クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-01 No.5-1

2011年01月07日 15時42分21秒 | Weblog
<UNIVERSAL ITALIA>
MET、マリインスキー、ボローニャと世界の歌劇場が続々と来日公演を行う
2011年。イタリア・ユニバーサルからオペラの名盤が再発売されます。
まずはシリーズ第1弾の11タイトルをご案内いたします。

4804625 \1680
マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》全1幕"
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)ジュゼッペ・ジャコミーニ(テノール)
ディミトリー・ホロストフスキー(バリトン)他 
パリ管弦楽団&合唱団
指揮:セミヨン・ビシュコフ録音:1990年6月 パリ
サントゥッツァをオリジナル通りにソプラノが歌ったビシュコフの《カヴァレ
リア》。メゾ・ソプラノ版に慣れた耳には声の響きの違いはあるかもしれませ
んが、ノーマンのきめ細かでドラマティックな表情の歌は,強烈かつ新鮮に響い
てくることでしょう。ジャコミーニとホロストフスキーの好演も光る1枚です。

4804651 2枚組 \3360
ヴェルディ:歌劇《アッティラ》全3幕
ルッジェーロ・ライモンディ(バス)、クリスティーナ・ドイテコム(ソプラノ)、
シェリル・ミルンズ(バリトン)、カルロ・ベルゴンツィ(テノール)、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
指揮:ランベルト・ガルデッリ
録音:1972年9月 ロンドン
1972年に録音されたガルデッリ指揮のヴェルディの初期・中期オペラシリーズ
の1つ。ライモンディが歌うアッティラは聞き逃せません。

4804659 2枚組 \3360
プッチーニ:歌劇《トスカ》全3幕
キャロル・ヴァネス(ソプラノ)ジュゼッペ・ジャコミーニ(テノール)
ジョルジョ・ザンカナロ(バリトン)他
フィラデルフィア少年合唱団 ウエストミンスター・シンフォニック合唱団
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:リッカルド・ムーティ 録音:1991年3月 フィラデルフィア
3人の主役が最もバランスよく充実したムーティの《トスカ》。中でもジャコ
ミーニの、よい意味での「大時代的」な歌はすばらしく、ムーティの確信に満
ちたタクトも聴きどころです。

4804645 2枚組 \3360
ヴェルディ:歌劇《トロヴァトーレ》全4幕
カティア・リッチャレッリ(ソプラノ)ホセ・カレーラス(テノール)
ユーリー・マズロク(バリトン)ステファニア・トツィスカ(メゾ・ソプラノ)
ロビン・レガーテ(テノール)他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:サー・コリン・デイヴィス
録音:1980年7月 ロンドン
録音当時はともに30代半ばだったカレーラスとリッチャレッリのフレッシュな
熱唱が光る名匠コリン・ディヴィスの《トロヴァトーレ》。

4804644 \1680
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》プロローグ&2幕
バルバラ・フリットリ(ソプラノ)ホセ・クーラ(テノール)
カルロス・アルバレス(バリトン)他 
オランダ放送合唱団 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー録音:1999年9月 アムステルダム
ホセ・クーラの記念すべきデッカ・デビュー盤となったシャイーの《道化師》。
カニオを男の激情をぶつけて歌い演じているのが見事です。

4804626 3枚組 \5040
ビゼー:歌劇《カルメン》全4幕
タティアナ・トロヤノス(メゾ・ソプラノ)プラシド・ドミンゴ(テノール)
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)サー・トーマス・アレン(バリトン)他
ジョン・オールディス合唱団 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルク・ショルティ録音:1975年7月 ロンドン
1975年の録音ですが、音質も含めて、今なお代表盤の一つとして、多くのファ
ンに愛されているショルティの《カルメン》。トロヤノスのスケールの大きな
カルメンを中心に、ドミンゴ、ヴァン・ダム、テ・カナワら他の歌手も非常に
充実しており、ショルティのダイナミックな指揮も鮮烈です。

