<EUROARTS>
20 72408(DVD-Video) \2900
字幕:独・英・仏・西
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
アンナ・トモワ=シントウ(S)
アグネス・バルツァ(A)
ルネ・コロ(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs)
ベルリン・ドイツ歌劇場合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロール)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録:1977年12月31日ベルリン、フィルハーモニーにおけるライヴ
(監督:ハンフリー・バートン / 映像制作:ユニテル・クラシカ)
カラヤン生誕100年記念に合せて、1977年ニューイヤー・イヴの「第九」ライヴ
映像がカタログに復活します。じつに4度にも及ぶ全集録音をおこなっているベ
ートーヴェンの交響曲はレパートリーの重要な柱のひとつでしたが、さすがは
メディアの寵児カラヤン。ベルリン・フィルとの「第九」映像作品では、この
ほかにも60年代の第1回目、80年代の第3回目と、そのときどきに並行して行わ
れた全集録音とほぼ同時期に、それぞれ1968年1、2月そして1986年9月と2種が
残されています。
ベルリン・フィルとの2度目、70年代のスタジオ全集録音と時期が重なるこのジ
ルヴェスターの第九ライヴは、ソリストもテノールのコロをのぞいてほぼ同じ
(全集ではシュライヤー)。磨き抜かれた弦の美音などカラヤン色が徹底され、
もっとも完成された内容として知られるものです。
久しく入手難であったため、アニヴァーサリーのタイミングでのリリースは広
く喜ばれるところでしょう。
<Profil>
PH 07047 \2180
マーラー:交響曲第4番ト長調
[ボーナストラック]
シノーポリの肉声によるマーラー第4交響曲についてのコメンタリー
ユリアーネ・バンゼ(S)
ジュゼッペ・シノーポリ(指)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1999年ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
あまりに官能的で陶酔的な美をきわめた97年ライヴの第9番(PH.07004)が大反響
を呼んだシノーポリ&ドレスデンによるマーラー。なんと、これからさらに2年
後の第4番ライヴというとんでもない代物がまたしてもProfilより登場します。
ここでもやはり9番のときと同じく、フィルハーモニア管盤(91年)と比較して両
端楽章でそれぞれ2分ほど演奏時間が長くなっているのが目立った特徴。なかで
もフィナーレはじっさいの時間以上に、出だしから極端に遅く感じられます。
ここでソリストに起用されたのはマーラー歌いとしてすでにキャリアも豊富な
バンゼ。ブーレーズ盤とはガラリと変わって、停止するかのように息の長いフ
レージングをシノーポリの意図を汲んで完璧に歌い尽くしています。そうかと
思えばシノーポリは第1楽章の主題が回帰するところでは一転、急加速。交替し
てソプラノの甘美なメロディが登場するとまたもやグッとテンポを落としてき
ます。このあたり、極端なテンポ・ルバートを基調としたシノーポリ美学の真
髄といえるでしょう。
「音楽というものはいつだって人間がどういう状態であるかを表しています。
音楽は人間的ななにかをつたえ、作曲家が自分を取り巻く世界にどのようにか
かわっているかの証しです。そして、わたしが届けようとしているのは、その
ようなメッセージです。つまり、聴衆に変化のプロセスを誘発するような、思
考するための音楽的なかてです。自分のために良い演奏をすることが正しいす
べてではありません。-イントネーション、アンサンブルの演奏、アーティキュ
レーション-音楽がなにかをわたしに語りかけるとき、わたしは考えなくてはな
らない。そして、わたしはそのためにあらゆるすべてを惜しみません、たとえ
身体的にわたしに犠牲を払わせるとしても…。」
ージュゼッペ・シノーポリ
この言葉のとおりに「アイーダ」の本公演中に心臓発作で倒れ、まさに音楽に
殉じたシノーポリの美学が凝縮されたマーラー演奏にかけがえのない一枚がま
たひとつ加わりました。
<TDK>
TDKAD 025 \2450
