クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-05 No.10-1

2007年05月15日 11時14分27秒 | Weblog
<BIS>
BIS 1629 \2250
グリーグ:
(1)「ペール・ギュント」-アニトラの踊り/オーゼの死
(2)「25のノルウェーの歌と踊り」-春の踊り/白鳥/婚礼の調べ
(3)「抒情小曲集」-ノルウェーの旋律/ワルツ/夜警の歌/妖精の踊り/
アルバムの綴り/祖国の歌/民謡/ワルツ/蝶々/孤独なさすらい人/
故郷にて/小鳥/ハリング/小人の行進/幻影/秘密/郷愁/感謝/農夫の歌
/バラード風に/おばあさんのメヌエット/ゆりかごで/昔々/小妖精
御喜美江(アコーディオン)
アコーディオンの女王・御喜美江から今年が歿後百年にあたるグリーグの素敵
なプレゼントが届きました。彼の作品から24曲をアコーディオンで絶妙に奏で
ています。有名な「蝶々」など、オリジナルのピアノ譜をそのまま用いている
のに、これまで聴いたことのない新鮮な衝撃を与えてくれます。ノルウェーの
民俗舞曲のリズムやグリーグ一流の息の長いメロディは、アコーディオンに
ぴったり。自由闊達、まるで民俗楽器のように響きます。

BIS 1466 \2250
シベリウス:弦楽四重奏作品集
(1)アダージョ ニ短調 SJ12 (1890)
(2)弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.4 (1890)
(3)弦楽四重奏曲ニ短調 Op.56「親愛の声」-予備用エンディング世界初録音付
(4)アンダンテ・フェスティヴォ JS34a (1922)
テンペラSQ
シベリウスが作った弦楽四重奏曲をすべて集めるシリーズの第3弾。今回は名作
「親愛の声」が収録されていますが、未知の別エンディングも併録されている
点でシベリウス・ファンは見逃せません。4人のうら若きフィンランド美人に
よるテンペラSQがフレッシュな演奏を繰り広げています。ことに「アンダンテ
・フェスティヴォ」は感動的な美しさです。

BIS 1555 \2250
アリオスティ:ストックホルム・ソナタ集 Vol.2
(1)ソナタ第8番ニ短調 (2)第9番ト短調 (3)第10番ヘ長調 
(4)第11番イ短調 (5)第12番ホ短調 (6)第13番ハ長調 
(7)第14番変ホ長調
トマス・ゲオルギ(ヴィオラ・ダモーレ)、
ルーカス・ハリス(アーチリュート、バロックギター)、
ミーメ・ヤマヒロ・ブリンクマン(チェロ)
スウェーデン古典派の作曲家ルーマンが師匠のイタリア人作曲家アッティリオ
・アリオスティ(1666-1729)の作品を筆写した「ストックホルム・ソナタ」第2
弾。ほぼ200年間忘れられていた作曲家と作品とは思えぬ美しさと充実度に驚か
されます。

BIS SA 1572(SACD-Hybrid) \2300
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.5
(1)ピアノソナタ第16番ト長調 Op.31の1 
(2)同第17番ニ短調「テンペスト」Op.31の2 
(3)同第18番変ホ長調 Op.31の3
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
フォルテピアノによる独自の境地で評価の高いブラウティハムのベートーヴェ
ン・シリーズ第5弾。今回は作品31の3作が収められていますが、これらは「ハ
イリゲンシュタットの遺言」で知られる1802年頃の所産で、ベートーヴェンの
苦悩が影を落としています。ブラウティハムはごく自然体ながら苦味がにじみ
出る巧さを見せてくれます。

BIS SA 1339(SACD-Hybrid) \2300
ウルヤス・プルッキス:
(1)魅惑の園 (2000)-VnとOrchのための
(2)フルート協奏曲 (2001)
(3)交響的ダリ-3つの絵画 (2002)
ヤーッコ・クーシスト (Vn)、シャロン・ベザリー (Fl)、
スサンナ・マルッキ(指)スタヴァンゲルSO
1975年生まれ、フィンランド作曲界で最も若い世代に属する俊才プルッキス待
望の作品集。たいへんな才能の持ち主であることはこのアルバムからもうかが
えます。クーシストやベザリーを独奏者にした協奏曲も興味深いですが、あの
サルバドール・ダリの絵画3点(「ロードス島の要塞」「夜のとばりの陰」
「暁」)を大管弦楽で描いたキテレツな作品が聴きもの。シュールの極みの世
界にひたれます。




