲集」から2曲
「鳴り響け、私のパンデーロ」、「私の髪のかげに」
(4)「ハイゼによるイタリア歌曲集 第1部」から2曲
「私を紐で縛ろうとするのか」、「ずっと前からあこがれていた」
(5)「メーリケ詩集」から3曲
「妖精の歌」、「見捨てられた娘」、「時は、春」
マレ・ヴィンゲル(Marret Winger:ソプラノ)
ステファン・ハルトマン(ピアノ) 2007年録音
※マレ・ヴィンゲル
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、エリーザベト・シュワルツコッ
プに学び、ドイツを中心に活躍するリート界で期待される新人です。

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08-1 No.7-1

2008年01月13日 18時24分54秒 | Weblog
<Glossa>
GCD 921523 \2300
G・F・ヘンデル:イタリアン・カンタータ集Vol.3 ――
カンタータ《あなたに再びお会いしようとは、おお神よ》HWV.150
カンタータ《決して心変わりしない》HWV.140
カンタータ《私の軽蔑するのは》HWV.165
カンタータ《ああ、つれない人よ》HWV.78
ラファエラ・ミラネシ(ソプラノ)、サルヴォ・ヴィターレ(バス)、
ファビオ・ボニッツォーニ(指揮&チェンバロ)、
アンサンブル・リゾナンサ
ヘンデルのイタリア滞在時代(1706年-1710年)に作曲された100曲の室内カンタ
ータ(イタリアン・カンタータ)の中から、器楽伴奏付きの約30曲を取り上げて
いくシリーズにファン待望の第3集が登場!
第3集では、イタリアにおけるヘンデルの重要な後援者であったピエトロ・オ
ットボーニ枢機卿に関連する4曲のカンタータが収録されており、ともにイタ
リア生まれでシリーズ初登場となるソプラノのラファエラ・ミラネシとバスの
サルヴォ・ヴィターリが注目の歌声を披露してくれる。
1973年ローマ出身のラファエラ・ミラネシは、2001年に「フィガロの結婚」で
デビューを果たし、現在はA・フィッシャーやダントーネといった名匠との共
演でワールドクラスの活躍を展開するなど将来を嘱望される若手ソプラノ歌手
である。
バスのサルヴォ・ヴィターレはイタリアのカターニャ生まれ。古楽演奏の世界
的権威アラン・カーティスからバロック唱法を学び、カヴィーナ&ヴェネクシ
アーナのメンバーとしても数々のコンサートや録音に参加するなどバロック音
楽のスペシャリストとして世界的な評価を受けている。
またグロッサの鍵盤楽器分野を代表する名手ボニッツォーニによって結成され
た精鋭集団「アンサンブル・リゾナンサ」も健在!今回の第3集も第1集&第2
集以上に素晴らしいクォリティを持ったアルバムとなることは想像に難くない。

GCDSA 922205(SACD-Hybrid) \2850
J・S・バッハ:モテット集 ――
モテット第1番《主に向かいて新しき歌を歌え》BWV.225
モテット第5番《来たれ、イエス、来たれ》BWV.229
モテット第2番《御霊はわれらが弱きを助け給う》BWV.226
モテット《汝を去らしめず、汝われを祝せずは》BWV.Anh.159
モテット第4番《恐るるなかれ、われ汝とあり》BWV.228
モテット第3番《わが喜びなるイエスよ》BWV.227
モテット第6番《すべての国よ、主を讃美せよ》BWV.230
ボー・ホルテン(指揮)、フランダース放送合唱団
フランダース放送を母体としブリュッセルを本拠とするフランダース放送合唱
団は、4パート各6人の歌い手たちによる総勢24人のベルギーを代表するプロ
フェッショナルの混声合唱団。
この「バッハのモテット集」でフランダース放送合唱団を指揮するのは、特に
合唱分野での活躍が世界中から高い評価を受け、今回新たに主席指揮者に任命
されたデンマークの指揮者&作曲家であるボー・ホルテン。
ホルテンとフランダース放送合唱団の船出に相応しい充実のバッハが聴ける注
目盤である。




<Etcetera>
KTC 1352 \2250
クラス・トルステンソン(1951-):
打楽器独奏と大編成アンサンブルのための《セルフ・ポートレート》
間奏曲とエピローグ*
ペッピ・ウィアズマ(打楽器)、
ハンス・レーンダース(指揮)、
ASKOアンサンブル、
シャルロット・リーディック(ソプラノ)*、
アラン・ギルバート(指揮)*、
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団*
1951年生まれのクラス・トルステンソンは、スウェーデンのリーディング・コ
ンポーザーとして斬新な作品を次々と世に送り出すなど注目を集めている作曲
家。オランダを代表するワールド・クラスのコンテンポラリー・アンサンブル
であるASKOアンサンブルと打楽器奏者ウィアズマの超絶技巧が炸裂する「セル
フ・ポートレート」の迫力に唖然呆然。
また「間奏曲とエピローグ」では、2009年からニューヨーク・フィルの音楽監
督に就任するアラン・ギルバートとロイヤル・ストックホルム・フィルの演奏
が収録されるなどこちらも要チェック。

KTC 4021 \2250
C・ドビュッシー:
牧神の午後への前奏曲/リンダラハ/舞曲/交響詩《海》/6つの古代の墓碑
銘/白と黒で
インゲ・スピネット(ピアノ)、ヤン・ミヒエルス(ピアノ)
「アン・ブラン・エ・ノワール(白と黒で)」のコンビ名で「…幻想曲風に…-
クルターグへのオマージュ」(KTC 1283)をリリースしているベルギーのピアニ
スト、インゲ・スピネットとヤン・ミヒエルスのデュオによるドビュッシー。
ラベック姉妹も録音を行ったドビュッシーの2台ピアノのための代表作「白と
黒で」をはじめ、「牧神の午後への前奏曲」や「海」などの管弦楽のための大
曲でもスピネットとミヒエルスのデュオが見事な色彩感を演出している。
またこのドビュッシーで使用されたピアノは、クリス・マーネ・コレクション
の1878年ニューヨーク製のスタインウェイ。19世紀に製作された銘器の特別な
音色でドビュッシーの音楽に酔いしれることのできるピアノ・デュオ・アルバ
ムである。

KTC 1337 \2250
アンドレア・ファルコニエリ(1586-1656):
甘いため息-器楽と声楽のための作品集(全24曲)
ラ・プリマヴェーラ
アンドレア・ファルコニエリは、ナポリで生まれ幼少の頃からパルマ公によっ
て育てられた17世紀イタリアの作曲家、リュート奏者。ファルコニエリは、パ
ルマ、フィレンツェの宮廷音楽家として活躍し、ナポリの楽長にまで上り詰め
たと言われている。
その作品の中でも特に歌曲を数多く作曲したと伝えられているが、現存してい
る作品は非常に少なくここに収録された音源はファルコニエリの声楽作品のス
タイルを知るための重要な手がかりとなることだろう。
ラ・プリマヴェーラはオランダ、フランス、ドイツ、ブラジルなどで生まれ、
オランダで音楽を学んだ声楽家、ピリオド楽器の演奏家たちによって1996年に
結成されたアンサンブル。ヨーロッパ各地の音楽祭への出演などを中心に活発
な活躍を見せておりさらなる飛躍が期待されている。

KTC 1357 \2250
クラース・テン・ホルト(1960-):
ボヴァリーの歌/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
クラロン・マクファーデン(ソプラノ)、
ミヒエル・ワイドナー(ツィンバロン)、
モンドリアーン・クヮルテット、ヨアン・ベルクヘメール(ヴァイオリン)
スヴェーリンク音楽院、ハーグ王立音楽院で作曲の研鑽を積んだクラース・テ
ン・ホルトは1960年アムステルダム生まれの中堅作曲家。テン・ホルトの作品
はオランダ放送響や同室内管、オランダ・バレエ・オーケストラなどに取り上
げられるなど、オランダ内外で脚光を浴びている。
興味深い編成の「ボヴァリーの歌」はソプラノとツィンバロン、弦楽四重奏の
ために書かれており、3者の特徴が絡み合い独特の世界を形成している。




<Passacaille>
Passacaille 944 \2250
G・F・ヘンデル:オルガン協奏曲集Op.4
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン&指揮)、ラ・ディヴィナ・アルモニア
1980年代から90年代初頭にかけてイル・ジャルディーノ・アルモニコのメン
バーにもその名を連ね、現在はミラノのサン・シンプリチアーノ教会のオルガ
ニストの任にあるロレンツォ・ギエルミの最新録音。
演奏家、研究者としてルネサンス、バロック音楽に深い造詣を持つギエルミは
ミラノ国際音楽院、母校であるバーゼル・スコラ・カントルムで後進の指導に
も力を注いでいる。
ギエルミ自身が優秀なバロック音楽の演奏家を集めて2005年に結成したラ・
ディヴィナ・アルモニアの瑞々しいサウンドがオルガンの演奏を一層際立たせ
ている。録音も優秀。





<Phaedra>
DDD 92054 \2250
In Flanders' Fields Vol.54 ――
ヨハン・デュイック(1954-):
ソプラノと合唱、管弦楽のための《魂の音楽》Op.16/アルトと合唱、管弦楽
のための《魂の歌》Op.24/混声合唱とオルガンのための《Alma, buscate en
Mi》Op.25
ヒルデ・コッペ(ソプラノ)、ノエル・シェーペンス(アルト)、
イグナス・ミヒエルス(オルガン)、ハンス・リッケリンク(ピアノ)、
ヨハン・デュイック(指揮)、
コレギウム・インストゥルメンターレ・ブルジェンセ、
フランダース放送合唱団、ヘント・マドリガル合唱団
ベルギー、フランドル地方の作曲家による作品を世界中に向けて紹介する
“In Flanders' Fields”の第54集。
ベルギーではフランダース放送合唱団、イギリスではASMF合唱団の合唱指揮者
を務め、ピアニスト、作曲家、教師としても活躍するヨハン・デュイックの合
唱作品集。
今回収録された3作品にはデュイック自身の合唱指揮者としての経験が注ぎ込
まれており、特に「魂の音楽」は演奏時間40分を要する大作である。ちなみに
デュイックのピアノ作品集が同シリーズの第36集(DDD 92036)として既にリリ
ースされている。




<Pavane>
ADW 7365 \2250
ミハイル・ペトゥコフ(1954-):
ピアノ・ソナタ/ブルージュの思い出/ロマンティックな悲歌
ミハイル・ペトゥコフ(ピアノ)、セルゲイ・ギルシェンコ(ヴァイオリン)、
セルゲイ・カルヤノフ(チェロ)
リヒテル、ギレリスそしてニコラーエワにピアノを学び、1975年のエリザーベ
ト王妃国際コンクールなどで実績を残したブルガリアのピアニスト、ペトゥコ
フの自作自演集。ショスタコーヴィチから称賛されたペトゥコフはパヴァーヌ
(Pavane)からアニシモフ&ブエノスアイレス・フィルとの強烈なコンビでチャ
イコフスキーのピアノ協奏曲集(ADW 7387)をリリースしており、その実力は実
証済。
1990年に作曲された「ピアノ・ソナタ」にはショスタコーヴィチのライトモチ
ーフであるDSCH音形が用いられるなど、ペトゥコフのショスタコーヴィチに対
する熱き思いが込められている。また「ブルージュの思い出」はベルギーの
ファビオラ女王に捧げられている。1995年モスクワ音楽院大ホールでの録音。

ADW 7363 \2250
ホルン五重奏曲集 ――
A・ライヒャ:ホルン五重奏曲ホ長調Op.106
W・A・モーツァルト:ホルン五重奏曲変ホ長調K.407
J・キュフナー:ホルン五重奏曲変ホ長調
F・A・ホフマイスター:ホルン五重奏曲変ホ長調
W・G・ハウフ:ホルン五重奏曲変ホ長調
C・P・シュターミッツ:ホルン五重奏曲変ホ長調Op.11-3
ルク・ファン・マルケ(ホルン)、アポス弦楽四重奏団
モーツァルトとその同時代に活躍した5人の作曲家たちが書いた6曲のホルン五
重奏曲を集めたホルン関係者注目盤!ブリュッセル王立音楽院とマスタークラ
スでタックウェル、バウマン、ダムの下で研鑽を積んだルク・ファン・マルケ
は、特に一連のクセナキス作品集でその名を知られるヴィルトゥオーソ集団ル
クセンブルク・フィルでホルン奏者を務める実力派ホルニスト。
ベルリン・フィルのメンバーによるアンサンブル、アポス弦楽四重奏団とファ
ン・マルケの絶妙のコンビネーションがホルン五重奏の醍醐味をストレートに
伝えてくれる。また6曲のホルン五重奏曲のうち、ライヒャを除く5曲は全て変
ホ長調で書かれているという事実も興味深いところ。1996年2月の録音。

