クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-01 No.4

2011年01月06日 19時16分03秒 | Weblog
★EMI DVD &フルプライスCD 特価セール★
DVD 1枚もの \1250
フルプライスCD 1枚 \1250
2011年3月15日ご注文分までの特価セールです。
対象商品は当店HPにございますので、よろしくお願いいたします。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/emidvd2011.html

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<PentaTone>
PTC 5186 453(SACD-Hybrid+DVD) 3枚組+DVD \5150
※3月末までの特別価格 \3850
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 ――
ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207#
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211#
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219《トルコ風》
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K.261
ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド変ロ長調K.269
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364*
ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373
2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調K.190**
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、
ゴルダン・ニコリッチ(ヴィオラ*&ヴァイオリン**)、
ハンス・メイヤー(オーボエ**)、ヘリ=ヤン・ステヘンガ(チェロ**)、
ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ#)、
ヤコフ・クライツベルク(指揮)、オランダ室内管弦楽団
才能と美貌。天からニ物を授けられたドイツの美しき天才ヴァイオリニスト、
ユリア・フィッシャー。
素晴らしい関係を築いてきたヤコフ・クライツベルク&オランダ室内管との共
演によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲がボックス・セットで登場!
女神が舞うかのように華麗でありながら技巧的にも卓越したソロはもちろんの
こと、ユリア・フィッシャー自身によるカデンツァが随所で披露されているの
も、このモーツァルトの大きな魅力である。
また、モーツァルトのレコーディング・セッションが収録されたDVDも、ユリア
・フィッシャーのファンは必携だろう。
飛躍の舞台となったペンタトーンの優秀録音が、ユリア・フィッシャーのモー
ツァルトをさらに感動的に響かせます!
録音:2005年-2007年、メノナイト教会(ハールレム)&ヴァールゼ教会(アムステ
ルダム)




<Hyperion>
CDA 67731/2 2枚組 \3250
ラヴェル:ピアノ独奏作品全集 ――
夜のガスパール/ソナチネ/鏡/ラ・ヴァルス/クープランの墓
メヌエット嬰ハ短調/古風なメヌエット/グロテスクなセレナード/水の戯れ
前奏曲/ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/シャブリエ風に
亡き王女のためのパヴァーヌ/高貴で感傷的なワルツ
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
アンジェラ・ヒューイットが弾くラヴェルのピアノ作品全集という存在があり、
さらにレパートリーの重複は非常に珍しいハイペリオンが、オズボーンのラヴェ
ルへ寄せた言葉は、「我々としては、彼に"ノー"という理由は、なにひとつあ
りませんでした。」という最上級のもの。これこそが、すでにイギリスを中心
とした海外では、アムラン、ヒューイットを凌ぐというオズボーンの人気と評
価の"証拠"である!
硬質な響きと、IQの高さを漂わせる知的で独創的な解釈。全く新しいラヴェル
の世界をスコットランドの風雲児オズボーンが創り上げます!
録音:2010年7月12日-14日&9月12日-14日、
ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)




<Marco Polo>
8.225337 \1780
J.シュトラウス1世:作品集第17集
1.市民庭園のカドリーユ Op.157/2.ワルツ「唯一の人生」Op.159
3.仮面舞踏会のカドリーユ Op.158/4.森の娘たちの結婚式の踊り Op.160
5.サロン・ポルカ Op.161/6.オルフェウスのカドリーユ Op.162
7.ワルツ「陽気な射撃」Op.163/8.オーロラ、祭典の響き Op.164
9.祭典のカドリーユ Op.165
スロヴァキア・シンフォニエッタ/クリスティアン・ポラック(指揮)
J.シュトラウス 1世(1804-1849)の管弦楽作品第17集です。1843年から1844年
という充実の時期に書かれた9つの作品は、どれも完璧な美しさを誇ります。
なかでもトラック 9の「祭典のカドリーユ」は、皇帝フェルディナント1世の
聖命名日祝日のために作曲された曲、そして「オーロラの祭典の響き」は1847
年の春のフェスティバルで30000人を超す聴衆のために演奏されるという、壮
観で祝祭的な雰囲気を持った作品です。ちょうどその頃、息子ヨハンも自らの
楽団を組織し、ワルツを発表して成功。ウィーンはまさにワルツが花盛り。毎
日毎日、舞踏会ではワルツが奏されない日はなかったのです。