<harmonia mundi France>
HMC 905187/8 2枚組 \3380
バロックじゃないでしょ
(1)ベニヤミン・シュヴァイツァー(1973-):フレッキヒト
(2)ナディル・ヴァッセナ(1970-):超絶のバガテル
(3)ミヒェル・ファン・デル・アー(1970-):刻印
(4)ユリアーネ・クライン(1966-):ノ私のあとについて来なさい
(5)レベッカ・サウンダース(1967-):ルブリカーレ
ゴットフルート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロックオーケストラ
古楽界ではヤーコプスとの共演など良い仕事をしているフライブルク・バロッ
クオーケストラ。彼らの新譜はバロックではなく、主に30代の若手作曲家の現
代音楽集。これがいずれ劣らぬ変人揃いで、ベートーヴェンとヴァッセナ(37
歳)の対談とか、意味の分らぬ造語辞典を繰り広げるサウンダース(40歳)と
か、みなさん御自分の世界に没入しちゃっていて聴き手を危険な世界へ誘いま
す。フライブルク・バロックオーケストラの真面目さもかえってシュール。か
の大企業ジーメンス社が資金提供しちゃっています。





<haenssler>
93 195 \2250
シチェドリン:
(1)ピアノ・テルツェット (1995)
(2)3つの愉快な小品 (1997)
(3)チェロソナタ (1997)
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)、ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)(1)、
ロディオン・シチェドリン(Pf)(2)(3)
バレエの女王プリセツカヤの夫にして旧ソ連を代表する作曲家ロディオン・シ
チェドリンが健在ぶりを示しています。1995年作の「ピアノ・テルツェット」
はロシアのパレードを描写した第2楽章が、ショスタコーヴィチを思わすグロテ
スクで皮肉に満ちた全くの旧ソ連的音楽で嬉しくなります。途中奏者たちが軍
歌をロシア語でがなるのもご愛嬌。「3つの愉快な小品」は第2曲が「誰にでも
できるロッシーニ」的パロディ、第3曲はシチェドリンの有名なピアノ曲「ユモ
レスク」(1957)に基づいています。97年の「チェロソナタ」は先日亡くなった
ロストロポーヴィチに捧げられた大作。ここではロストロの愛弟子ゲリンガス
の独奏、シチェドリン自身のピアノ(絶品)で感動的に奏でています。

93 128 \2250
ハンス・ツェンダー(1926-):作品集
(1)シューマン・ファンタジー(1997)
前奏曲/廃墟(シューマンのファンタジーop.17第1楽章による)/間奏曲I/
凱旋門(ファンタジー第2楽章による)/間奏曲II/静かな夜(ファンタジー
第3楽章による)
(2)Brado-チェロとオーケストラのための(1999/2000)
(1)カンブルラン(指)
(2)ハインリヒ・シフ(Vc)、ハンス・ツェンダー(指)
南西ドイツ放送交響楽団
シューマン・ファンタジーは、文字通りシューマンのピアノ曲、ファンタジー
作品17をオーケストレーションしたもの。シューマンの偉大なるピアノ作品は、
完全にピアノのために書かれていながら、ホルンや弦楽器の音色を思わせる響
きがでてくるときがあります。このことが、ツェンダーをピアノ作品をオーケ
ストラ化することへと向かわせました。カンブルランによる指揮で、見通しが
よく、ハーモニーのひとつひとつがくっきりと明晰な仕上がり。「Brado」と
はチベットの言葉で「-の間に」を意味しています。この作品は、ソロとトゥ
ッティという二つのものの間をいったりきたりします。静寂と喧騒、単音と和
声、様々な対立する要素が次々と提示され、次第に熱を帯びてクライマックス
をむかえます。ハインリヒ・シフのソロの名手ぶりに注目です。