ADW 7362 \2250
セルジュ・カウフマン(1930-):管弦楽作品集 ――
カンタービレ/Le temps dechire/エレジー/カンタータ《Un matin a
Varsovie》/シャンソン・カンタータ《Et si un jour》
ベルナール・カルメル(指揮)、オーケストラ・ベルナール・カルメル
パヴァーヌ(Pavane)レーベルが取り上げている1930年生まれのフランス人作曲
家、カウフマンの全曲世界初録音となるオーケストラ作品集。
なかでもシャンソン・カンタータ「Et si un jour」の物悲しくもメロディア
スな旋律が非常に印象的。1996年の録音。全曲世界初録音。

ADW 7361 \2250
弦楽のためのセレナーデ集 ――
G・ルクー:アダージョ
B・ブリテン:シンプル・シンフォニーOp.4
S・バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
B・バルトーク:ルーマニア民族舞曲
オーケストラ・ド・シャンブル13
ブリテンやバーバー、バルトークなどの名作に、近年注目が高まっているルク
ーのアダージョが加わった弦楽オーケストラのためのユニークなプログラム。

ADW 7356 \2250
ハープ・リサイタル ――
A・アッセルマン:泉
N・パガニーニ:主題と変奏
C・ドビュッシー:月の光、アラベスク第1番
M・トゥルニエ:踊り子ロリータ、ロシア農民の踊り
E・グラナドス:スペイン舞曲第2番
F・ゴドフロア:演奏会用練習曲
E・ポッツォーリ:練習曲第27番
M・グランジャニー:狂詩曲
M・アルベニス:ソナタ
E・パリッシュ=アルヴァース:ロマンス
イザベル・コレット(ハープ)
1991年-92年シーズンからミラノ・スカラ座管の第1ハープ奏者として活躍した
女流奏者イザベル・コレットによるリサイタル・プログラム。12曲の小品とコ
レットの確かな技術が優雅なハープの響きを味あわせてくれる。

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08-01 No.7-2

2008年01月13日 18時24分17秒 | Weblog
<Syrius>
SYR 141412 2枚組 \4500
J・S・バッハ:オルガン小曲集(オルゲルビュヒライン)BWV.599-644
ヘルガ・シャウエルテ(オルガン)、インモータル・バッハ・アンサンブル
パリのドイツ・ルーテル教会でオルガン奏者を務める女流演奏家シャウエルテ
が、ベルリン南部の小さな町ルッカウの教会に設置されているクリストフ・ド
ナトによって製作された17世紀の歴史的オルガンを弾いたバッハ・アルバム。
ドナト・オルガンの荘厳かつ柔らかで包み込むような音色の美しさはもちろん
のこと、ゲヴァントハウス室内合唱団のメンバーによって構成されるインモー
タル・バッハ・アンサンブルのハーモニーがこれまた秀逸。オルガンによるバ
ッハの魅力が十二分に伝わる演奏である。

SYR 141371 \2250
D・ブクステフーデ:オルガン作品集Vol.5 ――
前奏曲とフーガ ト短調BuxWV.148/コラール《いざ我ら、聖霊に願わん》
BuxWV.208/コラール《いまぞわれら聖霊に乞わん》BuxWV.209/前奏曲とフー
ガ ヘ長調BuxWV.145/コラール《来たれ聖霊よ、主なる神よ》BuxWV.199/
フーガ変ロ長調BuxWV.176/コラール《来たれ聖霊よ、主なる神よ》BuxWV.200
/カンツォーナ ハ長調BuxWV.166/コラール《父なる神、われらのうちにあ
れ》BuxWV.190/前奏曲とフーガ ト短調BuxWV.163/コラール《われ汝を呼び
まつる》BuxWV.196/前奏曲とフーガ イ長調BuxWV.151/コラール《神われら
と共になかりせば》BuxWV.222/前奏曲とフーガ ト長調BuxWV.162/コラール
《愚かな口はよき言葉を語る》BuxWV.187/カンツォーナ ト長調BuxWV.170/
コラール《救い我らに来たれり》BuxWV.186/トッカータ ト長調BuxWV.165/
コラール《人は幸せに生きんとするや》BuxWV.206/前奏曲とフーガ ホ長調
BuxWV.141
ヘルガ・シャウエルテ(オルガン)
ヘルガ・シャウエルテの演奏による5枚目のブクステフーデ作品集は、「オル
ガンのためのコラール」と「前奏曲とフーガ」がバランス良く組み合わされた
プログラムになっている。ドイツの都市オスナブリュックの聖ペトリ教会のオ
ルガンによる録音。

SYR 141369 \2250
イタリアのオルガン作品集Vol.10 ――
F・カポッキ:トッカータ変ホ長調
G・マティオーリ:トッカータ・ブリランテ
M・E・ボッシ:
演奏会用トッカータOp.118-5、フゲッタOp.118-2、夜の歌Op.92-1、
トッカータOp.59、天使Op.118-4、終曲Op.60
O・ラヴァネッロ:トッカータ、トッカータ・ブリランテ
U・マセイ:悲歌、トッカータ・ファンファーレ
P・アレッサンドロ・ヨン:フルートのためのトッカティーナ
A・エスポージト:トッカータ-練習曲
ファウスト・カポラーリ(オルガン)
19世紀-20世紀イタリアの音楽家たちのオルガン作品集。第10集となるこのア
ルバムでは様々な「トッカータ」がテーマとなっている。カポラーリはジュ
ゼッペ・ヴェルディ音楽院のディプロマを修了し多くの国際コンクールで入
賞を果たしているイタリアのオルガニスト。クレモナ大聖堂のグランド・オル
ガンによる演奏。

SYR 141370 2枚組 \4500
J・S・バッハ:
18のライプツィヒ・コラールBWV.651-668/コラール《いざ喜べ、愛するキリ
ストのともがらよ、もろともに》BWV.734/コラール《主なる神よ、われを憐
れみたまえ》BWV.721
ピエール・バルドン(オルガン)
地下礼拝堂に納められているマグダラのマリアの聖遺骨でその名を知られるフ
ランスのサン・マキシマン。フランスのベテラン・オルガニスト、ピエール・
バルドンのバッハはこのサン・マキシマンの歴史的オルガンの演奏による2001
年11月の録音。




<Hortus>
HORTUS 008 \2250
F・メンデルスゾーン:
6つのアンセムOp.79/3つの前奏曲とフーガOp.37/オルガン・ソナタ第3番
イ長調Op.65-3/フーガ ニ短調/オルガン・ソナタ第4番変ロ長調Op.65-4
ヴァンサン・ジャンヴラン(オルガン)、
アンドリス・ヴェイスマニス(指揮)、リガ・サクルム合唱団
リガ大聖堂のオルガンによるオルガン作品と無伴奏合唱のための「6つのアン
セム」が交互に演奏されるメンデルスゾーンの作品集。パリのサン・ニコラ・
デ・シャン教会のオルガニストでありオルトゥス(Hortus)レーベルのディレ
クターでもあるジャンヴランのオルガンと、1989年から活動するラトヴィア
のリガ・サクルム合唱団による交唱が厳かな雰囲気を作り出している。

HORTUS 010 \2250
フォルトゥナ ――
J・ダウランド:デンマーク王のガリアルド
作曲者不詳:Fortune my foe、わたしのロビンは緑の森へ
M・プレトリウス:Packington's Pound
M・ウェブスター:マスカラーダ
J・コペラリオ:Cupareree or Graysinn
T・モーリー:ジョイン・ハンズ
T・ロビンソン:鐘
W・ブレイド:妖精の踊り/他 全25曲
レ・ウィッチ
偉大なる劇作家シェイクスピアが生きた16世紀エリザベス朝時代に演奏されて
いた音楽を再現した意欲作。ヴァイオリン、リコーダー、リュート、チェンバ
ロによるフランスのアンサンブル「レ・ウィッチ」の素朴な音色と感情豊かな
表現が作品の持つ喜怒哀楽を引き出すことに成功している。

HORTUS 011 \2250
サン=サーンス-オルガン作品とモテット集Vol.1 ――
C・サン=サーンス:
来たれ、創り主なる聖霊よ、主題と変奏曲、前奏曲とフーガ ニ短調Op.109、
アヴェ・マリア、主をたたえよ、幻想曲第3番ハ長調Op.157
F・リスト:
サルヴェ・レジナ、小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ(サン=サー
ンスによるオルガン編曲)
ヴァンサン・ジャンヴラン(オルガン)、
アンドリス・ヴェイスマニス(指揮)、リガ・サクルム合唱団
S全4巻から成るサン=サーンス作品集の第1集。ここではサン=サーンスと親
交の厚かったリストのオルガン作品とモテットが取り上げられている。ジャン
ヴランがサン=サーンスとリストでラトヴィアのリガ大聖堂とパリのマデレー
ヌ寺院のオルガンを使い分けているところもポイント。




<Cybele>
Cybele 660.601 \2250
グレアム・ウォーターハウス(1962-)-ポートレート ――
前奏曲Op.32/3つの小品Op.28/コントラヴェンティングスOp.46a/蛇使い
Op.39/スケルツィーノOp.24-2/ボウン・ブロウ・デュオ/Vezza Limerick
/ジェスチャー・ヴァリエーションズOp.43a/トッカティーナ・プレシピタ
ンドOp.24b
マーカス・ショーン(クラリネット)、
グレアム・ウォーターハウス(チェロ)、
ミヒャエル・ウェンドベルク(ピアノ)、
アグネス・マルク(アルト&ソプラニーノ・リコーダー)
1962年にロンドンで音楽一家に生まれ、1992年からはミュンヘンを活動の拠点
としているフリーランスのイギリス人作曲家ウォーターハウスのポートレート
・アルバム。ここではピアノ・ソロや室内楽作品が取り上げられており、アル
トとソプラニーノといった2本のリコーダーによる「蛇使い」などユニークな
作品も見られる。

Cybele 360.802 2枚組 \4500
ミヒャエル・デンホフ(1955-):
マラルメ・チクルスOp.75-12人の演奏家のための12の四重奏曲
プロ・ノヴァ・アンサンブル
作曲家、チェリストとして活躍するドイツの中堅作曲家デンホフが19世紀フラ
ンスの詩人ステファヌ・マラルメからインスピレーションを得て生み出した四
重奏曲集。
デュイスブルク・フィルの12人の管楽器、弦楽器奏者たちによるプロ・ノヴァ
・アンサンブルが、多種多様の編成を組みデンホフの世界の表現に挑んでいる。




<Musiques Suisses>
MGBCD 6259 \2300
F・マルタン:クリスマス・カンタータ/3つのクリスマスの歌
シモーネ・ストック(ソプラノ)、カロラ・ハウスブルク(アルト)、
アロイス・コッホ(指揮)、
アトリウム・アンサンブル・ベルリン、
モーツァルト・アンサンブル・ルツェルン、
ルツェルナー・カントレイ、ルツェルン・フェスティヴァル・ストリングス、
クラウス・ドゥラー(フルート)
20世紀のスイスを代表する巨匠フランク・マルタンのクリスマスのための作品
集。2部構成の「クリスマス・カンタータ」は1929年から1930年にかけて作曲
された宗教作品であり、ソプラノ、アルト、混声合唱、児童合唱、オーケスト
ラを要するマルタンの知られざる大作である。
またカップリングの「3つのクリスマス」は、ソプラノ、フルート、オルガン
という編成の作品であり、バラードなど室内楽の分野に突出した作品を残した
マルタンらしい作品と言える。

MGBCD 6257 \2300
ハンス・フーバー(1852-1921):
ピアノ五重奏曲第1番ト短調Op.111/ピアノ四重奏曲ホ長調Op.117
ハンス・イェルク・フィンク(ピアノ)、アウラ弦楽四重奏団
スイス後期ロマン派の大作曲家ハンス・フーバーは、幼少の頃から音楽教育を
受けライプツィヒ音楽院に入学。その後スイスに戻り名門バーゼル音楽院の院
長に就任するなど、スイスの音楽史に確実な足跡を残した音楽家である。後期
ロマン派を生きたフーバーの作品にはドイツ・ロマン派、特にブラームスや
シューマン、そしてフランスのサン=サーンスからの影響が見受けられる。
マックス・レーガー・コンクールを制覇したスイスのピアニスト、フィンクと
アウラ弦楽四重奏団が祖国の隠れた名作を充実の演奏で聴かせてくれる。

