クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-12 No.8-2

2005年12月12日 18時55分52秒 | Weblog
<CALIOPE>
CAL 4885 \1350
エリック・サティ:歌曲全集
「ジュ・トゥ・ヴ」(あなたが欲しい)ほか全30曲
ブルーノ・ラプラント(Br) マルク・デュラン(P)
録音:1988年
このサティの作品やアーン、デュパルク、ショーソンなどのフランス歌曲が
最初に発売されたのはおよそ20年ほど前のことでした。そのころパンゼラ、
スゼーと名バリトンたちによって継承されてきたフランス歌曲の系譜の断絶
が危惧されていたおりから、ちょうど彗星のように現われたのがこのカナダ
生まれのバリトン、ラプラントでした。かつての先輩たちが誇ったビロード
の声はラプラントにも正しく受け継がれているのはこのアルバムからも明ら
かです。

CAL 4838 \1350
ジャン‐フィリップ・ラモー:六重奏用に編曲された6つのコンセール
ボダン・ド・ボワモルティエ:クラブサンのための第一ソナタ
ジャン‐ピエール・ドテル(指)カーン室内オーケストラ
ミレイユ・ラガセ(クラブサン)
録音:1983年ほか
フランス後期バロック最大の作曲家ジャン‐フィリップ・ラモーのオリジナ
ルのクラブサン曲集から編曲されたこの曲は実は大変な問題作。弦の豊かな
表現力を得た6つの組曲はいずれも魅力一杯で、とりわけ3番目の組曲などは
モーツァルトのように始まり、ヴィヴァルディのように終わるとても楽しい
作品です。前提知識などなくてもラモーが革新的な作曲家であったことが感
覚的に理解できるでしょう。と・こ・ろ・が…この編曲、誰が行ったのかが
謎に包まれているのです。大ラモーの息子クロード‐フランソワ・ラモーで
はないか、いやいやドゥクロワ某では?などといくつかの説はあるものの、
まだ結論は出ていない模様。でも一度耳を傾けらならそんな因縁話など同でも
良く思えてくる不思議ですてきな音楽なのは確かです。

CAL 4212 \1350
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.311「トルコ行進曲付き」
パイジェッロの主題による6つの変奏曲K.398
グルックの主題による10の変奏曲K.455
アレグレットによる12の変奏曲K.500
デュポールのメヌエットによる9の変奏曲K.573
ヴァディム・サハロフ(P)
録音:1990年
旧ソ連時代には作風が当局に歓迎されなかったために、国内での演奏が難し
かったメシアンやシュニトケの作品を大胆に演奏していた人こそ、このサハ
ロフに他なりません。なにしろあの大ピアニスト、エミール・ギレリスもサ
ハロフのコンサートにはわざわざ足を運んでいたというほど!。国際的に活
躍を始めてからはショスタコーヴィッチ弾きの第一人者として揺るぎない名
声を確立しています。このモーツァルトのアルバムでは「トルコ行進曲付き」
をメインに変奏曲が4作品収録されています。粒立ちのよい響き、楽曲の隅々
まで目配りの届いた演奏のおかげでモーツァルトの至福の世界を存分にお楽
しみいただけます。「トルコ行進曲」はおっとりとしたテンポで始まります
が、フィナーレまで来ると思わずにっこりしたくなるようなキュートな仕上
がりです!『ディアパソン』『ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック』各誌に絶賛
された演奏です。

CAL 4210 \1350
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2「テンペスト」
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54
6つのバガテルop.126
テオドール・パラスキヴェスコ(P)
録音:1981年ほか
ドビュッシー弾きとして定評があるパラスキヴェスコが弾くベートーヴェン
はこれ見よがしのところなど皆無。良くも悪くも演奏者の個性が全面に出て
いたフランソワやコルトーの時代とはちょっと違うスマートで、作品本来の
魅力を伝える解釈が一番の魅力です。パラキヴェスコはルーマニア出身でエ
ネスココンクールに優勝後、ナディア・ブーランジェやイヴォンヌ・ルフェー
ブルに師事した経歴の持ち主です。ソロ演奏以外にフランス歌曲の伴奏者と
しても活躍中です。

