クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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09-11 No.17-1

2009年11月18日 20時12分05秒 | Weblog
<APARTE>
名門レーベル「アンブロワジー」のプロデューサーとして名高いニコラス・バル
トロメーが新しいレーベルを立ち上げました。第一弾は、オフェリー・ガイヤー
ル。溜め息のようなセンシティヴさと大胆さを併せ持つガイヤールの魅力満載の
名曲集です。

AP 001 \2300
Dreams~ Oph?lie Gaillard/Craig Leon
(1)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(2)ドヴォルザーク:月に寄せる歌(歌劇「ルサルカ」より)
(3)グリーグ:ソルヴェーグの歌(「ペール・ギュント」より)
(4)ベッリーニ:
ああ、私がどんなにあなたをお慕いしているか(歌劇「夢遊病の女」より)
(5)ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇「愛の妙薬」より)
(6)プッチーニ:私のお父さん(歌劇「ジャンニ・スキッキ」より)
(7)サティ:ジムノペディ第1番
(8)サティ:グノシエンヌ第1番
(9)フォーレ:パヴァーヌop.50
(10)フォーレ:夢のあとに
(11)ショパン:マズルカop.67-4
(12)ショパン:ノクターンop.9-2
(13)ラフマニノフ:ヴォカリーズ(op.34-14)
(14)チャイコフスキー:感傷的なワルツ
オフェリー・ガイヤール(チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー(1737))
ティモシー・レドモンド(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
音のよさ、クオリティの高さで定評のあるAmbroisieレーベルのプロデューサー
が新たに立ち上げたレーベル、APARTEの第1弾。チェロ界のミューズ、ガイヤー
ルがクラシックの名曲を優雅に繊細に奏でます。オペラのアリアでは朗々とした
ガイヤール節が冴えます。ショパンのマズルカは、溜息のような繊細さと低音で
の思いがけない力強さで、ピアノとはまた全く違う魅力に溢れています。しっと
りとした陶器を思わせる名録音とあいまって、ガイヤールのチェロにノックアウ
トの1枚です。編曲を手がけたのは、クレイグ・レオン。レオンは、ジョシュア
・ベルの「ロマンス・オブ・ザ・ヴァイオリン」プロジェクトを手がけ、このア
ルバムはクラシックの空前の大ヒットとして今なお記憶に新しいところ。ほかに
もパヴァロッティのアルバムから、ポップスのアーティストのプロジェクトなど、
幅広く活躍しています。