4804662 3枚組 \5040
ポンキエッリ:歌劇《ラ・ジョコンダ》全4幕
モンセラート・カバリエ(ソプラノ)ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
アルフレーダ・ホジソン(アルト)ニコライ・ギャウロフ(バス)
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)シェリル・ミルンズ(バリトン) 
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ブルーノ・バルトレッティ
録音:1980年7月 ロンドン
《時の踊り》で有名な《ラ・ジョコンダ》初のCD全曲盤。音楽そのものも楽し
いですが、これだけ豪華な歌手の声を一通り聴けるだけでもファンにはこたえ
られません。バルトレッティの指揮も非常に鮮烈で見事です。

4804648 2枚組 \3360
ヴェルディ:歌劇《仮面舞踏会》全3幕
モンセラート・カバリエ(ソプラノ)ホセ・カレーラス(テノール)
イングヴァール・ヴィクセル(バリトン) 
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:サー・コリン・デイヴィス録音:1979年1月 ロンドン
カバリエとカレーラスの豪華主演で贈るデイヴィスの珠玉の《仮面舞踏会》。

4804654 3枚組 \5040
ヴェルディ:歌劇《マクベス》全4幕
レナート・ブルゾン(バリトン)ロバート・ロイド(バス)
マーラ・ザンピエーリ(ソプラノ)ミオーミル・ニコリッチュ(バス)
ニール・シコフ(テノール)他 
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
録音:1983年12月 ベルリン
シノーポリのフィリップス第1弾となった記念すべき録音。シノーポリの指揮
は非常に力強い正攻法のもので、臨場感にあふれています。それぞれの役に適
した歌手が集結し、とりわけザンピエーリのマクベス夫人が傑出した名唱を聴
かせます。

4804697 4枚組 \6720
ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》全4幕
ジョルジョ・ザンカナーロ(バリトン)シェリル・ステューダー(ソプラノ)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団 
指揮:リッカルド・ムーティ録音:1988年12月 ミラノ
スカラ座黄金期を築いたムーティの伝説的名演の記録。演奏規模の大きさゆえ、
全曲上演機会の少ないロッシーニ最後の大作《ウィリアム・テル》を、ザンカ
ナーロ、ステューダーら名歌手陣を揃え上演した貴重な記録です。

4764180 2枚組 \3360
ジョルダーノ:歌劇《アンドレア・シェニエ》全4幕
ファビオ・アルミリアート(テノール)ダニエラ・デッシー(ソプラノ)他
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
指揮&ピアノ:フィエコスラフ・ステイ
録音:2005年
2006年9月のローマ歌劇場来日公演以来、日本でもファンが増え続けているダ
ニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアートが歌う《アンドレア・シェニ
エ》が待望の初CD化。公私ともにパートナーである二人の息のあった歌唱の
数々をたっぷりお楽しみください。





<cpo>
777639-2 4枚組 \3650
ベスト・オブ・シンフォニック・レハール
(3枚組スペシャル・プライス +ボーナスディスク )
フランツ・レハール(1870-1948):
CD1(999423-2)《交響的作品集》
1-4.「タチアナ」より前奏曲とロシア舞曲
5.テノールと管弦楽のための「熱」
6.ピアノと管弦楽のための交響詩「Il Guado」
7.ヴァイオリン協奏曲/8.演奏会用序曲「わが青春の幻影」
9.ワルツ「薄暮のドナウへ」
CD2(999761-2)《組曲、舞曲と間奏曲集》
1.ジプシーの祭り/2.オペレッタ「ひばりが歌う所」-行進曲とパロータシュ
3.オペラ「ロドリーゴ」-敬虔な前奏曲/4.千夜一夜物語
5-14.「悦楽の国のペーターとポール」よりバレエ音楽/ 15.蜃気楼
16.珊瑚色の唇/17.オペレッタ「侯爵の子」より辞任/ 18.舞踏組曲
19-21.中国のバレエ組曲
CD3(999891-2)《序曲とワルツ集》
1.「メリー・ウィドウ」序曲/2.古いウィーンの愛のワルツ
3.「神々の夫婦たち」序曲/4.荒野のバラ、ボストン・ワルツ
5.「Cloclo」序曲/ 6.グリュッツナー・ワルツ/ 7.アドリア・ワルツ
CD4(999715-2ボーナス CD)《ピアノ・ソナタ集》
1-4.ピアノ・ソナタヘ長調/ 5-8.ピアノ・ソナタニ長調
9.幻想曲変イ長調
演奏:
[CD1]
ロバート・ギャンビル(T)/ラティカ・ホンダ・ローゼンベルク(Vn)
フォルカー・ベンフィールド(P)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
クラウスペーター・ザイベル(指揮)
[CD2]
ベルリン放送交響楽団/ミハイル・ユロフスキ(指揮)
[CD3]
ベルリン放送交響楽団/ミハイル・ユロフスキ(指揮)
[CD4]ヴォルフ・ハーデン(P)
オペレッタ以外の曲でのレハールを聴く 4枚組です。彼は確かに「オペレッ
タ」のジャンルでは成功したのですが、他の分野の曲を書かなかったわけでは
ありません。彼のスコアは驚くほど精緻で、その和声は同時期のマーラーや
R・シュトラウスに匹敵するほどに重厚で先鋭的でした。でも、当時の聴衆が
求めたのは、彼の滴り落ちるように美しいワルツや、泣かせるオペレッタのア
リアだったのです。そんなレハールの管弦楽作品に、ピアノ作品集も併せた
美麗 BOXをお求めやすい価格でお届けいたします。

