クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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10-05 No.8-1

2010年05月11日 15時49分11秒 | Weblog
<SONY CLASSICAL>
8869765877-2 3枚組 \4350
ロベルト・シューマン(1810-1856):
ピアノと管弦楽のための作品全集
*世界初録音
(DISC 1)
ロベルト・シューマン
1.幻想曲イ短調* [ピアノ協奏曲イ短調作品54-第1楽章の原曲]
(1841年-1843年作曲)
2.序奏とアベッグによる主題*(1830年-1831年作曲)
3.ピアノ協奏曲へ長調*
[復元およびオーケストレーション:レフ・ヴィノクール]
(1830年-1832年作曲)
クララ・シューマン(1819-1896)/ロベルト・シューマン
4.協奏曲イ短調(1楽章)*
[クララ・シュ-マン:ピアノ協奏曲-第3楽章の原曲](1833年-1834年作曲)
5.協奏曲ニ短調(1楽章)[復元:ヨーゼフ・デ・ベーンホウェル](1839年作曲)
(DISC 2)
アドルフ・ヘンゼルト(1814-1889)/ロベルト・シューマン:
1.ピアノ協奏曲ヘ短調作品16(1838年-1845年作曲)
ロベルト・シューマン
2.ピアノ協奏曲ニ短調作品54(1841年-1845年作曲)
(DISC 3)
1.コンツェルトシュトッゥク へ長調作品86
[ピアノと管弦楽のための演奏会用ヴァージョン]
(1849年-1850年作曲)
2.序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調作品92(1849年作曲)
3.序奏と演奏会用アレグロ ニ短調作品134(1853年作曲)
[演奏]
レフ・ヴィノクール(ピアノ)
ウィーン放送交響楽団
指揮:ヨハネス・ヴィルトナー
[録音]2009年8月18日-21日、10月28日-30日、11月23日-26日、
ウィーン、ORF
世界初録音5曲を含む、シューマンが関わった「ピアノと管弦楽のための作品」
10曲を完全網羅した3枚組。ロシアの俊英ヴィノクールの技が冴える!
シューマン生誕200年記念リリース。
シューマン生誕200年を巡るCDリリースの中でも、最大の話題盤となるであろ
う3枚組新録音の登場です。シューマンがピアノと管弦楽のために書いた作品
としては、名高いピアノ協奏曲イ短調作品54のほか、作品92の「序奏とアレグ
ロ・アパッショナート」、作品134の「序奏と演奏会用アレグロ」が比較的知
られていますが、それ以外にも未完に終わった作品や、他人の作曲した協奏曲
の編曲など、このジャンルにさまざまな試みを行ったことが知られています。
当アルバムは、草稿からの復元作品も合わせ、世界初録音5曲を含む全10曲の
作品を収録、1829年から1854年にいたるシューマンの作風の変遷を辿ることが
できます。
★5曲の世界初録音は以下の通り:
(1)幻想曲イ短調=「交響曲、協奏曲、そして大規模なソナタの中間のような
作品」を意図してシューマンが書いた単一楽章の作品で、ピアノ協奏曲イ短調
作品54-第1楽章の原曲となった。デュッセルドルフのハイネ研究所に保管され
ている草稿のファクシミリが1996年に出版され、1994年にはオイレンブルクか
らヴォルフガング・ボエッティヒャーの手によって楽譜が出版された。今回の
録音はオイレンブルク版にあった誤りや変更をシューマンの草稿通りに戻した
形で行われている。
(2)序奏とアベッグによる主題=「ピアノと管弦楽のための変奏曲へ長調」と
して構想されながら、その骨子は結局ピアノ独奏のための「アベッグ変奏曲作
品1」に結実した。ボン大学に所蔵されているシューマンのスケッチ帳に残さ
れた「変奏曲へ長調」の序奏部分とA-B♭-E-G-Gの主題の草稿から再構成され
たのがこの作品。
(3)ピアノ協奏曲へ長調=1830年-1832年にかけて構想されたピアノ協奏曲のた
めの草稿(ボン大学所蔵)に基づいて、2005年-2007年にヴォノクールによって
復元およびオーケストレーションが施され、3楽章形式のピアノ協奏曲として
2007年にルールで初演された。
(4)クララ・シューマン/ロベルト・シューマン:協奏曲イ短調(1楽章)=13歳だ
ったクララが1833年-1834年に書いた単一楽章の協奏的作品で、シューマンが
オーケストレーションが担当。のちに2つの楽章が加えられてクララ・シュー
マン唯一のピアノ協奏曲となった作品。
(5)アドルフ・ヘンゼルト/ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲ヘ短調=クラ
ラ・シューマンが1845年にライプツィヒでヘンゼルトのピアノ協奏曲を初演し
た際、シューマンが手を加えた版。ヘンゼルトは後に作品を改訂してブライト
コプフ&ヘルテル社から出版、録音も4種類あるが、初演時の楽譜はサンクト
ペテルブルク音楽院の音楽学図書館に秘蔵され、今回初めてその楽譜をもと
に録音がおこなわれた。
演奏は、ロシア出身の若きヴィルトゥオーゾで、知られざる作品の発掘と演奏
・録音に情熱を傾けているレフ・ヴィノクール。13歳でムラヴィンスキーと共
演した逸材は、シューマン作品の研究でも知られ、珍しいピアノのための練習
曲全曲の録音も残している。指揮を受け持つヨハネス・ヴィルトナーも秘曲の
録音で知られる。