MGBCTS-M108 \2300
スイスのクラリネット作品集 ――
ハインリッヒ・ズーターマイスター(1910-1995):奇想曲
ハンス・ウルリッヒ・レーマン(1937-):2声II《now...》
アルベルト・メシンガー(1897-1985):クラリネット・ソナタ
ジャック・ヴィルトベルガー(1922-2006):ディアリオ
ルドルフ・ケルターボーン(1931-):4つ小品
ロベルト・スーター(1919-):ソナチナ
コンラド・ベック(1901-1989)クラリネット協奏曲
エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)、
エイドリアン・エチカ(ピアノ)、
クリスティアン・ブルンナー(チェロ)、
ハンス・フォークト(指揮)、バーゼル管弦楽団
7人のスイス人作曲家によって書かれた20世紀スイスのクラリネット作品集。
無伴奏からピアノとのデュオ、チェロとのデュオ、そして協奏曲まで幅広い
スタイルの作品が揃えられており、新たなレパートリー探しにも重宝しそう。
しかも演奏は1963年からバイエルン放送交響楽団の主席奏者を務め、現在は
ソリスト、室内楽奏者として活躍するスイスの生んだ名匠ブルンナーが担当。
現代の新たな作品に積極的な姿勢をもったブルンナーらしい作品集である。

MGBCTS-M106 \2300
近現代のホルン作品集 ――
ジャン=ルク・ダルブレ(1946-):スペクトラム、魔法空間
F・プーランク:エレジー
ハインツ・ホリガー(1939-):激情-夢、Induuchlen
ジェーン・ヴィグネリー(1913-1974):ホルン・ソナタOp.7
オリヴィエ・ダルブレ(ホルン&ナチュラル・ホルン)、
カイ・ヴェッセル(カウンターテナー)、コラ・イルセン(ピアノ)、
ミレーナ・マテワ(ピアノ)
オリヴィエ・ダルブレは、スイスのベルノワ交響楽団、バーゼル室内管弦楽団
のソロ・ホルン奏者、ローザンヌ音楽院の講師としても活躍するスイスの若手
ホルン奏者。
フレンチ・ホルンのみならずナチュラル・ホルンの名手としても知られ、モス
クワ響、リエージュ・フィル、ベルン響、東京シンフォニエッタなどからソリ
ストとして招かれている。難易度の高い作品を軽々とこなす様はお見事。

MGBCD 6258 \2300
スイスのハックブレットとツィター
様々なアーティスト
70年代にLPでリリースされていたダルシマーとツィターの録音の復刻盤。ピア
ノの祖先とも呼ばれるダルシマーの同属楽器ハックブレットとスイスが起源と
伝えられるツィターの演奏が民族色豊かな演奏で29曲収録されている。

MGBCTS-M109 \2300
フェリックス・プロフォス(1969-):
カム・トゥ・ダディ/ツヴァング/フォース・マジョーレ/ピンク・チップス
/パイ
ラヘル・クンツ(ヴァイオリン)、タムリコ・コルツァイア(ピアノ)、
マルク・キソツィ(指揮)、
南西ドイツ・コンスタンツ・フィルハーモニー、
ドミニク・ブラム(ピアノ)、他
2002年にオランダのアッペルドールンで開催されたインターナショナル・コン
ポーザーズ・ミーティングで一等賞に輝いたスイスの作曲家、フェリックス・
プロフォスのポートレート・アルバム。




<New World>
80593-2 \2080
アントニー・コールマン(1955-):
投石/東のオレンジ/タラの上でのダイエット/深淵上のミース/カバイの王
アントニー・コールマン(指揮)、
ダグ・ヴィーゼルマン(クラリネット)、
マーティー・アーリック(サクソフォン)、
ジム・パグリース(打楽器)、ジョーゼフ・クベーラ(ピアノ)、他
アントニー・コールマンは、ジャズ・コンポーザーにしてセオリストのジョー
ジ・ラッセル、クラシックの作曲家ドナルド・マルティーノ、マルコム・ペイ
トンから作曲を学び、即興性の色濃い作品を書き続けているアメリカのアー
ティスト。
作曲者自身の指揮に加えて、アメリカのジャズ・シーンなどでマルチな活躍を
展開する大物アーティストたちの参戦もこのアルバムの魅力。

80670-2 \2080
アール・ハワード(1951-):
クレプトン/インプロヴィゼイション/ローズバッド
アール・ハワード(シンセサイザー)、ジョージ・グレーヴェ(ピアノ)、
エルンスト・ライセガー(チェロ)、ゲーリー・ヘミングウェイ(ドラム)
アメリカとヨーロッパで35年という作曲家活動のキャリアを持ち、シンセサイ
ザー奏者、サウンド・デザイナーとしての顔も持つアール・ハワード。1989年
と2006年に書かれた3作品ともコンテンポラリーとジャズの要素を併せ持った
作品となっている。

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08-01 No.6

2008年01月12日 10時53分25秒 | Weblog
★昨年末にご案内いたしました下記商品ですが、初回ご注文分に限り特別価格
でご提供出来ることになりました。締め切りに余裕がありませんが、追加の
ご注文をお受けいたしますので、締切日厳守でご注文下さい。
(既にご注文いただいているお客様分は特別価格適用となります)
●締め切り:1月14日18時

<Canal Grande>
CG 08016 10枚組 \8800 ※初回特別価格 \7000
W・A・モーツァルト:ピアノ協奏曲全集
ヨス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)、アニマ・エテルナ

==================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<Anthonello Mode>
AMOE 10005 \2450
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
[1]-[8] フランス風序曲(パルティータ)ロ短調 BWV.831(1734)
[9]-[10] ファンタジアとフーガ イ短調 BWV.904(a.1725)
[11]-[13] イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971(1734/1735)
西山まりえ(チェンバロ)
録音:2006年10月2-4日 神奈川県立相模湖交流センター
第一弾「ゴルトベルク変奏曲」(AMOE-10001)が音楽雑誌、及び季刊オーディオ
専門誌(ステレオサウンド誌、オーディオ・アクセサリー誌、オーディオ・ベ
ーシック誌のすべて)で推薦盤として紹介されるなど、大好評を博した西山ま
りえによる「バッハ・エディション」第二弾。
「奏者が異なってもタッチの違いは出ない」「フォルテとピアノの差が出ない」
「レガートやカンタービレはできない」── チェンバロにまつわるこうした
話しのすべてが「嘘である」とわからせるのに、これほど適したCDはないとい
えましょう。時には一般的な常識とされているより遅いテンポを採用する西山
の演奏には、歌うようなレガートと四角四面にならない自由なリズム感、精妙
なタッチの描きわけが存在し、「西山まりえでなければ」という熱狂的ファン
が多く存在する理由ともなっています。

AMOE 10006 \2450
ギョーム・デュファイ(1397-1474):
[1]あなたの美しい目を見て(デュファイ)
[2]あなたの慈悲が得られるでしょうか(デュファイ)
[3]古謡「娘さん結婚めさるな」(器楽)(作者不詳)**
[4]フランス風バッロ「恋人」(器楽)(ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ?)
[5]ああ、どうしましょう、私はどうなるのでしょう(デュファイ)
[6]美しい女は塔の下に座る(デュファイ)
[7]フランス風バッロ「プティ・リャンス」(作者不詳)(器楽)
[8]あなたの美しい目を見て(デュファイ)
[9]バッサダンツァ「キューピッド」(器楽)(グリエルモ・エブレーオ)
[10]美しい処女、太陽をまとった方(デュファイ)
[11]私の魂は溶けてしまいました(デュファイ)*
[12]コンスタンティノープルの聖母教会の嘆き(デュファイ)*
[13]親しき友よ(器楽)(デュファイ)
[14]私の顔が蒼いのは(デュファイ)
[15]バッサダンツァ「スペインの王」(器楽)
(アントニオ・コルナッツァーノ?)(器楽)
アントネッロ-花井尚美(ソプラノ)、濱田芳通(リコーダー、コルネット)
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ、フィードル)、
なかやまはるみ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、レベック)
西山まりえ(ハープ、オルガネット)、及川豊(テナー)*、
藤沢エリカ(ダルシマー)**
録音:2006年8月30日-9月1日 神奈川県立相模湖交流センター
15世紀を代表する作曲家の一人ギヨーム・デュファイは、中世音楽の伝統を引
き継ぎながらも様々な点でそれを刷新し、新しいルネサンス音楽を生み出した
巨匠。難解な中世の音楽がデュファイの手で親しみやすい音楽へと生まれ変わ
りました。そこには現代人が持つ和声感覚の原点も見出すこともできる。特に
ブルゴーニュ宮廷で愛好されたフランス語歌曲シャンソンの作品には名作が多
くあります。




<DOREMI>
DHR 7716 \1980
(1)ベートーヴェン:
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調Op.56
(2)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調Op.102
(1)クリスチャン・フェラス(Vn)ポール・トルトゥリエ(Vc)
エリック・ハイドシェック(P)
シャルル・ブリュック(指)
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
(2)クリスチャン・フェラス(Vn)ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
ジャン・マルティノン(指)
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1970年3月11日(ライヴ)(2)1969年10月17日(ライヴ)
フランコ・ベルギー楽派の流れを汲むフランスの名ヴァイオリニスト、フェラ
ス(1933-1982)のライヴ演奏がDOREMIよりリリース。復刻されるのはフェラス
をメインに、ベートーヴェンとブラームスが書いた多重協奏曲という王道の
カップリング。それぞれフェラスにとってブラームスは2種目、ベートーヴェ
ンは初出のレパートリーとなります。オール・フランス・キャストが顔を揃え
たベートーヴェンでバックを務めるのは、ブラームスの協奏曲ライヴ(66年)で
も知られる名匠ブリュック。またブラームスでは、エネルギッシュなシュタル
ケルのチェロとのやりとりを、ドイツものにも高い評価を得ていたマルティノ
ンが支えてなんともパワフル。これはフェラスのファンにはたまらないアルバ
ムの登場といえるでしょう。

DHR 7896 \1980
「オルロフ第2集」
(1)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
(2)ボッケリーニ / ピアッティ編:ソナタ第6番イ長調
(3)ヴァレンティーニ / ピアッティ編:ソナタ ホ長調
(4)ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb-2
[ボーナス]
(5)ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1より第2 & 3楽章
ウラディーミル・オルロフ(Vc)
(1)セルジウ・コミッショーナ(指)ローザンヌ室内管弦楽団
(2)(3)マリエッタ・デミアン(P)
(4)ハンス・シュタードルマイア(指)ミュンヘン室内管弦楽団
(5)ヴィクトル・デザルツェンス(指)ローザンヌ室内管弦楽団
録音:(1)1970年3月7日(ライヴ)
(2)(3)1969年5月5日(ヘッセン州立放送用ライヴ)
(4)1970年(5)1972年11月7日(ライヴ)
オデッサに生まれたカナダのチェリスト、オルロフによるライヴ集第2弾。ブ
カレスト音楽院でプルミエ・プリを取得し、ウィーン・フィルに在籍していた
こともあるオルロフは1971年よりカナダに移住。第1集に未収録のレパートリ
ーであったロココ変奏曲やハイドン第2番といった名曲があらたに聴けるのはう
れしいところです。




<hr-musik>
HRMK 03907 5枚組 \10000
ベートーヴェン:交響曲全集
ヒュー・ウルフ(指)フランクフルト放送交響楽団
メラニー・ディーラー(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ヨルマ・シルヴァスティ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
バイエルン放送合唱団、NDR合唱団
1997年から2005年までフランクフルト放送交響楽団の首席識者を務め、このオ
ーケストラを21世紀モデルへと変換させた俊英指揮者、ヒュー・ウルフ(ウォ
ルフ)。鮮度の良い解像度の高い演奏が極めて高く評価されました。hr-musik
から発売されたハイドンやベートーヴェンの交響曲でも、少人数の編成、ヴァ
イオリンの対向配置、金管などにピリオド楽器を導入するなど、意欲的で新鮮
な音楽を作り上げることに成功していました。ベートーヴェンはこれまで5番
(HRMK 025)、6番(HRMK 010)、7番8番(HRMK 03406)がリリースされていました
が、今回全集が一挙発売。キビキビと運動性の良い演奏はここでも抜群で、こ
のコンビの良さを改めて実感できる名演揃いです。
なお、Hugh Wolffは、フランクフルト放送交響楽団との来日公演では「ヒュー
・ウォルフ」表記でしたが、2008年1月に予定されている読売日本交響楽団へ
の客演では「ヒュー・ウルフ」表記です。もちろん同一人物ですので、お間違
いないよう。