777552-2 \2450
プフィッツナー(1796-1869):管弦楽伴奏による歌曲集
1.働きもののこびとたち Op.14/2.ラッパ吹き Op.25-1/3.嘆き Op.25-2
4.オルフ氏 Op.12/5.沈みゆく太陽の美しい輝き Op.4-1
6.彼らは今日夕べの集まりを持つ Op.4-2/7.星が流れおちる Op.4-3
8.私はふたたびかつての勇気をふるい起こす Op.4-4/9.夜 Op.26-2
10.怒り Op.15-2/11.マルクに寄す Op.15-3
12.春の空はなぜこんなに青い Op.2-2/13.秋の歌 Op.3-2
14.私の心は暗き夜 Op.3-3/15.忘却 Op.37/16.さすらい人の夜の歌 Op.40-5
17.月に寄す Op.18/18.歓迎と別れ Op.29-3
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)
北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団
オットー・タウスク(指揮)
生粋のドイツ人だと思っている人も多いでしょうが、実はロシア生まれの作曲
家であるプフィッツナーです(3歳の時にフランクフルトに移住するので、あま
り関係ないですが・・・)そんなプフィッツナー、幼い頃から才能は際立って
おり、早くも11歳で処女作を手掛けています。現存する作品は1884年に書いた
歌曲ですが、このアルバムには含まれていません。このオーケストラ伴奏付き
の一連の歌曲には、同世代のライバル、 R・シュトラウスの影も感じられま
す。世間から称賛を浴び続けていたシュトラウスに対して、彼の作品の評価は
あまり芳しいものではなく、彼自身も常に不条理を感じていたと言われていま
す。確かに渋めの作品が多いですが、初期の歌はシューマンやヴォルフに通じ
るものもあり、色彩豊かなオーケストラパートと共に、ひたすら聞きごたえの
あるものばかりです。ハンブルク出身のバリトン、ベーゲマンの素晴らしい歌
唱で。

777401-2 \2450
テレマン(1681-1767):管楽器のための協奏曲集第5集
1.フルートと弦楽器、通奏低音のための協奏曲 TWV 51:D1
2.2つのオーボエ・ダモーレと 2つのヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲
TWV 52:A1
3.アルト・リコーダーと弦楽器、通奏低音のための協奏曲 TWV 51:F1
4.2つのホルン、2つのオーボエを含む弦楽器、通奏低音のための協奏曲
TWV 52:Es1
5.オーボエ、弦楽器と通奏低音のための協奏曲 TWV 51:d2
6.2つのフルート、ファゴット、弦楽器と通奏低音のための協奏曲 TWV 52:e2
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
バロック音楽をこよなく愛する人から、研究者まで、多くの人が待ち焦がれて
いたテレマンの管楽器のための協奏曲集の第5集がリリースされます。一体何
曲あるのだろう?と思わせてくれるほど、多彩な曲が並びます。当時、辛口の
音楽評論家として名を馳せたヨハン・アドルフ・シャイベ(同時代である J.S.
バッハの作品すら酷評した)も彼の著書「Critischer Musikus(批判的音楽家)」
第2版の中でテレマンの一連の協奏曲を褒め称えているほどです。シャイベは
啓蒙主義を貫いていて、音楽がどれほど自然であるかに重きを置いた作曲家で
あり、彼の眼には、テレマンの溢れるような楽想こそが素晴らしく映ったに違
いありません。そんな一連の協奏曲作品、楽器が多ければ多いほど曲は華麗に
なるのはお約束でしょう。

