クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-04 No.25

2007年04月27日 17時43分15秒 | Weblog
<Ondine>
ODE 1100(SACD-Hybrid) \2300
デュパルク(1848-1933):
旅への誘い、ミニョンのロマンス、戦のある国へ、悲しき歌、フィディレ
カイヤ・サーリアホ(1952-):
歌曲集「4つの瞬間」(2002) (アミン・マアルーフの詩による)
 憧れ、苦悩、瞬間の香り、余韻 
ラフマニノフ(1873-1943):
美しい人よ、私のために歌わないで 作品4-4、夕暮れ 作品21-3、
ミュッセからの断片 作品21-6、ムーサ 作品34-1、何という幸せ 作品34-12
ドヴォルザーク(1841-1904):歌曲集「ジプシーの歌」 作品55 B104
カリタ・マッティラ(S) 
マーティン・カッツ(P)
録音:2006年10月 フィンランド国立オペラ (ヘルシンキ) (ライヴ)
フィンランドが誇るスターのひとり、リリック・ドラマティック・ソプラノの
カリタ・マッティラ。オペラ舞台に立つことの多い彼女が2006年10月、めずら
しくリサイタルを行いました。場所はヘルシンキのフィンランド国立オペラ。
チケットが売り切れるほどの人気を呼び、「ヘルシンキ・サノマット」紙
(2006年10月3日) は、「すばらしい夕べ、なんと素敵な!」と報じました。
当夜のメイン・プログラムは、フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ
(1952-) の歌曲集〈4つの瞬間〉。フランスの作家、アミン・マアルーフの詩
をテクストとするオペラ的モノローグ。エロティックで過激。ヤナーチェクの
〈イェヌーファ〉のタイトルロールもレパートリーに収めるマッティラが表現
意欲を強くそそられる領域です。共演はマーティン・カッツ。「ミュージカル
・アメリカ」 の1998年最優秀伴奏者賞を受けたピアニストです。





<ALBA>
ABCD 233(SACD-Hybrid) \2080
J.S.バッハ:オルガン編曲集
シャコンヌ(ミッデルシュルテ編曲)、前奏曲とフーガ変ロ短調、
前奏曲イ短調、前奏曲ト短調(オスカル・メリカント編曲)、
半音階的幻想曲とフーガ(レーガー編曲)、
バッハの思い出(ヴィドール編曲)
ヤン・レヘトラ(Org)
使用楽器:クーサンコスキ教会(ヴェゲリウス、1933年製)
録音:2006年6月
フィンランドの歴史的な楽器を紹介するシリーズ。ヘルシンキ音楽院を設立し
シベリウスなどフィンランドの優秀な音楽家を育てたヴェゲリウスにより設計、
ヘルシンキから東へ150キロほどに位置するクーサンコスキという町にある教
会の歴史的なオルガンを使った編曲集です。注目は編曲陣の面々。自身もオル
ガンの達人であったミッデルシュルテのシャコンヌ、シベリウスと同時代に
活躍したフィンランドの国民から愛されていた作曲家オスカル・メリカントに
よる珍しい編曲、レーガーによる濃厚な編曲、オルガン一家で育ちとりわけ
バッハに傾倒していたヴィドールなど考え抜かれたレパートリーが収録されて
います。