<Coviello CLASSICS>
COV 30711(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:
交響曲第9番ニ短調(1894年原典版 / 2000年グンナー・コールス校訂)
※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)による
フィナーレつき
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO.
録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第5弾。回を
重ねるごとに全集完成への期待度が大いに高まる当シリーズ、最新作の第9番
ではノヴァーク原典版に拠りつつも、そのうえ現状正規盤で唯一となるベンヤ
ミン=グンナー・コールスらが2007年までに校訂した最新復元稿のフィナーレ
が収められているのが大きなポイント。音楽学者ジュゼッペ・マッツーカ&ニ
コラ・サマーレによる補筆フィナーレの世界初録音としては、過去にインバル
盤がありブルックナー・ファンの間で大いに話題を集めましたが、最新の研究
成果を踏まえた当アルバムも初録音となるだけに一度は聴いておきたいところ
です。かのコンセルトへボウの例を思わせるように、古都アーヘンの大伽藍、
聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そ
してSACDでの再生にも適しています。




<CASCAVELLE>
VEL 3108 \2080
(1)ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27
(2)プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
 モンタギュー家とキャピュレット家 / 少女ジュリエット / メヌエット-
客人たちの登場 /  タイボルトの死 / 仮面 / 5組の踊り / ジュリエットの
墓の前のロメオ
フィリップ・アントルモン(指)
サン・ドミンゴ音楽祭O.
録音:(1)2001年3月(2)2003年(ライヴ)
指揮者アントルモンの最新アルバムはラフマニノフの第2交響曲。名高いアダ
ージョに象徴される独特のメランコリックな作風が充満するこの作品、奇しく
もアシュケナージ、プレヴィンらがめっぽう得意としてきたのと同じように、
ピアニストとしての経験が本能を呼び覚ますからでしょうか。アントルモンも
また曲との相性はバッチリ。しかも自身が芸術監督を務める音楽祭におけるラ
イヴとあって、フィナーレにおける爆発的なエネルギーもとんでもないもの
です。カップリングは、ラフマニノフより10年後の1953年に世を去ったプロコ
フィエフのロメジュリ組曲。すっかりおなじみのモンタギュー家とキャピュレ
ット家や、荒れ狂うタイボルトの死など聴きごたえ満点です。




<naive>
OP 30450 \1850
ヴィヴァルディ:勝利のユディータRV.644(抜粋)
マグダレーナ・コジェナー(Ms、ユディータ)ほか
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス
失われた冒頭のシンフォニアを復活させ、声楽パートの割り振りにも新たな考
察を加えた意欲的な試み、ということでも話題となった名盤。もちろんシン
フォニアはばっちり収録、そしてコジェナーの超絶技巧アリアもたっぷりとた
のしめます。

OP 30452 \1850
ヴィヴァルディ:試練の中の真実RV.739(抜粋)
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト、ダミラ)、
サラ・ミンガルド(A、メリンド)ほか、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス

OP 30451 \1850
ヴィヴァルディ:オリンピアーデRV.725(抜粋)
サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)ほか
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
古代ギリシア期のシチリアにおけるオリンピックで、優勝者と結婚するように
定められた王女を中心に、2組の恋人たちが様々な困難をくぐりぬけ、幸福な
結末にたどりつくというこのお話。抜粋で聴いても実に明快、感動的なドラマ
となっております。

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08-01 No.5

2008年01月10日 18時19分57秒 | Weblog
●訂正のご案内
昨日ご案内いたしました下記商品の共演者に間違いがございましたので、
訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。

VAIA 1261 2枚組 \3960
「レナード・ローズ リサイタル」
(1)バッハ(カザルス編):アダージョ
ベートーヴェン:
モーツァルト「魔笛」の“恋を知る男たちは”の主題による7つの変奏曲
変ホ長調 WoO.46
フランク:ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
シューマン:幻想小品集 Op.73
ハイドン:ソナタ ハ長調(原曲:ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ
ハ長調 Hob.VI-6)-テンポ・ディ・ミヌエット
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調/フランケール:アレグロ
イベール:小さな白いロバ/ドビュッシー:小さな羊飼い
(2)バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番 H 286
(3)バーバー:チェロ・ソナタ Op.6
(4)ドビュッシー:チェロ・ソナタ
(5)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調Op.69-第3楽章
ショパン:チェロ・ソナタ Op. 65-第3楽章
レナード・ローズ(チェロ)
共演:
(1)フランク・イオーガ(ピアノ)
録音:1956年1月15日
(2)ジャック・マキシン(ピアノ)
録音:1960年2月28日
(3)ミッチェル・アンドルー(ピアノ)
録音:1953年2月22日
(4)アルトゥール・バルサム(ピアノ)
録音:1955年1月23日
(5)フランク・イオーガ(ピアノ)
録音:1953年3月6日

===================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI UK>
●RECOMMENDS
ご好評頂いたRECOMMENDSシリーズの第2回発売のご案内です。今回は第1回と同
様ジュエルケース入りの1枚ものに加え、ブリリアント・ケース入りの2枚組み
アイテムも編成、Virgin Classicsの音源も参加しています。名演から若手ア
ーティストの録音まで見逃せないアイテム10点です。
各12Pブックレット付き

CDM-5181842 \1450
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番、第2番
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アントニオ・パッパーノ指揮

CDM-5181822 \1450
シューベルト:
弦楽四重奏曲第8番、第12番「四重奏断章」、第13番「ロザムンデ」
ベルチャ四重奏団

CDM-5181892 \1450
プロコフィエフ:交響的協奏曲、チェロ・ソナタ
ハンナ・チャン(チェロ)
ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮&ピアノ)

VM-5181792 \1450
ヘンデル:オペラ・デュエット集
パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ)
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
イル・コンプレッソ・バロッコ、アラン・カーティス指揮

CDM-5181732 \1450
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
シューベルト:ロンド D,438
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)
イギリス室内管弦楽団
ジェフリー・テイト指揮

VMS-5181862 2枚組 \2900
D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ集
ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)

CDM-5181752 \1450
バーンスタイン:ワンダフルタウン
クリズウェル(ソプラノ)、マクドナルド(ソプラノ)、ハンプソン(バリトン)他
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ
サイモン・ラトル指揮 32Pブックレット

CMS-5181582 2枚組 \2900
バッハ:無伴奏チェロ組曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(チェロ)

VM-5181772 \1450
バルトーク:
ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)

CDM-5181712 \1450
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番
スケルツォ集(4曲)
サイモン・トルプチェスキ(ピアノ)


●EMI TRIPLESシリーズ第2回発売のご案内です。CD3枚組みにまとめた名曲作
品アルバム、今回は10点の発売です。昨秋の第1回と同様に16Pブックレット付
きのマルチパッケージの仕様になります。

CZS-5093932 3枚組 \2080
バッハ:オルガン名曲集
パルティータ「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768
トッカータとフーガ ハ長調 BWV564
トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527
協奏曲イ短調BWV593
トッカータとフーガ ニ短調BWV565
幻想曲ト長調BWV572 他
ウェルナー・ヤコブ(オルガン)

CZS-5094072 3枚組 \2080
バルトーク:協奏曲集
管弦楽のための協奏曲/ロイヤル・フィル、クーベリック指揮
ヴァイオリン協奏曲第2番/チョン(ヴァイオリン)、ラトル指揮
ピアノ協奏曲第2番/リヒテル(ピアノ)マゼール指揮
ピアノ協奏曲第3番/アルゲリッチ(ピアノ)、デュトワ指揮; 
ヴァイオリン協奏曲第1番/シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、ペシェク指揮他

CZS-5094002 3枚組 \2080
ベルク:「ルル」全曲
パトリシア・ワイズ(ソプラノ)、
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)、
ヴォルフガング・シェーネ(バリトン)、ハンス・ホッター(バス)、
フランス国立管弦楽団
ジェフリー・テイト指揮

CZS-5094142 3枚組 \2080
ビゼー:管弦楽曲集
交響曲ハ長調; 組曲「ローマ」; 序曲「祖国」; アルルの女
カルメン組曲第1番; 「アルルの女」組曲; 子供の遊び(小組曲)
序曲イ長調 他
トゥールーズ・カピトール管弦楽団
ミシェル・プラッソン指揮

CZS-5094212 3枚組 \2080
ブラームス:協奏曲作品集
ピアノ協奏曲第1番、第2番/アラウ(ピアノ)、ジュリーニ指揮
ヴァイオリン協奏曲 オイストラフ(ヴァイオリン)、クレンペラー指揮
二重協奏曲
/オイストラフ(ヴァイオリン)、フルニエ(チェロ)、ガリエラ指揮 他

CZS-5094282 3枚組 \2080
ショスタコーヴィチ:協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番
/ルディ(ピアノ)、アントンセン(トランペット)、ヤンソンス指揮
ピアノ協奏曲第2番/ルディ(ピアノ)、ヤンソンス指揮
ピアノ五重奏曲/ナッシュ・アンサンブル
チェロ協奏曲第1番/トルトゥリエ(チェロ)、ベルグルンド指揮
ヴァイオリン協奏曲第1番
/オイストラフ(ヴァイオリン)、M.ショスタコーヴィチ指揮他

CZS-5094352 3枚組 \2080
チャイコフスキー:交響曲第4番-第6番
幻想序曲「ロミオとジュリエット」
フランチェスカ・ダ・リミニ
1812年
フィラデルフィア管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮

CZS-5094492 3枚組 \2080
ヴィヴァルディ:協奏曲集
協奏曲集「四季」(全4曲); フルート協奏曲第3番「ごしきひわ」
ヴァイオリン協奏曲「海の嵐」; 協奏曲集「調和の霊感」(全12曲) 他
ヴィルトゥオージ・ディ・ローマ
レナート・ファザーノ指揮

CZS-5094562 3枚組 \2080
ツェムリンスキー:管弦楽作品集
人魚姫; シンフォニエッタ; 抒情交響曲; 昔あるとき; 
Cymbeline Suite Fruhlingsbegrabnis; Ein Tanzpoem 他
ケルン・フィルハーモニー・ギュルツェニッヒ管弦楽団
ジェイムズ・コンロン指揮

CZS-5094422 3枚組 \2080
チェロ名協奏曲集
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/グートマン(チェロ)
エルガー:チェロ協奏曲 コーエン(チェロ)
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ト長調、 ト短調/ハレル(チェロ) 
ハイドン:チェロ協奏曲第1番、 第2番/トルトゥリエ(チェロ)
モン:チェロ協奏曲 デュ・プレ(チェロ)
シューマン:チェロ協奏曲/グートマン(チェロ) 他





<NUMERICA>
NUM 1152 \2080
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):チェロ協奏曲第2番ニ長調
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):
弦楽合奏のための協奏曲ニ調 Op.17 から アレグロ・ノン・トロッポ
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):
弦楽のためのアダージョ/弦楽四重奏曲
ジェド・バラハル(チェロ)
ジョゼ・アタラーヤ(指揮)
ライーゼス・イベリカス管弦楽団
リラ弦楽四重奏団
リチャード・トムズ、スザンナ・リデグラム(ヴァイオリン)
デイヴィッド・ウィン=ロイド(ヴィオラ) ジェド・バラハル(チェロ)
録音:エウロパルケ大ホール

NUM 1155 \2080
エウリコ・カッラパトーゾ(1962-):パソス・マヌエル記念レクィエム
ジョルジェ・ヴァス・デ・カルヴァーリョ(ソリスト)
ジョアン・パウロ・サントス(指揮)
ポルト国立管弦楽団
リスボン・カンタート・シンフォニック合唱団
録音:2006年1月21日、ポルト音楽館、ライヴ

NUM 1157 \2080
ロマンティックなポルト-マズルカ&ロマンス ポルトのピアノ音楽
アルトゥール・ナポレアン(1843-1925):
ロマンス Op.71 No.1/ハバネラ Op.71 No.2
オスカル・ダ・シルヴァ(1870-1958):
マズルカ Op.9 No.2/同 Op.9 No.3
エルナーニ・トレス(1881-1939):
マズルカ Op.13 No.1/糸紡ぎの女 Op.10 No.2
メヌエット Op.13 No.2/舞曲 Op.11 No.1
ドミンゴス・シリーアコ・デ・カルドーゾ(1846-1900):
美しい女へ(ポルカ)Op.4/自転車(ギャロップ)Op.10
ペドロ・ブランコ(1883-1919):
愛の若さ(緩やかなワルツ)/愛のワルツと悲しみのワルツ Op.12
悲しいマズルカ
アルトゥール・フェレイラ(1858-1926):
わが仲間ペドロ・ブランコに捧げるワルツ
わが仲間オスカル・ダ・シルヴァに捧げるマズルカ
アントニオ・デ・リマ・フラゴーゾ(1897-1918):民俗舞曲
オスカル・ダ・シルヴァ:ワルツ第2番
ソフィア・ロウレンソ(ピアノ)
録音:ヌメリカ・スタジオ