93 185 \2250
ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集
(1)オーボエとオーケストラのための音楽(1995/2002)
(2)Styx und Lethe(地底世界の二つの神秘的な川)
(3)第3の音楽(ヴァイオリンとオーケストラのための)(1993)
(4)第1の二つの歌(ヴィオラ、チェロとオーケストラのための)(1980)
南西ドイツ放送交響楽団
(1)ハンス・ツェンダー(指)、アレクサンダー・オット(Ob)
録音:2002年5月2日
(2)ハンス・ツェンダー(指)、ルーカス・フェルス(Vc)
録音:1998年10月14日
(3)ミヒャエル・ギーレン(指)、ゴットフリート・シュナイダー(Vn)
録音:1993年5月6日
(4)ヤン・ランタム=ケーニヒ(指)、深井碩章(Va)、
ヴァルター・グリメル(Vc)録音:1984年1月17日
1曲目のオーボエのための音楽は、冒頭のオーボエ登場の場面からして篳篥を
思わせる響きで、雅楽をほうふつとさせる静寂感と神秘性に満ちた作品です。
2曲目はうってかわって、地底に流れる川の源泉を思わせる、大地の生命力を
感じさせる作風。3曲目は未開の地に鳴り響くドラムが登場したり、チェロに
よる神秘的な旋律が登場したりとヴァラエティに富んだ作品。ギーレンの指
揮が冴え渡っています。4曲目はなんといっても、日本を代表するヴィオラ奏
者の深井碩章のヴィオラが特筆ものです。

98 279 \2080
ハイドン:
(1)「ネルソン・ミサ」ニ短調HobXXII:11、
(2)「天地創造ミサ」変ロ長調HobXXII:13
ヘルムート・リリング(指)、
(1)レティーツィア・シェラー(S)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(A)、
マクシミリアン・シュミット(T)、ミヒャエル・ナジ(Bs)、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト,
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、(2)ドンナ・ブラウン(S)、
ロクサーナ・コンスタンティネスク(A)、
ロタール・オディニウス(T)、マルクス・アイヒェ(Bs)、
オレゴン・バッハ・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団
録音:(1)2006年11月18&19日リーダーハレ・シュトゥットガルト 
ベートーヴェンザール、(2)2006年7月14日オレゴン州、ユージーン、
ハルト・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ
バッハのカンタータ全集を録音し、ハイドンの初期・中期ミサ曲を録音したリ
リングが、満を持して、晩年の有名な2曲のミサ曲を録音。これら2曲は、それ
ぞれの「グローリア」の中の「世の罪を除きたもう主よ」に、「ネルソン・ミ
サ」には、モーツァルトの「レクイエム」の「不思議なる響きのラッパが」か
らの引用が、「天地創造ミサ」には、自身のオラトリオからの引用が含まれて
います。
リリング率いる演奏陣は、優れたアンサンブル力と、長年の積み重ねによる深
い表現力によって、これら2曲から、ハイドン晩年の作品が持つ達観した深み
を引き出しています。

=SWR MUSIC=
93 194 \2250
バルトーク:
(1)中国の不思議な役人Op.19(作曲者によるピアノ・デュオ編曲 / ピーター
・バルトークによる2000年改訂版)
(2)2台のピアノと打楽器のためのソナタSz.110(1937)
(1)アーコシュ・ヘルナーディ(第1ピアノ)
カーロイ・モチャーリ(第2ピアノ)
(2)カーロイ・モチャーリ(第1ピアノ)
アーコシュ・ヘルナーディ(第2ピアノ)
フランツ・ラング、ヨッヘン・ショアラー(パーカッション)
録音:(1)2006年6月(2)2005年5月バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト
・スタジオ
作曲者自身がピアノ・デュオ用に編曲した「中国の不思議な役人」は、シャー
プで野蛮な味わいを強調したコチシュ&ハウザーによる世界初録音(88年・廃
盤)がすでに知られています。“ドイツにおけるハンガリー文化年”の2006年
3月のオープニングにベルリンとミュンヘンで実演を行なった、ヘルナーディ
&モチャーリらハンガリー勢による演奏では、息子ピーター・バルトークの監
修のもと2000年に出版された改訂版のスコアにもとづくもので、全体で30小節
に及ぶパッセージが復元されているのが大きなポイント。