777604-2 \1700
ハンブルクの聖なる音楽集 1600-1800 聖母マリアの輝かしき慈悲の歴史-
15世紀、ハンブルクのマリアへの礼拝
1.序/2.第1の夕べの祈り/ 3.第2の夕べの祈り/ 4.第3の夕べの祈り
演奏:アマルコルド
タイトルでは「 1600-1800年」の音楽集とありますが、ここは趣向を変えて、
15世紀に遡り、この頃のハンブルクの教会音楽の純粋な美しさを楽しもうとい
う1枚です。ヘルマン・レームツスマ財団の資金提供による「宗教改革以前の
音楽の研究」に携わった北ヨーロッパの音楽学者ヴィアケスラフ・カルトソフ
ニク博士は、ハンブルクの大学図書館を巡り、数多くのラテン語の原稿の断片
を探したところ、この一連の祈りを「最も古く、完全な形で残存するドキュメ
ント」と認め、ここにすばらしきアンサンブル「アマルコルド」によって実際
の音として再現しました。素朴で飾り気のないモノフォニー(単旋律)の祈り
は、時代を越えて深く人々の心に突き刺さるかのようです。

777510-2 2枚組 \4900
フンパーディンク(1854-1921):歌劇「眠り姫」
演奏:ブリギッテ・ファスベンダー(朗読)
クリスティーナ・ランドシャーマー(ソプラノ)
クリスティアーネ・カイザー(ソプラノ)/シュテファニー・ハンプル(アルト)
トビアス・ハークス(テノール)/アンナ・ボルヒェルス(ソプラノ)
ミリアム・クラーク(ソプラノ)/ブリギッテ・バイヤー(ソプラノ)
バイエルン放送合唱団/ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
ワーグナーの毒気(?)に当てられ、オペラ作曲家を志したフンパーディンクで
すが、彼の作品で知られているのは、「ヘンゼルとグレーテル」ただ一曲のみ
(ポップス歌手に同姓同名の人がいて、混同されることすらあります )。しか
し、彼は「白雪姫と7人のこびと」や、この「いばら姫」のような童話を題材
にした作品をいくつか作曲しています。この「いばら姫」は有名なペローの
童話を元に、エーベリングとフィレが台本を書いたものです。“おとぎ歌劇”
と銘打たれており、曲間をナレーションで繋ぐ形式を取っているところが特徴
的です。ジンクシュピールとは違い、この会話の部分でかなりのお話が進行し
てしまうので、言葉がわからないと若干の不自由も感じられますが、筋立て自
体は良く知られたものなので、見事なオーケストラに支えられた歌部分を聴く
だけでも存分に楽しめます。朗読を担当しているのは、往年の名歌手ブリギッ
テ・ファスベンダー。圧倒的な存在感を示しています。

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11-01 No.5-2

2011年01月07日 15時41分53秒 | Weblog
777524-2 \2450
メンデルスゾーン(1809-1847):
1.八重奏曲変ホ長調 Op.20/2.ピアノ六重奏曲ニ長調 Op.110
新イタリア合奏団
この素晴らしい八重奏を作曲した時、メンデルスゾーンはわずか16歳でした。
8つの楽器を駆使した素晴らしい響きは、今までにないもので、この曲の成功
後、数多くの作曲家たちが同じ編成を用いて曲を書いたことでも知られていま
す。ピアノ六重奏曲はそれより以前の 15歳の時の作品ですが、こちらは彼の
死後にようやく出版されたものです。アグレッシヴで快活な曲想は、いかにも
メンデルスゾーンならではの趣き。早熟の才能による2つの作品を2010年に来
日公演で好評を博した新イタリア合奏団の比類なきアンサンブルでご堪能く
ださい。