NUM 1159 \2080
20-21世紀ポルトガルの作曲家たち Vol.1 合唱作品集
ペドロ・フェリア・ゴメス(1979-):アナルダの思い出に
ジョアン・カマショ(1972-):アレンテージョ地方の2つの歌
エウリコ・カッラパトーゾ(1962-):オビドスの風が私に語ること
フェルナンド・ロペス・グラサ(1906-1994):
9つのポルトガル民謡/詩篇99/魂の5つの願い
トマール/2つの英雄的な歌
ジョルジェ・カルヴァーリョ・アルヴェス、
クララ・アルコビア・コエーリョ(指揮)
リスボン・カンタート・シンフォニック合唱団
リスボン・カンタート室内合唱団
録音:2007年6-7月、2005年7月、FMVホール(UTL)

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08-01 No.4

2008年01月09日 16時06分49秒 | Weblog
<VAI>
VAIDVD 4432(DVD-Video) \3380
マーラー: 交響曲第2番「復活」
(ニューヨーク・リヴァーサイド教会の75周年記念ライヴ)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック,フィラデルフィア管弦楽団,
ニュージャージー交響楽団,デトロイト交響楽団,
メトロポリタン歌劇場管弦楽団の団員によるオーケストラ、
スザンヌ・メンツァー(MS)、トワイラ・ロビンソン(S)、
ニューヨーク・コーラル・アーティスツ、リヴァーサイド合唱団、
ジョゼフ・フラマーフェルト(合唱指導)
収録:2006年4月
字幕 英語,ドイツ語,スペイン語,フランス語,イタリア語
米国のオーケストラの腕利きのメンバーを集めて行われたマーラーの「復活」
交響曲の映像。この演奏会は、ニューヨークのリヴァーサイド教会の75周年記
念行事であり、聖週間を祝う催しであった。教会の中で演奏される復活交響曲
は独特の趣があるばかりでなく、演奏者たち全員に、コンサートホールとは異
なった霊感を与えているようで、演奏はすごぶる充実している。ヤルヴィの円
熟の指揮には感動するほかない。ハイディフィニション収録による鮮明な映像
も特筆。

VAIDVD 4414(DVD-Video) \3650
「ホルヘ・ルイス・プラツ イン・リサイタル」
バッハ(リスト編):前奏曲とフーガ イ短調
スクリャービン:24の前奏曲 Op.11
セルバンテス:キューバ舞曲集
ラヴェル:夜のガスパール,ラ・ヴァルス
レクオーナ(プラツ編):マズルカ
レクオーナ:ラ・コンパルサ
セルバンテス(プラツ編):ロジータの妄想,ムニェコス
レクオーナ:いつも私の心に
モシュコフスキ:火花
ワーグナー(リスト編):愛の死
ホルヘ・ルイス・プラツ(ピアノ)
収録:2007年2月27日、
おそらく今最もエキサイティングなピアニストと言っても間違いではない、
キューバ出身のピアニスト、ホルヘ・ルイス・プラツの大盛上がりのリサイタ
ルのライヴ映像。エンリケ・バティスと共演したラフマニノフのピアノ協奏曲
第2番(EB 21)の大名演が評判になったプラツは、1956年キューバの生まれ。し
かし、ローカルな演奏家などではなく、モスクワのチャイコスフキー音楽院に
留学し、さらにパリ音楽院とウィーン音楽芸術高等学院でパウル・バドゥラ=
スコダとマグダ・タリアフェロに学んだというエリートである。プラツのピア
ノは、アカデミックな高い技術を持ちつつ、中米人の明るい華やかさと幸福感
をたっぷり含んでいる。時に知的に、時に扇情的に、時に官能的にピアノを奏
で、このフロリダでのリサイタルでも、聴衆が熱狂している。ボーナスに、プ
ラツとフランク・クーパーの対談を収録。

VAIA 1261 2枚組 \3960
「レナード・ローズ リサイタル」
(1)バッハ(カザルス編):アダージョ
ベートーヴェン:
モーツァルト「魔笛」の“恋を知る男たちは”の主題による7つの変奏曲
変ホ長調 WoO.46
フランク:ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
シューマン:幻想小品集 Op.73
ハイドン:ソナタ ハ長調(原曲:ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ
ハ長調 Hob.VI-6)-テンポ・ディ・ミヌエット
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調/フランケール:アレグロ
イベール:小さな白いロバ/ドビュッシー:小さな羊飼い
(2)バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番 H 286
(3)バーバー:チェロ・ソナタ Op.6
(4)ドビュッシー:チェロ・ソナタ
(5)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調Op.69-第3楽章
ショパン:チェロ・ソナタ Op. 65-第3楽章
レナード・ローズ(チェロ)
共演:
(1)フランク・イオーガ(ピアノ)
録音:1956年1月15日
(2)ジャック・マキシン(ピアノ)
録音:1960年2月28日
(3)ミッチェル・アンドルー(ピアノ)
録音:1953年2月22日
(4)アルトゥール・バルサム(ピアノ)
録音:1955年1月23日
(5)レナード・ローズ(チェロ)
録音:1953年3月6日
20世紀米国が生んだ最も偉大なチェリスト、レナード・ローズ(1918-1984)の
貴重な音源集。1953年から1960年、ローズの30代後半から40代始めの勢いのあ
る演奏が聞ける。骨太で逞しさの漲る音楽は、チェロの男性美の究極とも言え
るだろう。ことにアルトゥール・バルサムと共演したドビュッシーのソナタの
異様な盛り上がりは、チェロ好きなら必聴である。

VAIA 1270 \1980
ヴォルフ:糸を紡ぐ女,捨てられた娘,春に,ジプシーの娘
「パトリシア・ブルックス・イン・リサイタル」
バッハ:
カンタータ「私の心には憂いが多く」 BWV.21-嘆き、涙、悲しみ、苦悩
J.C.バッハ:ロンド
メンデルスゾーン:新しい恋 Op.19a-4,月 Op.86-5,ゆりか
ごのそばで Op.47-6,春の歌 Op.47-3
マーラー:
夏の歌い手交替,私はやわらかな香りをかいだ,美しさのゆえに愛するなら,
誰がこの歌を作ったのだろう
ドビュッシー:パンの笛,髪,緑
マイヤベーア:「悪魔ロベール」-ロベール、愛するあなた
ダルベール:「死んだ眼」-プシュケは柱廊の間をさまよう
オーベール:「マノン・レスコー」-これは愛の物語
プッチーニ:「ロンディネ」-ドレッタの夢がどんなものか
パトリシア・ブルックス(ソプラノ)
ハリエット・ウィングリーン(ピアノ)
バート・ラカレリ(オーボエ)
録音:1971年2月28日、
パトリシア・ブルックスは、1933年、マンハッタンに生まれたソプラノ。1960、
70年代にニューヨークシティオペラで活躍し、《トラヴィアータ》でドミンゴ
と共演したこともある。透明で伸びやかな声は大変魅力的だ。このCDは、彼女
の全盛期のリサイタルのライヴ録音。 録音状態は万全ではないものの、録音
の極端に少ないこのソプラノの貴重な記録である。





<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72245 2枚組 \3500
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):
作品全集 VI チェンバロ作品集 2
アリア ハ長調 BuxWV246/組曲ホ短調 BuxWV236
アリア イ短調 BuxWV249/組曲ヘ長調 BuxWV239
同イ短調 BuxWV deest/カンツォーナ ニ短調 BuxWV168
組曲イ短調 BuxWV244/同ハ長調 BuxWV227
トッカータ ト長調 BuxWV165/アリア「ロフィリス」ニ短調 BuxWV248
組曲ト長調 BuxWV240/同ホ短調 BuxWV237
カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/クラント ニ短調 BuxWV Anhang 6
組曲ト短調 BuxWV241/同ハ長調 BuxWV229
トン・コープマン(チェンバロ、ヴァージナル)
録音:2007年3月、アムステルダム、フランス改革派教会
使用楽器:ウィレム・クルスベルヘン製
(フレミッシュ、モデル:リュッケルス)
(フレミッシュ・ヴァージナル、モデル:リュッケルス)
(イタリアン、モデル:B・ステファニーニ)

CC 72189 \2300
モーツァルト父子:「おもちゃの交響曲」から「農夫の婚礼」まで
レオポルト・モーツァルト(1719-1787):ディヴェルティメント「農夫の婚礼」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
ガリマティアス・ムジクム K.32 から フーガ
フランスの歌「ああ、お母さん、聞いて」による12の変奏曲
(「きらきら星」変奏曲)ハ長調 K.265(フォルテピアノ独奏)
交響曲第1番変ホ長調 K.16
レオポルト・モーツァルト:
カッサシオン ト長調「おもちゃの交響曲(子供の交響曲)」
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団
ティニ・マト(フォルテピアノ)

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08-01 No.3

2008年01月08日 13時43分42秒 | Weblog
<Channel Classics>
CCSSA 25608(SACD-Hybrid) \2850
W・A・モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.5 ――
ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調K.305/同第38番ハ長調K.403(385c)
/同第16番変ロ長調K.31/同第30番ニ長調K.306
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタは、「ヴァイオリン伴奏付きピアノ・ソ
ナタ」と称されるほどピアノの果たす役割が大きいことは周知の通り。
このシリーズでは、イギリスの名鍵盤奏者ゲイリー・クーパーの卓越した音楽
性がポッジャーのヴァイオリンと共に絶妙な空間を創造することによって、比
類なき名演を生み出すことに成功しているのである。
ちなみに第5集での使用楽器もこれまでと同じく、ポッジャーが1739年ジェノ
ヴァのペザリニウス製のバロック・ヴァイオリン。フォルテピアノを弾くクー
パーはアントン・ワルター1795のデレック・アドラム1987年製レプリカを用い
ており、超一流の演奏者と超一級の楽器という絶大な魅力と存在感を放つ組み
合わせは今回も健在!




<WEITBLICK>
SSS0078-2 \1980
マーラー:交響曲第5番
ジョルジュ・プレートル指揮
ウィーン交響楽団
1991年5月19日コンツェルトハウス・ウィーン
デジタル・ライヴ録音
ベルティーニとウィーン響によるCDが当レーベルで出たばかりですが、あらゆ
る点で対照的な存在意義を誇ります。一言で言えば、抽象絵画的なマーラーで、
非合理をそのまま聴き手にさらけ出す大胆さがたまりません。濃厚な表情付け
や吃驚するような変化に富み、一瞬たりとも気が抜けず、客席にいたならば、
椅子ごと吹っ飛ばされるような推進力には圧倒されるばかりです。

SSS0079-2 \1980
マーラー:
交響曲第6番「悲劇的」
ジョルジュ・プレートル指揮
ウィーン交響楽団
1991年10月10日ムジーク・フェラインザール
デジタル・ライヴ録音
ベルティーニとベルリン・ドイツ響によるCDが当レーベルで出たばかりですが、
あちらが禁欲的なまでのソリッドな造型で全曲を通じていたのに対し、プレー
トルはグラマラスでセクシーな造型とカラフルで煌びやかな音響で聴き手に迫
ります。タメを効かせて30分を超えるフィナーレなど、気が遠くなるほどのロ
マンティックが止まりません。80分を超える長時間収録。

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08-01 No.2-1

2008年01月04日 17時31分37秒 | Weblog
★ご予約締切日:1月10日
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570505
偉大なる映画音楽集
ジョン・ウィリアムス:レイダース/失われたアーク《聖櫃》メイン・テーマ
ジョン・バリー:愛と哀しみの果て
ダニー・エルフマン(ジョン・ワッソン編):スパイダーマン
ジョン・ウィリアムス:シンドラーのリスト
ハンス・ジマー(ジョン・ワッソン編):グラディエーター
カール・ディヴィス:チャンピオンズ-
「チャンピオンのテーマ」「グランド・ナショナル」
ハワード・ショア:ロード・オブ・ザ・リング-組曲「2つの塔」
ヴァンゲリス(アンディ・ヴィンター編):炎のランナー
モンティ・ノーマン(ニック・ライン編):ジェームス・ボンドのテーマ
ジェームズ・ホーナー:タイタニックメイン・テーマ
アラン・シルヴェストリ(カルヴァン・クースター編):フォレスト・ガンプ
ジョン・バリー(ニック・ライン編):ダンス・ウィズ・ウルブス
ジョン・ウィリアムス:ハリー・ポッターと賢者の石より組曲
カール・デイヴィス(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
絵空事とはわかっていても、ついつい涙し興奮してしまう名映画の名場面。
そしてそれを彩る美しいメロディの数々。「レイダース」の冒頭を聞けば誰も
が冒険家。「愛と哀しみの果て」でのきめ細かくしっとりした厚みのある弦の
響きに涙して、お約束「タイタニック」の調べを聴いてついつい腰に手を回し
てしまいましょう。極上の一時をお約束いたします。