<MANDALA>
MAN 5091 \2250
アメリカのギター音楽
ルー・ハリソン:セレナーデ、
Stephen Jaffe:Spinoff、
テリー・ライリー:アセンシオン、
ジョン・アンソニー・レノン:アナザーズ・ファンダンゴ、
アンドリュー・ヨーク:イマージェンス、
スティーヴ・ライヒ:ナゴヤ・ギターズ、ほか
フィリップ・アズレイ(Gt)
アメリカ人作曲家によるギター作品集。一口にギター音楽といっても、その音
楽の内容はさまざま。音律に関心をもつハリソン、過去の音楽とは一線を画す
Jaffe、ミニマリズムを用いるライリー、ジャズやロックの語法も取り入れる
レノン、クラシックギター界に欠かせないヨーク、サンプリング・テープも使
用することがあるミニマル・ミュージックのパイオニア・ライヒ。彼らの多彩
な作品を演奏するのは、武満徹のギター作品を収録したこともあるフィリップ
・アズレイ。ルネサンスから現代までという驚きのレパートリーをもつ実力者
です。

MAN 5116 \2250
シューマン:ピアノ作品集
(1)-(3)3つの幻想的小曲 作品111 (4)-(7)ピアノ・ソナタ第2番 作品22 
(8)-(11)4つの夜曲 作品23 (12)-(16)ウィーンの謝肉祭の道化 作品26 
(17)プレスト・アパッショナート
ドミニク・メルレ(P)
バロックから近現代の作品まで幅広く扱うメルレがこのたび挑戦したのは、
シューマン。中でも、彼のお気に入りだというソナタ第2番は、ちょっぴり洒
落の利いた揺れに加え、音楽の性格を捉えたメリハリのある解釈と全体的な安
定感とが共存している秀逸な演奏です。パリ国立高等音楽院ほか、各地の音楽
院やマスタークラスで多くの弟子を育て上げ、さらに精力的に演奏活動を続け
る70歳も間近のメルレ。レパートリーを広げる野心とそれを成功させる実力は
申し分ありません。楽譜をしっかりと読み込んでいるという彼の演奏は、落ち
着いて聴くことができます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

07-05 No.10-2

2007年05月15日 11時13分49秒 | Weblog
<CALLIOPE>
CAL 9748 \1980
プーランク(1899-1963):
オルガン、弦、ティンパニのための協奏曲、
フランス組曲、
シンフォニエッタ
アンドレ・イゾワール(Org)、エドモン・コロメール(指)、
ピカルディ管弦楽団
ときにオシャレで、ときに神秘的で、ときに美しいイメージを想起させるプー
ランクの作品。でも、このオルガン協奏曲は、それらとは少し違って、不気味
さと焦りの中にオルガンの力強さが躊躇なく発揮された作品です。名手イゾワ
ールのオルガンが重々しく、また輝かしく大聖堂に響き渡り、ティンパニが怪
しく時を刻むとともに、こちらの心臓のドキドキも最高潮。とはいえ、やはり
プーランク、オルガンを用いた明るく不思議な響きも魅せてくれています。管
弦楽曲のシンフォニエッタとフランス組曲では、ピカルディ管弦楽団と、昨年
10月に主席客演指揮者に迎えられたコロメールとのコンビがフランスのエスプ
リを漂わせています。

CAL 9366 \1980
ミラクル!アルフォンソ10世賢王のカンティガ集
《聖母マリアのカンティガ集》より〈Royne celestre〉ほか
アンサンブル・オプシディエンヌ
エマニュエル・ボナルド率いるオプシディエンヌの新作。彼らは、中世および
ルネサンス音楽の演奏を専門とするアンサンブルとして、フランス、イタリア、
スペインなどの各地のフェスティヴァルに参加し活躍しています。シンプルで
自然な音楽を目指した演奏には、解釈と共に即興も織り交ぜられており、その
自由な雰囲気が音楽をのびのびと響かせています。当盤では、13世紀後半にス
ペインのカスティーリャの国王・アルフォンソ10世(1221-1284)が編纂した
400曲以上もの《聖母マリアのカンティガ集》(マリアを賛美する単旋律の歌曲
集)から、18曲が選出されています。神聖な響きから民衆的な素朴な雰囲気を
もつものまで、また、穏やかなものから明るく楽しいものまで、さまざまな内
容をもつ曲が登場します。