777508-2 \1700
アルノ・シュミットのための協奏曲集
1-3.スカルタッツィーニ(1971-):深き夜と月(2007)
4.ラウデンバッハ(1956-):引用、関係(1993/96、改編 2000)
5-9.プラッツ(1951-):Boutaden 1-5
10.ローゼ(1943-):シュミットの月(1995/96)、月に憑かれた
11.カウル(1949-):共鳴、A.Sより(2007)
12-14.デジ(1967-):3つの butaden(2007)
15.フェルブクト(1966-):絵画-ノヴェチェントより(1994)
16.バインケ(1956-):3つのBoutades(2007)
デニス・ラーケイ(カウンターテナー)/オー・トン・アンサンブル
ベンヤミン・ラング(指揮)
ドイツの文学者、翻訳者アルノ・シュミット(1914-1979)は、言葉を最大限に
生かした実験的な文章と、エドガー・アラン・ポーの翻訳で知られています。
ドイツでは著名ですが、あまりにも難解な文章のため、日本語に訳すのが困難
なせいか、日本では一部の研究者とマニアの中でのみ知られる存在です。そん
な作家のために、ドイツの現代作曲家たちが捧げた曲を集めたのがこのアルバ
ムです。カウンターテナーを中心とした様々な楽器のコラボレーションは、ま
るで異次元の世界の出来事を思わせる音色に満ちています。かなりの通向けの
1枚です。

777183-2 4枚組 \4850
ヴェレス(1885-1974):交響曲全集
CD1.交響曲第1番&第8番、交響的エピローグ
CD2.交響曲第2番&第9番
CD3.交響曲第3番&第5番
CD4.交響曲第4番,第6番&第7番
演奏:ウィーン放送交響楽団
ゴットフリート・ラプル(指揮)
ウィーンの作曲家、エゴン・ヴェレスの位置づけは、シェーンベルク、ベル
ク、ウェーベルンなどの「新ウィーン楽派」と同じあたりにあるでしょう。
しかし、彼は十二音などにも関心を示したものの、結局のところはもう少し
わかりやすい劇音楽などを多く書き、独自の音楽路線を貫いたのでした。ここ
では彼の9曲ある交響曲を全て網羅。豊かでダイナミックな響きに満ちたロマ
ン派風の初期の作品から、無調とも言える後期の作品まで彼の作風の変遷を
じっくりお楽しみください。ちなみに「皇紀二千六百年に捧ぐ」を書いたシャ
ンドール・ヴェレシュとは別の人です。
※《2009年1月新譜の再案内》
その節はオーダーをいただいたのに、本国で在庫切れをしたため納品が不可能
となってしまった「幻の1セット」です。再受注いたしますので、よろしくお
願いいたします。




<Orchid Classics>
ORC100013 \1750
ベートーヴェン&シューベルト:歌曲集
1-6.ベートーヴェン(1770-1827):
連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」Op.98[丘の上に私は座って/山々の青いとこ
ろ/空高く軽やかに舞う鳥/空高くゆく雲/5月がめぐってきて /お別れにこの歌
を]/7-20.シューベルト(1797-1828):歌曲集「白鳥の歌」 D957[愛の便り/
戦士の予感/春のあこがれ/セレナード/わが宿/遠い国で /別れ/アトラス /
彼女の絵姿/漁夫の娘/都会/海辺で/影法師 /鳩の使い]
ジェームス・ギルクリスト(テノール)
アンナ・ティブロック(ピアノ)
録音 2010年5月13-14日サフォークポットン・ホール
シューベルトの「水車屋の娘」(ORC100006)で、瑞々しい歌唱を聴かせたギル
クリストの ORCHID CLASSICSレーベル第2弾のリリースは、ベートーヴェンと
シューベルトの2つの歌曲集です。一連のドラマティックな物語を秘めた「水
車屋」に比べると、2つの歌曲集は、幾分散文的ではありますが、逆に、一つ
一つの歌曲を味わい深く歌うことが重要。ギルクリストの歌はそんなところ
を、まさに「痒いところに手が届く」ように満足させてくれるものです。とり
わけ、凝縮された憧れが描かれているベートーヴェンの歌曲での表現の見事さ
には唖然としてしまいます。微妙なテンポの揺れ・・・ピアノの絶妙なサポー
トにも注目です・・・、切なくなるほどの高音の切れ味。普段苦虫をかみつぶ
しているかのようなベートーヴェンに、こんなにもロマンティックな面があっ
たのか。と思わず膝を打ってしまいたくなるほどの名唱です。「白鳥の歌」で
もそれぞれの歌曲の歌い分けがすばらしく、冒頭の「愛の便り」を聞いただけ
で、その周到な表現に舌を巻くことでしょう。どちらかというと重苦しく、暗
い歌が支配する曲集ですが、心の深淵を覗ききった最後に
訪れる「鳩の使い」の美しさに思わず涙。シューベルト好きにはぜひ聞いてい
ただきたい1枚です。