8.555845
ロドリーゴ:管弦楽曲全集第10集
4つの愛のマドリガル/愛と戦争の歌/モーセン・シントの三連画/
オカーニャの中級勲爵士のロマンス/カタルーニャ語による 4つの歌/
ロサリアナ/花嫁の歌
ラケル・ロヘンディオ(ソプラノ)
マキシミアーノ・バルデス(指揮)/アストゥーリアス交響楽団
はるか彼方の世界へ聴き手の感情を連れていくのがロドリーゴ(1901-1999)の音
楽。この歌とマドリガルの曲集もその例にもれません。一抹の哀愁を帯びつつ
も伸びやかで美しいソプラノ、そして切なくなるほどに憂いを含んだ管弦楽。
16世紀のスペインの栄光と現代的なセンスがマッチした名曲揃いです。
美貌ソプラノ、ロヘンディオの甘い歌声で。

8.557711
レスピーギ:教会のステンドグラス/ブラジルの印象他
交響的印象「教会のステンドグラス」
(エジプトへの逃避/大天使ミカエル/聖クララの朝の祈り/聖グレゴリウス
・マグヌス)
ブラジルの印象
(熱帯の夜/ブタンタン/歌と踊り)
ロッシーニアーナ
ジョアン・ファレッタ(指揮)
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
レスピーギ(1879-1936)と言えば多くの人は「ローマ三部作」の華麗で重厚なメ
ロディを思い起こすことでしょう。しかしこの「教会のステンドグラス」は更
に精緻でエキゾチックで不思議な味わいの作品です。彼が生涯をかけて研究し
た古代の旋法をふんだんに使いつつ近代的なオーケストレーションを施した曲
で原曲はピアノ曲ですが、最近は吹奏楽版にも編曲され絶大な人気を誇ってい
ます。

8.557831
シューベルト:シューベルト・ドイツ語歌曲全集第25集
ロマン派の詩人による歌曲集第2集
リーゼンコッペの山頂にて D.611/死と乙女 D.180/歌びとの朝の歌 D.163
(第1作)/歌びとの朝の歌 D.165(第2作) /愛のたわむれ D.206/子守歌 D.304
/それは私だった D.174/愛の陶酔 D.179(第2作)/妨げられた幸福 D.309/
「ラクリマス」より 2つの場面 D.857-フィオリオの歌/紅ひわの求愛 D.552/
ヒッポリートの歌 D.890/挨拶を送ろう D.741/郷愁 D.456/盲目の子 D.833
/愛の言葉 D.410/囚われの歌人たち D.712/再会 D.855/
遥かな人に寄せる夕べの歌 D.856
マルクス・シェーファー(テノール)
ウルリッヒ・アイゼンロール (ピアノ)
その短い生涯に 115人もの詩人の作品に曲を書いたシューベルト (1797-1828)。
もちろん詩人の顔ぶれは様々で大ゲーテからクロプシュトック、果ては名前も
定かでない彼の友人まで多岐に渡っています。ここに取り上げたのはシューベ
ルトの同時代人の中でも先鋭的な作品を書いた詩人たちによる曲です。特にケ
ルナーは愛国詩の作家として当時もてはやされた人で、シューベルトは「リー
ゼン山頂に立って」には驚くほどに勇ましい曲を付けています。

8.557845
フンメル:
ロンド・ブリランテヘ長調 Op.127/変奏曲変ロ長調 Op.115/
オーベロンの「魔法の角笛」による幻想曲 Op.116/変奏曲ヘ長調 Op.97
クリストファー・ヒンターフーバー (ピアノ)
ウーヴェ・グロット (指揮) /イェヴレ交響楽団
ベートーヴェンの友人でもあり、良きライヴァルでもあったフンメル(1778-
1837)。とは言え耳の疾患により早いうちにコンサートの舞台から降りてしまっ
たベートーヴェンと違い、フンメルは 1830年台に至るまで演奏家としての名声
も保っていました。彼の即興性と超絶技巧は当時高く評価され、特にオペラの
名旋律をうまく取り入れた華やかな作品は人気が高く、この作風は若きショパ
ンにも多大なる影響を与えたのです。
NAXOS期待のピアニスト、ヒンターフーバーの妙技をご堪能ください。

8.557966
W.F.バッハ:鍵盤作品集第1集
12のポロネーズ F.12/鍵盤のためのソナタニ長調 F.3/幻想曲イ短調 F.23
ロバート・ヒル(フォルテピアノ)
大バッハが唯一認めたと言われる長男フリーデマン(1710-1784)。
あまりにも多くの天分とインスピレーションを受け継いだせいか、その音楽活
動は当時の因習に受け入れられず最後は貧困と無理解の内に世を去ったといわ
れています。ここで聴ける「12のポロネーズ」をはじめとした一連の作品にも
その特色は強く現れており、半音階的な和声進行はしばしば聴き手を驚かせる
ものです。ロバート・ヒルの丁寧な演奏で。

8.570094
バックス:ヴァイオリン・ソナタ第2集
1.ヴァイオリン・ソナタ第2番
2.ヴァイオリンとピアノのためのバラード
3.ヴァイオリンとピアノのための「伝説」
4.ヴァイオリン・ソナタト短調
5.ヴァイオリン・ソナタヘ長調
演奏/ローレンス・ジャクソン(ヴァイオリン)
アシュレイ・ウェイス (ピアノ)
既発売のアルバム 8.557540で極めて印象深い演奏を聴かせたジャクソンによる
バックス(1883-1953)のヴァイオリン・ソナタ第2集です。メインとなる第2番の
ソナタは第一次世界大戦に対する作曲家の懸念が表現されたもので、不安げな
表情とある種の艶かしさが全曲を支配します。特に第2楽章での奇妙なワルツは、
まさに「死の舞踏」とも言えましょう。「伝説」「バラード」はバックスの最
盛期の作品。異国風かつ洗練されたドラマティックな作品です。
1983年まで演奏されることのなかったヘ長調のソナタも聴き物です。

8.570137
リスト:ピアノ曲全集第27集
ドニゼッティのオペラによる編曲作品集
ルチアとパリジーナの 2つのモティーフによる演奏会用ワルツ S214/3/R155
「ルクレツィア・ボルジア」の回想(第2稿) S400/R154
「ランメルモールのルチア」の回想アンダンテ・フィナーレ S397/R151
「ランメルモールのルチア」より葬送行進曲とカヴァティーナ S398/R152
「ファヴォリータ」より「優しき魂よ」のカヴァティーナ S400a
「ポルトガル王セバスティアン」より葬送行進曲
演奏/ウィリアム・ウォルフラム(ピアノ)
この曲集こそリスト(1811-1886)の真骨頂を味わうためのもの。
彼がオペラの名旋律をどのように料理したかが手にとるようにわかるはずです。
原曲の良さを生かしつつも、過剰なまでに装飾を重ねた結果あまりにも長すぎ
たため、出版社から「2つに分けるように」と言われてしまった「ルチアの回
想」や、演奏会用ワルツなど、これでもかと言わんばかりの妙技が炸裂です。
超絶技巧を凝らしたパッセージを事もなげに弾き切るウォルフラムにも脱帽。

8.570190
ロージャ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1.ハンガリー民謡の主題による変奏曲 Op.4
2.ヴァイオリンとピアノのための二重奏 Op.7
3.北部ハンガリー民謡と踊り Op.5
4.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.40
フィリッペ・クィント(ヴァイオリン)
ウィリアム・ウォルフラム (ピアノ)・・・1、2のみ
ロージャ(1907-1995)と言えば映画音楽が良く知られていますが、ここに収録
されたのはハンガリーの民族色が濃く出た初期の作品と、恐ろしい程に渋い後
期の「無伴奏ヴァイオリンソナタ」です。のどかで耳に優しい変奏曲などの哀
愁に満ちたメロディの宝庫は聴き手の胸を熱くすることでしょう。そして無伴
奏ヴァイオリンソナタの革新的な音色!ロージャに対する見方が変わること間
違いありません。

8.570192
サラサーテ:ヴァイオリンとピアノのための作品集第2集
ロッシーニへのオマージュ Op.2/ドモンの思い出 Op.8/「マルタ」による演
奏会用幻想曲 Op.19/ミニョンのガボット Op.16/ルーマニアのメロディ
Op.47/「ザンパ」のモザイク Op.15/モスコヴィエンヌ Op.12/「運命の力」
による演奏会用幻想曲 Op.1
演奏/ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン) /マルクス・ハドゥッラ(ピアノ)
自らも大ヴァイオリニストであったサラサーテ(1844-1908)は、超絶技巧を駆使
した作品を多く作曲し、ヨーロッパから南北アメリカ、中近東、南アフリカな
ど広く世界を演奏旅行し聴衆を唸らせました。本収録作品はどれもがオペラの
テーマを用いており、原曲の魅力を損なうことなくヴァイオリンが縦横無尽に
歌いまくるというサラサーテならではの華やかさです。

8.570250
ラウロ:ギター作品集第2集
パサーヘ・アラグエーニョ/アナ・フロレンシア/ペトロニーラ/アナ・クリ
スティーナ/
ボルヘス:山の花々(ラウロ編)/パヴァーナ/ヴィルジリオ/ソナタ/カンシ
オン/モモティ/夜想曲/4つの練習曲/たそがれ/ロマンツァ/メレンゲ/
チリ風クエカ/オリエンテ/組曲(デュアルテへのオマージュ)
ビクトル・ビジャダンゴス(ギター)
1917年。この生まれた年を見て「難しそう」ともし思ってしまったとしたら、
それは間違いです。ベネズエラ生まれのラウロ(1917-1986)の作品はとても情熱
的で親しみやすいものばかり。彼の作品は、かのアンドレア・セゴビアも好ん
で取り上げたのですが、 1950年代当時は「アルゼンチンの作曲家」として紹
介されていたそうですが、以降知名度もあがり演奏会などで取り上げられるこ
とも多くなり、現在ではギターのレパートリーの重要な一角を占めています。
日曜日の昼さがりにまったりと聴きたい音楽です。

8.570251
ブローウェル:ギター作品集第4集
コロムナス市(名前のない小品によるヴァリエーション)/
種子への旅/新・単純な練習曲第1-10番/サウメル:8つのコントルダンス(ブ
ローウェル編)/水のしずく/組曲第1番「古風に」
クレルチ(1965-):イェマヤ
グレアム・アンソニー・ディヴァイン(ギター)
1939年、キューバ生まれのブローウェルは、ギター曲に実験的な手法を取り入
れ常に先鋭的な作品を発表することで知られています。NAXOSではすでに 3枚の
アルバムをリリースしていますが、この第4集では彼の16歳の時の作品「組曲
第1番」から2004年の作品までを収録しています。抽象的な曲名の通り、想像の
中で広がる音楽の旅をお楽しみいただけることでしょう。ブローウェルの親友、
クレルチの作品も聞き物です。

8.570300-02 3枚組
ハイドン:オラトリオ「トビアの帰還」 (1784年版)
演奏/ラファエッレ・・・ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
サラ・・・ゾフィー・カートホイザー(ソプラノ)
アンナ・・・アン・ハレンベリ(アルト)
トビア・・・アンドレス・J・ダーリン(テノール)
トビト・・・ニコライ・ボルチェフ(バス)
ケルン声楽アンサンブル
アンドレアス・シュペリング(指揮) /カペラ・アウグスティナ
ハイドン(1732-1809)の中期の作品であるこの「トビアの帰還」は傑作「天地創
造」や「四季」に比べ、ほとんど演奏される機会はありません。音楽史的にも
ずっと忘れられた存在として扱われて来ましたがこのように精彩漲る演奏で聴
いてみると「なぜもっと聴かれないのだろう?」と不思議に思うばかりです。
この録音は合唱曲を 2曲追加した 1784年版を使用したもので、名ソプラノ、イ
ンヴェルニッツィ等の情感豊かな歌の素晴らしさも特筆ものです。

8.570312
ブクステフーデ:オルガン作品集第7集
前奏曲とフーガイ短調 BuxWV158/前奏曲ハ長調 BuxWV138/イエス・キリスト
よ、賛美をうけたまえ BuxWV188/カンツォネッタト短調 BuxWV173/今ぞわが
魂よ主をたたえよ BuxWV214/カンツォネッタハ長調 BuxWV167/アリアと3つの
変奏イ短調 BuxWV249/汝のみこによりてのみ我汝に感謝す BuxWV195/クーラ
ント・シンプルと8つの変奏曲 BuxWV245/前奏曲とフーガヘ長調 BuxWV144/
前奏曲変ロ長調 BuxWV154(断片)/カンツォーナト長調 BuxWV170/前奏曲とフ
ーガト短調 BuxWV163/
ジュリア・ブラウン(オルガン)
毎回好評を博しているブクステフーデ(1637?-1707)のオルガン作品集も今作で
第7集となります。今作はコラール前奏曲、コラール幻想曲、そして舞曲による
変奏曲などの多彩な作品が並び、この作曲家の多くの面を垣間見ることができ
ます。時々耳に残る奇妙な音色も彼ならではの特色。もともと鍵盤楽器のため
に書かれた BuxWV249の変奏の華麗さもたまりません。演奏はおなじみジュリア
・ブラウン。安定した技巧が魅力です。

