クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-11 No.5

2010年11月03日 20時46分44秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約280タイトルを発売
する事ができましたが、2009年3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

===================================

●2010年11月現在での店頭取り扱い店

富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

ラ・ヴォーチェ京都
600-8092
京都府京都市下京区綾小路通東洞院東入神明町247 吉村ビル2F
TEL.075-341-3330 FAX.075-341-3287

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2010年11月新譜 5点発売★
発売予定:2010年11月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3284
ラヴェル:序奏とアレグロ(1906)
リリー・ラスキーヌ(ハープ)
マルセル・モイーズ(フルート)
ユリス・ドレクリューズ(クラリネット)
カルヴェ弦楽四重奏団
(1938年5月19日パリ、アルベール・スタジオ録音)
小ハープ協奏曲と目されるラヴェルの傑作。ハープのリリー・ラスキーヌ
(1893-1988)は12歳の時パリ音楽院で一等賞を得た。コンセール・ラムルーの
ハーピスト、ソリストとしても活躍し、1948年から1958年まで母校の教授を
つとめた。フルートのマルセル・モイーズ(1899-1984)は1906年にパリ音楽院
で一等賞を得て、1908にソロ・デビュー。オペラ・コミック、ストララム管
弦楽団に席を置き、1932年から1949には母校の教授もつとめた。クラリネット
のユリス・ドレクリューズ(1907-1995)は1925年にパリ音楽院で一等賞を得た
後、ギャルド・レピュブリケーヌのソリストに就任。1948年退団後母校の教
授をつとめた。カルヴェ四重奏団は1919年ジョゼフ・カルヴェによって組織
され、1950年に解散したフランスの名門四重奏団。本シリーズではモイーズ、
ラスキーヌ、ジノによるドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのための
ソナタ(78CDR-3064)が出ている。

78CDR-3285
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調作品101 Hob. VIIb-2
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
サー・マルコム・サージェント指揮
管弦楽団
米 COLUMBIA 69925/8D(英COLUMBIA LX8227/30と同一録音)
(1935年11月25日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
エマヌエル・フォイアマン(1902-1942)はウクライナのコロミア生まれ。ライ
プツィヒの音楽院で名教授ユリウス・クレンゲル(1859-1933)に師事した。
1929年ベルリン高等音楽院の教授になり斎藤秀雄(1902-1974)も教えた。ナチ
スを逃れて一時スイスに居を構えたが、1938年アメリカに移住した。フィラデ
ルフィアのカーティス音楽院で教える一方、ヴァイオリンのハイフェッツ、ピ
アノのルービンシュタインと "百万ドル・トリオ" を結成して活躍した。1942
年に40歳の若さでニューヨークで死去した。指揮者のマルコム・サージェント
(1895-1967)は指揮者、オルガニスト、作曲家。特に合唱作品の指揮に秀でて
いた。SP時代に協奏曲の録音を多く残した。

78CDR-3286
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:ヨアヒム)
ヨーゼフ・ヴォルフスタール(ヴァイオリン)
マンフレート・グルリット指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
米 BRUNSWICK 90277/81 (独 GRAMMOPHON 95243/7 と同一録音)
(1929年1月ベルリン高等音楽院録音)
ヨーゼフ・ヴォルフスタール(1899-1931)はウクライナのレンブルク(現在の
リヴォフ)に生まれた。1912年13歳の時ベルリンの名教師カール・フレッシュ
(1873-1944)につき厳格な指導を受け、3年後にデビュー。オーケストラのコン
サートマスターをつとめた後、1922年に師フレッシュのアシスタントとして
ベルリンで後進の指導にあたった。1928年指揮者のオットー・クレンペラー
(1885-1973)の要請でベルリンのクロル・オペラのコンサートマスターに就任し
たが、1930年11月にインフルエンザに感染、それをこじらせたのが原因で翌
1931年2月、32歳で他界した。指揮者のマンフレート・グルリット(1890-1972)
はドイツ生まれ。ベルリン高等音楽院で教鞭をとると同時に国立歌劇場の客演
指揮者として活躍した。1939年から日本に住みわが国の音楽界の発展に寄与
した。

78CDR-3287
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1番」
ハイドン:
弦楽四重奏曲第83番変ロ長調作品103 よりメヌエット・マ・ノン・トロッポ
ブッシュ弦楽四重奏団
アドルフ・ブッシュ(第1ヴァイオリン)
ゲスタ・アンドレアソン(第2ヴァイオリン)
カール・ドクトル(ヴィオラ)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
米 COLUMBIA 71474/9D
(1942年5月15&25日ニューヨーク録音)
ブッシュ弦楽四重奏団は1919年にアドルフ・ブッシュ(1891-1952)によって組
織され、1930年代には英 HIS MASTER'S VOICE に多くの録音をしている。ブッ
シュはまたピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とのデュオ録音でも
活躍した。ブッシュは1939年に実弟でチェリストのヘルマン・ブッシュと共に
アメリカに移住、その後四重奏の二人のメンバーもアメリカに渡り、1941年か
らアメリカCOLUMBIAに録音を再開した。このシリーズではヨーロッパ時代に
録音したベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番作品135(78CDR-3195)が出ている。

78CDR-3288
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
(1945年RCA VICTOR録音)
ワンダ・ランドフスカ(ハープシコード)
米 RCA VICTOR 11-8939/44
(1945年3月29-30日、4月2日、6月5-6日+12日ニューヨーク、
RCA VICTORスタジオ録音)
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)による2回目の「ゴルトベルク変奏曲」の
録音。ランドフスカはポーランドのワルシャワ生まれ。20世紀最高のハープシ
コード奏者。またピアニスト、音楽学者、教授で1900年から13年間パリのスコ
ラ・カントルムで教鞭をとった。二列の鍵盤と七個のペダルを有する自分のハ
ープシードをパリのプレイエル社に作らせて生涯この楽器を使用した。1940年
フランス国籍を得たが、1941年ドイツ軍のフランス侵攻によりアメリカに逃れ
た。アメリカへ移住後、1942年2月21日、14年ぶりにニューヨークのタウン・
ホールでゴルトベルク変奏曲を弾いた。作曲家ヴァージル・トムソン(1896-
1989)の感激的なリポートがこのオリジナルSPアルバムに載っている。ラン
ドフスカは1933年にゴルトベルク変奏曲をフランスDISQUE GRAMOPHONEに録音
していた(78CDR-3073)。