<GALA LABEL>
GL-999791 14枚組 \6200
ワーグナー『ニーベルングの指環』全曲
1953年 バイロイト・ライブ録音
クレメンス・クラウス(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団 1953年ライブ録音
ハンス・ホッター
ウォルフガング・ヴィントガッセン
ヘルマン・ウーデ
ゲルハルト・シュトルツ
ヨゼフ・グラインドル
グスタフ・ニードリンガー
アストリッド・ヴァルナイ
リタ・ストライヒ
レジナ・レズニック 他
クレメンス・クラウス指揮「指輪」価格が下がって再発売!

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11-01 No.3-1

2011年01月06日 19時15分48秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572294
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」
ルート・ツィーザク(ソプラノ)/モイチャ・エルトマン(ソプラノ)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
ライプツィヒ MDR交響楽団&合唱団
準・メルクル(指揮)
メンデルスゾーン(1809-1847)の交響曲第2番は印刷技術発明400年を祝う式典
のために書かれ、1840年に完成。実際には彼の交響曲の中で4番目に完成され
たものですが、出版の関係で第2番の番号が付されています。独唱、合唱、オ
ルガンを用いた壮大な作品ですが、なぜかあまり人気のでないところが不思議
でもあります。たしかに金管楽器で奏される冒頭のテーマは口ずさむのに少々
勇気が要りますが・・・。この曲は当初は交響曲ではなく「交響カンタータ」
というジャンルで想定されました(確かに前半のシンフォニアの部分だけでも、
充分に1曲の交響曲として成り立つだけの分量があります)。メンデルスゾーン
は初演後、この曲に改定を加え、現在演奏されるのはほとんどがこちらの改定
版で、この準・メルクル盤も改定稿を使用しています。全てが念入りに整理さ
れ、すっきりとした音色と、厚みのあるハーモニーが愉悦感をもたらすこと
間違いありません。

8.572192
オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ全集
1-3.ヴァイオリン・ソナタニ短調 H.3(1912)
4-6.ヴァイオリン・ソナタ第1番 H.17(1916-1918)
7-9.ヴァイオリン・ソナタ第2番 H.24(1919)
10-13.無伴奏ヴァイオリン・ソナタニ短調 H.143(1940)
ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン)
ポール・スチュワート(ピアノ)…1-9
フランスで生まれ、6人組の中心人物であったオネゲル(1892-1955)は、専ら大
規模なオラトリオや管弦楽作品などでその作品が知られますが。ここで聴く
ヴァイオリン・ソナタではかなり内省的な一面を見せてくれます。彼は生涯に
ヴァイオリン・ソナタを4曲(番号付きはそのうち2曲)作曲し、その時期はおよ
そ30年にまたがっています。最初に書かれた番号なしの二短調のソナタは、ま
だ調性を保っており、先人の影響下にあることが良くわかります。しかし、そ
の4-6年後に書かれた第1番のソナタは調性も付されることなく、独自の道を歩
み出したオネゲルの姿が見えてくるかのような仕上がりです。とは言え、やは
り随所に見られるノスタルジックな味付けは、彼の心情を表しているかのよう
です。1919年に書かれた第2番も、流動的な旋律に織り込まれた感傷的な気分
が耳に残ります。1940年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも、身の引き締まる
ような厳しい音の中に、やはりどことなく懐かしげな感情が織り込まれていま
す。1742年製のグァルネリを存分に歌わせるカヤレイの妙技にしばし心奪われ
てください。