CAL 9363 \1980
クリストバル・デ・モラレス(1500?-53):《聖母のミサ》とモテット
(1)モテット:おお、聖なる饗宴O sacrum convivium 
(2)ミサ:キリエ 
(3)ミサ:グロリア 
(4)モテット:すべての者は幸いなりBeati omnes qui timent Dominum 
(5)ミサ:クレド 
(6)モテット:qui consolabatur me 
(7)モテット:アヴェ・マリア、主はあなたと共におられます
Ave Maria, gratia plena 
(8)ミサ:サンクトゥス、ベネディクトゥス 
(9)モテット:おお、十字架よO Crux ave 
(10)ミサ:アニュス・デイ 
(11)モテット:ヤコブは嘆きぬLamentabatur Jacob 
(12)モテット:われを取り巻くCircumdederunt me
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
経済的にも音楽的にも華やかに栄えていたルネサンス期のスペインに生まれ、
当時からヨーロッパ中に名声をとどろかせていたモラレス。現代でも、ゲレー
ロ、ビクトリアと並び、スペイン黄金期の三羽烏のひとりとも評される彼の貴
重なミサ曲です。それを演奏するアンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
は、すでに活躍していた歌手5人が、15-16世紀声楽音楽を専門として2000年に
結成したグループです。彼らが中心レパートリーとする忘れられた作曲家・マ
ントヴァのジャケットと同時代のモラレスが、どのように現代に再生されるの
か、ぜひお聴きください!


CAL 9368 \1980
ショパン:4つのスケルツォと即興曲
(1)スケルツォ第1番 (2)スケルツォ第2番 (3)スケルツォ第3番 
(4)スケルツォ第4番 (5)即興曲第2番 (6)即興曲第3番 (7)即興曲第4番 
(8)幻想即興曲 (9)カンツォーネ
ユージン・インジック(P)
知る人ぞ知るショパン弾きユージン・インジック(1947-)が、マズルカ全集
やバラード全集、2曲のピアノ協奏曲などに続く待望のショパン作品集をリリ
ースしました。積極的なリサイタルの他、最近ではサウンド・トラックやオ
ムニバスCDで活躍中の彼は、第8回ショパン国際コンクール(1970年)第4位
という実績をもち、「ショパンをポーランド人のように、ドビュッシーをフ
ランス人のように、プロコフィエフをロシア人のように」弾くことができる
と評されたことのある実力者です。彼の演奏の特徴は、高い技術をもちなが
らもヴィルトゥオジックに偏らない堅実な音楽作りであるといえましょう。
細かい音の粒にも十分な質感が与えられ、ショパンの即興的装飾的な音たち
が、生き生きとその存在を示しています。そんなスケルツォと即興曲の他、
このCDの最後には、イタリアの音楽家ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-
1914)がピアノ編曲したショパンの《17のポーランドの歌》op. 74より第16曲
〈リトアニアの歌〉が収録され、ショパンらしい可愛らしさを聴くことがで
きます。

CAL 5302 \1350
フェリクス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第3番 作品44-1 
弦楽四重奏曲 第4番 作品44-2 
弦楽四重奏 第5番 作品44-3
ターリヒ四重奏団
ヨーロッパ、アメリカ、日本の各地で活動し、最もすぐれた四重奏団のひとつ
と評されるターリヒ四重奏団。彼らの演奏は驚くほどバランスのとれた緊密な
アンサンブルで注目されています。メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲が親しい
仲間の間で楽しむ合奏として意図されていたことを考えると、アンサンブルの
掛け合いは必須の条件といえるでしょう。当盤では、メンデルスゾーンの弦楽
四重奏曲の中でも、1837-38年に作曲された「古典主義的な安定」期の3曲が収
録されています。このうちの第5番は、作曲家自身が、これまでの作品より「数
百倍よい」と述べた力作です。