モーツァルト:交響曲第34番ハ長調K. 338
ボッケリーニ:チェロ協奏曲ニ長調G. 483
ハイドン:交響曲第82番ハ長調 Hob.I-82「熊」
鈴木秀美(指&Vc)オーケストラ・リベラ・クラシカ
録音:2007年10月18日
東京・浜離宮朝日ホールでのライヴ収録
音声収録編集:櫻井卓 ライナーノーツ:鈴木秀美
OLC第19回演奏会より収録。ハイドンの「パリ交響曲集」はハイドンの名声が
徐々にヨーロッパ中に知られるつつあった1785-1786年にかけて作曲された6つ
の作品群。今回演奏された第82番は「パリ交響曲集」の最後の作品で最も大き
い編成。「熊」と題されたこの作品は、第4楽章の主題が熊の鳴き声を思わせる
愉快で躍動的な曲です。またモーツァルトのザルツブルク時代最後の交響曲第
34番も激しさと優雅さをあわせもつ貫禄の演奏。この日の目玉の作品は、日本
ではあまり演奏される機会のないボッケリーニのチェロ協奏曲。もちろん鈴木
秀美の弾き振りで、この作品はオケのチェロも重要な役割を果たし、今回は名
手ライナー・ツィパーリング。抜群の演奏で聴かせてくれています。
<DOREMI>
DHR 7900 \1980
「レオニード・コーガン第1集 / 協奏曲ライヴ集」
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
レオニード・コーガン(Vn)
(1) ピエール・モントゥー(指)ボストン交響楽団
(2) ディミトリ・ミトロプーロス(指)ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:(1)1958年1月11日(ライヴ)(2)1958年2月2日(ライヴ)
オイストラフと比肩されるロシア屈指の名手コーガン。おそらくすべて初出、
なんとも豪華な巨匠たちとの顔合わせがうれしい一枚がDOREMIより登場。モン
トゥーとのブラームスは名高いコンドラシン&モスクワ・フィル盤(59年・EMI)
の前年にあたり、アメリカ・デビューの貴重なドキュメント。いっぽうアッカ
ーマン(56年頃)、シルヴェストリ(59年)とのスタジオ盤で知られるモーツァル
トも、この年にニューヨーク・フィルを辞するミトロプーロスとの貴重な共演。
ともにテクニックの切れ味、揺るぎない表現が恐るべき凄みを利かせています。
DHR 7931/2 2枚組 \3960
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(2)同:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(3)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
(4)同:チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
(5)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119
(6)グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調Op.36
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
スヴャストラフ・リヒテル(P)
録音:(1)(3)(4)(5)1950年3月1日モスクワ(ライヴ)
(2)(6)1964年6月20日オールドバラ(ライヴ)
ロシアが生んだ巨星ふたり、強靭で無敵のデュオによる絶頂期のライヴ集です。
このうちベートーヴェン2曲と、1950年モスクワでのブラームスがおそらく初
出。50年代のナンバーはとにかく演奏の力が尋常ではありません。いくぶんマ
ニア向けの内容ですが、ぜひとも押さえておきたいセットといえるでしょう。
<MIRARE>
MIR 044 2枚組 \4180
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲)
シャオ・メイ・シュ(P)
波乱に満ちた半生と強靭なピアニズムで聴くものの心を掴むピアニスト、シャ
オ・メイ・シュによる平均律クラヴィーア曲集第2巻。ゴルトベルク変奏曲
(MIR 048)では圧倒的な音楽性を聴かせてくれました。彼女とこの作品との最
初の出会いは10歳で入学した音楽学校。担当教授にプレリュードとフーガを何