<Profil>
PH 07033 2枚組 \4250
ベルリオーズ:レクイエムOp.5
キース・イカイア=パーディ(T)
ドレスデン国立歌劇場合唱団、ドレスデン・シンフォニー合唱団、
ドレスデン・ジングアカデミー
サー・コリン・デイヴィス(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)
第2次大戦中の1945年2月13日から14日にかけて、米英連合軍はドイツの古都ド
レスデンに対して無差別爆撃を行いました。この爆撃により都市の85パーセン
トが破壊され、3万とも15万ともいわれる一般市民が犠牲となりました。ドレ
スデン爆撃50周年を翌年に控えた1994年、未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月
13、14の両日に、デイヴィスとシュターツカペレ・ドレスデンによって演奏さ
れたのがベルリオーズの大作レクイエム。これはその追悼演奏会のドキュメン
トです。なお、2月13日も録音が予定されていましたが、当日は氷点下25度と
いう極寒のために録音機材を作動させるためのバッテリー用のディーゼル・
エンジンが凍り付いてしまったので録音が出来なかったとのことです
大空襲からほぼ半世紀前の1897年にドレスデン初演がなされたレクイエム。
さすがは異端児の作にふさわしく、まず編成がともかく破格。大オーケスト
ラ&大合唱のほか、ティンパニ8対、大太鼓、タム・タム、シンバル10対、さ
らに4群のバンダ(各4のトランペットとトロンボーン)が加わるというもの。
さらに、これら大音響が鳴り渡る第2曲「怒りの日」や第6曲「ラクリモサ」か
ら一転、アカペラによる第5曲「われをさがしもとめ」では静謐なる音楽とい
う具合に、全10曲の内容も恐ろしく起伏に富み入り組んでいます。「自作でた
だ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」とい
うほどベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えられています。
また、デイヴィスにとっても過去に2度の録音(LSO / 69年、バイエルン放送
響 / 89年ライヴ)を残す当作品は、“ベルリオーズのエキスパート”がまだ
クラリネット奏者だった時分に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲で
もあります。
デイヴィスはのちにインタヴューで次のように述べています。「このときの追
悼演奏会は私にとってドレスデン時代の最大の出来事だったかも知れない。ほ
んとうにショッキングだった。それこそぴったりの時、ぴったりの場所、ぴっ
たりの作品だった。ただのアイデアやお膳立てとしてではなく、突如として音
楽というものがほんとうにそうでなくてはならないものとしてそこにあった。
まさに忘れることの出来ない感動的な体験であった。」彼はまたドレスデン在
任期間中2月13日に指揮台に立つ機会が訪れると、ミサ・ソレムニス、モーツァ
ルトのレクイエム、ブリテンの戦争レクイエムといった作品を取り上げていま
した。
このように爆撃を行った側の人間としての痛切な衝動に駆られて臨んだデイ
ヴィスのもと、時と場所を選ぶ演奏至難のベルリオーズの大作が、ほとんど奇
跡的にぴたりとはまったドレスデン追悼演奏会。かくも迫真の内容を持つ演奏
に触れる機会はまれといえるのではないでしょうか。




<audite>
AU 95498 \2080
モノラル
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
(2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
(3)[ボーナス・トラック]
フリッチャイのスピーチ-1957年1月24日ベルリン放送交響楽団創立10周年記
念祝祭コンサートに際して
(2)アルフレッド・コルトー(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
(1)ベルリン放送交響楽団 (2) RIAS交響楽団
録音:(1)1957年(2)1951年ベルリン(ライヴ)
「絶対に忘れられないのがコルトー(P)フリッチャイの51年ライヴだ。ピア
ノもミス・タッチだらけだが、昔の巨匠の表現力がいかに濃厚自在であった
か、いかに劇的かつロマンティックであったか、いかに作曲者の魂の奥底ま
でをあぶり出すほど深かったかを、いやというほど教えてくれるのである」
-宇野功芳
メロドラム盤以来のあまりにスリリングな内容で知られる大演奏が、このた
びドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の正規音源使用により大幅に音
質改善が施されて登場します。また、フリッチャイが手兵と行なった1957年
ライヴによるチャイ5は、クリアなオケの響き、とめどないパワー、弛緩する
ことないフォルムと、まさにこの時期のフリッチャイの音楽の魅力を伝える
内容。まだ白血病発病前、快速テンポによる演奏から“リトル・トスカニー
ニ”と呼ばれていた時期のものです。




