<harmonia mundi>
HML 5908366 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1&2] ロ短調ミサ BWV 232
ヴェロニク・ジャン、ヨハネッテ・ゾマー(S)
アンドレアス・ショル(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ペーター・コーイ、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
[CD3]
モテット(1)「おそるるなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228
(2)「イエスよ、わが喜び」BWV 227
(3)「来ませ、イエスよ、来ませ」BWV 229
(4)「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」BWV 230
(5)「主に向かいて新しき歌をうたえ」BWV 225
(6)「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」BWV 118
アニェス・メロン、グレタ・デ・レイゲール(S)
ヴァンサン・ダラス(A)
ハワード・クルック(T)
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤル
録音:[CD1&2]1996年7月/[CD3]1985年11月
「キリエ」冒頭を聴くだけでこの録音の物凄さを実感する、ヘレヴェッヘの
ロ短調。劇的な演奏や悲痛な演奏、様々なものがありますが、ヘレヴェッヘ
のはとにかく「美」が前面に出ています。モテットでも細かなアーティキュ
レーションが徹底して施されています。
HML 5908360 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1]
(1)カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV 63
(2)マニフィカトBWV 243a 変ホ長調
キャロリン・サンプソン(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、セバスティアン・ノアーク(Bs)
[CD2]
(1)マニフィカト BWV 243 (ニ長調)
(2)カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80
バーバラ・シュリック(S)、アニェス・メロン(S/ BWV 243)、
ジェラール・レーヌ(A)、ペーター・コーイ(B)
[CD3]
(1)カンタータ「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV 8
(2)カンタータ「平安と歓喜もて われはいく」BWV 125
(3)カンタータ「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」BWV 138
デボラ・ヨーク(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]2002年10月[CD2]1990年1月[CD3]1998年2月
クリスマスの時期にふさわしいセット。[CD1]に収められているのは、マニ
フィカトBWV 243(ニ長調)の初稿。クリスマス用の4つの挿入曲を含みます。
改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もありますが、楽器の用法など、
捨てがたい魅力に溢れています。待降節のカンタータなどが中心に収められ
ているので、大変に華々しいセットとなっています。それにしてもヘレヴェッ
ヘの指揮にかかると、トランペットなどのファンファーレもなぜかしっとり
とした独特の質感を帯びるのが不思議であり、たまらなく魅力的です。
HML 5908369 3枚組 \2500
J.S.バッハ:待降節&クリスマスのためのカンタータ集
[CD1]
(1)カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV 36
(2)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 61
(3)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 62
シビッラ・ルーベンス(S)、サラ・コノリー(A)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD2]
(1)カンタータ「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV 91
(2)カンタータ「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV 121
(3)カンタータ「われ汝にありて喜び」BWV 133
ドロテー・ブロツキー=ミールズ(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)