度もレッスンされたと語っています。しかし1964年の文化大革命が起こると西
欧の音楽を演奏することは禁じられ、彼女がバッハの音楽を再会するのはモン
ゴルの労働キャンプでの最後の年。北京からピアノを運び中国の伝統音楽と見
せかけバッハを演奏したということ。また彼女はモンゴルで過ごした5年間のう
ち、隠れて楽譜をコピーし写譜をしたりイメージしたりと過酷な状況のもとで
こっそりと練習を続けていました。自由な感性を持ちつつも、しっかりと研究
され考え抜かれた演奏は確信と自信に満ちており、抜群の説得力で聴かせます。
<Ysaye Records>
NS 03 \1980
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27(全曲)
ファニー・クラマジラン(Vn)
録音:2006年12月2-8日、2007年1月9-15日
ファニー・クラマジランは1984年4月12日パリ生まれ。幼少の頃からメキメキと
才能を現し、ジャン・ジャック・カントロフとパヴェル・ヴェルニコフらに師
事。2005年クライスラー国際コンクール優勝、第2回モンテカルロ・ヴァイオ
リン・マスターズ優勝、2003年イフラ・ニーマン国際コンサクール第3位と輝か
しい受賞歴を持つ今後注目のヴァイオリニスト。イザイ弦楽四重奏団のミゲル
・ダ・シルヴァも彼女の才能を高く買っており、強い個性と卓越した技巧が求
められるイザイの無伴奏の録音にあたり彼女を選んだということです。
<STRADIVARIUS>
STR 33753 \2180
アルフレート・シュニトケ(1934-1998):ピアノ作品全集 Vol.1
前奏曲とフーガ(1963)/ソナタ第1番(1987)/小品集(1971)
格言集(1990)/四手連弾のためのソナティナ(1994)(*)
ジャンパオロ・ヌーティ(ピアノ)
ダニエラ・デ・サンティス(ピアノ(*))
STR 33764 \2180
デュオ・イン・ロンド フランチェスコ・デステの宮廷の舞曲集
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692):
ベルガマスカ(ヴァイオリン、ヴィオローネ、テオルボと打楽器のための)
ジュゼッペ・コロンビ(1635-1694):ブランド第25番
ピエトロ・ソロシーナ(1645頃-1732):
ヴァイオリンとヴィオローネのためのソナタ第4番
ジュゼッペ・コロンビ:ヴァイオリンとヴィオローネのための室内ソナタ
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):
コッレンテ第3番とアリア第4番(Op.4 から)
ジュゼッペ・コロンビ:ルッジェーロ(ヴァイオリンとヴィオローネのための)
トマーゾ・アントニオ・ヴィターリ(1663-1745):
カナリオ(メヌエット)/パッソ・エ・メッツォ/ソナタ第11番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ:
「音楽技法」Op.13 から パッサカリア
ジュゼッペ・コロンビ:ブランド第8番
ピエトロ・ソロシーナ:ソナタ第3番
トマーゾ・アントニオ・ヴィターリ:
ヴァイオリン、ヴィオローネ、テオルボと打楽器のためのソナタ Op.1 No.12
アンティキ・ストルメンティ
ラウラ・トッフェッティ(ヴァイオリン)
トビアス・ボンズ(チェロ)
ガブリエーレ・パロンバ(テオルボ)
ガブリエーラ・ミラクレ(打楽器)
収録曲目情報に不明な点がございますが、ご了承下さい。
STR 33778 \2180
イタリア協奏曲の精華
ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲集
変ロ長調 RV382/ハ短調 RV198/ハ長調 RV184
ホ短調 RV276/ホ短調 RV134/ニ長調 RV224a
ニ短調 RV247/変ロ長調 RV364a
ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン、指揮)
インシエメ・ストルメンターレ・ディ・ローマ
STR 33788 \2180
ジョヴァンニ・ヴェラーンド(1965-):管弦楽作品集
Triptych(2006)/Sottile(1997)
Agile(2004)/Polyptich(2007)
ピエール=アンドレ・ヴァラド(指揮)