<harmonia mundi>
HMC 901963 \2250
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番、第6番
アルカント・クヮルテット
【アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、ダニエル・ゼペック(2Vn)、
タベア・ツィンマーマン(Vla)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)】
録音:2006年10月
なんとも豪華な顔ぶれによる弦楽四重奏団が結成されました。その名もアルカ
ント・クヮルテット(イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組
み合わせた造語)。ヴァイオリンにウィーンの名手ヴァイトハースと、シュタ
イアーとのベートーヴェンの録音(HMC 901919)でも評価が高い、モダンもオ
リジナルもマルチにこなすゼペック、そして今ひっぱりだこで大活躍のヴィオ
ラ奏者タベア・ツィンマーマン、そしてチェロにいわずとしれたケラスという
錚々たる面々。2006年11月には日本でのお披露目公演もあり、その深みのある
表現と精緻なアンサンブルが話題となりました。記念すべき第1弾のリリース
は、泣く子もだまるバルトーク。第5番第1楽章冒頭の激しいリズム、第2楽章
のチェロの極端に低いどこか無機質な響き、その後現われる柔らかな旋律、
第3楽章の複雑なリズムの絡み合いは名手たちの真骨頂、そして第4、第5楽章
でも、エッジの効いた演奏に圧倒。続く第6番では、タベア・ツィンマーマン
による冒頭のヴィオラ・ソロの深みのある歌に、一気に世界に引き込まれます。
第3楽章の四分音の掛け合いも、絶妙なことこの上なしです。終楽章、静寂へ
と帰ってゆく終結部は、死者の魂が天へと静かに昇ってゆくような神聖さに
満ちています。





<Anthonello Mode>
AMOE 10003 \2450
西山まりえバッハ・エディション1 -MARIE NISHIYAMA BACH EDITION 1
J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲BWV988
西山まりえ(バロック・ハープ、チェンバロ)
録音:2007年1月9-11日 Hakuju Hall, Pro Tools HD Recording System
24Bit/192KHz
ジャケット:さそうあきら
バッハ作品をチェンバリストのゴールと位置づける西山まりえによる「バッハ
:チェンバロ作品全集」第一弾の登場。チェンバロだけでなく、バロック・
ハープ、オルガネット、さらには歌もこなし、ルネサンスからバッハへと至る
音楽の歴史を多面的に検証してきたマルチプレイヤー西山まりえならではの
バッハ像がここにあります。西山は、即興演奏家としての立場からこの作品を
再熟考、第30変奏(最終変奏)「クオドリベット」とアリアには、この曲を見
直す重要な鍵──アリアそのものが、第30変奏にだけ用いられたベルガマスカ
の旋律(原曲はルネサンス期に成立)の変奏であること──を発見しました。
新たな発見をふまえた西山の演奏は、新たな翼を得たかのように流麗かつ自由
闊達。バッハが目の前に降りてきて即興しているかのような錯覚すらおぼえる
演奏です。(今後毎年2-3作のペースで主要鍵盤作品を録音予定。)
〈ゴルトベルク変奏曲〉というミノタウロスの迷宮は、数多の名演が引いたア
リアドネの糸によって、もはや歩き慣れた道筋のように思えるときがある。
だが、西山まりえの〈ゴルトベルク〉は、アラベスク模様を描く装飾と、足ど
りを撹乱する自在なテンポの揺らぎによって、迷宮に無数の枝道があることを
示す。喜んで、足を踏み入れよう。そこには見たことのない、魅惑的な風景が
広がっている。これは高橋悠治の新盤と並んで、私たちを解放する〈ゴルトベ
ルク〉なのだ。(矢澤孝樹)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