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10-11 No.4-1

2010年11月03日 11時59分27秒 | Weblog
<ALIA VOX>
AVSA 9872(SACD-Hybrid) 5枚組 \4050
マレ:ヴィオール曲集全5巻より
[CD1] 第1巻(1686刊)より組曲ニ短調、シャコンヌ ト長調、組曲ト長調
[CD2] 第2巻(1701刊)より「スペインのフォリア」(II-20)、「人間の声」
(II-63)、組曲ロ短調(II-83-95)
[CD3] 第3巻(1711刊)より組曲第1番イ短調、同第4番ニ長調、同第7番ト長調
[CD4] 第4巻(1717刊)より異国風の組曲
[CD5] 第5巻(1725刊)より組曲ト短調、組曲ホ短調/ホ長調
ジョルディ・サヴァール(Gamb)、
ホプキンソン・スミス(テオルボ,バロックG)、
[1][3]-[5]トン・コープマン(Cemb)、[1]クリストフ・コワン(Gamb)、
[2]アンヌ・ガレ(Cemb)、
[5]ジャン=ミシェル・ダミアン(ナレーター)
録音:[1]1978年4月フランス、オルヌ(県)、アブロヴィルの教会、
[2]1975年7月、[3]1992年1月、[4]1977年1月、
[5]1983年3月フランス、イヴリーヌ、サン=ランベール・デ・ボワのロマネス
ク教会
サヴァールの旧作を最新技術で蘇らせるヘリテージ・シリーズ。最新作はサ
ヴァールの代表作で代名詞とさえ言える、マレのヴィオール曲集全5巻(抜粋)。
サヴァール、コープマン、ホプキンソン・スミスを核として録音されたこの
曲集は、各巻からの抜粋とはいえ、他の追随を許さない高水準の演奏。また、
映画「めぐり逢う朝」を1つの象徴とする、マレ復権の烽火を上げた記念碑的
作品です。作曲当時、このタイプの音楽の演奏場所であった城内は、豊かで
華麗な響きが特長。初発売当初から名盤の声が高いこのアルバムですが、音楽
そのものに身を委ね、心から楽しむ演奏が、その特長を生かした、より美しい
音で蘇りました。
なお、サヴァールは、ヴィオール曲集第2巻から2つの組曲を2003年にAlia Vox
レーベルに録音しています(AV9828)。そのうちの1曲(組曲ロ短調)が再録音で
すが、新録と旧録の一番の違いは楽器編成にあります。具体的には、旧録は、
旋律を受け持つヴィオール、通奏低音のクラヴサンとテオルボという固定した
編成で、組曲の一体性に重点を置いているのに対し、新録は、通奏低音を各曲
毎に、テオルボ、ギター、クラヴサン、ヴィオールの中から適宜選択し、組曲
内の各曲の表現の幅を最大限生かすことを目指している点にあります。比べて
お聴き戴けると、マレの音楽の、本質的で変わらない部分と、音質的な変化に
よる表現の彩の楽しみを味わって戴けます。





<MN RECORDS>
MNRCD 118 \1880
マイケル・ナイマン:ヴェルトフ・サウンズ
映画「世界の六分の一」のための音楽(5曲)
映画「11年」のための音楽(5曲)
マイケル・ナイマン(指)マイケル・ナイマン・バンド
「カメラを持った男」についで、旧ソ連の監督ジガ・ヴェルトフのサイレン
ト映画にマイケル・ナイマンが新たに作曲したサウンドトラックの作曲者編
集盤。「世界の六分の一」は1926年作のニュース映画。ソ連は世界の陸地の
6分の1を占めるという大国意識丸出しの国策映画で、スターリン御大も出演。
「11年」は1928作。革命から11年を経たウクライナに於ける社会主義建設を
描くドキュメンタリー。これだけ聞くと、いかにも観たくない宣伝映画のよ
うですが、ヴェルトフの才能恐るべし。ロシア・アヴァンギャルドの影響明
瞭で、70年以上前のものとは思えぬ新鮮さ。通常ならばアレグロで明朗な社
会主義リアリズムの音楽が付くはずですが、ナイマンの新曲はオシャレでポ
ップ、一見ミスマッチのようながら、むしろ映像の先進性を際立たせさすが。
音楽単独でもナイマンならではの不思議な魅力に満ちあふれています。

MNRCD 204(CD+DVD) \3650
マイケル・ナイマン:シネ・オペラ
(1)レーベルのポートレート(CD)
[ ひかりのまち/マン・アンド・ボーイ:ダダ/リバティーン/英国式庭園
殺人事件/プロスペローの本/ピアノ・レッスン/ツェランによる歌曲/
アクツ・オブ・ビューティ/魔王/ラヴ・カウンツ/エロティックな歌/MGV
/グレア/地球最寒の地]*いずれも抜粋
マイケル・ナイマン・バンドほか
(2)間違っているはずのない5万枚の写真(DVD)
[バルセロナ・グラフィティ/本屋/尋ね人/脂肪ビーチ/アスファルト上の
生命/プールの少女/反射/灰色男/酒場の娘]
(3)シネ・オペラ(50ページ美麗写真集)
いまやカリスマ的な存在となったマイケル・ナイマン。彼の芸術を巧くまとめ
たアルバムで、入門用にも最適。3つの部分から成り、CDでは彼の映画音楽と
純音楽から聴きどころを16曲厳選。さらにすごいのはナイマンによる芸術写真
集。DVDではカメラロール的に多量の写真が次々現れます。BGMとして流れ続け
るナイマンの音楽が都会的で超オシャレな雰囲気を醸し出します。また美麗
装丁によるミニ写真集も豪華の極み。音楽、映像、写真が有機的に結びつい
ているのも興味津々。ナイマンの世界にはまること間違いなしのセットアル
バムです。




<haenssler>
93 261 \2250
ケクラン:ピアノ曲集 Vol.3
(1)ジンジャー・ロジャースのための舞曲 Op.163(1937/9)
(2)ソナチネ第3番 Op.59の3(1915/6)
(3)アンダンテ・コン・モト(1896)
(4)古い田舎屋敷 Op.124(1923/33)
(5)小品(アダイジョ・トレ・カルム)Op.83bis(1923)
(6)ソナチネ第2番 Op.59の2
(7)12のエスキス Op.41(1905/15)
ミヒャエル・コルスティック(Pf)
コルスティックによるケクランの第3弾。「展覧会の絵」のプロムナードを想
わす「古い田舎屋敷」の冒頭、ガーシュウィンかサティのようにオシャレな
「ジンジャー・ロジャースのための舞曲」、バッハのインヴェンション風な
「12のエスキス」など美しい曲の発見に興味津々ですが、独特のユルさが全
体を覆う世界にはまるとなかなか抜け出せられません。




<naive>
V 5175 \2280
ザック・ミスキン:お客様の安全のために
ワズント・ザット・ラッキー/バット・アイ・グレイブド・ア・ブランチ/
クロスチェック/イディオッツ/オーヴァー・アナド・アウト/シャディ・
ガリー/イン・ジ・オーシャン/シートベルト・アッセンブリ/ロング・ウィ
ンター/アイ・フィール・オフ・ア・クリフ
ザック・ミスキン(Vc)、ニック・ツァムート(Vo、Guit)、
トッド・レイノルズ(Vn)、
パウル・デ・ヨング(Vc)、ブライス・デスナー(e-guit)ほか
一見全くクラシック音楽ではないアルバム。ザック・ミスキンはニューヨーク
生まれでパリ在住のチェリスト。もともとはアラン・ムニエ門下の正統派のは
ずながら、チェロをクラシックの箱から解き放ちたいと、ポップスらロックの
ミュージシャンとコラボした革命的アルバムをリリース。ユニットThe Books
のメンバーらのエレキギターやドラムス、ヴォーカルとチェロが不思議な融合
を見せています。




<IDEALEAUDIENCE>
30 79188(DVD-Video) \2900
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a「告別」
ショパン:
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58、練習曲Op.10-4嬰ハ短調、
練習曲Op.10-10 変イ長調
ネルソン・ゲルネル(P)
収録:2009年7月19日ヴェルビエ音楽祭、スイス(ライヴ)
アルゼンチン出身の俊英ピアニスト、ネルソン・ゲルネル(ゲルナー)は、同じ
くアルゼンチン出身の世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチにその才能を
認められ、今や彼の世代で最も注目すべきピアニストの一人です。
2009年スイスで行われたヴェルビエ音楽祭に出演し、ベートーヴェンとショ
パンの重要なソナタ2作品を、ゲルネル独自の解釈をはっきりと提示する演奏
を披露しました。ベートーヴェンのソナタ第26番「告別」は後期の作風への
転換点となる重要な作品。ゲルネルの第3楽章の「再会」の歓喜の表現が見事。
ショパンのソナタ第3番は、厳格な構成美、重厚な和声、美しくロマンティッ
クな旋律を持つ円熟期の傑作。ゲルネルはこの作品を1996年に録音しています
が、ここでは以前のような正統的なアプローチに加え、自然な音楽性とあふれ
出る抒情、情熱がプラスされ、作品の本質により一層深く迫る演奏を聴かせて
くれます。続くショパンのエチュード2曲は、華麗で繊細かつ安定したゲルネ
ルのテクニックが印象的。