<WERGO>
WER 6931 3枚組 \4050
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ 
ブラウンの音楽人生 vol.2
[CD1]室内オーケストラのための作品集
(1)ノーノ(1924-1990):ポリフォニカ ― モノディア ― リトミカ(1951)
(2)マデルナ(1920-1973):セレナータno.2(1954/ 1957)
(3)ベリオ(1925-2003):
ディファレンス(5つの楽器とテープのための)(1958-1960)
[CD2]ニューミュージック・フロム・ロンドン
(1)ペーター・マクスウェル・デイヴィーズ(b.1934):アンテクリスト(1967)
(2)ハリソン・バートウィストル(b.1934):無口なカリヨンを鳴らせ(1964-65)
(3)デイヴィッド・ベッドフォード(b.1937):
カム・イン・ヒヤ・チャイルド(1968)
(4)リチャード・オートン(b.1940):
2人または4人のプレイヤーのためのサイクル(1967)
[CD3]フェルドマン――ブラウン
(1)フェルドマン(1926-1987):durations I-IV(1960, 1961)
(2)ブラウン(1926-2002):ヴァイオリン、チェロとピアノのための音楽(1952)
(3)ブラウン:チェロとピアノのための音楽(1955)
(4)ブラウン:ホドグラフI(1959)
[CD1]イギリス室内管弦楽団((1)(2))、ブルーノ・マデルナ(指(1)(2))、
ジャック・カスタニェ(Fl(3))、ワルター・ルイス(Cl(3))、
フランシス・ピエール(Hrp(3))、ワルター・トランプラー(Vla(3))、
セイムール・バラブ(Vc(3))、ルチアーノ・ベリオ(指(3)) 録音:1961年
[CD2]ザ・ピエロ・プレイヤーズ((1))、
ペーター・マクスウェル・デイヴィーズ(指(2))、メリー・トーマス(S(2))、
アラン・ハッカー(Cl(1)(2))、バリー・キン(打(1)(2))、
ジェーン・マニング(S(3))、ジョン・ティルバリー(Pf(3))、
モレー・ウェルシュ(Vc(4))、リチャード・オートン(Pf,打(4)) 録音:1970年
[CD3]ドン・ハモンド(Fl, AltFl(1)(4))、ドン・バターフィールド((1)Tuba)、
デイヴィッド・チュードア(Pf,チェレスタ(1)(2)(3)(4))、
フィリップ・クラウス(ヴィブラフォン,ベル,マリンバ(1)(4))、
マチュー・ライモンディ(Vn(1)(2))、デイヴィッド・ソイヤー(Vc(1)(3)) 
録音:1962年
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ第2弾。好評だった
第1弾につづいてお宝音源がギッシリつまっています。[CD1]ベリオのディファレ
ンスは電子音楽の金字塔的存在。ベリオ自身の指揮ということもあり、並々なら
ぬ緊張感に漲っています。[CD2](3)のベッドフォード作品はソプラノの声がピア
ノなどに共鳴した音から、虫歯に響きそうな高音など様々な音など実に様々な音
が現れます。[CD3]はブラウン本人の作品が収録。空間的な要素が強く、聴いて
いると宇宙に放り込まれたような気分になります。
=アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズについて=
このシリーズは、ケージ、ベリオ、シュトックハウゼン、そして他の前衛的な作
曲家の作品に誰も接したことがなかった時代にリリースされた貴重な記録(LP)の
復刻です。今となっては実験的な音楽(現代音楽)の録音・資料は市場に多数あり
ますが、1960年代初頭の人々は、同じ時を生き、革命を起こしている新しい世
代の作曲家たちの作品を知りませんでした。1960年代当時の革命作曲家世代の
リーダー的存在であったアール・ブラウンは、彼自身、そして同時代の仲間た
ちの作品をレコードに記録するする機会を得、すでに当時活躍していた作曲家、
また、頭角を現し始めた作曲家たちの作品を選んで収録しました。ブラウンは
世界中の作曲家や演奏家たちに呼びかけ、当時考えうる最高のメンバーを結集、
演奏の面でも音質の面でも最高のクオリティでこの仕事をやり遂げました。こ
れらの録音は、1961年から73年の間に計18枚のLPとしてリリースされ、現在、
コレクター達の間でコンテンポラリー・サウンド・シリーズとして知られてい
ます。冒険的なレパートリー、質の高い演奏、そして作品と作曲家への高い忠
誠度をもったこれらの録音は、20世紀音楽の最も重要な記録資料となっていま
す。個々のCDのブックレット内容はすべて発表当時のものを採用、貴重な写真
資料満載です。WERGOは2011年の秋にかけて年間2巻ずつ、全6巻(各3CD)のシリー
ズとしてこの貴重な遺産をリリースしていきます。復刻にあたっては、現代音楽
の分野で高名なエンジニア、ウド・ヴュステンドルファーが、最高の機材を用い
デジタル化。ブラウンが望んだ音世界が高い次元で再現されています。(このシ
リーズはすべて、LPからの復刻で、オリジナルマスターテープはすべて消失し
ています。)



<TAHRA>
TAH 680 2枚組 \4600
ハイドン:
(1)交響曲第45番「告別」 (2)第48番「マリア・テレジア」 
(3)第92番「オックスフォード」
(4)第94番「驚愕」 (5)第100番「軍隊」 (6)第101番「時計」
ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーン国立歌劇場管((1)1958年7月ステレオ録音(2)(3)1950年12月
(6)1951年7月)
(4)ウィンタートゥール市管(1942年5月チューリヒ・トーンハレSP録音)
(5)ロイヤルフィル(1954年9月)
ハイドンはシェルヘンにとってバッハ、ベートーヴェン、マーラー、シェーン
ベルクと同様、非常に大事なレパートリーであるばかりでなく愛情を注いだ音楽
でした。
「天地創造」、「十字架上の七つの言葉」、チェロ協奏曲二長調・・・。なかで
も交響曲は第2回目の公式コンサート(1914年)から死の一月前(1966年5月)まで取
り上げるほどのお気に入りで、特に「軍隊」は3つの録音があり、なかでもこの
ビーチャムのロイヤルフィルと録音したものは音楽的にも完璧で当時、大評判
になりました。「軍隊」のあだ名が付いた第2楽章はいかにもシェルヘン!とい
った強烈なものです。
「告別」はステレオ録音で終楽章では去っていく楽員の”Auf Wiedersehen !”
という言葉がはっきりとらえられていますが、最後の40秒間はテープの故障で
残念ながらモノーラルになっております。