CAL 5313 \1350
フェリクス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 変ホ長調 
弦楽四重奏曲 第6番 作品80 
弦楽四重奏の4つの小品 作品81
ターリヒ四重奏団
ヨーロッパ、アメリカ、日本の各地で活動し、最もすぐれた四重奏団のひとつ
と評されるターリヒ四重奏団。彼らの演奏は驚くほどバランスのとれた緊密な
アンサンブルで注目されています。当盤の3曲は、おもしろいことに、作曲年
代がばらばらです。メンデルスゾーン14歳の変ホ長調(1823)、姉ファニーの
死後であり自身の死の数週間前に書かれた第6番(1847)、そして断片の集め
られた作品81(第1,2楽章:1847、第3楽章:1843、第4楽章:1827)。素朴で
意外性に欠けるとみなされることもあるメンデスルゾーンの四重奏曲ですが、
ここでは、多彩な作風を楽しむことができます



<Praga Digitals>
PRD 350028 4枚組 \6350
アントニン・ドヴォルザーク:初期弦楽四重奏曲集
[CD1]弦楽四重奏曲第1、5番、2つのワルツ 
[CD2]弦楽四重奏曲第7、2番 
[CD3]弦楽五重奏曲第1番、弦楽四重奏曲第3番、弦楽四重奏曲B.120(断片)
[CD4]弦楽四重奏曲第6番、弦楽四重奏楽章B.41a、弦楽四重奏曲第4番
ツェムリンスキー弦楽四重奏団、ヨゼフ・クルソニュ(ヴィオラ)
名人そろいのツェムリンスキー弦楽四重奏団による、ドヴォルザークの初期弦
楽四重奏曲集の登場です。今回はヴィオラを二人必要とする弦楽五重奏曲のた
めに、今年5月のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日して話題になったプラ
ジャーク四重奏団から、クルソニュが参加し、さらに練り上げられた演奏に仕
上がっています。室内楽の多作家ドヴォルザークの初期の弦楽四重奏曲を中心
に集めたものは貴重。ドイツ・ロマン派の影響を残しつつもドヴォルザーク特
有の憂愁とあたたかさを聴くことができます。
ツェムリンスキー弦楽四重奏団(以前はペンギン・カルテットという名称)は
99年のベートーヴェン国際コンクール第1位をはじめ、数々の賞を勝ち取って
きました。最近では2006年のロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第3位の成
績を残すなど、いまだ勢い衰えない期待の四重奏団です。





<Profil>
PH 07039 \2180
R.シュトラウス:オペラからの名場面集
(1)「ばらの騎士」より
  第2幕の二重唱 / 第3幕のワルツ / 第3幕の二重唱
(2)「影のない女」より
  第1幕終曲 / 第2幕「ふたたび見つかった鷹よ」
(3)「アラベラ」より
  第1幕の場面と二重唱 / 第2幕の場面と二重唱 / 第3幕の場面と二重唱
(4)「ダフネ」より
  アポロのアリア / ダフネのアリア / ダフネの変容[劇の大詰め]
(1)エシュテル・レーティ(S:ゾフィー)
エリーザベト・ヘンゲン(A:オクタヴィアン)
(2)ヨーゼフ・ヘルマン(Br:バラク)トルステン・ラルフ(T:皇帝)
(3)マルガレーテ・テッシュマッハー(S:アラベラ)
クリステル・ゴルツ(S:ズデンカ)
マテュー・アーラースマイア(Br:マンドリーカ)
(4)トルステン・ラルフ(T:アポロ)
マルガレーテ・テッシュマッハー(S:ダフネ)
カール・べーム(指)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:(1)1938年12月、1940年12月(4)1938年12月(あるいは1939年1月)
以上、エレクトローラSP復刻
(2)1942年6月9日(3)1942年6月7-9日以上、ドイツ帝国放送による放送録音
世界初演を含む豊富な演奏経験が強み、“シュトラウスのエキスパート”べー
ム&ドレスデンの理想的な顔合わせ。管弦楽作品(PH.07010)に引き続き、音
楽監督時代(1934-43年)におけるオペラ名場面集がProfilよりリリースされ
ます。じっさいに1938年に当コンビが初演しべームに献呈された「ダフネ」ほ
か、作品が生みだされた時代の息吹まで聴こえてくるかのような演奏の数々は
他にはないリアルな手ごたえがあります。ソリスト陣が強力無比で、その「ダ
フネ」の初演キャストであるテッシュマッハー&ラルフをはじめ、ゾフィーを
当たり役としたレーティらすべて当時のドレスデンのベストメンバーが顔を揃
えています。前作同様に音質もたいへん聴き易いもの。なお、ブックレットに
はべームとシュトラウスや歌手らのほか、劇場、舞台風景、公演ポスターなど
40点を超える写真が掲載されていて、これらを眺める楽しみもあります。