8.570334
クラウス:ヴァイオリン協奏曲他
1. ヴァイオリン協奏曲ハ長調 VB151・・・世界初録音
(カデンツァ・・・バーティル・ヴァン・ボエール)
2.付随音楽「オリンピエ」
3.バレエ音楽「アジーレ」
西崎崇子(1のみ) /ウーヴェ・グロット(指揮) /ニュージーランド交響楽団
人気沸騰、ヨーゼフ・マルティン・クラウス (1756-1792)の作品集。今回は世
界初録音となるヴァイオリン協奏曲をメインとし、付随音楽やバレエ音楽を併
録した興味深い1枚です。独奏は NAXOSが誇る名手、西崎崇子氏。きめ細かく
伸びの良い音色で余裕の歌心をたっぷり見せつけます。他には曲の配置が良く
練られた「オリンピエ」、全曲をぜひ聞いてみたい才気あふれる「アジーレ」。
このアルバムでクラウスの人気が更に高まることは間違いありません。

8.570378
フランツ&カール・ドップラー:フルートと管弦楽のための作品集
1.F&K・ドップラー:リゴレット幻想曲
2.F・ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
3.F・ドップラー:アンダンテとロンド Op.25
4.F・ドップラー:アメリカの主題による二重奏曲 Op.37
5.F&K・ドップラー:華麗なるワルツ Op.33
6.F・ドップラー:2つのフルートのための協奏曲ニ短調
パトリック・ガロア(指揮・フルート)
瀬尾和紀(フルート)・・・1, 3, 4, 5, 6/シンフォニア・フィンランディア
フルートを吹く人なら誰もが憧れる「ハンガリー田園幻想曲」で知られるフラ
ンツ・ドップラー (1821-1883)は、その弟カール (1825-1900)もまたフルート
の名手であり、しばしば兄弟で共作をしたりと19世紀のフルート作品の発展に
寄与したのです。彼らの作品のほとんどはリサイタルを念頭にし、ピアノの伴
奏で書かれていますが、ここでは名手ガロアのたっての希望によりオーケスト
ラ伴奏に編曲されたものを演奏しています。共演は日本期待の若手、瀬尾和紀。
輝かしい音色が彩なす音の喜びが横溢しています。

8.570429
クラーク:管弦楽作品集
1.ヴァイオリン独奏のための「ペルナンブコ」
2.ヴァイオリンと弦楽合奏のための「奇跡のヴァイオリン」
3.ヴァイオリン独奏のための「楼蘭」
4.管楽アンサンブルのための「サムライ」
5.トランペット独奏のための「予感」
6.ヴァイオリンと管楽アンサンブルのための「黒い炎」
演奏/クリス・ディヴィス(指揮)・・・2, 4, 6
イギリス海兵隊バンド・・・4, 6
ピーター・シッパード・スケーヴェド(ヴァイオリン)・・・1, 2, 3, 6
イヴァン・ハッチンソン軍楽軍曹(トランペット)・・・5
ロングボウ・・・2
吹奏楽ファンならお馴染み、並外れた音楽性が高く評価されているイギリスの
作曲家ナイジェル・クラーク (1960-)の作品集です。彼の音楽は絶えず多くの
語法を駆使し、アンサンブルとソリストとの共同作業を要求、刺激的で挑戦的
でありつつも、常に奏者と聴衆を満足させるのです。代表作「サムライ」は日
本の美意識を根底においた生き生きとした作品で爆発的な瞬発力を備えた華や
かで技巧的な作品。珍しいヴァイオリン・ソロやトランペット・ソロの作品も
収録されています。

8.570439
ヴォーン・ウィリアムス (1872-1958):クリスマス・キャロル集
クリスマス・キャロルによる幻想曲
クリスマス・カンタータ「この日」
演奏/ジャニス・ワトソン(ソプラノ)ピーター・ホーレ(テノール)
スティーヴン・ガッド(バリトン)グィルドフォード・コーラル・ソサエティ
聖キャサリン校合唱団
ヒラリー・デイヴァン=ウェットン(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
イギリス音楽を知りたければ、まずヴォーン・ウィリアムスを聴け!と言われ
るほどに彼の作品には英国らしさが詰まっています。特に声楽曲の素晴らしさ
は筆舌に尽くしがたいもので、賛美歌をふんだんに用い、独自のオーケストレ
ーションで味付けした華やかな音楽は合唱を聴く喜びをたっぷり味わうことが
できるでしょう。カンタータ「この日」の冒頭での晴れやかな声の交錯にまず
耳を傾けてみてください。

8.570456
シューマン:ロマンスとバラード集
ロマンスとバラード第1集 Op.67
(テューレの王/美しいロートラウト姫/野ばら/雷雨/ジョン・アンダーソン)
ロマンスとバラード第2集 Op.75
(草刈り人の死/森で/悲しい狩人/新兵/傷ついた子どもに)
ロマンス第1集 Op.69
(タンバリンを鳴らす女/森のおとめ/修道女/兵士の花嫁/海の女神/礼拝堂)
ロマンスとバラード第3集 Op.145
(鍛冶屋/尼僧/歌い手/ジョン・アンダーソン/鵞鳥番の少年のロマンス)
ロマンスとバラード第4集 Op.146
(花嫁の歌/大道歌手ウィリー/夢/夏の歌/小舟)
ロマンス第2集 Op.91
(ロースマリーン/狩人の幸せ/水の精/見捨てられた乙女/布をさらす女の夜
の歌/海の真ん中に)
マーク・ミヒャエル・デ・スメト(指揮)
アクアリウス
自らも合唱団を指揮し多くの合唱のための作品を書いたシューマン(1810-1856)
ですが、現在でも良く知られているのは初期に書かれた「流浪の民」1曲ではな
いでしょうか?ここに収録されているのは中期から晩年の作品で、重厚なロマン
ティシズムと深い静けさと説得力を持った通好みの曲が並んでいます。よく噛み
しめて聴くとその魅力がじわじわ浸みて来るはずです。

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08-01 No.2-2

2008年01月04日 17時31分09秒 | Weblog
8.570523
ピアソラ:リベルタンゴ
1.天使のミロンガ/2.ブエノスアイレスの夏/3.バチンの少年/4.リベルタンゴ
/5.オブリヴィオン/6.ロコへのバラード
組曲「ブエノスアイレスのマリア」
(7.カリエーゴのミロンガ/8.フーガと神秘/9.私はマリア/10.アレグロ・タ
ンガービレ/11.受胎告知のミロンガ)
ヴァーサス・アンサンブル/エンリケ・モラタッラ(ヴォーカル)・・・3.6.7
マリア・レイ=ジョリー(ソプラノ)・・・9
オラシオ・フェレール(朗読)・・・11
日本でも一大ブームを巻き起こし、すっかり定着した感のあるピアソラ (1921-
1992)のタンゴ集です。ヒナステラに音楽理論を学びつつもタンゴの仕事を続け
た彼ですが、一度はタンゴを捨てクラシックの作曲家の道を目指そうとしたとい
います。しかしそれを阻止したのが N・ブーランジェ。以来、自身の中に沸き起
こる「タンゴへの道」を追求し続けた孤高の人の傑作集です。その熱き思いをじ
っくりとご堪能ください。

8.570538
ユーフォニウムと管弦楽のための作品集
ケヴィン・カスカ(1972-):マジェスティック・ジャーニー
ジョン・ゴランド(1946-1993):小品(A・フレイによるユーフォニウムと管弦楽版)
ウラディーミル・コスマ(1940-)ユーフォニウム協奏曲
ケヴィン・カスカ(1972-):バラード
ピーター・グレアム(1958-):ブリランテ
フィリップ・スパーク(1951-):
パントマイム(A・フレイによるユーフォニウムと管弦楽版)
演奏/アダム・フレイ(ユーフォニウム)
ブルース・ハンゲン(指揮)ニュージーランド交響楽団
音色がホルンやトロンボーンに似ているせいか、オーケストラの中ではあまり使
われることのないこの楽器ですが、丸みのある中音域には何とも言えない味わい
があるのです。このアルバムでは名手アダム・フレイが自らの編曲も交えて吹き
まくります。「ディーヴァ」のサウンドトラックで知られるウラジミール・コス
マの協奏曲など珍しい曲もてんこ盛り!ファン必聴の1枚です。

8.570602
中国のピアノ曲集
瀏陽河/百鳥朝鳳/銀の雲は月を追う/日暮れの笛と鼓/穏やかな湖面に映る
秋の月/赤い山椿が咲き誇る/月の光に照らされる2つ目の泉/新しい命の祝福
/児童組曲/荒波の音/さようなら/南海の兵士
ジー・チェン(ピアノ)
2008年のオリンピック開催で世界的に注目の集まる中国のピアノ音楽集です。
独自の文明を誇る中国らしく、西の文化の象徴である「ピアノ」の音楽は 20世
紀の前半まで書かれることはありませんでした。このアルバムに収録された作品
も1911年から1949年に書かれたものです。多くの作品は有名な民謡や、中国の古
くからのメロディを用いたもので華麗で親しみやすく、聴き手のイメージ通りの
世界が広がります。

8.570726
シンフォニック・ブラス
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」第2幕凱旋行進曲 (アラン・ファーニー編)
ブラームス:大学祝典序曲(デニス・ライト編)
ビゼー:歌劇「真珠採り」-聖なる神殿の奥深く(ジェフ・リチャード編)
ビゼー:歌劇「カルメン」組曲(アラン・ファーニー編)
ホルスト:惑星より「ジュピター」(ステイーヴン・ロバート編)
ビゼー:アルルの女より「ファランドール」(ハワード・ロリマン編)
エルガー:エニグマ変奏曲より「ニムロッド」(エリック・バル編)
ウォルトン:スピットファイアより「フーガ」(アラン・ファーニー編)
ガーシュウイン:歌劇「ポーギーとベス」より(アラン・ファーニー編)
ジョン・ウィリアムス:
プライヴェート・ライアンより「戦没者たちへの賛歌」(クラス・ヴァン・デル
・ウーデ編)
チャイコフスキー:序曲「1812年」(ロバート・キルズ編 )
ニコラス・チャイルズ(指揮)ブラック・ダイク・バンド
1816年に設立されたイギリスの名門、ブラック・ダイク・バンドが NAXOSに初登
場。ノリのよさと抜群のアンサンブルで聴き手を魅了します。彼らの巧さは世界
中の誰もが知るところ!小技の効いたアレンジも素晴らしく、原曲とは全く違う
味わいが楽しくてたまりません。ブラスの限界に挑戦するかのような力演。最後
のチャイコフスキーではじけまくります。

8.660216-17 2枚組
J・シュトラウス:「ヤーブカ」(りんご祭り)
CD1
第1幕、第2幕
CD2
第3幕
「ヤブカ」よりダンス編曲集
ワルツ「私はあなたにぴったり」 Op. 455
行進曲「乾杯!」 Op.456(編曲:G. フィッシャー )
ポルカ・シュネル Op.457(編曲:ロス&ポラック)
ポルカ・フランセーズ Op.458(編曲:ロス&ポラック)
ポルカ・マズール Op.459(編曲:ロス&ポラック)
ヤブカ・カドリーユ Op.460(編曲:ポラック)
ヤブカ・ポプリ (編曲:アロン&ポラック)
ミルコ・フォン・グラディナス・・・トーマス・テシュラー(テノール)
ヴァジル・フォン・グラディナス・・・ヴォルフガンク・ヴァイス(テノール)
豪農ミシャ・・・ミヒャエル・ショーバー(バス)
その娘イェルカ・・・ヴェロニカ・グロイス(ソプラノ)
イェルカのおば・・・エリザベス・ヴォルフバウアー(メゾ・ソプラノ)
ブルノ・ガウデマス合唱団
クリスティアン・ポラック(指揮)ヨーロッパ・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
「ヤーブカ、またはりんご祭り」はワルツ王、ヨハン・シュトラウス2世(1825-
1899)の14番目のオペラにあたるもので全編に渡り楽しい音楽に溢れた粋な作品
です。セルビアの町で毎年行なわれる「りんご祭り」は女子が好きな男子にか
じったりんごを渡すというもの。もちろん男子がりんごをかじれば両思い。さ
て、貧しい貴族のミルコとバジルは見事金持ちの花嫁をゲットできるのでしょ
うか?余白のポプリもステキです。