<BONGIOVANNI>
GB 2443 2枚組 \4360
ニコリーニ:「水車屋の恋」
パトリツィア・ザナルディ(S ラウレッタ)
ダヴィデ・ロッカ(Br バルトローネ)
マヌエル・ピエラッテッリ(T アルミドーロ伯爵)
フランチェスカ・ランツァ(S リザウラ)
イ・ウォン・ジュン(Br ピッポ)
マッテオ・マッツォーリ(Br チバンドラ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)アミルカーレ・ザネッラ交響楽団
録音:2007年10月10,11日,ピアチェンツァ(ライヴ録音)
ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842)は、イタリア、ピアチェンツァ出身の作曲
家。生年はモーツァルトのほぼ同時代で、チマローザ(1749年生)とロッシーニ
(1792年生)の中間世代のオペラ作曲家として1820年頃まで活躍したものの、その
後すっかり忘れ去られています。「水車屋の恋」は1794年の春にジェノヴァで
初演された1幕もののオペラブッファ。水車小屋の粉挽きバルトローネはラウレ
ッタと密かに結婚しているが、そうとは知らないアルミドーロ伯爵はラウレッタ
に恋するので、バルトローネは彼女の兄ということで誤魔化す。そこに伯爵を愛
する男爵夫人リザウーラが訪れるので、伯爵はうろたえるは、二人の女はいがみ
合うは。困ったバルトローネは、女装して暗闇に乗じて伯爵と逢引するが、そこ
にリザウーラが乱入、ラウレッタのはずがバルトローネで、伯爵もリザウーラ
もビックリ。結局バルトローネとラウレッタは仲直りし、伯爵に夫婦だと明かし
てめでたし。ジュゼッペ・フォッパの台本は、随所でモーツァルトのダ・ポン
テ三部作を思わせる箇所があって、モーツァルティアンにとっても興味深いもの
でしょう。ニコリーニの屈託のない音楽はたいへん親しみやすく、展開も簡単
なので、気楽に楽しむことができます。演技達者な歌手たちと、堅実な指揮で、
愉快なオペラをお楽しみください。

GB 5637 \2180
スタービレ:モテット「羊飼いたちが互いに言うだろう」
ソリアーノ:教皇マルチェリスのミサ,8声のモテット
ラッファエーレ・プッチアンティ(指)
オペラ・ポリフォニカ
録音:2009年6月4-6日,フィレンツェ
フランチェスコ・ソリアーノ(1548/49-1621)は、16世紀末から17世紀初めにかけ
てのイタリアの作曲家。後半生をローマで過ごし、パレストリーナの流派を継い
だ音楽家として重要な人物です。「教皇マルチェリスのミサ」は30分を越す大作
で、パレストリーナの手法をさらに拡大しているという点で興味深い作品です。
アンニバーレ・スタービレ(1535頃-1595)はもう一世代前のローマの作曲家。
ラッファエーレ・プッチアンティは1972年生まれのピアニスト、合唱指揮者。
オペラ・ポリフォニカを創設し、ルネサンス期の合唱作品を指揮して高い評価
を得ています。



<Profil>
PH 09044 3枚組 \6450
ゴルトマルク:「メルリン」
ロベルト・キュンツリ(T メルリン) アンナ・ガブラー(S ヴィヴァーネ)
ブライアン・デイヴィス(Br ランセロット) 
フラン・フォン・ホーヴェ(Bs デーモン)
ガブリエラ・ポペスク(Ms 妖精モルガーナ) 
ダニエル・ベーレ(T モドレート)
ゼバスティアン・ホレチェク(Br アルトゥール王) 
インスン・シム(Bs グレンドヴァー)
ミヒャエル・マンタイ(Br ガヴァイン) 
ウェルナー・ロレンミュラー(Bs ベドヴィル)
ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ,
ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団
録音:2009年4月13-19日,バート・キッシンゲン
カール・ゴルトマルク(1830-1915)は、ケストヘイ(現在はハンガリー)出身で
ウィーンで活躍した作曲家。1875年にウィーン宮廷歌劇場で初演された「シバの
女王」が大成功を収め、生前は高い名声を誇っていましたが、その後忘れられ
、現在では交響曲第1番「田舎の結婚」とヴァイオリン協奏曲第1番が比較的知
られている程度です。「メルリン」は、1886年にウィーンで初演されたオペラ。
当時の宮廷歌劇場のスター歌手をズラリと配した初演は大成功を収め、ヨーロッ
パ各都市の主要歌劇場はもちろん、海を越えてニューヨークでも上演されたほど
の人気でした。物語はアーサー王伝説に基づいたもので、メルリンとは魔法使い
マーリンのこと。タイトルロールを歌うキュンツリは、シュトゥットガルト歌
劇場に所属し、ヘルデンテノールから性格テノールまで幅広く歌う実力派。
ヴィヴィアーネのガブラーはミュンヘン出身のソプラノ。近年、バイロイト音
楽祭での「ワルキューレ」でオルトリンデを歌い、近い将来のワーグナー・ソ
プラノとして期待されている逸材。ランセロットのブライアン・デイヴィスは、
米国出身で、現在ヨーロッパで人気急上昇のバリトン。指揮者のシャラーは、
1965年、バンベルク生まれ。2003-2006年、マグデブルク歌劇場の音楽総監督
を務め、ドイツの歌劇場の叩き上げだけに高い実力を持っています。フィルハ
ーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘン・フィルなど、在ミュンヘンのオー
ケストラ団員による混成オーケストラ。世紀末のウィーンの趣味が色濃く反映
された幻のオペラが、ついに封印を解かれます!

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