8.572529
ストレンジ・ユーモア
1.マッキー(1973-):ストレンジ・ユーモア
2.ドアティ(1954-):レイズ・ザ・ルーフ(ティンパニと吹奏楽編)
3-6.ドアティ:ブルックリン橋
7-12.サイラー(1961-):天国の猟犬(私は夜になって、彼を逃がす/金色の星の
入り口/小さな子どもの目に映る/自然-私と分かち合う/私の膝に自分自身を打
ちすえる/私は彼、汝求める人)
トッド・クインラン(ティンパニ)…2
モーリーン・ハード(クラリネット)…3-6
ラトガーズ・ウインド・アンサンブル
ウィリアム・バーツ(指揮)
3人のアメリカ現代作曲家による「イカした作品集」です。マッキーの「スト
レンジ・ユーモア」は元来、弦楽四重奏とジャンベのための作品で、アフリカ
の太鼓のリズムと、中近東の民謡を用いた「音楽の文化の融合」を目指してい
るといいます。この編曲において、曲は更に熱くなっています。ドアティの2
つの作品はどちらも協奏曲風の体裁を取っていて、「レイズ・ザ・ルーフ」で
はティンパニ、「ブルックリン・ブリッジ」ではクラリネットが活躍します。
「レイズ・ザ・ルーフ」はエンパイヤ・ステート・ビルディングの高さに敬意
を払い、「ブルックリン・ブリッジ」ではニューヨークシティを四方から見渡
すパノラマの風景を描いています。サイラーの「天の猟犬」はイギリスの詩人、
フランシス・トンプソンの同名の詩からインスピレーションを得た作品で、神
の救いを求めて精神世界を旅する魂を描いたものです。伝統あるラトガーズ・
ウィンド・アンサンブルによる渾身の演奏です。

8.570783
リャプノフ:
1.ピアノ協奏曲第1番変ホ短調 Op.4/2.ピアノ協奏曲第2番ホ長調 Op.38
3.ウクライナの主題による狂詩曲 Op.28
ショレーナ・ツィンツァバーゼ(ピアノ)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮)
タネーエフに作曲を、フランツ・リストの門弟カール・クリントヴォルトにピ
アノを学んだ若き青年作曲家リャプノフ(1859-1924)は、モスクワ音楽院を卒
業後、バラキレフに出会います。その影響を強く受けたリャプノフは、1885年
にバラキレフの家へ身を寄せることになります。2人の芸術家はお互いに影響
しあい、バラキレフの絶筆となったピアノ協奏曲第2番(未完)はリャプノフが
補筆したことでも知られます。そんなリャプノフ自身のピアノ協奏曲第1番は、
もちろんバラキレフに捧げられていて、重く垂れこめるようなメロディと、
華々しい技巧がいかにもロシア風です。1909年に書かれたピアノ協奏曲第2番
は、ピアノと管弦楽が優美に絡みあい、どことなくリストの作品の雰囲気を湛
えていますが、いつしか彼が敬愛したバラキレフの協奏曲のメロディが現れま
す。1907年に作曲された「ウクライナの主題による狂詩曲」はブゾーニに献
呈された技巧的で華やかな作品です。

8.572624
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第4集
1-4.交響曲第4番(1944-1952)
5-13.交響的詩曲「ヴァテック」(1913)(序奏/主題/プロローグ /第1変奏「永
遠の饗宴」/第2変奏「旋律の寺院」 /第3変奏「眼の喜び」 /第4変奏「香り
の宮殿」 /第5変奏「喜びの減少」/エピローグ)
アイルランド国立交響楽団/アルヴァロ・カッスート(指揮)
ポルトガルの作曲家、および音楽学者ルイス・デ=フレイタス=ブランコ
(1890-1955)の第4集の管弦楽曲集です。第4番の交響曲は彼の最後の交響曲で、
8年の年月をかけて入念に仕上げられた作品です。4つの楽章からなる伝統に基
づいた形式で書かれた後期ロマン派風のアプローチが顕著な作品で、冒頭の
ユニゾンで奏されるメロディはグレゴリオ聖歌のキリエを引用したものです。
あまり対位法的な書法は見られず、全体的に厚みのあるハーモニーと躍動的な
メロディが支配し、不協和音の中から突如経ち現われる金管のファンファーレ
や、弦のユニゾンには、思わず耳を欹ててしまう効果があるようです。交響詩
「ヴァテック」はイギリスの作家ベックフォードがフランス語で書いた東方奇
譚にインスピレーションを得て書かれた作品です。この世のありとあらゆる快
楽を極め、地獄の宝物を奪還するために、悪の限りを尽くすヴァテックの物語
で、1913年に書かれた作品ですが、曲の初演は1950年まで待たなくてはいけま
せんでした。その上、その際は第3変奏が演奏されることなく、結局全曲が演
奏されたのは 1961年になってから。確かにこの第3変奏曲は1913年当時の聴衆
に受け入れられるとは到底思えないほど奇妙なもの。弦による59声のフーガは
まるで嘲笑のようであり、突然中断されるまでの2分間は生きた心地がしない
のですから。