07-04 No.24

2007年04月27日 17時42分18秒 | Weblog
<ECM New Series>
4765276 \2180
ピアノ小品集&ソナタ集
ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ:
《ニコラウス・レーナウの言葉による見出し付きのピアノ小品集》作品2
第1-7曲
ノルベルト・フォン・ハンネンハイム:ピアノ・ソナタ第2、4、6、12番
ヘルベルト・ヘンク(pf)
録音:2005年
ヘルベルト・ヘンクは1948年にドイツに生まれたピアニスト・作曲家。ピアニ
ストとしては主に20世紀作品を採り上げている。著作家としても、シュトック
ハウゼンの作品や、ラテンアメリカ、ピアノなどに関する書物を出版してきた
才人である。今年はエルンスト・フォン・ジーメンス賞を受賞した。このヘン
クのニュー・アルバムは、1945年に亡くなった2人の作曲家による、12音技法
を用いた貴重なピアノ作品を集めたもの。
ヨーハン・ルートヴィヒ・トレプルカ(1903-1945)は、シェーンベルクより
も早くに12音技法を体系化したと言われるヨーゼフ・マティアス・ハウアー
(1883-1959)の門下。ウィーン生まれで、ダンツィヒで没した。後期ロマン
派のような詩的な味わいの漂う彼のピアノ小品集は、ニコラウス・レーナウ
(R.シュトラウスの《ドン・フアン》で有名な詩人)の言葉に基づいたもの。
1937年にウィーン放送のために録音された大きなオーケストラ曲を除けば、現
在残っているのは殆どこのピアノ小品だけである。ヘンクがハウアーに関する
著書を準備している際に発見した貴重な作品だ。
ノルベルト・フォン・ハンネンハイム(1898-1945)は師であるシェーンベル
クから、「間違いなく最も興味深い才能をもったひとり」と高く評価されてい
た人物。成功を収めようとした矢先、ナチスの台頭によって「非ドイツ的」と
いう烙印を押され、失脚。終戦まで極貧生活を余儀なくされ、数年間のサナト
リウム生活の後、現在の西ポーランドで亡くなった。彼の作品も僅かしか残っ
ていない。なお、ヘンクはフォン・ハンネンハイムについての280ページにおよ
ぶ論文を脱稿したばかりである。ヘンク自身によるライナー・ノーツも注目。

4765875 \2180
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第4巻
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調op.26
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調op.27-1
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2《月光》
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調op.28《田園》
アンドラーシュ・シフ(pf)
録音:2005年4月 チューリッヒ ライヴ
アンドラーシュ・シフによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音は2005
年から開始されました。その第4弾にあたる当アルバムには有名タイトルを含
む4つのソナタが収録されています。作品にあらゆる角度から光をあてて精密
に仕上げられたたシフのアルバムはいずれも高い評価を得ています。
ブックレットに掲載のソナタ録音に関するシフへのインタヴューも大変興味深
い内容。
作品31を含む「ソナタ集第5巻」今秋リリース予定。




<DECCA Germany>
4765674 \1850
クロード・ドビュッシー:前奏曲集第1巻、前奏曲集第2巻
フリードリヒ・グルダ (pf)
録音:1969年2月 フィリンゲン、MPSスタジオ
1955年のDECCA録音、そして1957年のORF音源。この2つがグルダのドビュッシ
ー“前奏曲”のCDとして知られています。今回の1969年録音のものは、LPとし
ては発売されていましたが、CDとしては初めてのリリース。グルダ好きだけで
なく全ての音楽好きへの朗報といえるでしょう。当時のグルダはジャズに傾倒
していたことは知られていますが、このドビュッシーも極めて自由な演奏で、
巧妙なぺダリング、色彩感など従来のクラシックの枠を超えたグルダらしい演
奏に仕上がっています。