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10-11 No.4-2

2010年11月03日 11時59分07秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HML 5908366 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1&2] ロ短調ミサ BWV 232
ヴェロニク・ジャン、ヨハネッテ・ゾマー(S)
アンドレアス・ショル(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ペーター・コーイ、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
[CD3]
モテット(1)「おそるるなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228
(2)「イエスよ、わが喜び」BWV 227
(3)「来ませ、イエスよ、来ませ」BWV 229
(4)「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」BWV 230
(5)「主に向かいて新しき歌をうたえ」BWV 225
(6)「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」BWV 118
アニェス・メロン、グレタ・デ・レイゲール(S)
ヴァンサン・ダラス(A)
ハワード・クルック(T)
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤル
録音:[CD1&2]1996年7月/[CD3]1985年11月
「キリエ」冒頭を聴くだけでこの録音の物凄さを実感する、ヘレヴェッヘの
ロ短調。劇的な演奏や悲痛な演奏、様々なものがありますが、ヘレヴェッヘ
のはとにかく「美」が前面に出ています。モテットでも細かなアーティキュ
レーションが徹底して施されています。

HML 5908360 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1]
(1)カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV 63
(2)マニフィカトBWV 243a 変ホ長調
キャロリン・サンプソン(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、セバスティアン・ノアーク(Bs)
[CD2]
(1)マニフィカト BWV 243 (ニ長調)
(2)カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80
バーバラ・シュリック(S)、アニェス・メロン(S/ BWV 243)、
ジェラール・レーヌ(A)、ペーター・コーイ(B)
[CD3]
(1)カンタータ「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV 8
(2)カンタータ「平安と歓喜もて われはいく」BWV 125
(3)カンタータ「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」BWV 138
デボラ・ヨーク(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]2002年10月[CD2]1990年1月[CD3]1998年2月
クリスマスの時期にふさわしいセット。[CD1]に収められているのは、マニ
フィカトBWV 243(ニ長調)の初稿。クリスマス用の4つの挿入曲を含みます。
改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もありますが、楽器の用法など、
捨てがたい魅力に溢れています。待降節のカンタータなどが中心に収められ
ているので、大変に華々しいセットとなっています。それにしてもヘレヴェッ
ヘの指揮にかかると、トランペットなどのファンファーレもなぜかしっとり
とした独特の質感を帯びるのが不思議であり、たまらなく魅力的です。

HML 5908369 3枚組 \2500
J.S.バッハ:待降節&クリスマスのためのカンタータ集
[CD1]
(1)カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV 36
(2)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 61
(3)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 62
シビッラ・ルーベンス(S)、サラ・コノリー(A)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD2]
(1)カンタータ「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV 91
(2)カンタータ「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV 121
(3)カンタータ「われ汝にありて喜び」BWV 133
ドロテー・ブロツキー=ミールズ(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)
[CD3]
(1)カンタータ「新たに生まれし嬰児」BWV 122
(2)カンタータ「笑いは、われらの口に満ち」BWV 110
(3)カンタータ「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV 57
ヴァジリカ・イェゾブシェク(S)、サラ・コノリー(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1996年11月[CD2]2001年12月[CD3]1995年12月
クリスマスはキリスト教の中でも特に重要な行事なだけに、カンタータ作曲に
も熱が入ります。ここに収められているのはどれも充実した器楽パート、華や
かな合唱など、非常に楽しめる内容のものばかり。ヘレヴェッヘ率いるコレギ
ウム・ヴォカーレの奏者たちの巧さもあらためて実感の出来栄えです。

HML 5908372 3枚組 \2500
J.S.バッハ:ソロのためのカンタータ集
[CD1]バスのためのカンタータ集
(1)われは満ちたれり BWV 82 (2)われは喜びて十字架を負わん BWV 56
(3)平安 汝にあれ BWV 158
ペーター・コーイ(バス)
[CD2]アルトのためのカンタータ集
(1)満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ BWV 170
(2)罪に手むかうべし BWV 54 (3)霊と心は驚き惑う BWV 35
アンドレアス・ショル(カンターテナー)
[CD3]ドイツ・カンタータ集
フランツ・トゥンダー(1614-1667):
(1)主はわが光 
(2)汝の怒りをひるがえし 
(3)われらが神は堅き砦,
ヨハン・クーナウ(1660-1722):
(4)神よ、あなたの恵みによって
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
(5)私は横になり眠る
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
(6)主よ、水の流れが生じ
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1991年1月[CD2]1997年7月[CD3]1999年9月
ペーター・コーイは今なおバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも抜群に安
定した歌唱で聴く者を唸らせ続けていますが、これはコーイの約20年前の声が
聴ける興味深い盤。何も飾らず、一切の小細工なしに、カンタータの言霊を私
たちに伝えてくれます。管弦楽パートが美しいのは言うまでもありません。
ショルのソロ・カンタータ集も奇跡としかいいようのない美しさ。ドイツ・
カンタタータ集では、コレギウム・ヴォカーレの巧さが光ります。



<C-major>
70 2708(DVD-Video) \3500
シューベルト/ウェーベルン編:6つのドイツ舞曲D.820
ヨーゼフ・シュトラウス:
ポルカ・マズルカ「女心」Op.166、ワルツ「うわごと」Op.212、
ポルカ・シュネル「ごちゃまぜポルカ」Op.161
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
収録:2009年7月26日&28日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
2009年7月に行われたウィ-ン・フィルのザルツブルク音楽祭オープニング・
コンサート映像。また、この公演は巨匠アーノンクールの80歳を記念したも
のでもありました。
メインはシューベルト「ザ・グレイト」。旋律線をくっきりと描き出し、決
然とリズムを刻むアーノンクール節が炸裂の勢いのある演奏。ウェーベルン
編曲のシューベルト「6つのドイツ舞曲」は、2人の作曲家の感性が混ざり合
い、とても甘美な響きを持った音楽。アーノンクールは深い色合いや透明な
響きを巧みに操り音楽の面白さを生み出しています。ヨーゼフ・シュトラウ
スの3曲は、ヨーゼフ特有の穏やかさと上品さが描き出された気品ある演奏。
アーノンクール&ウィーン・フィルのコンビで生み出される至高の響き、ア
ーノンクールの年齢を感じさせない熱い指揮ぶりで、印象的な演奏を楽しむ
ことができます。




<Grand Slam>
GS 2057 \2250
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調、作品64
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調、作品61
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団
録音:(1)1959年1月23日、 25、シカゴ、オーケストラ・ホール
(2)1955年11月27日、28日、ボストン、シンフォニー・ホール
使用音源:RCA(U.S.A.)(1)FTC 2046(19センチ、4トラック、オープンリール・
テープ)
(2)FCS 24(19センチ、2トラック、オープンリール・テープ)
■制作者より
GSレーベル初の器楽奏者の復刻は、ヴァイオリンの王者ヤッシャ・ハイフェッ
ツです。使用した素材は1950年代から60年代に発売されたオープンリールで、
その音は既存のCD等とは印象が大きく異なります。残念ながらメンデルスゾ
ーンの方は普及型の4トラックでしか発売の実績がなく、このテープからのリ
マスターとなりますが、それでもその情報量の多さは十分に実感出来ます。
ベートーヴェンの方はメンデルスゾーンよりも4年前の録音ですが、2トラッ
クのテープを使用しているため、より密度の濃い、柔らかく繊細な音色で再
現されます。
■解説書の内容
これらのLPが発売された頃の雑誌の批評を一部引用します。また、ハイフェッ
ツの珍しい写真も掲載します。
■お知らせ
ハイフェッツによるチャイコフスキー、ブラームスのヴァイオリン協奏曲
(RCA、ステレオ録音)も近々発売を予定しています。この2曲はともに19セン
チ、2トラックのオープンリール・テープからの復刻です。(以上、平林直哉)
(古いテープより復刻しており、わずかな音揺れや細かいノイズが混入してい
ます)