CAL 4689 \1350
シューベルト:4つの即興曲op.90
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調op.D960
インゲル・セデルグレン(P)
録音:1987年ほか
スウェーデン出身の女流、セデルグレン会心のシューベルト!シューマン
の歌曲集でナタリー・シュトゥッツマンの伴奏者として日本レコードアカデ
ミー賞にも輝いているようにセデルグレンはドイツ=オーストリア系のレ
パートリーを得意としています。もちろんピアノ・ソリストとしての実力
も折り紙付きのもので、世界の主要都市での活発に演奏活動を行う傍ら、
マスタークラスにて多くの後進に指導してきました。多数の賞を得たこの
アルバムにはシューベルトのピアノ曲の大作の最高傑作と、小品集の最高
傑作を収められていて、自然なテンポとフレージング、繊細さと力感が調
和した心地よいピアノ演奏を心ゆくまで楽しめます。

CAL 4680 \1350
ショパン:
ピアノ・ソナタ第1番ハ短調op.4
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58
アンリ・バルド(P)
録音:1984年
パリ音楽院、そしてジュリアード音楽院を首席で卒業し、現在はパリ高等音
楽院教授の地位にあるフランスピアノ界のトップエリートピアニスト、アン
リ・バルドのショパン。間然としたところなどまるで見当たらない密度の濃
い正統派の演奏なのに、いつも聴いているのとは違うショパンの本来の魅力
を照らし出してくれます。高名な2番、3番のソナタに比べると耳にする機会
が少ない第1番でさえ、このピアニストの手を経れば作品本来の隠れた魅力
を放ち始めます。ポピュラーな第2番、第3番にしても同様で、このピアニス
トの魅力である透明な響きの中に、知られざる名曲を初めて聴いた時のよう
な驚きを覚える人も少なくないでしょう。フランス国内で数々の賞を獲得し
た演奏、録音とも冴えわたっている文字どおりの名盤です。

CAL 4211 \1350
クララ・シューマン:
3つの前奏曲とフーガop.16 
3つのロマンスop.21 
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲op.20 
束の間の小品op.15の3 
ロマンス ロ短調 
3つのロマンスop.11 
ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンスop.22
エレーヌ・ボッシ(P)、アニー・ジョドリ(Vn)
録音:1986年ほか
大作曲家ロベルト・シューマンの妻、クララの作品を集めたアルバムです。ピ
アニストとしてはリストやショパンからも賞賛され天才ピアニストの名をほ
しいままにしていたクララですが、作曲家としても尋常ではない力量の持ち
主であったことがこのアルバムからわかります。もし作曲者の名前を知らさ
れないままこのCDに耳を傾けたなら、バッハの未発見の新曲かとさえ思える
作品16にまず驚かされることでしょう。そんな古典的な作風を手の内に入れ
ていながら、ロマン派の響きのなかにかすかな新しい時代の胎動さえ感じさ
せるヴァイオリンとピアノのための3つのロマンスまで作曲してしまう多才
ぶりは並大抵のものではありません。知られざる作品に光を当てることで
定評があったエレーヌ・ボッシ(1917-1990)のピアノも折り目正しいもの
でそれぞれの曲の魅力を過不足なく引き出しています。不当にも知られない
ままで来た作曲家クララ・シューマンの真価を申し分なく味わえる演奏と録
音です。

CAL 4626 \1350
ブラームス:
ハンガリー舞曲集
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガop.24
アンドレ・ゴログ(P)
あれ?今まで聴いてきたハンガリー舞曲って四手用じゃなかったっけ??そう
なんです!もともとニ手用としてこの曲を作曲したブラームスでしたが、演
奏難度の高さゆえに後に作曲者自身が四手用に書き改めたというのが真相で
す。マルグリット・ロンやアルフレッド・コルトー、アルトゥール・ルービ
ンシュタインに学び、パリ高等音楽師範校教授として活躍しているアンドレ
・ゴログの素晴らしいテクニックは、そんなエピソードなど忘れさせるほど
の卓越したレベル。難しい曲をそれと感じさせずに軽々と弾きこなしています。

CAL 4206 \1350
レオシュ・ヤナーチェク:
草陰の小径を通って、アンダンテ、アレグレット
スメタナ:
3つのサロン用ポルカop.7、3つの詞的なポルカop.8、ポルカの形式による
ボヘミアの思い出op.12
ラドスラフ・クヴァピル(P)
録音:1989年ほか
チェコ音楽の紹介を積極的に行ってきたラドスラフ・クヴァピルによるヤナ
ーチェクの名作『草陰の小径を通って』と、スメタナのポルカ集。クヴァ
ピルはヤナーチェクが教鞭をとっていたブルノ出身で、1958年に同地の名
を冠したコンクールで優勝の栄誉に輝いています。現在も自ら立ち上げた
南ボヘミア音楽祭の監督を務めるなど自国作品の紹介に積極的に関わって
きています。『草陰の小径を通って』は最愛の娘を喪った作曲家の悲しみ
が反映していると言われている内省的な作品ですが、ヤナーチェクのほの
暗い悲しみに覆われた、淡々としたモノローグを聴いているような気持ち
になる演奏です。スメタナのポルカでは一転してパッション溢れる演奏を
楽しめます。フランス各誌に絶賛された名盤です。

CAL 4687 \1350
ムソルグスキー:展覧会の絵」、夢想、涙、ゴパック
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第6番op.62、「仮面」op.63の1、
「不思議」op.63の2、ピアノ・ソナタ第7番「白ミサ」op.64
ミハイル・ルディ(P)
超絶技巧の持ち主としておなじみのロシアのピアニスト、ミハイル・ルディ
のテクニックに唖然とさせられる一枚。ムソルグスキー、スクリャービン
とくれば、ロシア出身のルディにとって、いわゆるご当地ものと言える選曲
ながら、ローカル性よりは曲の難所を軽々と越えていく素晴らしいテクニッ
クが前面に出た爽快な録音です。晦渋な印象のスクリャービンの作品もこ
うしたアプローチでこそ真価を堪能できるというもの。この演奏もフランス
各誌に絶賛された定評ある名盤です。

CAL 9527 \1850
リュリ:『ムスクテール(銃兵)のための音楽』
ユーゴ・レーヌ(指)ラ・サンフォニー・デュ・マレ
ジャン‐ドゥニ・モノリ(語り)
録音:2003年
アレクサンドル・デュマの名作『三銃士』の朗読と登場人物が活躍した時代
の大作曲家リュリの音楽を組み合わせたユニークなアルバムです。リュリ
(1632-1687)がムスクテール(銃兵)の楽隊のために書いたトリオや行進曲
を織り交ぜながら『三銃士』のテキスト朗読(フランス語)を楽しめるという
趣向になっています。戦いの場面では剣がぶつかる効果音も聞こえてきます。






<Alba>
ABCD 211 \2080
レーヴィ・マデトヤ (1887-1947):管弦楽作品全集 第5集
演奏会序曲〈クッレルヴォ〉作品15、ヴァイナモイネンの種蒔き 作品46、
小組曲 作品12、歌曲集〈秋〉 作品68、バレエパントマイム〈オコン・フ
オコ〉組曲第2番 作品58 (アルヴォ・ヴォルメル 編)
トゥオマス・カタヤラ (テノール)、キルシ・ティーホネン (ソプラノ)、
トゥーラ・フレイヴィク (ヴィオラ)
アルヴォ・ヴォルメル (指) オウル交響楽団 
録音:1998年 (クッレルヴォ)、2002年8月26日-29日 (オコン・フオコ)、
2004年8月17日-19日 オウル音楽センター、マデトヤホール
フィンランド風の悲しみと憂い、フランス風の優雅と洗練。マデトヤの音楽
には、大きくふたつの性格があります。〈クッレルヴォ〉の嘆き、牧歌、情
熱、絶望。同じく叙事詩「カレヴァラ」に基づく〈ヴァイナモイネンの種蒔
き〉。夫人のオネルヴァの詩による歌曲集〈秋〉。これらの曲はフィンラン
ド的性格が色濃く反映した作品です。〈小組曲〉 (ワルツ、民謡、スケル
ツィーノ) は、〈ピアノのための6つの小品〉から3曲を選び管弦楽曲とした
作品。〈オコン・フオコ〉 には、作曲者自身がバレエパントマイム全曲
(ABCD184) から編んだ組曲 (ABCD156) があり、第2番は指揮者のヴォルメル
が新たに編纂しました。オーケストレーションには手を加えず、音楽的まと
まりを重視した選曲を行っています (全曲版と同じ録音です)。ネオクラシ
シズムとモダニズムにオリエンタルな香り。マデトヤの代表作が約21分の
作品にまとめられました。それにしても、〈クッレルヴォ〉。カッコいい
音楽です!