<DG International>
734357(DVD-Video) \3350
ローマ法王ベネディクト16世バースデイ・コンサート
ジョヴァンニ・ガブリエリ (1557-1612):
第9旋法による12声部のカンツォーネ(宗教曲集「サクレ・シンフォニエ」より)
ソナタ 第13番(「カンツォーナとソナタ」より)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95 「新世界から」
※カヴァー・ジャケットは変更の場合があります
ヒラリー・ハーン(vn)
シュトゥットガルトSWR放送交響楽団 指揮:グスターボ・ドゥダメル
収録:2007年4月16日 バチカン
今年80歳の誕生日を迎えたローマ法王ベネディクト16世を祝した演奏会の模様
を収録。音楽にも造詣が深いことでも知られるベネディクト16世自身の選択に
よるプログラムには今回が初競演となるまさに新進気鋭の若手二人、ヒラリー
・ハーンとグスターボ・ドゥダメルが起用されました。彼らがこれまでいずれ
もレコーディングしていない2曲、モーツァルトの協奏曲、ドヴォルザークの交
響曲は各メディアも絶賛、ファンならずとも必見の内容です。




<ARTS>
43076-2 2枚組 \3100
シューマン:楽園とペリOp.50-独唱、合唱と管弦楽のための
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
RAIローマ交響楽団、RAIローマ合唱団、
マーガレット・プライス(S)、
オリヴェラ・ミラコヴィク(S)、
アン・ハウエルズ(A)、マルジョリ・ライト(Ms)、
ヴェルナー・ホルヴェーグ(T)、カルロ・ガイファ(T)、
ヴォルフガング・ブレンデル(Br)、
ロベルト・アミス・エル・ハーゲ(B)
録音:1974年2月9日ライヴ、
ステレオ、24bit/96khzリマスター
シューマン畢生の大作をジュリーニが脂の乗り切っていた1970年代に行った注
目のライヴ、待望のCD化。全曲盤の少ない今、ありがたいリリース。しかも超
豪華独唱陣。磨きぬかれた歌唱、カンタービレに溢れたジュリーニのアンサン
ブルはこの曲のベスト盤にも数えられるでしょう。

47717-8(SACD-Hybrid) \2080
「J.S.バッハ:カンタータ集」
音楽劇「満足せるエーオルス-墓を裂け、破れ、打ち砕け」
(世俗カンタータ)BWV205
カンタータ「われらが口を笑いにて満たすべし」BWV110
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッキスティ(ピリオド楽器使用)
ルガーノ・スイス・イタリア語放送合唱団
N.アルジェンタ(S)、K.メルテン(B)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、ほか
録音:2003-2004年
好評を得ていますファソリスのバッハ・シリーズ何と第11弾!ファソリスは合
唱指揮者として名を成していたこともあってか当初宗教曲の録音を続けていま
した。最近ではピリオド楽器のアンサンブルを指揮して管弦楽組曲やブランデ
ンブルク協奏曲も録音し高い評価を得ています。今回は久々のカンタータで3枚
目の録音となります。高音質録音と相まってファソリスの精緻なアプローチが
バッハのカンタータに新たな光をあてています。

47612-8(SACD-Hybrid) \2080
「J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ集」
フルート・ソナタ ロ短調BWV.1030、
フルート・ソナタ ト短調BWV.1020、
無伴奏フルート・ソナタ イ短調BWV.1013、
フルート・ソナタ 変ホ長調BWV.1031、
フルート・ソナタ イ長調BWV.1032
マリオ・フォレーナ(Fl)
ロベルト・ロレジアン(Cemb)
録音:2003年4月パドヴァ
フルートのフォレーナはランパルに師事した俊英でガーディナー、キャスリー
ン・バトルらと共演し多彩な活動を展開している。ロレジアンはコープマンに
学んだ俊英で、CHANDOSレーベルに録音したパスクィーニのチェンバロ作品集
は2004年のドイツ批評家賞を受賞しました。

47646-8(SACD-Hybrid) \2080
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 第1集
協奏曲第1番-第6番
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチナ、
ステファノ・モンタナリ、フィオレンツァ・デ・ドナティス、
パオロ・ツィザーニ、ラウラ・ミッリ(以上Vn)、マウロ・ヴァッリ(Vc)
録音:2000年
※47646-2のSACD盤 SACDハイブリッドによる再発売