RAI国立交響楽団
20 72408(DVD-Video) \2900
字幕:独・英・仏・西
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
アンナ・トモワ=シントウ(S)
アグネス・バルツァ(A)
ルネ・コロ(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs)
ベルリン・ドイツ歌劇場合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロール)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録:1977年12月31日ベルリン、フィルハーモニーにおけるライヴ
(監督:ハンフリー・バートン / 映像制作:ユニテル・クラシカ)
カラヤン生誕100年記念に合せて、1977年ニューイヤー・イヴの「第九」ライヴ
映像がカタログに復活します。じつに4度にも及ぶ全集録音をおこなっているベ
ートーヴェンの交響曲はレパートリーの重要な柱のひとつでしたが、さすがは
メディアの寵児カラヤン。ベルリン・フィルとの「第九」映像作品では、この
ほかにも60年代の第1回目、80年代の第3回目と、そのときどきに並行して行わ
れた全集録音とほぼ同時期に、それぞれ1968年1、2月そして1986年9月と2種が
残されています。
ベルリン・フィルとの2度目、70年代のスタジオ全集録音と時期が重なるこのジ
ルヴェスターの第九ライヴは、ソリストもテノールのコロをのぞいてほぼ同じ
(全集ではシュライヤー)。磨き抜かれた弦の美音などカラヤン色が徹底され、
もっとも完成された内容として知られるものです。
久しく入手難であったため、アニヴァーサリーのタイミングでのリリースは広
く喜ばれるところでしょう。
<Profil>
PH 07047 \2180
マーラー:交響曲第4番ト長調
[ボーナストラック]
シノーポリの肉声によるマーラー第4交響曲についてのコメンタリー
ユリアーネ・バンゼ(S)
ジュゼッペ・シノーポリ(指)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1999年ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
あまりに官能的で陶酔的な美をきわめた97年ライヴの第9番(PH.07004)が大反響
を呼んだシノーポリ&ドレスデンによるマーラー。なんと、これからさらに2年
後の第4番ライヴというとんでもない代物がまたしてもProfilより登場します。
ここでもやはり9番のときと同じく、フィルハーモニア管盤(91年)と比較して両
端楽章でそれぞれ2分ほど演奏時間が長くなっているのが目立った特徴。なかで
もフィナーレはじっさいの時間以上に、出だしから極端に遅く感じられます。
ここでソリストに起用されたのはマーラー歌いとしてすでにキャリアも豊富な
バンゼ。ブーレーズ盤とはガラリと変わって、停止するかのように息の長いフ
レージングをシノーポリの意図を汲んで完璧に歌い尽くしています。そうかと
思えばシノーポリは第1楽章の主題が回帰するところでは一転、急加速。交替し
てソプラノの甘美なメロディが登場するとまたもやグッとテンポを落としてき
ます。このあたり、極端なテンポ・ルバートを基調としたシノーポリ美学の真
髄といえるでしょう。
「音楽というものはいつだって人間がどういう状態であるかを表しています。
音楽は人間的ななにかをつたえ、作曲家が自分を取り巻く世界にどのようにか
かわっているかの証しです。そして、わたしが届けようとしているのは、その
ようなメッセージです。つまり、聴衆に変化のプロセスを誘発するような、思
考するための音楽的なかてです。自分のために良い演奏をすることが正しいす
べてではありません。-イントネーション、アンサンブルの演奏、アーティキュ
レーション-音楽がなにかをわたしに語りかけるとき、わたしは考えなくてはな
らない。そして、わたしはそのためにあらゆるすべてを惜しみません、たとえ
身体的にわたしに犠牲を払わせるとしても…。」
ージュゼッペ・シノーポリ
この言葉のとおりに「アイーダ」の本公演中に心臓発作で倒れ、まさに音楽に
殉じたシノーポリの美学が凝縮されたマーラー演奏にかけがえのない一枚がま
たひとつ加わりました。
<TDK>
TDKAD 025 \2450