8869769415-2 \1750
J・S・バッハ:モテット集(BWV.225-229)
フリーダー・ベルニウス(指揮)
アンドレア・エゲラー(Sp)インガ・フィッシャー(Sp)
マルティン・ファン・デル・ジースト(C-T)
マルクス・ブルッチャー(T)トーマス・ヘルベリヒ(Bs)
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・バロックオーケストラ
【録音】1989年10月ゲンニンゲン福音教会 [デジタル:セッション]
※「輸入盤:SK45859(国内盤:CSCR8380):」の再発商品となります。
バッハのモテットは、教会での伝統的な合唱唱法によった厳格で重厚な表現
に傾きがちですが、ベルニウスは極めて明晰な演奏を展開していきます。軽快
なリズム感と透明な合唱の響きによって目が覚める様な新鮮な印象を受けま
す。最近では各パート1人でも歌われ録音されるようになってきたこれらのモ
テットですが、ここではコンチェルト様式のように、各パート1人または合唱
になったりすることにより、強力なパルスと潜在的なエネルギーの優越感に
より大きな表現を醸し出すことに成功し、至福の時を私たちに提供してくれ
ます。なお、「BWV.230」は偽作との説があるため、録音はされませんでした。




<RCA RED SEAL>
8869764490-2 \1600
アドルフ・ブッシュ:弦楽六重奏曲 ト長調 Op.40*(1933)
ヴァルター・ブラウンフェルス:弦楽五重奏曲 嬰ヘ短調 Op.63(1943
-アーティスト・オブ・ザ・ロイヤル・コンセルヴァトワール(ARC)
Marie Berard & Benjamin Bowman(Vn)
Steven Dann & Carolyn Blackwell*(Va)
Bryan Epperson & David Hetherington(Vc)
【録音】 2009年11月16-18日トロント王立音楽院 ケルナー・ホール
[デジタル:セッション]
前2作『モイセイ・ヴァインベルク作品集(82876877692)』『レントヘン作品集
(88697158372)』とも、グラミー賞にノミネートされたアーティスト・オブ・
ザ・ロイヤル・コンセルヴァトワール(ARC)の3作目のアルバムとなります。
彼らは、グレン・グールド音楽院の教授等によるアンサンブルで、主に政治的
に失われ変化させられた作品の発掘と演奏を行っており、高い評価を得てきて
います。
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はヴァイオリニストとして有名ですが、彼は
作曲家でもあり、彼のキャリアとして重要性の高い仕事の一つでした。自分や
自分の弦楽四重奏団の演奏会のレパートリーして作曲は不可欠だったのです。
また、彼の弟フリッツ・ブッシュのためにも多くの管弦楽作品も作曲しまし
た。彼の作品は、マックス・レーガーの影響を最も受けており、シェルヘン、
フルトヴェングラー、アーベントロート、ワインガルトナー、トスカニーニ
も高く評価し、演奏を行いました。しかし彼の独奏者としてのステータスの
重要性により、1930年以降の書法は曖昧となり作曲は沈滞していきました。
その理由だけでなく、彼はユダヤ人ではありませんでしたが、ナチズムに反対
しスイス、アメリカに移住したのです。そのためこの六重奏曲は不承認作品と
されてしまったようですが、独創的なソノリティーにあふれ、ヴィルトゥーゾ
的な対位法が使われています。
ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)はフランクフルトに生まれ、ミュ
ンヘンでフェリックス・モットルに作曲を学びました。1920年作曲の成功作、
歌劇「鳥」はブルーノ・ワルター指揮によってミュンヘンだけで50回の公演。
ベルリン、ウィーン、ケルンでも行われました。また彼の最も感動的な「テ・
デウム」は100回以上の公演が行われました。1923年にプロイセン芸術アカデ
ミー会員となり、1925年からはアドルフ・ブッシュらとケルン音楽大学共同
学長に任命されました。しかし、彼は四半ユダヤ人(ナチ時代の言い方で祖父
・祖母のうち1人がユダヤ人)だったために1933年に追放され、翌年には彼の
作品は演奏禁止とされてしまいました。しかし、戦後ケルン音楽大学に学長
に復帰しました。最近彼の作品は徐々に演奏・録音されるようになってきて
いますが、この1944年に作曲された五重奏曲は見落とされていたもので世界
初録音となり、恍惚とした抒情にあふれた印象的な作品となっています。
この二つの作品は、政治への反思想と伝統的ドイツ音楽の、相反することが
融合された独特なもので、この後のレイボヴィッツ、ノーノ、シュトックハ
ウゼン、ブーレーズらの作品とは本質的に異なった作品です。
2009年9月にオープンしたばかりの「ケルナー・ホール」は、カナダでも最も
美しい木製のホールであり、視覚的だけでなく音響的にも完璧に設計されたも
のです。すでに高い評価得ており、このホールでの初の録音となります。

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