47647-8(SACD-Hybrid) \2080
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 第2集
協奏曲第7番-第12番
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチナ、
ステファノ・モンタナリ、フィオレンツァ・デ・ドナティス、
パオロ・ツィザーニ、ラウラ・ミッリ(以上Vn)、マウロ・ヴァッリ(Vc)
録音:2000年
※47647-2のSACD盤 SACDハイブリッドによる再発売




<QUERSTAND>
VKJK0708(SACD-Hybrid) \1980
ブルックナー:交響曲第7番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2006年11月23-25日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
話題の超名演「ブル8」の続編!前回の8番はゲヴァントハウス管の退任記念コ
ンサートでしたが、今回は退任後、名誉指揮者として初めて帰ってきたコンサ
ートのライヴです。ブル7を二キッシュ指揮で世界初演を果たした伝統のゲヴァ
ントハウス管が、現代最高のブルックナー指揮者ブロムシュテットと敬虔な祈
りの音楽を奏でます。キリッと引締って精緻なアンサンブルはブロムシュテッ
トのトレーニングの賜物。名誉指揮者として初登壇のコンサート・ライヴ。ゲ
ヴァントハウス管のブル7は意外と少なく、コンヴィチュニー盤とマズア盤が
あるだけです。ブロムシュテットにとっては1980年のシュターツカペレ・ドレ
スデン盤以来の再録音で、実に26年振り。





<OTAKEN RECORDS>
TKC-309 \2080
(通常のCDです。CD-Rではありません。)
ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱」ニ短調 作品125
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
バイロイト祝祭管弦楽団 及び 合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
エリーザベト・ヘンゲル(コントラルト)
ハンス・ホップ (テノール)、
オットー・エーデルマン(バス)
録音:1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場におけるライブ録音
音源:プライベート・アーカイブ
おお友よ。これまでのような音ではなくもっと良い音の「バイロイトの第九」
を。
この度、さる信頼できる筋から提供されたこのCDの原盤となった音源は、某製
作関係者が所持していた予備マスターのデジタルコピー、とのことです。通常、
レコーディング時には本番マスターとは別に予備マスターを製作し、別所に保
管して本番マスターのトラブルに備えますが、その意味では「バイロイトの第
九」にも予備マスターが存在しても少しも不思議はないと言えます。予備マス
ターは通常、本番マスターのコピーかサブ・レコーダーによる同時録音によっ
て製作され、本番マスターより音質的には劣るとされています。ところが「バ
イロイトの第九」のような超人気録音となると、ちょっと事情が違ってきます。
おそらく「バイロイトの第九」の本番マスターは、世界各国で再版が繰り返さ
れる度に酷使され、今日においては相当劣化しているものと思われます。それ
に対し、この予備マスターが仮にその初期段階においてコピーされたものであ
り、しかも良条件で保存されていたものであるとするなら、今の段階ではその
音質は本番マスターのそれをはるかにしのぐものと推定されます。はたして、
それが腰を抜かさんばかりのすぐれた音質であることを確認するのに時間は要
しませんでした。今回、この音源をCD化するに際し、せっかくですから多少の
修復は施しましたが、デジタル的改ざんは一切していないことはこれまで通り
です。そしてこのようにして完成された本CDの音質は、既出盤のそれとは全く
異次元のものであることは言うまでもありません。OTAKENの「ルツェルンの第
九」(TKC307)を聴かれた方は、オケ部と声楽ソロ部においてその音質に準ず
るかそれに迫る勢いの音質、と言えば想像して頂けましょう。この「音の世界
遺産」ともいうべき貴重な音源による「バイロイトの第九」は、広くすべての
音楽愛好家が末長く聴いていただくに足る「必携盤」であると同時に、ファン
・研究家の方々には、又ここからあらゆる論議を始めていただくための「必聴
盤」でもあるのです。まずはともかく御一聴の程を。この世紀の名演の完全復
活を、皆様方とともにお喜びいたしたく存じ上げる次第です。
オタケンレコード 太田憲志