8.570882
マリピエロ:交響曲集第5集
黄道十二宮の交響曲(1951)(1-3.パルティータ I「春」/4-6.パルティータII
「夏」 /7-9.パルティータIII「秋」 /10-12.パルティータIV「冬」 )/
13-15.交響曲第9番「悲嘆について」/ 16-19.交響曲第10番「アトロポス」
MALCO POLO 8.223697より移行盤
モスクワ交響楽団
アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)
MARCO POLOの人気シリーズであった、マリピエロ(1883-1973)の交響曲シリー
ズの掉尾を飾るアルバムとしてリリースされた1枚です。1993年の録音ですが、
演奏、録音ともに申し分ありません。イタリアの新古典派の作曲家マリピエロ
は、生涯に番号の付いた交響曲を11曲書きましたが、その他に初期に3曲と、
中期に3曲の「番号なし」の交響曲も書いています。この「黄道十二宮の交響
曲」は1951年に書かれたもので、12の部分からなる曲は、四季の移り替わる
気分を描き出すことに成功しています。この当時の彼は「交響曲」という言葉
自体に嫌悪感を抱いていたようで、その気持ちは1964年に第8番が書かれるま
で払拭されなかったようです。その次に書かれた第9番溌剌とした気分がトラ
ンペットに中断される部分はまるでオネゲル。そして第10番はヘルマン・シェ
ルヘンに絶賛された作品で、ギリシア神話に登場する女神にちなんで命名され
たものです。

8.572020
ブライアン:
1-3.交響詩「イン・メモリアム」(1910)/4-5.祝典舞曲
6-8.交響曲第17番(1960-1961)/9-12.交響曲第32番(1968)
MARCO POLO 8.223481より移行盤
アイルランド国立交響楽団
エイドリアン・リーパー(指揮)
1950年代までは、「謎の作曲家」とされていたハヴァーガル・ブライアン
(1876-1972)。彼はその生涯に32曲の交響曲を始め、管弦楽作品、オペラなど
多くの作品を書いています。彼は才能に恵まれながらも、あまり勤勉でなかっ
たためか、作品が上演されることがあまりなく、そのために一部の熱狂的な
ファンを除いては、その存在すらも忘れ去られかけていました。しかし、彼の
最大の作品「交響曲第1番」が1961年にアマチュアを中心としたオーケストラ
で上演されるやいなや、そのあまりにも破天荒な曲が評判を呼び、再び脚光
を浴びた人として知られています。このアルバムには2つの管弦楽作品と2つの
交響曲が収録されています。さすがに第1番ほどの大掛かりな仕掛けはないに
しても、交響詩「イン・メモリアム」の冒頭のファンファーレを聴くだけで
も、確かに心躍る音楽です。この機会に再度見直してみたい作曲家です。

8.570964
サン=サーンス:管楽器のための音楽集
1.デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79
2-5.クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167
6-8.オーボエ・ソナタニ長調 Op.166
9-11.ファゴット・ソナタト長調 Op.168
12.ロマンス変ホ長調 Op.67(ホルンとピアノ編 )
13.フルート、クラリネットとピアノのための「タランテッラ」Op.6
カナダ・ナショナル・アーツ・センター管楽五重奏団
(メンバー)ヨハンナ・グフレエール(フルート)/チャールズ・ハマン(オーボエ)
/キムボール・サイクス(クラリネット)/ローレンス・ヴァイン(ホルン)/
クリストファー・ミラー(ファゴット )/ステファヌ・ルムラン(ピアノ)
生涯に驚くほど多くの作品を書いたのに、穏健な作風が災いしてか、どう考え
てもその一部しか知られていないサン =サーンス(1835-1921)。しかし、この
アルバムに収録された味わい深い室内楽曲を聴いてみると、「もっと聴いてみ
たい」という気持ちになる人が多いのではないでしょうか。3つのソナタはど
れも彼の最期の年に書かれた曲で、澄み切った美しさと深い諦観に満ちていま
す。とは言え、クラリネット・ソナタの終楽章での目まぐるしい楽想の変化な
どには、天才の閃きを感じずにはいられません。カナダの名五重奏団と、カサ
ドシュ国際コンクールの受賞ピアニストによる魅力的な演奏で、この滋味溢れ
る佳曲の花束をお聴きください。

8.572157
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第7集
1-3.ピアノ協奏曲(1929)/4-7.カンタータ
8-14.イカロス(1932/1943)(前奏曲/飛行技術への開眼/イカロスと鳥たち/
イカロスの翼//イカロスの飛行 /ここでイカロスの翼が発見された/イカロ
スの死)
8.225076 MARCO POLOより移行盤
マルテイン・ファン・デン・フーク(ピアノ)・・・1-3
ニーンケ・オーステンレイク(ソプラノ)・・・4-7
オランダ・コンサート男声合唱団・・・4-7
アルンヘム・フィルハーモニー管弦楽団
クリストファー・リンドン=ジー(指揮)
マルケヴィチ(1912-1983)の作品は聴けば聴く程にその凄さに震撼せざるを得
ません。この第7集でも驚異的な才能に驚かされるばかりです。1曲目は彼が16
歳の時に書いた協奏曲。ちょっと人を食ったような表情を見せるピアノの動き
はプロコフィエフでもなくバルトークでもない暴力的で、かつ魅力的なもので
す。メロディの美しさを求める人には向かない音楽ですが、この恐ろしいまで
の機動力を有した作品が16歳の少年の手から生まれたというのは、確かに恐ろ
しいことです。カンタータはバレエ・ルセの委嘱に拠って書かれた作品。コク
トーのテキストに基づいています。「イカロス」は第3集(8.572153)に収録さ
れた「イカロスの飛行」を再構築したものです。やはりバレエ・ルセのプロ
ジェクトのために1932年に作曲、翌1933年に初演された作品でしたが、出来上
がりが気に入らなかったのか破棄してしまったものを、その約10年後に改作し
たものです。

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11-01 No.3-2

2011年01月06日 19時15分24秒 | Weblog
8.572657
期待の新進演奏家シリーズ/アドリアーノ・デル・サルギター・リサイタル
1.タルレガ(1852-1909):アルボラーダ/ 2.タルレガ:アラビア奇想曲
3.タルレガ:メヌエット/ 4.タルレガ:ゆりかご/5.タルレガ:ロシータ
6-7.ソル(1778-1839):幻想曲 Op.7
8-13.モレノ・トローバ(1891-1982):性格的小品(前奏曲/オリベラス/メロ
ディ/アルバーダ/パノラマ)
14.ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り
15.モリコーネ(1928-):
ミッションから「ガブリエルのオーボエ」(C.マルシオーネによるギター編)
アドリアーノ・デル・サル(ギター)
スペインの若手ギタリスト、アドリアーノ・デル・サルはフリアン・アルカス
国際クラシック・ギター・コンクール優勝者であり、他にも国内、国際コンク
ールで少なくとも1ダースの 等賞を獲得、その才能はすでに世界中に広く知れ
渡っています。このアルバムでは彼の広範囲なレパートリーの中から厳選した、
スペイン・イタリアの作曲家たちの作品が取り上げられています。タルレガ、
ソル、モレノ・トローバ、ロドリーゴ。この4人の作品はギターを語る上で避
けては通れないでしょう。デル・サルは全ての曲に新たな命を吹き込みます。
そして最後に添えられたモリコーネの作品での繊細かつ美しい表現と言った
ら!ドイツの名工、マティアス・ダマンが制作した素晴らしい楽器の音色が華
を添えています。