[CD3]
(1)カンタータ「新たに生まれし嬰児」BWV 122
(2)カンタータ「笑いは、われらの口に満ち」BWV 110
(3)カンタータ「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV 57
ヴァジリカ・イェゾブシェク(S)、サラ・コノリー(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1996年11月[CD2]2001年12月[CD3]1995年12月
クリスマスはキリスト教の中でも特に重要な行事なだけに、カンタータ作曲に
も熱が入ります。ここに収められているのはどれも充実した器楽パート、華や
かな合唱など、非常に楽しめる内容のものばかり。ヘレヴェッヘ率いるコレギ
ウム・ヴォカーレの奏者たちの巧さもあらためて実感の出来栄えです。
HML 5908372 3枚組 \2500
J.S.バッハ:ソロのためのカンタータ集
[CD1]バスのためのカンタータ集
(1)われは満ちたれり BWV 82 (2)われは喜びて十字架を負わん BWV 56
(3)平安 汝にあれ BWV 158
ペーター・コーイ(バス)
[CD2]アルトのためのカンタータ集
(1)満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ BWV 170
(2)罪に手むかうべし BWV 54 (3)霊と心は驚き惑う BWV 35
アンドレアス・ショル(カンターテナー)
[CD3]ドイツ・カンタータ集
フランツ・トゥンダー(1614-1667):
(1)主はわが光
(2)汝の怒りをひるがえし
(3)われらが神は堅き砦,
ヨハン・クーナウ(1660-1722):
(4)神よ、あなたの恵みによって
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
(5)私は横になり眠る
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
(6)主よ、水の流れが生じ
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1991年1月[CD2]1997年7月[CD3]1999年9月
ペーター・コーイは今なおバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも抜群に安
定した歌唱で聴く者を唸らせ続けていますが、これはコーイの約20年前の声が
聴ける興味深い盤。何も飾らず、一切の小細工なしに、カンタータの言霊を私
たちに伝えてくれます。管弦楽パートが美しいのは言うまでもありません。
ショルのソロ・カンタータ集も奇跡としかいいようのない美しさ。ドイツ・
カンタタータ集では、コレギウム・ヴォカーレの巧さが光ります。
<C-major>
70 2708(DVD-Video) \3500
シューベルト/ウェーベルン編:6つのドイツ舞曲D.820
ヨーゼフ・シュトラウス:
ポルカ・マズルカ「女心」Op.166、ワルツ「うわごと」Op.212、
ポルカ・シュネル「ごちゃまぜポルカ」Op.161
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
収録:2009年7月26日&28日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
2009年7月に行われたウィ-ン・フィルのザルツブルク音楽祭オープニング・
コンサート映像。また、この公演は巨匠アーノンクールの80歳を記念したも
のでもありました。
メインはシューベルト「ザ・グレイト」。旋律線をくっきりと描き出し、決
然とリズムを刻むアーノンクール節が炸裂の勢いのある演奏。ウェーベルン
編曲のシューベルト「6つのドイツ舞曲」は、2人の作曲家の感性が混ざり合
い、とても甘美な響きを持った音楽。アーノンクールは深い色合いや透明な
響きを巧みに操り音楽の面白さを生み出しています。ヨーゼフ・シュトラウ
スの3曲は、ヨーゼフ特有の穏やかさと上品さが描き出された気品ある演奏。
アーノンクール&ウィーン・フィルのコンビで生み出される至高の響き、ア
ーノンクールの年齢を感じさせない熱い指揮ぶりで、印象的な演奏を楽しむ
ことができます。
<Grand Slam>
GS 2057 \2250
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調、作品64
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調、作品61
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団
録音:(1)1959年1月23日、 25、シカゴ、オーケストラ・ホール
(2)1955年11月27日、28日、ボストン、シンフォニー・ホール
使用音源:RCA(U.S.A.)(1)FTC 2046(19センチ、4トラック、オープンリール・
テープ)
(2)FCS 24(19センチ、2トラック、オープンリール・テープ)
■制作者より
GSレーベル初の器楽奏者の復刻は、ヴァイオリンの王者ヤッシャ・ハイフェッ
ツです。使用した素材は1950年代から60年代に発売されたオープンリールで、
その音は既存のCD等とは印象が大きく異なります。残念ながらメンデルスゾ
ーンの方は普及型の4トラックでしか発売の実績がなく、このテープからのリ
マスターとなりますが、それでもその情報量の多さは十分に実感出来ます。
ベートーヴェンの方はメンデルスゾーンよりも4年前の録音ですが、2トラッ
クのテープを使用しているため、より密度の濃い、柔らかく繊細な音色で再
現されます。
■解説書の内容
これらのLPが発売された頃の雑誌の批評を一部引用します。また、ハイフェッ
ツの珍しい写真も掲載します。
■お知らせ
ハイフェッツによるチャイコフスキー、ブラームスのヴァイオリン協奏曲
(RCA、ステレオ録音)も近々発売を予定しています。この2曲はともに19セン
チ、2トラックのオープンリール・テープからの復刻です。(以上、平林直哉)
(古いテープより復刻しており、わずかな音揺れや細かいノイズが混入してい
ます)
<WAON RECORDS>
WAONCD 200 \2080
甘き喜びのうちに In dulci jubilo
富山鹿島町教会 礼拝奏楽より -アドヴェントからクリスマス-
〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
1. 中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
2. J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
3. J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」
〈待望(I)〉
4. J.S.バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
5. コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:J.S.バッハ)
6. G.M.トラバーチ:第3旋法による3つの主題によるリチェルカータ
〈預言〉
7.コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
8. J.ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」
〈天使による良い知らせ〉
9. J.S.バッハ:「高き天よりわれは来たれり」
〈天使、羊飼いの讃美〉
10. C.ウェスレー:パストラーレ
11. 『讃美歌21』278番 「暗き闇に星光り」(松原葉子 編曲)
12. J.S.バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
13. 『讃美歌21』259番「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」
(松原葉子 編曲)
14. O.ギボンズ:ヴォランタリー
〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
15. D.ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
16. 『讃美歌21』255番 「生けるものすべて」(松原葉子 編曲)
17. J.S.バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
18. E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
19. B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
20. O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」
〈待望(II)と成就〉
21. J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
22. 松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
23. 『讃美歌21』231番 「久しく待ちにし」
〈讃美と安らぎ、平和〉
24. G.P.チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
25. 『讃美歌21』264番「きよしこの夜」(松原葉子 編曲)
松原葉子-リードオルガン
録音:2009年9月28日、12月7日、2010年5月6日、6月21日
日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)
一人の教会オルガニストが、日々礼拝を営む際に使用するオルガンを用いて
の、待降節-クリスマスにかけての音楽集。リードオルガンのストレートに心
に響く音色、松原の真摯な歌心がすべて捉えられた優秀録音。
「きよしこの夜」の、天上から降り注ぐ天使たちの合唱を思わせるような雰囲
気は感動的。クリスマスの時期に、こうした音楽を聴いて心静かな時を過ごす
のも大変よいものです。
=松原葉子(オルガン)=
1973年、富山生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。15歳より教会での礼拝奏
楽に携わり、教会音楽の学びを志す。フェリス女学院大学音楽学部楽理学科卒
業。オルガンを林佑子、宮本とも子、三浦はつみ、作曲を岡島雅興、松本日之
春、土田英介、音楽学を寺本まり子、秋岡陽 の各氏 に師事。2000年「立教学
院創立125周年記念教会音楽作曲コンクール」3位入賞。日本オルガン研究会、
日本リードオルガン協会、日本賛美歌学会会員。日本基督教団富山鹿島町教会
オルガニスト。
<DOREMI>
DHR 7997 \2080
「アリリオ・ディアス / ギター名演集」
・アントニオ・ラウロ:ギター協奏曲
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)ベネズエラ交響楽団
録音:1957年カラカス、ラテン・アメリカ音楽祭におけるライヴ
・ヴィンチェンツォ・ガリレイ:ガリアルダ
・フレスコバルディ:アリアと変奏「フレスコバルダ」
・J.S.バッハ:
前奏曲BWV 999 / リュート組曲第1番BWV 996よりアルマンド /
前奏曲とフーガBWV 998
・モレノ・トローバ:12の性格的な小品集より五月祭の歌 / アルバーダ
・リョベート:アメリア様の遺言(カタルーニャ民謡)
・ヴィラ=ロボス:練習曲第1番 / 練習曲第7番 / ショーロ第1番
・ホルヘ・ゴメス・クレスポ:夜想曲
・バリオス:アコンキーハ / パラグアイ舞曲
・ラウル・ボルヘス:ベネズエラ風ワルツ
録音:1956-57年
・エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ:ギター讃歌
・ロドリーゴ:祈りと踊り
録音:1962年
アリリオ・ディアス(G)
セゴビアに学んだベネズエラを代表するギタリスト、アリリオ・ディアスの
録音をDOREMIがまとめてリリース。すべて初CD化となる内容は、師ボルヘス
の作品やディアスに献呈されたロドリーゴの「祈りと踊り」などのソロ作品
に加えて、なんと巨匠ホーレンシュタインがベネズエラ響に客演した際のラ
ウロの協奏曲といった異色のライヴも収録されているのも注目されるところ
です。
アリリオ・ディアス…1923年ベネズエラ北西部の小村カローラに生まれたギ
ター奏者。カラカス音楽院でラウル・ボルヘス、クレマン・ピメンテルに師
事。さらに政府奨学金により、マドリードに留学してサインス・デ・ラ・マ
ーサに師事、1951年から1958年にかけてシエナのキージ音楽アカデミーでセ
ゴビアに師事、1954年にその助手となり、1965年にはセゴビアの後任として
教授に就任。1952年スペインとイタリア、つづいて1954年にはパリでデビュ
ー。1959年に北米で初公演を行う。以後、欧米をはじめ、世界的に活躍しな
がら、チェリビダッケ、スワロフスキーなどの指揮者と共演を果たす。1966
年に初来日。
HML 5908366 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1&2] ロ短調ミサ BWV 232
ヴェロニク・ジャン、ヨハネッテ・ゾマー(S)
アンドレアス・ショル(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ペーター・コーイ、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
[CD3]
モテット(1)「おそるるなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228
(2)「イエスよ、わが喜び」BWV 227
(3)「来ませ、イエスよ、来ませ」BWV 229
(4)「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」BWV 230
(5)「主に向かいて新しき歌をうたえ」BWV 225
(6)「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」BWV 118
アニェス・メロン、グレタ・デ・レイゲール(S)
ヴァンサン・ダラス(A)
ハワード・クルック(T)
ペーター・コーイ(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤル
録音:[CD1&2]1996年7月/[CD3]1985年11月
「キリエ」冒頭を聴くだけでこの録音の物凄さを実感する、ヘレヴェッヘの
ロ短調。劇的な演奏や悲痛な演奏、様々なものがありますが、ヘレヴェッヘ
のはとにかく「美」が前面に出ています。モテットでも細かなアーティキュ
レーションが徹底して施されています。
HML 5908360 3枚組 \2500
J.S.バッハ:
[CD1]
(1)カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV 63
(2)マニフィカトBWV 243a 変ホ長調