<WAON RECORDS>
WAONCD 200 \2080
甘き喜びのうちに In dulci jubilo
富山鹿島町教会 礼拝奏楽より -アドヴェントからクリスマス-
〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
1. 中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
2. J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
3. J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」
〈待望(I)〉
4. J.S.バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
5. コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:J.S.バッハ)
6. G.M.トラバーチ:第3旋法による3つの主題によるリチェルカータ
〈預言〉
7.コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
8. J.ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」
〈天使による良い知らせ〉
9. J.S.バッハ:「高き天よりわれは来たれり」
〈天使、羊飼いの讃美〉
10. C.ウェスレー:パストラーレ
11. 『讃美歌21』278番 「暗き闇に星光り」(松原葉子 編曲)
12. J.S.バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
13. 『讃美歌21』259番「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」
(松原葉子 編曲)
14. O.ギボンズ:ヴォランタリー
〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
15. D.ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
16. 『讃美歌21』255番 「生けるものすべて」(松原葉子 編曲)
17. J.S.バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
18. E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
19. B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
20. O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」
〈待望(II)と成就〉
21. J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
22. 松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
23. 『讃美歌21』231番 「久しく待ちにし」
〈讃美と安らぎ、平和〉
24. G.P.チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
25. 『讃美歌21』264番「きよしこの夜」(松原葉子 編曲)
松原葉子-リードオルガン
録音:2009年9月28日、12月7日、2010年5月6日、6月21日 
日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)
一人の教会オルガニストが、日々礼拝を営む際に使用するオルガンを用いて
の、待降節-クリスマスにかけての音楽集。リードオルガンのストレートに心
に響く音色、松原の真摯な歌心がすべて捉えられた優秀録音。
「きよしこの夜」の、天上から降り注ぐ天使たちの合唱を思わせるような雰囲
気は感動的。クリスマスの時期に、こうした音楽を聴いて心静かな時を過ごす
のも大変よいものです。
=松原葉子(オルガン)=
1973年、富山生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。15歳より教会での礼拝奏
楽に携わり、教会音楽の学びを志す。フェリス女学院大学音楽学部楽理学科卒
業。オルガンを林佑子、宮本とも子、三浦はつみ、作曲を岡島雅興、松本日之
春、土田英介、音楽学を寺本まり子、秋岡陽 の各氏 に師事。2000年「立教学
院創立125周年記念教会音楽作曲コンクール」3位入賞。日本オルガン研究会、
日本リードオルガン協会、日本賛美歌学会会員。日本基督教団富山鹿島町教会
オルガニスト。




<DOREMI>
DHR 7997 \2080
「アリリオ・ディアス / ギター名演集」
・アントニオ・ラウロ:ギター協奏曲
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)ベネズエラ交響楽団
録音:1957年カラカス、ラテン・アメリカ音楽祭におけるライヴ
・ヴィンチェンツォ・ガリレイ:ガリアルダ
・フレスコバルディ:アリアと変奏「フレスコバルダ」
・J.S.バッハ:
前奏曲BWV 999 / リュート組曲第1番BWV 996よりアルマンド /
前奏曲とフーガBWV 998
・モレノ・トローバ:12の性格的な小品集より五月祭の歌 / アルバーダ
・リョベート:アメリア様の遺言(カタルーニャ民謡)
・ヴィラ=ロボス:練習曲第1番 / 練習曲第7番 / ショーロ第1番
・ホルヘ・ゴメス・クレスポ:夜想曲
・バリオス:アコンキーハ / パラグアイ舞曲
・ラウル・ボルヘス:ベネズエラ風ワルツ
録音:1956-57年
・エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ:ギター讃歌
・ロドリーゴ:祈りと踊り
 録音:1962年
アリリオ・ディアス(G)
セゴビアに学んだベネズエラを代表するギタリスト、アリリオ・ディアスの
録音をDOREMIがまとめてリリース。すべて初CD化となる内容は、師ボルヘス
の作品やディアスに献呈されたロドリーゴの「祈りと踊り」などのソロ作品
に加えて、なんと巨匠ホーレンシュタインがベネズエラ響に客演した際のラ
ウロの協奏曲といった異色のライヴも収録されているのも注目されるところ
です。
アリリオ・ディアス…1923年ベネズエラ北西部の小村カローラに生まれたギ
ター奏者。カラカス音楽院でラウル・ボルヘス、クレマン・ピメンテルに師
事。さらに政府奨学金により、マドリードに留学してサインス・デ・ラ・マ
ーサに師事、1951年から1958年にかけてシエナのキージ音楽アカデミーでセ
ゴビアに師事、1954年にその助手となり、1965年にはセゴビアの後任として
教授に就任。1952年スペインとイタリア、つづいて1954年にはパリでデビュ
ー。1959年に北米で初公演を行う。以後、欧米をはじめ、世界的に活躍しな
がら、チェリビダッケ、スワロフスキーなどの指揮者と共演を果たす。1966
年に初来日。

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10-11 No.3-1

2010年11月03日 11時58分44秒 | Weblog
<FLORA>
FLORA1909 2枚組 \3250
J・S・バッハ(1685-1750):ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ
ヴァイオリンとチェンバロ・コンチェルタントのためのソナタ
第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(*)
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
バンジャマン・アラール(チェンバロ)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*))
録音:2009年2月8-11日、ボーフェ教会(フランス)
使用楽器:
1670年、クレモナ、アンドレア・グァルニエーリ製(ヴァイオリン)
アントニー・シドニー製
(モデル:1740年頃、ゴットフリート・ジルバーマン製)(チェンバロ)
1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
当レーベルのベストセラーである「無伴奏ソナタ&パルティータ集」
(FLORA 0402, 0403)から7年、フランソワ・フェルナンデスがついに録音に踏
み切った「伴奏付きソナタ」。チェンバロ・パートがたいへん重要なこれらの
作品の録音にあたって彼が組んだのは、1985年生まれという若さにして「レオ
ンハルト以来最高のバッハ弾き」とも称されるフランスの逸材バンジャマン・
アラール。チェンバロ一台とは思えないほど多彩な音響を生成するそのテク
ニックは驚異的で、左手はときにヴィオラ・ダ・ガンバを弾いているようにす
ら感じさせます。そして、求めていたものがおそらくすべて整えられた上で自
由自在に語り歌い踊るフェルナンデスのヴァイオリン。「無伴奏」では孤高の
求道者を思わせた彼が、ここでは凛々しい天使のよう。フィリップ・ピエルロ
は最後の1曲のみの参加ですが、がらりと雰囲気を変えてしまうところはさす
がです。

FLORA 2110 \2080
セヴィニエ夫人のためのコンサート
不詳:
ああ、良き日ふたたび[Ah! quand reviendra-t-il](*)
若きイリス(*)/サラバンド(*)/シャコンヌ(*)
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/
ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1725頃)編曲:
バレエ「アムールの勝利」(1681)より アポロンの入場(++)
不詳:シンフォニー(*)/サラバンド(*)
ゴーティエ:レシ(#)
ジャック・オトテール(1674-1763):2つの高音楽器のための組曲第2番(**)
荘重な二重奏曲(均等八分音符)/アルマンド/ロンド、愛情、雉鳩
ロンド/ジグ/パサカーユ
リュリ/編曲者不詳:オペラ「ペルセ」(1682)より
ああ、愛は何と不安を招くことか[Ah que l'amour cause d'Alarmes](+)
マラン・マレ(1656-1782):メヌエット-ガヴォット(*)
不詳:ゴーティエ氏の喜び(+)
リュリ/編曲者不詳:
オペラ「アマディス」(1684)より フルートによる魅惑のためのシンフォニー(+)
オペラ「アルミード」(1686)より アルミードの眠りの前奏曲(+)
不詳:カナリー(#)
マラン・マレ:(##)
前奏曲/アルマンド=ドゥブル/クラント=ドゥブル/サラバンド
ガヴォット/ジグ
不詳:シンフォニー(*)/パサカーユ(*)
出典:
(*)Trio de la Chambre Tome Premier(フランス国立図書館、RES 1397)
(+)Recueil de Plusiers belles pieces de Symphonie...1695
(フランス国立図書館、RES F.533)
(#)Trio//de//Mr Gautie(r)(フランス国立図書館、RES 1536)
(**)Premier suite de pieces, a deux dessus, sans basse continue pour
les flutes traversiegres, flute aabec, violes...Paris, 1712
(++)Vaudry de Saizenay写本(ブザンソン市立図書館)
(##)Panmure写本(エジンバラ、スコットランド国立図書館)
マルク・アンタイ、ジョルジュ・バルテル(フラウト・トラヴェルソ)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2009年9月、バス=ボドー教会(ベルギー)
使用楽器:
アラン・ウェーマールス製(モデル:オトテール製)(フラウト・トラヴェルソ)
ヤコプ・ファン・ヘースト製(テオルボ)
1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
セヴィニエ夫人ことセヴィニエ侯爵夫人マリー・ド・ラビュタン=シャンタル
(1626-1696)は、子供たちに書き送った1500通を超える手紙により書簡文学の
先駆者と称せられる人物。彼女の書簡は当時のフランス貴族の生活ぶりを伝え
る歴史資料であり、そこにはもちろん音楽に関する記述も見られます。
『若い人たちは、楽しむために小唄(シャンソン)に合わせて踊りました。これ
が今、宮廷で大流行しているのです。ある者は、カード遊びに興じ、ある者
は、ヴェゼ、マレ、デコトー、フィルベールの美しいコンサートに耳を傾けま
した。そうこうしているうちに真夜中になり、結婚式がクレキ邸の礼拝堂で
執り行われました。』(1696年2月3日、セヴィニエ夫人の手紙より、永田美穂
訳)
いかにも貴族的な、節度をわきまえながらも華のある愉悦の音楽。フィリップ
・ピエルロが自ら通奏低音パートを補筆復元した楽譜を弾いた(#)は圧巻です。
ピエルロは現存する6つの楽譜資料から「セヴィニエ夫人のためのコンサート」
と題したプログラムを構成し、2009年から2010年にかけて世界各地で演奏して
います。2010年11月にはマルク・アンタイとフィリップ・ピエルロが来日し、
リチェルカール・コンソート名義で東京にてこれに近いプログラムを演奏しま
す。参照:木の器。
ブックレットは添付されない仕様となっております。ご了承ください。

FLORA 2310 \2080
ラ・サクブート 初期バロックのサックバット音楽
ザムエル・シャイト(1587-1654):ベルガマスカ(1622)
ダリオ・カステッロ(1590-1644):
ソナタ・コンチェルタータ集(1644)から 第4番/第3番/第16番
アンドレア・ファルコニエロ(ファルコニエーリ;1585頃-1656):
カツォーネ、シンフォニアとファンタジア集第1巻(1650)から
パッサカリアとチャッコーナ
タルクイニオ・メルラ(1594/1595-1665):
教会用と室内用のカンツォーナまたはソナタ・コンチェルタータ集(1637)から
チャッコーナ
クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553)/パコ・ルビオ編曲(装飾):
それでも女たちは呼ばわりつつ(1547)
ディエゴ・オルティス(1510-1570):レセルカダス[リチェルカーレ](1553)
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):音楽の饗宴(1617)から
パヴァーヌ/ガイヤルド/クラント/アルマンド
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):シンフォニエ・サクレ第2巻(1647)から
そして神は起き上がり SWV356
ミシェル・ベケ(テナー・サックバット)
レ・サックブーティエ[トゥールーズ古楽金管アンサンブル]
ジャン=ピエール・カニャック、
マリー・ガルニエ・マルズッロ(コルネット[ツィンク])
ダニエル・ラサル(アルト・サックバット、テナー・サックバット)
ウィム・ベク(バス・サックバット) 
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ビウエラ)
ヤスコ・ブヴァール(オルガン) ペドロ・エステバン(打楽器)
録音:2002年8月 前出:Ambroisie, AMB 9929
トロンボーンの前身楽器であるサックバットをトロンボーンの名手ミシェル
・ベケが吹奏した話題盤が復活しました。




<ARS PRODUKTION>
ARS 38071 \1850
室内楽珍曲集 Vol.2
ハインリヒ・アントン・ホフマン(1770-1842):
ヴァイオリンとチェロのための協奏的大二重奏曲集
イ長調 Op.5 No.2/ト長調 Op.5 No.3
変ホ長調 Op.5 No.6/ヘ長調 Op.6 No.1
ヤンサ・デュオ
クリスティーネ・ロクス(ヴァイオリン)
クラウス=ディーター・ブラント(チェロ)
録音:2009年6月、ホンラート(ドイツ)、福音教会
ハインリヒ・アントン・ホフマンはマインツに生まれ、フランクフルト市立
劇場の音楽監督を務めたドイツのヴァイオリニスト・指揮者・作曲家。ヴァイ
オリンを含む編成のための楽曲や歌曲等の作品を残しました。Vol.1にあたる
「ARS 38067」のご案内の際、演奏者名を誤って「ヤスナ・デュオ」と表記し
ておりました。お詫び申し上げます。

ARS 38087 \1850
ヘンデル(1685-1759):独唱カンタータ集
私も愛から逃れた HWV118
優しいときに BWV135
つれないけれど美しいドーリよ HWV151
私から離れよ、暴虐の思いよ HWV125b
悩みに疲れ HWV167a
私の目の喜びと苦しみであるクローリ BWV91a
マリアンネ・ベアテ・シェラン(メゾソプラノ)
ベルゲン・バロック
トーマス・C・ボイセン(テオルボ)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(チェロ)
ハンス・クヌート・スヴェーン(チェンバロ)
録音:2010年3月、ヴッパータール、インマヌエル教会
マリアンネ・ベアテ・シェラン(1975年生まれ)はオラトリオ等の分野で高い
評価を得ているノルウェーのメゾソプラノ。バッハ・コレギウム・ジャパン
のソリストとして来日したこともあります。ピリオド楽器の精鋭が揃ったベ
ルゲン・バロックとのスリリングな共演。

ARS 38088 \1850
私たちのために御子が生まれた クリスマス合唱曲集
アリエル・ラミレス(1921-2010):La Peregrinacion(1964)
ユルゲン・エスル(1961-):Die Nacht ist vorgedrungen
フーゴ・ディストラー(1908-1942):Ich brach drei durre Reiselein
ヨハン・クリューガー(1598-1662):Wie soll ich Dich empfangen(1640)
ヘルムート・バルベ(1927-):Leise rieselt der Schnee(1989)
カルステン・グンダーマン(1966-):Susser die Glocken nie klingen(2003)
オラ・イェイロ(1978-):A Spotless Rose
ハビエル・ブスト(1949-):Ave Maria(1992)
ラフマニノフ(1873-1943):晩祷 Op.37(1891)からBogoroditse Devo(1891)
ゴットフリート・ヴォルタース(1910):Maria durch ein Dornwald ging(1891)
ブリテン(1913-1976):A Hymn to the Virgin(1930/1934)
ヤン・サンドストレーム(1954-):Det ar en Ros utsprungen(1995)
クルト・ズットナー(1936-):Il est ne, le divin Enfant
ウィリアム・J・カークパトリック(1838-1921):Away in a Manger
スチュアート・マレイ・ターンブル(1975-):Unto us a Child is Born(2010)
ハンス・シャンダール(1960-):Kiris Bara Bari(Christ ist geboren)(1996)
ブライアン・ケイ(1950-):Gaudete(1986)
ボブ・チルコット(1955-):The Gift
伝承曲:Stille Nacht! Heilige Nacht!
(フランツ・X・グルーバー(1787-1863)作曲のキャロルによる)
エリック・バンクス(1969-):To Hear the Angels Sing(2004)
レーガー(1873-1916):Schlaf, mein Kindelein(1899)
ヘルムート・ランメル(1950-):Sei uns mit Jubelschalle
ヘルベルト・ビットリヒ(1960-):Festejo de Navidad
ウーヴェ・ウンゲラー(1969-):Little Drummer Boy(Carol of the Drum)(2007)
ジェフリー・キーティング(1950-)The Twelve Days of Christmas(1981)
アマデウス合唱団
ニコル・マット(指揮)
録音:2010年6月18-20日、7月10日、9月24-26日、場所未詳

ARS 38494 \1850
シューベルト(1797-1828):白鳥の歌
白鳥の歌 D.318
歌曲集「白鳥の歌」D.957
白鳥の歌 D.744 Op.23 No.3
ドミニク・ヴェルナー(バスバリトン)
クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)
録音:2009年10月25-28日、場所未詳




<PREISER>
PRCD 89734 \2080
ボリス・クリストフ アリア集第4集
ベッリーニ:「ノルマ」,「夢遊病の女」
ヴェルディ:
「ナブッコ」,「運命の力」,「シモン・ボッカネグラ」,
「ドン・カルロ」,「アイーダ」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」
からのアリア,場面
ムソルグスキー:サウル王,風は激しく吹く,ゴパーク,蚤の歌
ボリス・クリストフ(Bs)
ヴィットーリオ・グイ(指)ローマ歌劇場管弦楽団,合唱団
イサイ・ドヴロウェン(指)フランス国立放送管弦楽団
ジョルジュ・ツィピーヌ(指)フランス国立放送管弦楽団 ほか
録音:1954-57年
20世紀最大のバスの一人、ボリス・クリストフ(1914-1993)のアリア集第4集。
クリストフはブルガリアの生まれですが、若くからイタリアに留学していた
ことで、ブルガリアの力強さとイタリアの旋律美を兼ね備えたバスになりま
した。このCDには1950年代の全盛期の録音が集められています。

PRCD 89739 \2080
クラウディア・ムツィオ アリア集
ベッリーニ:「夢遊病の女」,「ノルマ」
ヴェルディ:
「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「運命の力」,「オテッロ」
ボーイト:「メフィストーフェレ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「ボエーム」,「トスカ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
チレーア:「アルルの女」,「アドリアーナ・ルクヴルール」
レフィーチェ:「チェチーリア」
からのアリア
クラウディア・ムツィオ(S)
録音:1935年
クラウディア・ムツィオ(1889-1936)は、イタリアのパヴィア出身の20世紀前
半の偉大なプリマドンナ。1910年にデビューするや、瞬く間に大スターにな
り、スカラ座、パリのオペラ座、ロンドンの王立歌劇場、メトロポリタン歌
劇場などで活躍。ことにプッチーニのヒロインで名高く、1918年、メトでの
「外套」の初演でジョルジェッタを歌っています。潤いのある情感豊かな声
は今聞いてもとても魅力的です。ここには1935年の英Columbia(=EMI)録音を
収録。中でも「チェチーリア」は、リチーニョ・レフィーチェ(1883-1954)が
ムツィオのために書いたオペラで、彼女の魅力が存分に引き出されています。

PRCD 89740 \2080
アルバート・ダ・コスタ アリア集
ベッリーニ:「清教徒」
ヴェルディ:「アイーダ」,「オテッロ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
ワーグナー:「ローエングリーン」,「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,
「ワルキューレ」,「ジークフリート」
アレヴィ:「ユダヤの女」
マイヤベーア:「ユグノー」,「預言者」,「アフリカの女」
グノー:「ファウスト」
ビゼー:「カルメン」
からのアリア
アルバート・ダ・コスタ(T)
アルバート・ダ・コスタ(1927-1967)は、ニューヨーク生まれのテノール。ロ
シアとジャマイカの血を受け継いでいると言われています。ジュリアード音楽
院で学んだ後、1949年にバリトンでデビュー。数年後テノールに転向し、1955
年にメトロポリタン歌劇場にデビュー、1957年に《マイスタージンガー》の
ヴァルター・フォン・シュトルツィングで成功を収め、以来メトでは伊独仏
いずれのオペラでも大活躍をします。1960年代に入るとヨーロッパで歌う機
会が増え、チューリヒやケルンの歌劇場に進出。しかし名声を確立し始めた
40歳の若さで亡くなってしまいました。早世したため録音が少なく、ブルーノ
・ワルターが1959年に録音したベートーヴェンの第9交響曲のテノール・ソロ
を務めているのが有名なくらい。このCDには、Allegro RoyaleやConcordと
いった米国のマイナーレーベルから発売されたLPから採られています。幻の
名テノールの歌をお楽しみください。

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10-11 No.3-2

2010年11月03日 11時58分14秒 | Weblog
PRCD 89741 \2080
クルト・バウム アリア集
ベッリーニ:「ノルマ」
ロッシーニ:「グリエルモ・テル」,スターバト・マーテル
アレヴィ:「ユダヤの女」
マイヤベーア:「ユグノー」
グノー:「ファウスト」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」,「運命の力」,「アイーダ」
ビゼー:「カルメン」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
プッチーニ:
「マノン・レスコー」,「ボエーム」,「トスカ」,「トゥーランドット」
R.シュトラウス:「ばらの騎士」
からのアリア
クルト・バウム(T)
クルト・バウム(1908-1989)は、プラハ出身で米国のメトロポリタン歌劇場で
活躍したテノール。若い頃はアマチュア・ボクシングでチェコスロヴァキア
のチャンピオンになったこともあるといいます。1933年にチューリヒでデビュ
ー。ヨーロッパで活躍した後、1941年11月にメトロポリタン歌劇場に初出演、
1940、1950年代に幅広い活躍をしました。太く逞しい声の持ち主でありなが
ら、ハイCも楽々出せ、ことにヴェルディ「トロヴァトーレ」のマンリーコを
得意としていました。残された録音はほとんどがメトのライヴ録音で、それ
以外は僅か。このCDには、RemingtonとAllegro RoyaleでLP発売されたバウム
の貴重なアリア集から得意の歌が収録されています。

PRCD 89742 \2080
マヌエル・アウセンシ アリア集
モーツァルト:
「フィガロの結婚」,「ドン・ジョヴァンニ」,
「コジ・ファン・トゥッテ」,彼に目を向けてください K.584
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」
ヴェルディ:
「リゴレット」,「トラヴィアータ」,「仮面舞踏会」,「オテッロ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
グノー:「ファウスト」(イタリア語)
ビゼー:「真珠採り」(イタリア語)
トーマ:「ハムレット」(イタリア語)
マルティン・イ・ゲレロ:「モンテリア」
セラーノ:「神の魂」
からのアリア
リカルド・ラモテ・デ・グリニョン(指)大交響楽団
インダレシオ・シスネロス(指)大交響楽団
アタウルフォ・アルヘンタ(指)マドリッド室内管弦楽団
マヌエル・アウセンシ(1919-2005)は、バルセロナ生まれのバリトン。1946年
にデビュー、翌1947年の暮れにはバルセロナのリセウ大劇場に初登場、以来
二十年以上に渡ってこの劇場の花形バリトンでした。1973年に引退。長いキャ
リアと広大なレパートリーを誇る万能型バリトンですが、残された録音は少
なく、メジャーな録音は、DECCAにヴァルヴィーゾの指揮で録音した「セビリ
アの理髪師」のフィガロくらいでしょう。ヴェルディを中心としたイタリア
オペラ、フランスオペラ、そしてサルスエラと、お得意のアリアが並んでい
ます。

PRCD 89743 \2080
チェーザレ・シエピ コール・ポーターを歌う
ポーター:
「陽気な離婚」-夜も昼も
「ケイトよ、私にキスしてくれ(キス・ミー・ケイト)」
-それほどあなたを愛している,素晴らしい
「踊るために生まれた(踊るアメリカ艦隊)」-あなたはしっかり私のもの
「何か大声で叫びたいこと(サムシング・トゥ・シャウト・アバウト)」
-家に帰ってあなたが居てくれたら嬉しい
「七つの活き活きとした芸術(セブン・ライヴリー・アーツ)」
-いつもさよならを
「記念祭」-ビギンを始めよう(ビギン・ザ・ビギン)
「踊るために生まれた」-すぐに恋するのは
「全てが移ろう」
-あなたから刺激を喰らった,吹くんだ、ゲイブリエル、吹くんだ
「メキシコ逃避行」-君を愛する
「ロザリー」-夜の静けさに
トスティ:魅惑,君なんてもう愛してない,セレナータ,最後の歌
デンツァ:妖精の瞳
ロトーリ:私の花嫁は旗
ビッリ:こおろぎは歌う
ブロージ:ヴェネツィアの風景
ローランド・ショー管弦楽団
チェーザレ・ガッリーノ(指)RAI室内管弦楽団
録音:1948年
今年亡くなった名バス、チェーザレ・シエピ(1923-2010)は、ポピュラー名曲
でもたいへんな人気を博した人でした。このCDには、シエピがコール・ポータ
ーのヒットナンバーを歌った録音と、トスティを始めとするカンツォーネもの
を収録。シエピのこの上なく滑らかに美しいバスの美声を堪能しましょう。

PRCD 93457 \2080
ヴォルフガング・ヴィントガッセン オペラ名場面集
ワーグナー:
「タンホイザー」,「ワルキューレ」,「ジークフリート」,「神々の黄昏」
ダルベール:「低地」
ロルツィング:「密猟者」
からの場面
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T) アストリッド・ヴァルナイ(S)ほか
フェルディナント・ライトナー(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
アルトゥール・ロータ(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
フェルディナント・ライトナー(指)ヴュルテンベルク国立歌劇場管
レオポルト・ルートヴィヒ(指)バイエルン放送交響楽団ほか
録音:1950-1956年
偉大なヘルデン・テノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(1914-1974)
が、1950年代にDGに録音した様々な録音を集めています。ヴィントガッセンは
亡くなる直線まで舞台に立っていましたが、1950年代半ばから末くらいまでの
若々しい声はたいへんに美しく、1960年代のものとは違った魅力があります。
お得意のワーグナーの作品や、ダルベールの「低地」、ロルツィングの「密猟
者」といった珍しい作品まで、ヴィントガッセン節が楽しめます。

PRCD 93460 2枚組 \4160
マルタ・メードル アリアと歌曲集
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ヴェルディ:「マクベス」,「ドン・カルロ」
ビゼー:「カルメン」
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」,「神々の黄昏」,「パルジファル」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」
からのアリア,場面
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
マルタ・メードル(S) ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
ヨハンナ・ブラッター(Ms) ルドルフ・ショック(T)
ハンス・レーヴライン(指)ベルリン市立歌劇場管弦楽団
アルトゥール・ローター(指)ベルリン市立歌劇場管弦楽団
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NWDR管弦楽団
ヨゼフ・カイルベルト(指)ケルン放送交響楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)NWDR管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)バイロイト祝祭管弦楽団
録音:1950-1958年
バイロイト音楽祭で活躍した、ソプラノ、メッゾソプラノのマルタ・メードル
(1912- 2001)の全盛期の録音。最も有名なのは、Telefunkenに録音した「トリ
スタンとイゾルデ」の抜粋で、第1幕の「タントリスの歌」、第2幕の愛の二重
唱、第3幕の愛の死と、計およそ1時間たっぷり収録。トリスタン役がヴィント
ガッセンというのも魅力で、メードルとヴィントガッセンのコンビの「トリス
タン」はライヴでもないはず。「神々の黄昏」からは幕切れが20分超収録。ど
ちらも名匠アルトゥール・ローターの指揮がまた素晴らしい。カイルベルト
指揮によるヴェーゼンドンク歌曲集も聞きもの。ヴェルディの「マクベス」
と「ドン・カルロ」、ビゼーの「カルメン」、さらにはムソルグスキーの
「ボリス・ゴドゥノフ」という珍しいレパートリーも貴重。全てドイツ語に
よる歌唱です。

PRCD 93461 \2080
アニー・シュレム アリア集
モーツァルト:「フィガロの結婚」(ドイツ語)
ウェーバー:「魔弾の射手」
ロルツィング:「ウンディーネ」
ニコライ:「ウインザーの陽気な女房たち」
トーマ:「ミニョン」(ドイツ語)
オッフェンバック:「ホフマン物語」(ドイツ語)
スメタナ:「売られた花嫁」(ドイツ語)
からのアリア
アニー・シュレム(Ms)
ヴィルヘルム・シュヒター(指)管弦楽団
フェルディナント・ライトナー(指)バンベルク交響楽団
ヴィクトール・ラインスハーゲン(指)バンベルク交響楽団
フェルディナント・ライトナー(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ハインリヒ・ホルライザー(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
フリッツ・レーマン(指)バイエルン放送交響楽団
録音:1953-1955年
アニー・シュレム(1929-)は、ドイツ、フランクフルト・アム・マイン近郊の
ノイ・イーゼンブルクに生まれたメッゾソプラノ。1946年、僅か17歳でデビュ
ー。1950年代にベルリン国立歌劇場に所属、また各地の歌劇場に客演し、卓越
した歌と演技で活躍しました。当たり役の一つに「さまよえるオランダ人」の
マリーがあり、ウォルデマール・ネルソンが指揮したバイロイトでの上演の映
像と、ヴォルフガング・サヴァリッシュが指揮したバイエルン国立歌劇場での
ライヴ映像の2種に出演していました。長い期間、様々な役を歌い、録音を残
したシュレムですが、脇役が多いのであまり目立ちませんでした。このアリア
集では彼女の全盛期の素敵な歌を聞けます。

PRCD 93463 \2080
ジョージ・ロンドン アリアと歌曲集
グルーエンバーグ:「皇帝ジョーンズ」
マスネ:「タイス」
ヴェルディ:「リゴレット」,「オテッロ」,「ファルスタッフ」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」,
からのアリア,場面
ムソルグスキー:「死の歌と踊り」
ジャン・モレル(指)コロムビア交響楽団
ルドルフ・モラルト(指)ウィーン交響楽団
ポール・ウラノフスキ(P)
録音:1955年
重厚な声で幅広いレパートリーで活躍したバス・バリトン、ジョージ・ロンド
ン(1920-1985)が1955年に米COLUMBIA社に録音したアリア集を中心としたもの。
1955年というと、ロンドンがカール・ベームに引っ張られてウィーン国立歌劇
場再建記念公演の「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロールを歌った年で、
この後ますますヨーロッパでの活躍が活発になっていきます。ルイス・グル
ーエンバーグの「皇帝ジョーンズ」は1933年にメトロポリタン歌劇場で初演
されたオペラ。

PRCD 93471 \2080
ヘルマン・ウーデ アリア集
ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」(ドイツ語)
ウェーバー:「魔弾の射手」
ヴェルディ:「リゴレット」(ドイツ語)
ビゼー:「カルメン」(ドイツ語)
ダルベール:「低地」
ワーグナー:
「さまよえるオランダ人」,「ローエングリーン」,「ワルキューレ」
からのアリア,場面
ヘルマン・ウーデ(Br)
フェルディナント・ライトナー(指)ヴュルテンベルク国立歌劇場管弦楽団
フェルディナント・ライトナー(指)バンベルク交響楽団
アルトゥール・ローター(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)バイロイト祝祭管弦楽団
ヨゼフ・カイルベルト(指)バイロイト祝祭管弦楽団
録音:1952-1957年
バイロイト音楽祭で活躍したドイツのバリトン、ヘルマン・ウーデ(1914-1965)。
ライヴ録音は多数残されているものの、セッション録音はほとんど復活しない
ままでした。このCDは1950年代前半のDG録音が中心になっています。得意の
ワーグナーから、チェーザレ、リゴレット、エスカミーリョなど、珍しい役
の録音も含まれています。

PRCD 93472 \2080
フェルディナント・フランツ アリア集第2集
レーヴェ:バラード集
海を駆けるオーディン Op.118,オイゲン王子 Op.92,
鳥刺しハインリヒ Op.56-1,アーチボルド・ダグラス Op.128,
詩人トム Op.135,小さな所帯 Op.71,時計 Op.123-3,海の光 Op.145-1,
水の精 Op.129-2
フェルディナント・フランツ(Br) ハンス・アルトマン(P)
録音:1956年10月22-23日
R.シュトラウス:「サロメ」から
フェルディナント・フランツ(Br ヨカナーン) インゲ・ボルク(S サロメ) 
フランツ・フェーリンガー(T ナラボート)
クルト・シュレーダー(指)ヘッセン放送交響楽団
録音:1952年5月9日
プフィッツナー:「パレストリーナ」から
フェルディナント・フランツ(Br ジョヴァンニ・モロネ) 
アルフレート・ペル(Br ルーナ伯爵)
オットー・ヴィーナー(Br 司教エルコレ・セヴェロルス)
ルドルフ・ケンペ(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1955年8月1日
PRCD 90490に続く、フェルディナント・フランツの第2集。フェルディナント
・フランツ(1906-1959)はドイツのバス・バリトン。1927年にデビュー。1943
年から亡くなるまで、バイエルン国立歌劇場に所属し、ここで大きな名声を
得ました。フルトヴェングラーが、1950年のスカラ座での「ニーベルングの
指環」、1953年のローマでの「指環」、そして1954年のEMIへの「ワルキュー
レ」の録音、いずれでもヴォータンにフランツを選んだことで知られていま
す。オペラの録音は比較的多数残されていますが、レーヴェのバラードは貴
重です。

PRCD 93473 \2080
ゴットロープ・フリック アリア集第3集
ベートーヴェン:「フィデリオ」
マイヤベーア:「ユグノー」(ドイツ語)
ワーグナー:「ローエングリーン」,
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,
ヴェルディ:「運命の力」(ドイツ語)+
コーネリウス:「バグダッドの理髪師」
ヴォルフ:「お代官様」
プフィッツナー:「パレストリーナ」
からのアリア,場面
ゴットロープ・フリック(Bs)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ロベルト・ヘーガー(指)大ウィーン放送管弦楽団
ハインリヒ・ホルライザー(指)大ウィーン放送管弦楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)ハンブルクNWDR交響楽団
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)ハンブルクNWDR交響楽団
ルドルフ・ケンペ(指)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・エルメンドルフ(指)ザクセン州立歌劇場管弦楽団
リヒャルト・クラウス(指)ケルンNWDR交響楽団
録音:1944-1956年
ドイツの偉大なバス、ゴットロープ・フリック(1906-1994)のアリア集第3集
第1集はPRCD 93443、第2集はPRCD 93452。この第3集では、「フィデリオ」,
「ローエングリーン」,「ニュルンベルクのマイスタージンガー」はEMIによ
る全曲録音から、「お代官様」,「ユグノー」,「運命の力」,「バグダッ
ドの理髪師」,「パレストリーナ」は放送曲による全曲録音から採られてい
ます。

PRCD 93475 \2080
グスタフ・ナイトリンガー アリア集
ワーグナー:
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,「ラインの黄金」,
「ワルキューレ」,「ジークフリート」,「神々の黄昏」,
R.シュトラウス:「ばらの騎士」
ヴェルディ:「運命の力」(ドイツ語)
モーツァルト:「恋の花作り」,「ドン・ジョヴァンニ」
からのアリア,場面
グスタフ・ナイトリンガー(Bs-Br)
ロルフ・ラインハルト(指)トンシュトゥディオ管弦楽団
レオポルト・ルートヴィヒ(指)北西ドイツ放送交響楽団
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)北西ドイツ放送交響楽団
ルドルフ・ケンペ(指)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クレメンス・クラウス(指)バイロイト祝祭管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)バイロイト祝祭管弦楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団
録音:1950-1958年
グスタフ・ナイトリンガー(1910-1991)といえば、1952年から1975年の長きに
渡ってバイロイト音楽祭に出演、ことに極めつけのアルベリヒとして有名だっ
たドイツのバス・バリトン。ここでも1953年の「ラインの黄金」と「ジーク
フリート」、1957年の「神々の黄昏」とバイロイト音楽祭でのアルベリヒが
聴けます。一方「ワルキューレ」にはアルベリヒは登場しないはず。なんと
ここではヴォータンの告別を歌っています。悪役を得意としたナイトリンガ
ーですが、若い頃はむしろコミカルな役所が多く、ここでも「ドン・ジョヴァ
ンニ」のマゼットや「運命の力」のメリトーネ神父を聞くことができます。
「恋の花作り」は、1950年の米国のPeriodレーベルから発売された初の全曲
録音から。

PRCD 93476 \2080
アンネリース・クッパー アリア集
モーツァルト:
「フィガロの結婚」(ドイツ語),「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)
ワーグナー:「タンホイザー」
ヴェルディ:「アイーダ」(ドイツ語)
ダルベール:「死んだ眼」,「低地」
コルンゴルト:「死の都」
R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」,「ダフネ」,
からのアリア,場面
アンネリース・クッパー(S)
フェルディナント・ライトナー(指)ヴュルテンベルク国立歌劇場
ヘルベルト・サンドベリ(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ロベルト・ヘーガー(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
アルトゥール・ローター(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
フリッツ・レーマン(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
リヒャルト・クラウス(指)ベルリン放送交響楽団
ゲオルク・ショルティ(指)バイエルン国立管弦楽団
ヴィクトール・ラインスハーゲン(指)バンベルク交響楽団
録音:1949-1957年
アンネリース・クッパー(1906-1987)は、オーストリアのグラーツに生まれた
ソプラノ。1946年から1961年までバイエルン国立歌劇場に所属、幅広く活躍
しました。このCDに収録されているものは、いずれもDGによる録音で、初発
売以来まったく復活していないものも多く、貴重です

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