<UNIVERSAL PHILIPS DEUTSCHE>
※ご予約締切日 5月17日
PO 442 9128 4枚組 \4350
ベルリン・フィルハーモニー1951-53
CD1
モーツァルト:
交響曲 第35番「ハフナー」☆
行進曲 ニ長調K.249☆
ケルビーニ:アナクレオン序曲☆
ウェーバー:オイリアンテ序曲☆
メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟◆
CD2
ベートーヴェン:
交響曲 第3番「英雄」◆
交響曲 第8番◆
CD3
ベートーヴェン:
交響曲 第5番「運命」△
交響曲 第7番◆
CD4
ベルリオーズ:幻想交響曲○
ワーグナー:ジークフリート牧歌○
シベリウス:悲しきワルツ☆
ポート:楽しい序曲☆
☆フリッツ・レーマン
◆ケンペン
○オッテルロー
△オイゲン・ヨッフム(指揮) 




<ARSIS>
ARSIS 4200 \2080
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(?-1630):
18のソナタ(1-3声の、ヴァイオリンまたはコルネット、ファゴット、
キタローネ、ヴィオロンチーノまたは同様のの楽器のための;1641) Vol.1
第14番,第2番,第4番,第12番,第15番,第9番,第7番,第8番,第16番
グルッポ・セイチェント
ラウル・オレリャーナ、マルコ・ピアントーニ(ヴァイオリン)
リカルド・シミアン(リコーダー)
ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィンチェンツォ・オニーダ(ファゴット)
エドゥアルド・フィゲロア(バロック・ギター、キタローネ)
ダヴィデ・メレッロ(オルガン)
録音:2005年4月6-8日、イタリア、ルッカ県ピアッツァ・アル・セルキオ、
聖アナスタシオ教会
ブレーシャに生まれ、ローマ、ヴェネツィア、パドヴァで活躍しパドヴァで没
した作曲家・ヴァイオリニスト、フォンターナの追悼として出版されたソナタ
集。手稿から編集されたものと推測されています。モンテヴェルディの時代、
イタリア初期バロックの器楽ソナタの様式を伝える重要な作品集です。
グルッポ・セイチェントは2002年、エンリコ・ガッティが教鞭を執るミラノ市
立音楽院(ミラノ国際音楽アカデミー)古楽科の学生たちによって結成された
アンサンブルです。

ARSIS 4202 \2080
ハイドン(1732-1809):
バリトン、ヴィオラとチェロのためのディヴェルティメント集
ニ長調 Hob.XI:40/ト長調 Hob.XI:62/ハ長調 Hob.XI:82
ニ長調 Hob.XI:34/イ長調 Hob.XI:35/ニ長調 Hob.XI:81
マドリッド・バリトン三重奏団
ホセ・マヌエル・フェルナンデス(バリトン[Baryton])
エレーナ・ボルデリアス(ヴィオラ)
ロサ・フォリオル(チェロ)
録音:2006年7月、スペイン、ウエスカ県ボレア、聖トマス教会
バリトンはヴィオラ・ダ・ガンバに似た楽器ですが、独特の構造として共鳴弦
を持ち、それをネックの裏側から左手の親指でピツィカートで奏することがで
きます。ハイドンが使えたエステルハージー侯ニコラウスがこの楽器を好んだ
ため、ハイドンは1762年から1775年にかけて126曲にのぼるバリトン三重奏曲
(ディヴェルティメント)を書きました。
バリトンを演奏するホセ・マヌエル・フェルナンデスはマドリッドに生まれ、
マドリッド音楽院を卒業後、アムステルダムのスウェーリンク音楽院でワウタ
ー・メラーにチェロ師事、また様々なマスタークラスにおいてリヒテ・ファン
・デル・メールとヤープ・テル・リンデン、ライナー・ツィパーリングにチェ
ロを、ペレ・ロスとベントゥーラ・リコにヴィオラ・ダ・ガンバに学びました。
現在テレサ・ベルガンサ音楽院でチェロを、マドリッドの王立音楽院でバロッ
ク・チェロを教えており、当アルシスの他グロッサ等のレーベルにも録音を行
っています。