キャロリン・サンプソン(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、セバスティアン・ノアーク(Bs)
[CD2]
(1)マニフィカト BWV 243 (ニ長調)
(2)カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80
バーバラ・シュリック(S)、アニェス・メロン(S/ BWV 243)、
ジェラール・レーヌ(A)、ペーター・コーイ(B)
[CD3]
(1)カンタータ「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」BWV 8
(2)カンタータ「平安と歓喜もて われはいく」BWV 125
(3)カンタータ「汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ」BWV 138
デボラ・ヨーク(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、マーク・パドモア(T)、
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]2002年10月[CD2]1990年1月[CD3]1998年2月
クリスマスの時期にふさわしいセット。[CD1]に収められているのは、マニ
フィカトBWV 243(ニ長調)の初稿。クリスマス用の4つの挿入曲を含みます。
改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もありますが、楽器の用法など、
捨てがたい魅力に溢れています。待降節のカンタータなどが中心に収められ
ているので、大変に華々しいセットとなっています。それにしてもヘレヴェッ
ヘの指揮にかかると、トランペットなどのファンファーレもなぜかしっとり
とした独特の質感を帯びるのが不思議であり、たまらなく魅力的です。
HML 5908369 3枚組 \2500
J.S.バッハ:待降節&クリスマスのためのカンタータ集
[CD1]
(1)カンタータ「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV 36
(2)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 61
(3)カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 62
シビッラ・ルーベンス(S)、サラ・コノリー(A)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD2]
(1)カンタータ「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV 91
(2)カンタータ「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV 121
(3)カンタータ「われ汝にありて喜び」BWV 133
ドロテー・ブロツキー=ミールズ(S)、インゲボルク・ダンツ(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(Bs)
[CD3]
(1)カンタータ「新たに生まれし嬰児」BWV 122
(2)カンタータ「笑いは、われらの口に満ち」BWV 110
(3)カンタータ「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV 57
ヴァジリカ・イェゾブシェク(S)、サラ・コノリー(A)、
マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1996年11月[CD2]2001年12月[CD3]1995年12月
クリスマスはキリスト教の中でも特に重要な行事なだけに、カンタータ作曲に
も熱が入ります。ここに収められているのはどれも充実した器楽パート、華や
かな合唱など、非常に楽しめる内容のものばかり。ヘレヴェッヘ率いるコレギ
ウム・ヴォカーレの奏者たちの巧さもあらためて実感の出来栄えです。
HML 5908372 3枚組 \2500
J.S.バッハ:ソロのためのカンタータ集
[CD1]バスのためのカンタータ集
(1)われは満ちたれり BWV 82 (2)われは喜びて十字架を負わん BWV 56
(3)平安 汝にあれ BWV 158
ペーター・コーイ(バス)
[CD2]アルトのためのカンタータ集
(1)満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ BWV 170
(2)罪に手むかうべし BWV 54 (3)霊と心は驚き惑う BWV 35
アンドレアス・ショル(カンターテナー)
[CD3]ドイツ・カンタータ集
フランツ・トゥンダー(1614-1667):
(1)主はわが光
(2)汝の怒りをひるがえし
(3)われらが神は堅き砦,
ヨハン・クーナウ(1660-1722):
(4)神よ、あなたの恵みによって
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
(5)私は横になり眠る
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
(6)主よ、水の流れが生じ
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
録音:[CD1]1991年1月[CD2]1997年7月[CD3]1999年9月
ペーター・コーイは今なおバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも抜群に安
定した歌唱で聴く者を唸らせ続けていますが、これはコーイの約20年前の声が
聴ける興味深い盤。何も飾らず、一切の小細工なしに、カンタータの言霊を私
たちに伝えてくれます。管弦楽パートが美しいのは言うまでもありません。
ショルのソロ・カンタータ集も奇跡としかいいようのない美しさ。ドイツ・
カンタタータ集では、コレギウム・ヴォカーレの巧さが光ります。
<C-major>
70 2708(DVD-Video) \3500
シューベルト/ウェーベルン編:6つのドイツ舞曲D.820
ヨーゼフ・シュトラウス:
ポルカ・マズルカ「女心」Op.166、ワルツ「うわごと」Op.212、
ポルカ・シュネル「ごちゃまぜポルカ」Op.161
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
収録:2009年7月26日&28日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
2009年7月に行われたウィ-ン・フィルのザルツブルク音楽祭オープニング・
コンサート映像。また、この公演は巨匠アーノンクールの80歳を記念したも
のでもありました。
メインはシューベルト「ザ・グレイト」。旋律線をくっきりと描き出し、決
然とリズムを刻むアーノンクール節が炸裂の勢いのある演奏。ウェーベルン
編曲のシューベルト「6つのドイツ舞曲」は、2人の作曲家の感性が混ざり合
い、とても甘美な響きを持った音楽。アーノンクールは深い色合いや透明な
響きを巧みに操り音楽の面白さを生み出しています。ヨーゼフ・シュトラウ
スの3曲は、ヨーゼフ特有の穏やかさと上品さが描き出された気品ある演奏。
アーノンクール&ウィーン・フィルのコンビで生み出される至高の響き、ア
ーノンクールの年齢を感じさせない熱い指揮ぶりで、印象的な演奏を楽しむ
ことができます。
<Grand Slam>
GS 2057 \2250
ステレオ
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調、作品64
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調、作品61
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団
録音:(1)1959年1月23日、 25、シカゴ、オーケストラ・ホール
(2)1955年11月27日、28日、ボストン、シンフォニー・ホール
使用音源:RCA(U.S.A.)(1)FTC 2046(19センチ、4トラック、オープンリール・
テープ)
(2)FCS 24(19センチ、2トラック、オープンリール・テープ)
■制作者より
GSレーベル初の器楽奏者の復刻は、ヴァイオリンの王者ヤッシャ・ハイフェッ
ツです。使用した素材は1950年代から60年代に発売されたオープンリールで、
その音は既存のCD等とは印象が大きく異なります。残念ながらメンデルスゾ
ーンの方は普及型の4トラックでしか発売の実績がなく、このテープからのリ
マスターとなりますが、それでもその情報量の多さは十分に実感出来ます。
ベートーヴェンの方はメンデルスゾーンよりも4年前の録音ですが、2トラッ
クのテープを使用しているため、より密度の濃い、柔らかく繊細な音色で再
現されます。
■解説書の内容
これらのLPが発売された頃の雑誌の批評を一部引用します。また、ハイフェッ
ツの珍しい写真も掲載します。
■お知らせ
ハイフェッツによるチャイコフスキー、ブラームスのヴァイオリン協奏曲
(RCA、ステレオ録音)も近々発売を予定しています。この2曲はともに19セン
チ、2トラックのオープンリール・テープからの復刻です。(以上、平林直哉)
(古いテープより復刻しており、わずかな音揺れや細かいノイズが混入してい
ます)
<WAON RECORDS>
WAONCD 200 \2080
甘き喜びのうちに In dulci jubilo
富山鹿島町教会 礼拝奏楽より -アドヴェントからクリスマス-
〈礼拝の開始と御言葉に耳を傾けられるようにとの祈り〉
1. 中世のキャロル:「甘き喜びのうちに」
2. J.M.バッハ:「甘き喜びのうちに」
3. J.C.H.リンク:「いとも尊いイエスよ、われらはここにて」
〈待望(I)〉
4. J.S.バッハ:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
5. コラール:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(和声:J.S.バッハ)
6. G.M.トラバーチ:第3旋法による3つの主題によるリチェルカータ
〈預言〉
7.コラール:「一輪のバラの花が萌え出で(エッサイの根より)」
8. J.ブラームス:「一輪のバラの花が萌え出で」
〈天使による良い知らせ〉
9. J.S.バッハ:「高き天よりわれは来たれり」
〈天使、羊飼いの讃美〉
10. C.ウェスレー:パストラーレ
11. 『讃美歌21』278番 「暗き闇に星光り」(松原葉子 編曲)
12. J.S.バッハ:「ほめ讃えられよ、汝イエス・キリストよ」
13. 『讃美歌21』259番「いそぎ来たれ、主にある民(神の御子は今宵しも)」
(松原葉子 編曲)
14. O.ギボンズ:ヴォランタリー
〈マリアの讃歌、すべてのものらの礼拝と讃美〉
15. D.ブクステフーデ:「マニフィカト(わが魂は主をあがめ)第9旋法」
16. 『讃美歌21』255番 「生けるものすべて」(松原葉子 編曲)
17. J.S.バッハ:「全能なる神に讃美あれ」
18. E.クレンケル:「いざ歌い、喜べ」
19. B.カー:シチリアの歌に基づく変奏曲より
20. O.アーベル:「われは汝の馬槽の前に立ち」
〈待望(II)と成就〉
21. J.ボワヴァン:第4旋法による容易なプレリュード
22. 松原葉子:「久しく待ちにし」による前奏曲
23. 『讃美歌21』231番 「久しく待ちにし」
〈讃美と安らぎ、平和〉
24. G.P.チーマ:カンツォーン第4番「安らぎ」
25. 『讃美歌21』264番「きよしこの夜」(松原葉子 編曲)
松原葉子-リードオルガン
録音:2009年9月28日、12月7日、2010年5月6日、6月21日
日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)
一人の教会オルガニストが、日々礼拝を営む際に使用するオルガンを用いて
の、待降節-クリスマスにかけての音楽集。リードオルガンのストレートに心
に響く音色、松原の真摯な歌心がすべて捉えられた優秀録音。
「きよしこの夜」の、天上から降り注ぐ天使たちの合唱を思わせるような雰囲
気は感動的。クリスマスの時期に、こうした音楽を聴いて心静かな時を過ごす
のも大変よいものです。
=松原葉子(オルガン)=
1973年、富山生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。15歳より教会での礼拝奏
楽に携わり、教会音楽の学びを志す。フェリス女学院大学音楽学部楽理学科卒
業。オルガンを林佑子、宮本とも子、三浦はつみ、作曲を岡島雅興、松本日之
春、土田英介、音楽学を寺本まり子、秋岡陽 の各氏 に師事。2000年「立教学
院創立125周年記念教会音楽作曲コンクール」3位入賞。日本オルガン研究会、
日本リードオルガン協会、日本賛美歌学会会員。日本基督教団富山鹿島町教会
オルガニスト。
<DOREMI>
DHR 7997 \2080
「アリリオ・ディアス / ギター名演集」
・アントニオ・ラウロ:ギター協奏曲
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)ベネズエラ交響楽団
録音:1957年カラカス、ラテン・アメリカ音楽祭におけるライヴ
・ヴィンチェンツォ・ガリレイ:ガリアルダ
・フレスコバルディ:アリアと変奏「フレスコバルダ」
・J.S.バッハ:
前奏曲BWV 999 / リュート組曲第1番BWV 996よりアルマンド /
前奏曲とフーガBWV 998
・モレノ・トローバ:12の性格的な小品集より五月祭の歌 / アルバーダ
・リョベート:アメリア様の遺言(カタルーニャ民謡)
・ヴィラ=ロボス:練習曲第1番 / 練習曲第7番 / ショーロ第1番
・ホルヘ・ゴメス・クレスポ:夜想曲
・バリオス:アコンキーハ / パラグアイ舞曲
・ラウル・ボルヘス:ベネズエラ風ワルツ
録音:1956-57年
・エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ:ギター讃歌
・ロドリーゴ:祈りと踊り
録音:1962年
アリリオ・ディアス(G)
セゴビアに学んだベネズエラを代表するギタリスト、アリリオ・ディアスの
録音をDOREMIがまとめてリリース。すべて初CD化となる内容は、師ボルヘス
の作品やディアスに献呈されたロドリーゴの「祈りと踊り」などのソロ作品
に加えて、なんと巨匠ホーレンシュタインがベネズエラ響に客演した際のラ
ウロの協奏曲といった異色のライヴも収録されているのも注目されるところ
です。
アリリオ・ディアス…1923年ベネズエラ北西部の小村カローラに生まれたギ
ター奏者。カラカス音楽院でラウル・ボルヘス、クレマン・ピメンテルに師
事。さらに政府奨学金により、マドリードに留学してサインス・デ・ラ・マ
ーサに師事、1951年から1958年にかけてシエナのキージ音楽アカデミーでセ
ゴビアに師事、1954年にその助手となり、1965年にはセゴビアの後任として
教授に就任。1952年スペインとイタリア、つづいて1954年にはパリでデビュ
ー。1959年に北米で初公演を行う。以後、欧米をはじめ、世界的に活躍しな
がら、チェリビダッケ、スワロフスキーなどの指揮者と共演を果たす。1966
年に初来日。