<PHOENIX EDITION>
―カペラ・コロニエンシス・シリーズ―
PE-190 \1750
ダッラーバコ(1675-1742):弦楽のための協奏曲集
4声の教会コンチェルトロ短調 Op.2-8
4声の教会コンチェルトト短調 Op.2-5
4声の教会コンチェルトニ長調 Op.2-6
4声の教会コンチェルト変ロ長調 Op.2-9
複数楽器のための協奏曲ヘ長調 Op.6-3
4声の教会コンチェルトホ長調 Op.2-10
複数楽器のための協奏曲ホ長調 Op.6-2
複数楽器のための協奏曲ヘ長調 Op.6-6
カペラ・コロニエンシス/ギュンター・ウィッチ(指揮)・・・1-3.11-17
ジョルジ・フィッシャー(指揮)・・・ 24-27/ハンス・
マルティン・シュナイト(指揮)・・・8-10.18-20
ウィルフリート・ベッチャー(指揮)・・・4-7.21-23
録音 1969-1978年
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコはヴェローナに生まれ、ミュンヘ
ンに没した後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニストです。トレッリに学
び、1704年にチェロ奏者としてミュンヘン宮廷の室内楽団に参加しました。初
期の作品はイタリアの様式に基づいているのですが、後にフランスのギャラン
ト様式を取り入れたものへと変化しています。彼の生涯も波乱にとんだもの
で、スペインの継承戦争のために主君マクシミリアン2世が亡命、楽団員も同
行したり(彼の息子は亡命地ブリュッセルで誕生しています)、1726年主君が交
代してからは、彼の影響力が低下したり、と周囲に振りまわされることも多か
ったようです。とは言え、彼の音楽はとても明るく、常に優美です。簡潔であ
り、バロックから古典派への橋渡しとしての重要な一端を担っていることは
間違いありません。

PE-191 \1750
ファッシュ(1688-1758):管弦楽曲集
1-6.序曲ホ短調/7-9.フルートとオーボエのための協奏曲ト長調
10-12.シンフォニアイ長調/13-15.ファゴット協奏曲ハ長調
16-19.シンフォニアト長調
ギュンター・ヘラー(フルート)・・・7-9
ヘルムート・フッケ(オーボエ)・・・7-9
ヴァルター・シュティフトナー(ファゴット)・・・13-15
カペラ・コロニエンシス
ハンス・マルティン・シュナイト(指揮)・・・1-6
ギュンター・ウィッチ(指揮)・・・10-19
ハンス・マルティン・リンデ(指揮)・・・7-9
録音 1987-1972年
「ライプツィヒの聖トーマス教会の学校でクーナウに学び、ボヘミアのモル
ツィン伯爵の楽長、ツェルプストの宮廷楽長などを歴任、多数の教会音楽、器
楽曲を作曲」と音楽辞典にあるファッシュ。当時の楽壇からも非常に高い評価
を受けていて、かの大バッハもファッシュの作品を多く写譜し、自らの音楽性
の向上に役立てていたようです。そんな彼の作品、とても自信に満ちた男性的
な表情を湛えています。とりわけ、管楽器の扱いが素晴らしく、このアルバム
の中の2つの協奏曲での独奏楽器の活躍ぶりには目を見張るものがあるでしょ
う。ちなみに当時の「序曲」は組曲であり、付随音楽というわけではありませ
ん。