モーツァルト:交響曲第34番ハ長調K. 338
ボッケリーニ:チェロ協奏曲ニ長調G. 483
ハイドン:交響曲第82番ハ長調 Hob.I-82「熊」
鈴木秀美(指&Vc)オーケストラ・リベラ・クラシカ
録音:2007年10月18日
東京・浜離宮朝日ホールでのライヴ収録
音声収録編集:櫻井卓 ライナーノーツ:鈴木秀美
OLC第19回演奏会より収録。ハイドンの「パリ交響曲集」はハイドンの名声が
徐々にヨーロッパ中に知られるつつあった1785-1786年にかけて作曲された6つ
の作品群。今回演奏された第82番は「パリ交響曲集」の最後の作品で最も大き
い編成。「熊」と題されたこの作品は、第4楽章の主題が熊の鳴き声を思わせる
愉快で躍動的な曲です。またモーツァルトのザルツブルク時代最後の交響曲第
34番も激しさと優雅さをあわせもつ貫禄の演奏。この日の目玉の作品は、日本
ではあまり演奏される機会のないボッケリーニのチェロ協奏曲。もちろん鈴木
秀美の弾き振りで、この作品はオケのチェロも重要な役割を果たし、今回は名
手ライナー・ツィパーリング。抜群の演奏で聴かせてくれています。
<DOREMI>
DHR 7900 \1980
「レオニード・コーガン第1集 / 協奏曲ライヴ集」
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
レオニード・コーガン(Vn)
(1) ピエール・モントゥー(指)ボストン交響楽団
(2) ディミトリ・ミトロプーロス(指)ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:(1)1958年1月11日(ライヴ)(2)1958年2月2日(ライヴ)
オイストラフと比肩されるロシア屈指の名手コーガン。おそらくすべて初出、
なんとも豪華な巨匠たちとの顔合わせがうれしい一枚がDOREMIより登場。モン
トゥーとのブラームスは名高いコンドラシン&モスクワ・フィル盤(59年・EMI)
の前年にあたり、アメリカ・デビューの貴重なドキュメント。いっぽうアッカ
ーマン(56年頃)、シルヴェストリ(59年)とのスタジオ盤で知られるモーツァル
トも、この年にニューヨーク・フィルを辞するミトロプーロスとの貴重な共演。
ともにテクニックの切れ味、揺るぎない表現が恐るべき凄みを利かせています。
DHR 7931/2 2枚組 \3960
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(2)同:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(3)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
(4)同:チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
(5)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119
(6)グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調Op.36
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
スヴャストラフ・リヒテル(P)
録音:(1)(3)(4)(5)1950年3月1日モスクワ(ライヴ)
(2)(6)1964年6月20日オールドバラ(ライヴ)
ロシアが生んだ巨星ふたり、強靭で無敵のデュオによる絶頂期のライヴ集です。
このうちベートーヴェン2曲と、1950年モスクワでのブラームスがおそらく初
出。50年代のナンバーはとにかく演奏の力が尋常ではありません。いくぶんマ
ニア向けの内容ですが、ぜひとも押さえておきたいセットといえるでしょう。
<MIRARE>
MIR 044 2枚組 \4180
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲)
シャオ・メイ・シュ(P)
波乱に満ちた半生と強靭なピアニズムで聴くものの心を掴むピアニスト、シャ
オ・メイ・シュによる平均律クラヴィーア曲集第2巻。ゴルトベルク変奏曲
(MIR 048)では圧倒的な音楽性を聴かせてくれました。彼女とこの作品との最
初の出会いは10歳で入学した音楽学校。担当教授にプレリュードとフーガを何
度もレッスンされたと語っています。しかし1964年の文化大革命が起こると西
欧の音楽を演奏することは禁じられ、彼女がバッハの音楽を再会するのはモン
ゴルの労働キャンプでの最後の年。北京からピアノを運び中国の伝統音楽と見
せかけバッハを演奏したということ。また彼女はモンゴルで過ごした5年間のう
ち、隠れて楽譜をコピーし写譜をしたりイメージしたりと過酷な状況のもとで
こっそりと練習を続けていました。自由な感性を持ちつつも、しっかりと研究
され考え抜かれた演奏は確信と自信に満ちており、抜群の説得力で聴かせます。
<Ysaye Records>
NS 03 \1980
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27(全曲)
ファニー・クラマジラン(Vn)
録音:2006年12月2-8日、2007年1月9-15日
ファニー・クラマジランは1984年4月12日パリ生まれ。幼少の頃からメキメキと
才能を現し、ジャン・ジャック・カントロフとパヴェル・ヴェルニコフらに師
事。2005年クライスラー国際コンクール優勝、第2回モンテカルロ・ヴァイオ
リン・マスターズ優勝、2003年イフラ・ニーマン国際コンサクール第3位と輝か
しい受賞歴を持つ今後注目のヴァイオリニスト。イザイ弦楽四重奏団のミゲル
・ダ・シルヴァも彼女の才能を高く買っており、強い個性と卓越した技巧が求
められるイザイの無伴奏の録音にあたり彼女を選んだということです。
<STRADIVARIUS>
STR 33753 \2180
アルフレート・シュニトケ(1934-1998):ピアノ作品全集 Vol.1
前奏曲とフーガ(1963)/ソナタ第1番(1987)/小品集(1971)
格言集(1990)/四手連弾のためのソナティナ(1994)(*)
ジャンパオロ・ヌーティ(ピアノ)
ダニエラ・デ・サンティス(ピアノ(*))
STR 33764 \2180
デュオ・イン・ロンド フランチェスコ・デステの宮廷の舞曲集
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692):
ベルガマスカ(ヴァイオリン、ヴィオローネ、テオルボと打楽器のための)
ジュゼッペ・コロンビ(1635-1694):ブランド第25番
ピエトロ・ソロシーナ(1645頃-1732):
ヴァイオリンとヴィオローネのためのソナタ第4番
ジュゼッペ・コロンビ:ヴァイオリンとヴィオローネのための室内ソナタ
マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):
コッレンテ第3番とアリア第4番(Op.4 から)
ジュゼッペ・コロンビ:ルッジェーロ(ヴァイオリンとヴィオローネのための)
トマーゾ・アントニオ・ヴィターリ(1663-1745):
カナリオ(メヌエット)/パッソ・エ・メッツォ/ソナタ第11番
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ:
「音楽技法」Op.13 から パッサカリア
ジュゼッペ・コロンビ:ブランド第8番
ピエトロ・ソロシーナ:ソナタ第3番
トマーゾ・アントニオ・ヴィターリ:
ヴァイオリン、ヴィオローネ、テオルボと打楽器のためのソナタ Op.1 No.12
アンティキ・ストルメンティ
ラウラ・トッフェッティ(ヴァイオリン)
トビアス・ボンズ(チェロ)
ガブリエーレ・パロンバ(テオルボ)
ガブリエーラ・ミラクレ(打楽器)
収録曲目情報に不明な点がございますが、ご了承下さい。
STR 33778 \2180
イタリア協奏曲の精華
ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲集
変ロ長調 RV382/ハ短調 RV198/ハ長調 RV184
ホ短調 RV276/ホ短調 RV134/ニ長調 RV224a
ニ短調 RV247/変ロ長調 RV364a
ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン、指揮)
インシエメ・ストルメンターレ・ディ・ローマ
STR 33788 \2180
ジョヴァンニ・ヴェラーンド(1965-):管弦楽作品集
Triptych(2006)/Sottile(1997)
Agile(2004)/Polyptich(2007)
ピエール=アンドレ・ヴァラド(指揮)
RAI国立交響楽団