ABCD 216 \2080
ドメニコ・スカルラッティ (1685-1857):ハープシコードソナタ集
イ短調 K175,ホ長調 K380,ホ長調 K381,ハ長調 K513《パストラール》,
ヘ短調 K183,ヘ短調 K184,ハ長調 K460,ハ長調 K461,ロ短調 K87,
ニ長調 K119,ハ短調 K115,ハ短調 K116,変ロ長調 K544,変ロ長調 K545,
ト短調 K30 《猫のフーガ》
エリーナ・ムストネン (ハープシコード) [楽器 ヴィレム・クレースベル
ヘン]
録音:2005年4月24日-27日 カルヤー教会)
ナポリに生まれ、マリア・バルバラ王女に仕えるためにリスボンに赴いたド
メニコ・スカルラッティは、スペイン皇太子ドン・フェルナンドに嫁ぐ王女
とともにスペイン宮廷に移りました。スカルラッティのソナタには、華やか
な時代を傍観者の立場で眺めた作曲者の思いが、さまざまにこめられていま
す。みずからが生きた世界の残酷さ、美しさ、荒々しさ。エリーナ・ムスト
ネンの初めてのスカルラッティ・ソナタ集は、ナポリからリスボンを経てマ
ドリード、そしてアンダルシアと、作曲者の旅をたどるアルバムとして構成
されました。

ABCD 217 \2080
C・P・E・バッハ (1714-1788):
オブリガート・ハープシコードとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調 H502,
ヴィオラダガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 H558
J・S・バッハ (1685-1750):
ヴィオラダガンバ・ソナタ ト短調 BWV1029,
ヴィオラダガンバ・ソナタ ニ長調 BWV1027
ヴェリ=マルクス・タピオ (ヴィオラダガンバ)
エリーナ・ムストネン (ハープシコード)
使用楽器:ヘンドリク・ヤーコプス (17世紀末アムステルダム)
ヴィレム・クレースベルヘン (1993年ユトレヒト、クシェ・モデル)
録音:2005年5月23日-25日 オリマッティラ教会
ヴィオラダガンバという楽器が忘れ去られようとしていたころ、バッハ親子
は、いくつかのソナタを書きました。〈ブランデンブルク協奏曲〉の楽しさ
を想いおこさせるJ・Sの2曲。C・P・Eのギャラントなスタイル。シベリウス
・アカデミーで学び、ジョルディ・サヴァルにも師事したヴェリ=マルクス
・タピオと、エリーナ・ムストネンが共演し、作品の様式と個性を踏まえな
がら、華やかで優雅、そして温もりのある音楽を聴かせます。ゆとりの音楽!
こういう演奏を聴くと、アカデミズムだけを追求する時代は終わったという
気がします。

NCD 27 \2080
わたしの海よ - オッリ・コルテカンガス (1955-):合唱作品集
五十年祭ミサのための音楽(1999)、緑の聖母(1975 rev.1980)、言葉(1987)、
「ピエ・カンツィオーネス」組曲(1996-2004)、3つのロマンス (1995)、
地中海(2002)
タウノ・サトマー (指) カンドミノ合唱団
録音:2004年4月2日-4日、2005年2月19日-20日 (言葉)
オラリ教会 (エスポー)
オッリ・コルテカンガスは、静岡音楽館AOIから委嘱され、合唱のための
〈木々のうた〉(1995)を間宮芳生と共作、日本とも縁の深い作曲家です。
シベリウス・アカデミー在学中、マグヌス・リンドベリやサーリアホらとと
もに“コルヴァト・アウキ (耳を開け)”を設立。フィンランド音楽シーン
に新しい風を呼びました。合唱曲は、放送と劇場のための音楽とともに得意
のジャンル。エスポー市の教区のために作曲したミサ曲 (五十年祭ミサ)
から無伴奏曲を5つ選んだ曲集、D・H・ロレンスの詩と新約聖書 (「ヨハネ
の黙示録」と、「ヨハネの福音書」) をテクストとする〈言葉〉、D・H・
ロレンスの英詩を歌う〈3つのロマンス〉、ラッシ・ヌンミの詩による〈地
中海〉。スタイルはさまざまです。タウノ・サトマー指揮のカンドミノ合
唱団は、〈フィンランディア賛歌〉などを歌った「フィンランド合唱作品
集」 (廃盤) や民謡集などで知られる、フィンランドを代表する合唱団の
ひとつ。

ABCD 208 \2080
月の光 駅で待ってる、赤いハイヒール、どこへ連れてってくれるの月か
しら?、メヘメトの嘘つき、むかしの歌、心を奪ったのは誰?、公園で、
最後の酒、放浪者、楽しみにお金を 他 (全13曲)
ヴィヒレア・パルマ、キルシ・ポウタネン
(ヴォーカル、バッキングヴォーカル)
ハンヌ・ランタネン(ベース、テューバ、バッキングヴォーカル)
ティモ・セッパネン(ギター、エレキギター、ハーモニカ、カンテレ、オル
ガン、バッキングヴォーカル)
ユハ・マンテュラ(アコーディオン、ピアノ、バッキングヴォーカル)
アンティ・ヘールマン(ヴァイオリン)
タパニ・ヤムセーン(カホーン、ダルブーカ、シンバル) ヴィレ・フォシュ
(コンガ)
リスト・サルミ(テナーサックス、ソプラノサックス、クラリネット)
録音:2004年10月、2005年1月 ヘルシンキ
女性ヴォーカリスト、キルシ・ポウタネンは、ペドロ・アルモドバル監督の
映画が好き。彼女には夢がありました。キャンドルの灯のそば、誰かのいる
ところで音楽で語れる、そんな小さなオーケストラみたいなグループを作る
こと。できればワインでも飲みながら。そんな夢を実現するため彼女は、ア
ルモドバルの映画で歌われた歌のフィンランド語訳をシボネ・オロサに依頼。
みずからも詩を書き、作曲もするミュージシャン仲間のユハ・マンテュラら
が集まり、グループが結成されます。グループ名、ヴィヒレア・パルマ (緑
のパルマ) は、ちょっとスペインを想わせる、どこかはるか遠くの常夏の島。
フィンランドのシャンソンとでも呼べそうなアルバムが、こうして生まれま
した。

ABCD 215 \2080
モーニング・ムード,試さないでくれ,窓辺の白鳩,待っててごらん,平和的方
法,単純なこと,ベビーガールのためのワルツ,敬意,鐘をもった男
オルマリン・ウニオニ、ミッコ・“オルマリ”・ヤルヴィネン (ドラムズ)、
ヴィッレ・ラウハラ (ベース)、サク・ヤルヴィネン(ピアノ)、
マサ・オルパナ(テナーサックス、ソプラノサックス)
録音:2005年5月17日-19日 スタジオJJ (タンペレ)
オルマリン・ウニオニ (オルマリ・ユニオン) は1998年、フィンランド第2の
都市、タンペレに誕生しました。“地に足の着いたジャズ” がモットーです。
2004年のデビューアルバムに次ぐ、このセカンドアルバムでは、ヴィッレ・
ラウハラ、マサ・オルパナ、サク・ヤルヴィネンが作曲を担当。1960年代の
小編成スタイルをイメージした、落ち着いた雰囲気のジャズに誘います。
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