ARSIS 4203 2枚組 \2080
【再案内】
マテオ・フレーチャ(1530頃-1604):
マドリガーレ集第1巻(1568、ヴェネツィア)
ダビッド・ギンダーノ・イガレータ(指揮)
ノヴァ・ルクス・アンサンブル
録音:2006年8月31日、9月1-2日、パンプローナ、洗足カルメル会ロス・パド
レス修道院
前回新譜としてご案内いたしましたが、「2枚組で1枚分の価格」であることが
抜けておりました。
スペインの作曲家「若いマテオ・フレーチャ」(同姓同名の作曲家、老マテオ
・フレーチャの甥にあたるためそう呼ばれた)が書いたイタリア語マドリガー
レ集。スペイン、バスク地方の都市パンプローナを本拠に活動するノヴァ・ル
クス・アンサンブルによる演奏です。

ARSIS 4181 \2080
【未案内旧譜】
ナイチンゲールたちの調子をそろえて
スペイン・ルネサンスのポリフォニーと器楽曲集
メルチョール・ロブレード(1510頃-1586):マニフィカト 第5旋法(4&6声)
フランシスコ・コレーア・デ・アラウホ(1577-1654):
「牛の番」による16のグローサ
セバスティアン・アギレーラ・デ・エレディア(1561-1626):
ティエント・グランデ 第4旋法
パブロ・ブルーナ(1611-1678):
2つのソプラノ声部を持つガイティーリャ 第6旋法
作曲者不詳:デュオ 第5旋法(1556年出版)
オルランドゥス:ラッスス(1532-1594):シュザンヌはある日(シャンソン)
アントトニオ・デ・カベソン(1510-1566):スサーナ
バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580頃-1640頃):
スザーナ・パセジアータ(バス・ソロ)
ジョアン・カバニーリェス(1644-1712):
ティエント 第8旋法(プント・アルト、デ・ファルサス)/ハカラ
セバスティアン・アギレーラ・デ・エレディア:マニフィカト 第5旋法(6声)
バンケット・ムジカーレ(ヴィオル五重奏)
イツィアル・アトゥーチャ、フルホ・バレーラ、クララ・エルナンデス、
サンティ・ミローン、ペレ・ロス
エストレーリャ・エステベス(ソプラノ)
ミゲル・メディアーノ(テノール)
録音:2001年2月、スペイン、ウエスカ県ボレア、聖マリア・ラ・マヨール参事
会教会
16-17世紀スペインの音楽をヴィオラ・ダ・ガンバ・アンサンブルを中心にし
て演奏したアルバムです。




<INEDITA>
PI 2483 \2080
ルチアーノ・シモーニ(1932-):
慈悲のレクイエム(法王ヨハネ・パウロ2世の追悼のために;2005)(*)
(プロローグ,第一の読誦,詩篇,第二の読誦,福音,エピローグ)
マニフィカト(1997)
エディト・ボルソス(ソプラノ)
ジョルト・シラギ(テノール(*))
ゲオルゲ・モゴサン(バリトン)
ロメオ・リンブ(指揮)
トゥルグ=ムレシュ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
録音:2005年9月12-15日、ルーマニア、トゥルグ=ムレシュ、文化宮殿
当レーベルの「隠れヒット」となっているシモーニの新作「慈悲のレクイエム」
は2005年9月16日初演。その直前に同一会場で初録音セッションが組まれまし
た。歌詞は「死者のためのミサ」固有文ではなく、聖書から新たに抜き出され
たテキストに拠ります。「マニフィカト」もこれが

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする