クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-11 No.3-1

2010年11月03日 11時58分44秒 | Weblog
<FLORA>
FLORA1909 2枚組 \3250
J・S・バッハ(1685-1750):ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ
ヴァイオリンとチェンバロ・コンチェルタントのためのソナタ
第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(*)
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
バンジャマン・アラール(チェンバロ)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*))
録音:2009年2月8-11日、ボーフェ教会(フランス)
使用楽器:
1670年、クレモナ、アンドレア・グァルニエーリ製(ヴァイオリン)
アントニー・シドニー製
(モデル:1740年頃、ゴットフリート・ジルバーマン製)(チェンバロ)
1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
当レーベルのベストセラーである「無伴奏ソナタ&パルティータ集」
(FLORA 0402, 0403)から7年、フランソワ・フェルナンデスがついに録音に踏
み切った「伴奏付きソナタ」。チェンバロ・パートがたいへん重要なこれらの
作品の録音にあたって彼が組んだのは、1985年生まれという若さにして「レオ
ンハルト以来最高のバッハ弾き」とも称されるフランスの逸材バンジャマン・
アラール。チェンバロ一台とは思えないほど多彩な音響を生成するそのテク
ニックは驚異的で、左手はときにヴィオラ・ダ・ガンバを弾いているようにす
ら感じさせます。そして、求めていたものがおそらくすべて整えられた上で自
由自在に語り歌い踊るフェルナンデスのヴァイオリン。「無伴奏」では孤高の
求道者を思わせた彼が、ここでは凛々しい天使のよう。フィリップ・ピエルロ
は最後の1曲のみの参加ですが、がらりと雰囲気を変えてしまうところはさす
がです。

FLORA 2110 \2080
セヴィニエ夫人のためのコンサート
不詳:
ああ、良き日ふたたび[Ah! quand reviendra-t-il](*)
若きイリス(*)/サラバンド(*)/シャコンヌ(*)
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)/
ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1725頃)編曲:
バレエ「アムールの勝利」(1681)より アポロンの入場(++)
不詳:シンフォニー(*)/サラバンド(*)
ゴーティエ:レシ(#)
ジャック・オトテール(1674-1763):2つの高音楽器のための組曲第2番(**)
荘重な二重奏曲(均等八分音符)/アルマンド/ロンド、愛情、雉鳩
ロンド/ジグ/パサカーユ
リュリ/編曲者不詳:オペラ「ペルセ」(1682)より
ああ、愛は何と不安を招くことか[Ah que l'amour cause d'Alarmes](+)
マラン・マレ(1656-1782):メヌエット-ガヴォット(*)
不詳:ゴーティエ氏の喜び(+)
リュリ/編曲者不詳:
オペラ「アマディス」(1684)より フルートによる魅惑のためのシンフォニー(+)
オペラ「アルミード」(1686)より アルミードの眠りの前奏曲(+)
不詳:カナリー(#)
マラン・マレ:(##)
前奏曲/アルマンド=ドゥブル/クラント=ドゥブル/サラバンド
ガヴォット/ジグ
不詳:シンフォニー(*)/パサカーユ(*)
出典:
(*)Trio de la Chambre Tome Premier(フランス国立図書館、RES 1397)
(+)Recueil de Plusiers belles pieces de Symphonie...1695
(フランス国立図書館、RES F.533)
(#)Trio//de//Mr Gautie(r)(フランス国立図書館、RES 1536)
(**)Premier suite de pieces, a deux dessus, sans basse continue pour
les flutes traversiegres, flute aabec, violes...Paris, 1712
(++)Vaudry de Saizenay写本(ブザンソン市立図書館)
(##)Panmure写本(エジンバラ、スコットランド国立図書館)
マルク・アンタイ、ジョルジュ・バルテル(フラウト・トラヴェルソ)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ)
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2009年9月、バス=ボドー教会(ベルギー)
使用楽器:
アラン・ウェーマールス製(モデル:オトテール製)(フラウト・トラヴェルソ)
ヤコプ・ファン・ヘースト製(テオルボ)
1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
セヴィニエ夫人ことセヴィニエ侯爵夫人マリー・ド・ラビュタン=シャンタル
(1626-1696)は、子供たちに書き送った1500通を超える手紙により書簡文学の
先駆者と称せられる人物。彼女の書簡は当時のフランス貴族の生活ぶりを伝え
る歴史資料であり、そこにはもちろん音楽に関する記述も見られます。
『若い人たちは、楽しむために小唄(シャンソン)に合わせて踊りました。これ
が今、宮廷で大流行しているのです。ある者は、カード遊びに興じ、ある者
は、ヴェゼ、マレ、デコトー、フィルベールの美しいコンサートに耳を傾けま
した。そうこうしているうちに真夜中になり、結婚式がクレキ邸の礼拝堂で
執り行われました。』(1696年2月3日、セヴィニエ夫人の手紙より、永田美穂
訳)
いかにも貴族的な、節度をわきまえながらも華のある愉悦の音楽。フィリップ
・ピエルロが自ら通奏低音パートを補筆復元した楽譜を弾いた(#)は圧巻です。
ピエルロは現存する6つの楽譜資料から「セヴィニエ夫人のためのコンサート」
と題したプログラムを構成し、2009年から2010年にかけて世界各地で演奏して
います。2010年11月にはマルク・アンタイとフィリップ・ピエルロが来日し、
リチェルカール・コンソート名義で東京にてこれに近いプログラムを演奏しま
す。参照:木の器。
ブックレットは添付されない仕様となっております。ご了承ください。

FLORA 2310 \2080
ラ・サクブート 初期バロックのサックバット音楽
ザムエル・シャイト(1587-1654):ベルガマスカ(1622)
ダリオ・カステッロ(1590-1644):
ソナタ・コンチェルタータ集(1644)から 第4番/第3番/第16番
アンドレア・ファルコニエロ(ファルコニエーリ;1585頃-1656):
カツォーネ、シンフォニアとファンタジア集第1巻(1650)から
パッサカリアとチャッコーナ
タルクイニオ・メルラ(1594/1595-1665):
教会用と室内用のカンツォーナまたはソナタ・コンチェルタータ集(1637)から
チャッコーナ
クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553)/パコ・ルビオ編曲(装飾):
それでも女たちは呼ばわりつつ(1547)
ディエゴ・オルティス(1510-1570):レセルカダス[リチェルカーレ](1553)
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):音楽の饗宴(1617)から
パヴァーヌ/ガイヤルド/クラント/アルマンド
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):シンフォニエ・サクレ第2巻(1647)から
そして神は起き上がり SWV356
ミシェル・ベケ(テナー・サックバット)
レ・サックブーティエ[トゥールーズ古楽金管アンサンブル]
ジャン=ピエール・カニャック、
マリー・ガルニエ・マルズッロ(コルネット[ツィンク])
ダニエル・ラサル(アルト・サックバット、テナー・サックバット)
ウィム・ベク(バス・サックバット) 
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ビウエラ)
ヤスコ・ブヴァール(オルガン) ペドロ・エステバン(打楽器)
録音:2002年8月 前出:Ambroisie, AMB 9929
トロンボーンの前身楽器であるサックバットをトロンボーンの名手ミシェル
・ベケが吹奏した話題盤が復活しました。




<ARS PRODUKTION>
ARS 38071 \1850
室内楽珍曲集 Vol.2
ハインリヒ・アントン・ホフマン(1770-1842):
ヴァイオリンとチェロのための協奏的大二重奏曲集
イ長調 Op.5 No.2/ト長調 Op.5 No.3
変ホ長調 Op.5 No.6/ヘ長調 Op.6 No.1
ヤンサ・デュオ
クリスティーネ・ロクス(ヴァイオリン)
クラウス=ディーター・ブラント(チェロ)
録音:2009年6月、ホンラート(ドイツ)、福音教会
ハインリヒ・アントン・ホフマンはマインツに生まれ、フランクフルト市立
劇場の音楽監督を務めたドイツのヴァイオリニスト・指揮者・作曲家。ヴァイ
オリンを含む編成のための楽曲や歌曲等の作品を残しました。Vol.1にあたる
「ARS 38067」のご案内の際、演奏者名を誤って「ヤスナ・デュオ」と表記し
ておりました。お詫び申し上げます。

ARS 38087 \1850
ヘンデル(1685-1759):独唱カンタータ集
私も愛から逃れた HWV118
優しいときに BWV135
つれないけれど美しいドーリよ HWV151
私から離れよ、暴虐の思いよ HWV125b
悩みに疲れ HWV167a
私の目の喜びと苦しみであるクローリ BWV91a
マリアンネ・ベアテ・シェラン(メゾソプラノ)
ベルゲン・バロック
トーマス・C・ボイセン(テオルボ)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(チェロ)
ハンス・クヌート・スヴェーン(チェンバロ)
録音:2010年3月、ヴッパータール、インマヌエル教会
マリアンネ・ベアテ・シェラン(1975年生まれ)はオラトリオ等の分野で高い
評価を得ているノルウェーのメゾソプラノ。バッハ・コレギウム・ジャパン
のソリストとして来日したこともあります。ピリオド楽器の精鋭が揃ったベ
ルゲン・バロックとのスリリングな共演。

ARS 38088 \1850
私たちのために御子が生まれた クリスマス合唱曲集
アリエル・ラミレス(1921-2010):La Peregrinacion(1964)
ユルゲン・エスル(1961-):Die Nacht ist vorgedrungen
フーゴ・ディストラー(1908-1942):Ich brach drei durre Reiselein
ヨハン・クリューガー(1598-1662):Wie soll ich Dich empfangen(1640)
ヘルムート・バルベ(1927-):Leise rieselt der Schnee(1989)
カルステン・グンダーマン(1966-):Susser die Glocken nie klingen(2003)
オラ・イェイロ(1978-):A Spotless Rose
ハビエル・ブスト(1949-):Ave Maria(1992)
ラフマニノフ(1873-1943):晩祷 Op.37(1891)からBogoroditse Devo(1891)
ゴットフリート・ヴォルタース(1910):Maria durch ein Dornwald ging(1891)
ブリテン(1913-1976):A Hymn to the Virgin(1930/1934)
ヤン・サンドストレーム(1954-):Det ar en Ros utsprungen(1995)
クルト・ズットナー(1936-):Il est ne, le divin Enfant
ウィリアム・J・カークパトリック(1838-1921):Away in a Manger
スチュアート・マレイ・ターンブル(1975-):Unto us a Child is Born(2010)
ハンス・シャンダール(1960-):Kiris Bara Bari(Christ ist geboren)(1996)
ブライアン・ケイ(1950-):Gaudete(1986)
ボブ・チルコット(1955-):The Gift
伝承曲:Stille Nacht! Heilige Nacht!
(フランツ・X・グルーバー(1787-1863)作曲のキャロルによる)
エリック・バンクス(1969-):To Hear the Angels Sing(2004)
レーガー(1873-1916):Schlaf, mein Kindelein(1899)
ヘルムート・ランメル(1950-):Sei uns mit Jubelschalle
ヘルベルト・ビットリヒ(1960-):Festejo de Navidad
ウーヴェ・ウンゲラー(1969-):Little Drummer Boy(Carol of the Drum)(2007)
ジェフリー・キーティング(1950-)The Twelve Days of Christmas(1981)
アマデウス合唱団
ニコル・マット(指揮)
録音:2010年6月18-20日、7月10日、9月24-26日、場所未詳

ARS 38494 \1850
シューベルト(1797-1828):白鳥の歌
白鳥の歌 D.318
歌曲集「白鳥の歌」D.957
白鳥の歌 D.744 Op.23 No.3
ドミニク・ヴェルナー(バスバリトン)
クリストフ・ハンマー(フォルテピアノ)
録音:2009年10月25-28日、場所未詳