8.571282
イディル・ビレット/ソロ・エディション第1集
1.リスト(1811-1876):ピアノ・ソナタロ短調 S178/R21
2-7.パガニーニによる大練習曲 S141/R3b(第1番ト短調 /第2番変ホ長調/第3番
嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」 /第4番ホ長調 /第5番ホ長調「狩り」 /第6番
イ短調「主題と変奏」 )
イディル・ビレット(ピアノ)
トルコが誇る女性名ピアニスト、イディル・ビレットの名前はNAXOSファンに
とってすでにおなじみです。世界中のオーケストラ、指揮者と共演し、また膨
大なレパートリーを持つ事でも知られてます。このシリーズにはそんな彼女の
姿を知るのに格好のアイテムが揃っています。とりわけリストは彼女が最も得
意としている作曲家であり、ここでも冴えた技巧を遺憾なく発揮しています。
パガニーニ練習曲は1987年の録音ですが、ソナタは2010年の最新録音です。
凄みのある響きと凝った表現をお楽しみください。

8.571283
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション第8集
1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」
4-7.ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」
イディル・ビレット(ピアノ)
こちらはビレットによるベートーヴェンの2つのソナタです。時には「やり過
ぎ?」とも思える濃厚な味付けがたまりません。「悲愴」での第1楽章の冒頭
部分の歌い込み、一つ一つ音を愛おしむかのように甘く美しい第2楽章、軽や
かさの中とどっしりした風情を併せ持つ終楽章。また「ハンマークラヴィーア」
では恐ろしいまでの輝かしい音色と壮大なる迫力で聴き手を魅了します。ベー
トーヴェンの激情を見事なまでに引き出した名演です。

8.572266
タンスマン:
24の間奏曲(1-6.第1巻/7-12.第2巻/13-18.第3巻/19-24.第4巻)
小組曲(1917-1919)(25.幻影/26.子守歌/27.瞑想/28.小さなシャンソン・ポロ
ネーズ/29.東洋の嘆き/30.カプリース/31.スケルツォ)
32.即興的ワルツ(1940)
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
ポーランドに生まれ、パリに移住した作曲家タンスマン(1897-1986)。彼はポ
ーランドで学んだ後、フランスに移住。当時の保守的なポーランドの音楽環境
を離れたことや、ラヴェルやストラヴィンスキーに影響されたことで、その創
造性を自由に発揮し次々に活躍の場を広げていきます。パリにいた時は、「フ
ランス六人組」に参加するように説得されたほど(断ったそうです)、フランス
に馴染んだのですが、彼自身は自らを「ポーランドの作曲家」と呼んでいまし
た。しかし、ユダヤの血をひいていたため、迫害を逃れ1941年にアメリカ合衆
国に亡命。終戦後はパリに戻ったものの、当時流行していた前衛音楽になじむ
ことができず、次第にその創作能力は衰えてしまったのです。このアルバムに
収録されているのは彼の全盛期に書かれたピアノ曲です。極めて精緻に書かれ
た24の間奏曲、そして表情豊かな小組曲、しゃれた雰囲気を湛えたワルツ、
と、彼の実力が存分に発揮された色とりどりの作品集をお聴きください。

8.572280
ヴァインベルク:独奏チェロのための音楽全集第1集
1-24.24の前奏曲 Op.100(1969)
25-27.無伴奏チェロ・ソナタ第1番 Op.72(1960)
ジョゼフ・フェイゲルソン(チェロ)
最近、様々なレーベルからヴァインベルク(1919-1996)のチェロ作品集がリリ
ースされるようになりましたが、この録音時(1996年)は、この演奏が世界初録
音でした。そんなヴァインベルクの独奏チェロのための24の前奏曲は、バッハ
の平均律、および、ショパンやショスタコーヴィチの「 24の前奏曲」と同じ
目的を持って書かれたものです。それはもちろん調性の関係性を探ることだけ
でなく、楽器の特性を深く研究し、音楽様式と技術の頂点を極めることなのは
間違いありません。名手ロストロポーヴィチに捧げられています。1960年に書
かれた無伴奏チェロ・ソナタは3つの楽章からなる完成度の高い傑作です。ゆ
ったりと瞑想的な第1楽章、諧謔的とも言える第2楽章、そして爆発的な昂りを
見せる第3楽章、と聴きどころたっぷり。ロシア音楽好きの間で高く評価され
ていたソナタです。これらはまさに、 1台のチェロの持つ無限の可能性をとこ
とん引き出した20世紀の名作と言えるでしょう。30年以上のキャリアを持つ名
手、フェイゲルソンによる納得の演奏です。

8.572299
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ第4集
1-3.ピアノ・ソナタニ長調 Op.9-1/4-6.ピアノ・ソナタ変イ長調 Op.141
スーザン・カガン(ピアノ)
NAXOSではおなじみのリース(1784-1838)のシリーズです。リースはベートー
ヴェンにピアノを学び、ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行しまし
た。彼の作品は師の影響を受けつつも、とても独創的であり、また確立された
個性を有しています。ニ長調のソナタは、1808年に作曲された若き頃の作品
です。フランス滞在時の1811年に出版されています。ニ長調という明るい調性
を見事に生かした快活な第1楽章は、確かに古典派とロマン派を繋ぐ豊かな発
想が感じられます。特徴的なリズムを持つ第2楽章、そして終楽章は見事な変
奏曲となっています。この曲の中に「 18世紀の良き音」を聴くことができる
でしょう。変イ長調のソナタはリースの最後から 2番目のソナタです。1826年
に書かれ、彼の作曲技法の頂点を極めるものとして聴きどころの多い作品です。
静けさと平穏に満たされたように見える第1楽章にも様々なドラマが隠されて
います。

8.572422
ブゾーニ:ピアノ作品集第7集
1.ゴルトマルクの歌劇「マーリン」の主題による協奏的トランスクリプション
2.コルネリウスの歌劇「バグダードの理髪師」の主題による幻想曲
3.モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による練習曲第1番「スタッカート」
4.ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」より第3幕「ジークフリートの葬送行進曲」
5.ソナチネ第3番「子供のために」
6.ソナチネ第6番「ビゼーのカルメンによる室内幻想曲」
7-11.多声演奏の訓練のための5つの小品
演奏:ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)
ブゾーニ(1866-1924)はイタリアの作曲家として認知されていますが、その生
涯のほとんどをドイツで過ごし、晩年はベルリン芸術アカデミーで作曲の教鞭
もとっていました。彼はピアノのヴィルトゥオーソとして活躍、そのピアノ作
品もリストに負けず劣らず絢爛たるものばかりです。このアルバムに収録され
た曲は、全てオペラとの関係を持っていて、それは直接的なトランスプリクシ
ョンの時もあれば、華麗なパラフレーズの時もあります。あまりにも華麗にな
ってしまった場合は、演奏時の困難さを考慮してか、「練習曲」としての体裁
を取っているところも面白いものです。モーツァルトのセレナードを基にした
練習曲は、ちょっと聴くととても軽やかで簡単そうに聴こえますが、実は5声
部を弾き分けなくてはいけないという、ゴドフスキーもびっくりの難しい曲だ
ったりします。ジークフリートの葬送行進曲は、ほぼ原曲を忠実になぞってい
ますが、やはりブゾーニらしくひねった編曲をしています。「この曲をもしリ
ストがピアノ独奏に編曲していたらどんな風になっていただろう?」と考えな
がら聴くのも楽しいものです。ブゾーニのピアノ作品のシリーズを全て受け持
つハーデンの冴えた技巧は、ここでも光ります。

8.559661
ポスト:
1-4.弦楽四重奏曲第2番(2001)/5.仮想のコラールによる幻想曲
6-8.弦楽四重奏曲第4番「アベラルド・モレルの3枚のフォトグラフ」(2005)
9.弦楽四重奏曲第3番(2003)
ホーソーン弦楽四重奏団
アメリカの作曲家、ポスト(1949-)は弦楽四重奏曲を「音楽の表現の頂点であ
る」と語りました。彼の作品はどれも瞑想的な雰囲気と、美しく懐かしい響き
を持っています。マルティヌーの作品からインスピレーションを受けた第2番、
イラクの戦いを思いながら書かれた第3番、演奏しているホーソーン弦楽四重
奏団のヴィオラ奏者ラトヴィックは、退廃音楽の擁護者でもあり、彼の提案
に拠って作曲された、マサセッチューセッツの写真家モレルの写真に寄せる
第4番。これらの作品の根底には、深い人間愛と平和への祈りが満ちています。
またチェコの古いコラールに基づく美しい幻想曲も、切ない祈りが溢れてい
ます。

8.572126
ハイドン:ミサ曲集第6集
ミサ曲第1番ヘ長調「ミサ・ブレヴィス」 Hob.XXII
ミサ曲第12番変ロ長調「ハルモニー・ミサ」 Hob.XXII:14
アン・ホイット(ソプラノ)/ジュリー・リストン(ソプラノ)
リチャード・リポルド(バス)
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/ルベル・バロック管弦楽団
オーウェン・バーディック(指揮)…1-7
ナコル・パルマー(ソプラノ)/ニーナ・ファイア(ソプラノ)
キルステン・ゾレク=アヴェラ(アルト)/ダニエル・ムトル(テノール)
マシュー・ヘンスラッド(テノール)/アンドリュー・ノーレン(バス)
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/ルベル・バロック管弦楽団
ジェーン・グローヴァー(指揮)… 8-19
「ミサ・ブレヴィス」とは「小さなミサ」という意味。 1749年、変声期を迎
えた 17歳のハイドン(1732-1809)はそれまで活躍していた聖歌隊を去らなく
てはいけませんでした。この時、彼が今までの音楽的成果を表すために作曲し
たのがこの曲だと言われています。知識不足を補うため、彼は当時有名な作曲
家であったポルポラに会い、イタリアの音楽様式について学んだのもこの時期
です。小さいながらも充実した書式で書かれた溌剌とした音楽です。一方、
第12番「ハルモニー・ミサ」は 1802年、70歳の時の作品。ハイドン最後のミ
サ曲で、すでに「天地創造」や「四季」などの傑作をものにしていた彼ならで
はの堂々とした作品です。1802年9月8日。エステルハージ公爵夫人の命名日を
祝う日のための演奏会で初演されました。ここでいう「ハルモニー」とは木管
合奏の意味。充実した管楽器の響きが随所に現れる感動的な大作です。ニュー
ヨーク・トリニティ教会合唱団の艶やかな歌声が胸に迫ります。ミサ曲の番号
表記は、ブライトコプフ社の旧全集での通し番号に拠ります。

8.572347
トゥルヌミール:歌曲集
1.英知 Op.34/2-4.歌曲集「詩曲」 Op.32(涙/目覚め/エジプトの休日 )
5-7.三部作 Op.39(パエンの夕暮れ/アメジスト/平野の夕暮れ)
8-10.3つの歌曲 Op.46(沈黙/花びらが降ってくる/未完の詩)/11.孤独
12.自然は胸を躍らせて
13.宗教的対話 Op.50
クレア・シートン(ソプラノ)…13/マイケル・バンディ(バリトン)
ヘレン・クレイフォード(ピアノ)
ボルドー生まれの作曲家トゥルミヌール(1870-1939)はパリ音楽院でフランク
にオルガンを学び、サント・クロティルド教会のオルガニストとして活躍しま
した。作曲家としては、「神秘的なオルガン作品を書いた人」としてのみ知ら
れていますが、実は彼、室内楽やオペラ、オラトリオの作曲ばかりか、8曲の
交響曲までをも書いています。そのほとんどは出版されることもなく、今に至
っているのですが(交響曲のうち7曲は MARCO POLOレーベルに録音あり)、これ
らがもっと聴かれるようになる日もそう遠くはないでしょう。このアルバムに
収録されている歌曲も、2つの作品を除いては公表されることもなく、忘れ去
られていた存在です。ほとんどが彼の初期の作品ですが、どれも詩的であり、
また不可解な美しさを持った曲として耳に残るでしょう。多くは象徴派の詩
人、アルベール・サマンの詩を用いられており、美しい言葉と緊密に結びつ
いた極めて繊細な音楽が展開されています。見事な歌唱を聴かせるバンディ
は、イギリスで学んだバリトンですが、フランス歌曲を得意としていて、
NAXOSには、他にもヴィドール(8.572345)やヴィエルヌ(8.572346)の録音があ
ります。

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