8.660220-21 2枚組
ロッシーニ:エジプトのモーゼ
ケヴィン・カスカ(1972-):マジェスティック・ジャーニー
ジョン・ゴランド(1946-1993):
小品(A・フレイによるユーフォニウムと管弦楽版)
ウラディーミル・コスマ(1940-)ユーフォニウム協奏曲
ケヴィン・カスカ(1972-):バラード
ピーター・グラハム(1958-):ブリランテ
フィリップ・スパーク(1951-):
パントマイム(A・フレイによるユーフォニウムと管弦楽版)
モーゼ・・・ロレンツォ・レガッツォ(バス)
エルシア・・・天羽明恵(ソプラノ)
フラオーネ・・・ヴォチェク・ギールラッハ(バス)
オシリーデ・・・フィリッポ・アダミ(テノール)
アマルテア・・・ロッセラ・ベヴァクア(ソプラノ)
アメノフィ・・・カレン・バンデロウ(メゾ・ソプラノ)
マンブレ・・・ジュセッペ・フェデリ(テノール)
ネプレス・サン・ピエトロ・マジェッラ合唱団
ヴィルトバート吹奏楽団
アントニオ・フォリアーニ(指揮)ヴュルテンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
この「エジプトのモーゼ」は後に改作され「モゼ」と名付けられます。あまり人
気のない演目なのか滅多に演奏される機会はありませんが、若きロッシーニ
(1792-1868)の野心あふれる意欲作であり、もっと知られてもよい作品です。
日本でも人気のバス、レガッツォと天羽さんの熱演。第3幕は見事の一言です。

8.660928
バルトーク:歌劇「青髭」
青髭・・・グスターフ・ベラチェク(バス)
ユーディト・・・アンドレア・メラス(メゾ・ソプラノ)
マリン・オールソップ(指揮)ボーンマス交響楽団
ボーンマス交響楽団、2007年のシーズンの最後を飾ったのがこのバルトーク
(1881-1945)の「青髭」の演奏会でした。そして
その模様はタイムズ紙で大絶賛。熱にうかされたようなオーケストラの夢幻の響
き、2人の歌手による官能的な声の対話、室内楽の繊細さと爆発的な大音量を併
せ持つ精緻な管弦楽。バルトークの書いた20世紀最大の名作をオールソップが
理想的な形で音にしたのです。

8.111097
グレート・シンガー・シリーズ/レーマン
(ナクソス・ヒストリカル・シリーズ )
ロッテ・レーマンの歌曲録音集第6集 1947&1949
シューベルト:セレナーデ D.957
ブラームス:ジプシーの歌 Op.103
No.1 おーい、ジプシーよつかまえろ
No.2 波立つリマの流れ
No.3 あの子がいちばん美しいのはいつか
No.4 愛する神よ、汝は知る
No.5 日焼けした若者が
No.6 3つのばらが
No.7 ときどき思い出してね
No.11 赤い夕焼け雲が
シューベルト:月に寄せて D.193/楽に寄せて D.547
ブラームス:
野の寂しさ Op.86 No.2/甲斐なきセレナード Op.84 No.4/鍛冶屋 Op.19 No.4
伝承曲:神の御子は今宵しも/グルーバー:きよしこの夜
シューベルト:
泉のほとりの若者 D.300/ナイチンゲールに D.497/男は人が悪い D.866/
夜と夢 D.827/魔王 D.328
バーリン:ゴッド・プレス・アメリカ/伝承曲:ケリーダンス
シューマン:トロイメライ
ブラームス:子守歌 Op.49 No.4
アーン:恋する乙女/不実
デュパルク:前世
パラディール:プシュケ
R・シュトラウス:
サフラン Op.10 No.7/乙女よ、それが何の役にたつというのか Op.19 No.1/
君はわが心の王冠 Op.21 No.2
録音:1947年、1949年
ロッテ・レーマン(ソプラノ)
ポール・ウラノフスキ(ピアノ)
神の御子は今宵しも/きよしこの夜・・・RCAビクター管弦楽団、
リヒャルト・ラート (指揮)
ゴッド・プレス・アメリカ/ケリーダンス/トロイメライ/子守歌
・・・ロバート・アームブラスター (指揮)&オーケストラ
今でも愛されるロッテ・レーマンは間違いなく20世紀最高のソプラノの一人で
す。オペラの舞台から引退した後はリートの世界に身を投じた彼女ですが、その
表現力豊かな歌声は聴き手全てを幸せな気持ちにさせること間違いありません。
このアルバムにはおなじみの R・シュトラウスやシューベルトの歌曲の他、ブ
ームスの「ジプシーの歌」やデュパルク、アーンといったフランス物、そして2
曲のクリスマスソングなど多彩な曲が収録されています。独特のオーラを感じさ
せます。マーク・オバート・ソーン復刻

8.111265
グレート・ピアニスト・シリーズ/アラウ
シューマン:ピアノ協奏曲他
R・シュトラウス:ブルレスケ
デジーレ・デフォー(指揮)シカゴ交響楽団録音
1946年4月13日シカゴ、オーケストラ・ホール
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
カール・クリューガー(指揮)デトロイト交響楽団録音
1944年12月4日デトロイト、マソニック寺院
シューマン:謝肉祭 Op.9 録音 1939年4月3、4日
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
このアラウの 1930年代と1940年代の録音は、信じられないほど短い時間に録音
された2曲のパフォーマンスを含みます。R・シュトラウスの「ブルレスケ」は
1946年4月13日の録音。このすぐあとにはウェーバーの「小協奏曲」(8.111263)
が演奏されそちらもすぐさま録音されました。1944年のシューマンの協奏曲も
たった1時間のセッションで記録されました。どちらも恐ろしい程の集中力を持
った炎のような熱演です。1939年の「謝肉祭」も素晴らしい演奏で、曲の真価
をまざまざと見せ付ける説得力の高いものです。
マーク・オバート・ソーン復刻

8.111272-73 2枚組
ヴェルディ:椿姫
録音 1955年 9月 15-21日ミラノ・スカラ座劇場
演奏/トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
ヴィオレッタ・・・アントニエッタ・ステッラ(ソプラノ)
アルフレード・・・ジュセッペ・ディ・ステファノ(テノール)
ジョルジョ・・・ティト・ゴッビ(バリトン)
フローラ・・・エルヴィラ・ガラッシ(メゾ・ソプラノ)
ガストン・・・ジュセッペ・ザンピエリ(テノール)
この1955年の公演も本来ならマリア・カラスによって録音されるはずでした。
しかし、契約の関係でそれは実現せず、替わりに登用されたのが26歳の若手、
アントニエッタ・ステッラだったのです。カラスのような迫力はありませんが、
艶のあるしっとりとした声と細やかな表現が魅力です。この声と恵まれた容姿
を生かし大歌手へと駆け上った彼女の輝かしい記録をお楽しみください。最盛
期のディ・ステファノのうっとりするような美声にも大満足です。
マーク・オバート・ソーン復刻

8.558087-90 4枚組
指揮者AtoZ
V/A
レコード芸術誌でも紹介され、お問い合わせが激増した NAXOSが誇る
Educationalシリーズの最新盤です。300人を超える名指揮者の演奏に1000ペー
ジを超えるブックレットの解説!教育・資料的価値も高いナクソスならではの
アイテムです。



<CPO>
777350-2 \1250
2008年カタログ付き特別価格
フェスカ(1789-1826):交響曲第2番、第3番
旧番号 999889-2
フランク・ベールマン(指揮)北ドイツ放送交響楽団
よほどの通でないとこの作曲家の名前は知らないのではないでしょうか?
ベートーヴェンとほとんど同じ時期に生き、おそらく影響を受けたと思われる作
風で、現在ではわずかに交響曲と弦楽四重奏、そして合唱作品が残っています
が、なかなか緻密な作品が多く、ウェーバーが大絶賛したというのも頷けます。
この機会に改めて典雅な魅力に触れてみるのも一興です。

999326-2 \2450
レハール (1870-1948):
ウィーンの女たち(ハイライト)
序曲「神々の夫婦たち」/序曲「ひばりが歌うところ」
アンケ・ホフマン/アンネリ・フェファー
ペーター・ミニッヒ/トマース・デヴァルト
ヘルムート・フォルシャウアー(指揮)
クルト・クレーメル(指揮・・・序曲のみ)
西部ドイツ放送協会管弦楽団
西部ドイツ放送協会合唱団
スッペやミレッカー、J・シュトラウスが世を去った後、ウィーンのオペレッタ
は衰退を極めつつありました。そんな窮地を救ったのは1902年に初演された、
レハールの初のオペラである「ウィーンの女たち」と「針金細工師」だったと言
います。しかし、「ウィーンの女たち」はスター歌手がいないと上演が困難であ
ったため次第に忘れられてしまい、断片のみが現存。現在ではほとんど演奏され
ることもありません。ステキなワルツを歌う男に思いを寄せる女の物語。最後は
ちょっぴり悲しい結末がいかにもウィーン風です。

777272-2 \2450
ヘンク・バーディンフス (1907-1987):
交響曲第2番/交響曲第7番「ルイヴィル交響曲」/交響曲第12番
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
オランダ生まれの作曲家、バーディンフスの交響曲集です。
1930年に初の作品、チェロ協奏曲をコンセルトヘボウで初演 (指揮はメンゲル
ベルク)、1960年代以降は電子音楽を用いた作品を多く書いたことで知られる人
ですが、反面、古生物学者、鉱山エンジニアとしても働いたという異色の人。
もちろん作品も独特の音階を駆使した斬新なものばかりです。

777290-2 \2450
アフメド・アダナン・サイグン (1907-1991):
チェロ協奏曲 Op.74
ヴィオラ協奏曲 Op.59
ミリアム・チョップ(ヴィオラ)/ティム・ヒュー(チェロ)
ハワード・グリフィス(指揮)ビルケント交響楽団
「トルコ五人組」の中でも最も注目度が高く、かつ精力的に作品を発表している
のがこのサイグンでしょう。パリに留学しダンディに師事、帰国してからは指揮
者としても活躍、またトルコの民俗音楽の収集家としても知られています。この
チェロ協奏曲、ヴィオラ協奏曲は彼の特質が良くでた作品でなんとも言えないエ
キゾチックで不思議な音に満ちています。

777296-2 \1700
レーガー (1873-1916):
ヴァイオリン・ソナタ Op.22/ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.103a
ウルフ・ヴァリン(ヴァイオリン)ローランド・ペンティネン(ピアノ)
43年というあまり長いとも言えない生涯の中で夥しい数の作品を書いたレーガー
はの室内楽作品集です。自分自身のことを「ドイツの正統的な継承者」と自認し
つつも、その作風は和声法の拡大、複雑な対位法とかなり意欲的なものでした。
初期のヴァイオリン・ソナタと後期の組曲の2作品を収録、最近人気のペンティ
ネンがピアノを演奏しているのも注目です。

777329-2 \1700
ミットラー (1893-1970):
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調
弦楽四重奏曲第3番ニ短調 (さすらいの時より)
フーゴー・ヴォルフ弦楽四重奏団
ウィーン生まれの詩人、ピアニスト、作曲家フランツ・ミットラー。
彼の作品はブラームス風でもあり、ヴォルフ風でもありシューベルト風でもある
いわゆる「当時のウィーン風」。メロディもわかりやすく難解な和声もありませ
ん。爽やかで清々しい歌を朗々と歌うヴァイオリン、支えるチェロととてもわか
りやすいアンサンブルがたまりません。

777283-2 \1700
ラヴェル (1875-1937):2台ピアノのための作品集
スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス/マ・メール・ロワ/ダフニスとクロエ
ゲノヴァ&ディミトロフ ピアノ・デュオ
今までに J・C・バッハからショスタコーヴィチなど7枚の CDを出し、どれもが
高い評価を受けているこのピアノ・デュオの最新盤です。何とも詩的で色彩的な
演奏で、特に「ダフニスとクロエ」の編曲版はこれ以上ないほどの卓越した技巧
と表現に裏打ちされた名演と言えるでしょう。そして「ラ・ヴァルス」は、 J・
シュトラウスや R・シュトラウスの爛熟したワルツを思わせるほど豊かな音が横
溢しています。




<ARTHAUS DVD>
102099(DVD-Video) \5650
ネーデルランド・ダンス・シアター・セレブレイツ
イルジ・キリアンによる3つのバレエ
オランダで最も人気の高い振付師、イルジ・キリアンの代表作です。過剰な動き
を削ぎ落とした静謐な踊り、ツボを得た選曲、まさにモダンダンスの頂点に立つ
演出家と言えるでしょう。来日公演も人気でした。ぜひ今のうちに押さえておき
ましょう。
字幕:ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オランダ語
バレエ本編 92分、イントロダクション 36分

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