<PREISER>
PRCD 89734 \2080
ボリス・クリストフ アリア集第4集
ベッリーニ:「ノルマ」,「夢遊病の女」
ヴェルディ:
「ナブッコ」,「運命の力」,「シモン・ボッカネグラ」,
「ドン・カルロ」,「アイーダ」
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」
からのアリア,場面
ムソルグスキー:サウル王,風は激しく吹く,ゴパーク,蚤の歌
ボリス・クリストフ(Bs)
ヴィットーリオ・グイ(指)ローマ歌劇場管弦楽団,合唱団
イサイ・ドヴロウェン(指)フランス国立放送管弦楽団
ジョルジュ・ツィピーヌ(指)フランス国立放送管弦楽団 ほか
録音:1954-57年
20世紀最大のバスの一人、ボリス・クリストフ(1914-1993)のアリア集第4集。
クリストフはブルガリアの生まれですが、若くからイタリアに留学していた
ことで、ブルガリアの力強さとイタリアの旋律美を兼ね備えたバスになりま
した。このCDには1950年代の全盛期の録音が集められています。

PRCD 89739 \2080
クラウディア・ムツィオ アリア集
ベッリーニ:「夢遊病の女」,「ノルマ」
ヴェルディ:
「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「運命の力」,「オテッロ」
ボーイト:「メフィストーフェレ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「ボエーム」,「トスカ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
チレーア:「アルルの女」,「アドリアーナ・ルクヴルール」
レフィーチェ:「チェチーリア」
からのアリア
クラウディア・ムツィオ(S)
録音:1935年
クラウディア・ムツィオ(1889-1936)は、イタリアのパヴィア出身の20世紀前
半の偉大なプリマドンナ。1910年にデビューするや、瞬く間に大スターにな
り、スカラ座、パリのオペラ座、ロンドンの王立歌劇場、メトロポリタン歌
劇場などで活躍。ことにプッチーニのヒロインで名高く、1918年、メトでの
「外套」の初演でジョルジェッタを歌っています。潤いのある情感豊かな声
は今聞いてもとても魅力的です。ここには1935年の英Columbia(=EMI)録音を
収録。中でも「チェチーリア」は、リチーニョ・レフィーチェ(1883-1954)が
ムツィオのために書いたオペラで、彼女の魅力が存分に引き出されています。

PRCD 89740 \2080
アルバート・ダ・コスタ アリア集
ベッリーニ:「清教徒」
ヴェルディ:「アイーダ」,「オテッロ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
レオンカヴァッロ:「道化師」
ワーグナー:「ローエングリーン」,「ニュルンベルクのマイスタージンガー」,
「ワルキューレ」,「ジークフリート」
アレヴィ:「ユダヤの女」
マイヤベーア:「ユグノー」,「預言者」,「アフリカの女」
グノー:「ファウスト」
ビゼー:「カルメン」
からのアリア
アルバート・ダ・コスタ(T)
アルバート・ダ・コスタ(1927-1967)は、ニューヨーク生まれのテノール。ロ
シアとジャマイカの血を受け継いでいると言われています。ジュリアード音楽
院で学んだ後、1949年にバリトンでデビュー。数年後テノールに転向し、1955
年にメトロポリタン歌劇場にデビュー、1957年に《マイスタージンガー》の
ヴァルター・フォン・シュトルツィングで成功を収め、以来メトでは伊独仏
いずれのオペラでも大活躍をします。1960年代に入るとヨーロッパで歌う機
会が増え、チューリヒやケルンの歌劇場に進出。しかし名声を確立し始めた
40歳の若さで亡くなってしまいました。早世したため録音が少なく、ブルーノ
・ワルターが1959年に録音したベートーヴェンの第9交響曲のテノール・ソロ
を務めているのが有名なくらい。このCDには、Allegro RoyaleやConcordと
いった米国のマイナーレーベルから発売されたLPから採られています。幻の
名テノールの歌をお楽しみください。

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