PE-192 \1750
ヘンデル(1685-1759):
カンタータ「アポロとダフネ-地は解き放たれた」 HMV 122
オラトリオ「時と真理の勝利」 HWV 46aより序曲
演奏:ヘレン・ドナート(ソプラノ)
ペーター=クリフトフ・ルンゲ(バリトン)
カペラ・コロニエンシス
ギュンター・ウィッチ(指揮者)
録音 1978年5月31日
1710年に作曲された、ヘンデルの世俗カンタータ「アポロとダフネ」は、当時
彼を庇護していた2人の後援者の後押しに拠って書かれた魅惑的な作品です。
一人はメディチ家最後のトスカーナ大公となった、ジャン・ガストーネ・メ
ディチ(1671-1737)で、もう一人は後にイギリス王ジョージ1世となるゲオルク
・ルートヴィヒでした。この曲のモデルになったのは、ガストーネ・メディチ
と、その妻であるアンナ・マリア・フランツィスカでしたが、実際のメディチ
は、アポロとは似ても似つかないほど太っていたようです。ここでは名ソプラ
ノ、ヘレン・ドナートと、こちらも情感豊かなバリトン、クリストフ・ルンゲ
の独唱で愛のドラマをじっくりとお楽しみください。

PE-193 \1750
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):オルガン協奏曲と3つのシンフォニア
シンフォニアト長調 P.27
ヴィオラとオルガンのための協奏曲ハ長調 P.55
シンフォニア変ロ長調 P.9
シンフォニアイ長調 P.33
フランツ・レールンドルファー(オルガン)・・・4-6
ウルリヒ・コッホ(ヴィオラ)・・・4-6
カペラ・コロニエンシス
ヴィルフリード・ベッチャー(指揮)
録音 1972-1975年
ヨーゼフ・ハイドンの弟であるミヒャエル・ハイドンの作品の中で最も知られ
ているのは、交響曲第25番ト長調でしょう。ただし、これはモーツァルトが第
1楽章に序奏を追加して自分の演奏会で用いたため、長らく「モーツァルトの
第37番の交響曲」として知られていたのですが・・・。そんな弟ハイドンの作
品ですが、残念なことに現代ではあまり耳にする機会が多いとは言えません。
しかし、ここに収録された4つの作品についても、「これはモーツァルトの作
品である」と言われたら、何の疑いもなく「良い曲だなぁ」と聞いてしまう人
が出てくることは間違いないでしょう。兄ヨーゼフの機微に富んだ作風とはま
た違った、直截的で素直な作風は、確かにじんわりと胸に響くに違いありませ
ん。とにかく先入観なしでお聴きいただきたい1枚です。

PE-194 \1750
C.シュターミッツ(1745-1801):チェロ協奏曲集と協奏交響曲
チェロ協奏曲第1番ト長調
ヴィオラとヴァイオリンのための協奏交響曲
チェロ協奏曲第2番イ長調
ゾールタン・ロシュ(チェロ)・・・1-3.7-9
ウルリッヒ・グレーリンク(ヴァイオリン)・・・4-6
ウルリッヒ・コッホ(ヴィオラ)・・・4-6
カペラ・コロニエンシス
ギュンター・ウィッチ(指揮)・・・1-3.7-9
マルチェル・クーロー(指揮)・・・4-6
録音 1958年8月1日・・・4-6(モノラル)
1970年6月6日・・・7-9
1975年4月8日・・・1-3
マンハイム生まれの作曲家、カール・シュターミッツの作品集です(もともと
チェコ系の出自ということもあり、最近はカレル・スタミツと表記されること
もあります)。彼は父ヨハンから音楽教育を受け、1770年からヴァイオリニス
トとして活躍、同時に作曲家としても多くの作品を残しています。管楽器を主
体とした室内楽曲が主に知られていますが、ここに聴けるような協奏曲や交響
曲も50曲以上手掛け、その上品かつ優雅な作風は「マンハイム楽派」を代表す
るものとして広く愛されています。この演奏はカペラ・コロニエンシスが設立
されて間もない1958年に録音された音源も含むもので、当時まだ確立されてい
なかった「古楽奏法」を模索している様子を伺い知ることもできる貴重な1枚
と言えるでしょう。

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