<ISODA>
IE-2011 \2500
辻井淳「ルーラリア・フンガリカ」
(1)ドホナーニ:ルーラリア・フンガリカ
(2)シューベルト:華麗なロンド
(3)モーツァルト:ロンドハ長調K.373
(4)ブラームス:スケルツォ(F.A.E.ソナタより)
(5)ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第17番
(6)クライスラー:美しきロスマリン
(7)クライスラー:ポルポラ様式のメヌエット
(8)ヴィエニアフスキ:オヴェルウァス
(9)ヴィエニアフスキ:ポーランドの歌
(10)プロコフィエフ:5つのメロディOp.35bis
(11)ノヴァチェック:無窮動
辻井 淳 (ヴァイオリン)
藤井 由美(ピアノ)
録音:データ:2006年8月 滋賀県高島町ガリバーホール
プロデューサー&エンジニア:太田憲志
オタケンレコードの太田憲志氏が自らミキシングコンソールに入りサウンドメ
イキングした知る人ぞ知るヴァイオリニスト、辻井淳の小品集シリーズ最新作。




<COL LEGNO>
WWE20057 \2250
邦楽器作品、古典と細川俊夫の新作
声と琴、三味線のための音楽/日本の伝統と前衛音楽(ノイエ・ムジーク・ハノ
ーバー1999より)
吉沢検校二世:千鳥の曲(声と琴)
八橋検校:八段の調べ(琴)
山田検校:那須野(声、二つの琴と三味線)
細川俊夫:
夜(ノクテュルヌ)(十七弦筝のための)、挽歌(声と十七弦筝のための)、
箏歌(声と十三絃筝のための)
谷 珠美(筝、唱)、
後藤真起子(筝)、
山岸妃貞子(筝)
草間路代(三味線)
録音:1999年
日本の伝統音楽と現代作品を取り上げたライヴ。細川の琴歌は世界初録音。

WWE20225 \2250
アイヴズ:
交響曲第3番「キャンプの集い」(1901-1904)
ラグ・タイム・ダンス(1899-1904)
ロバート・ブラウニング序曲(1908-1912)
マイケル・スターン指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
録音:1999-2000年
マイケル・スターンの交響曲第2番&ユニヴァース・シンフォニー(品番:
20074)に続くアイヴズ管弦楽曲集第2弾。時代を超越した作曲家アイヴズです
が「キャンプの集い」以外はあまり取り上げられることがないのでうれしいリ
リース。いずれも百年前の作曲とは思えない新鮮な音楽です。ヨーロッパでは
マーラーが後期の交響曲に取り掛かり始めたころ。ストラヴィンスキーもミヨ
ーもジョン・アダムス(笑)も前にこのような音楽が書かれていたとは!まさに
アイヴズの前にアイヴズなし、アイヴズの後にアイヴズなし!

WWE20270 \2250
ジョルジュ・アペルギス:
Recitation(暗唱)1-14(2001年ウィーン・モデルン版全曲世界初録音)
ドナティエンヌ・ミシェル・ダンサク(声)
録音:2001年ウィーン・モデルン
度々来日して講演とコンサートを行っているギリシャ生まれのフランスの作曲
家アペルギスの声のためのソロ作品。タイトル通り、暗唱したり笑ったり泣い
たり叫んだりと声のあらゆる可能性を限界まで試している点でグロボカールや
ベリオの声のためのシアトリカルな作品と同一線上にある。歌手のドナティエ
ンヌ・ミシェル・ダンサクはブーレーズのアンサンブル・アンテルコンタンポ
ランでベリオのラビリントスを歌ったほか、レ・ザール・フロリザンでバロッ
ク・オペラを歌うなど、その活動は多岐に渡っている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする