<Deutsche Grammophon>
4765786 \1850
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op. 129
ブラームス:セレナード第1番 ニ長調 op. 11
ナターリャ・グートマン(チェロ)
マーラー・チェンバー・オーケストラ
指揮:クラウディオ・アバド
録音:2006年3月、4月 イタリア〈ライヴ〉
〈アバド&マーラー・チェンバー・オーケストラ〉のイタリア・ツアーにお
けるライヴ盤が好評によりインターナショナル発売となります。アバド初録
音となるシューマンのチェロ協奏曲(2006年はシューマンの没後150年でした)
のソリストは、ナターリャ・グートマン。カップリングはブラームスのセレ
ナード第1番。
ナターリャ・グートマン(1942- )
ロシアのチェロ奏者。5歳からモスクワのグネシン音楽学校で学び、その後中
央音楽学校、さらぶモスクワ音楽院でガリーナ・コゾルポワや、ムスティス
ラフ・ロストロポーヴィチに師事した。プラハの春国際コンクール、1962年
チャイコフスキー国際コンクール第3位など5つの国際音楽コンクールに入賞
し、1967年ミュンヘン国際音楽コンクールではデュオ部門で第1位を獲得した。
その後アバド、チェリビダッケ、マズア、ハイティンク、コンドラシン、ム
ーティー、ロストロポーヴィッチ、スヴェトラーノフ、サヴァリッシュ、テ
ミルカーノフなどの名だたる指揮者と、ベルリンフィル、ミュンヘンフィル
、サンクトペテルブルクフィル、ロンドン響、コンセルトヘボウ管などのオ
ーケストラにおいて、音楽史上に残る名演を残してきた。また現代音楽の分
野でもその才能を遺憾なく発揮し、シュニトケの最初のチェロ協奏曲は、彼
女のために書かれ彼女によって初演されました。
734216(DVD-Video) \3350
モーツァルト:
ピアノ三重奏曲 第6番ハ長調 K.548
ピアノ三重奏曲 第5番ホ長調 K.542
ピアノ三重奏曲 第4番変ロ長調 K.502
特典映像:
メイキング・オブ・《ザ・モーツァルト・プロジェクト―ピアノ三重奏曲》
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
収録:テアトロ・ビビエナ、マントヴァ Apr.2006
2006年度レコード芸術誌「レコード・アカデミー賞・室内楽部門」を受賞し
たピアノ三重奏曲集の映像版です。
734265(DVD-Video) \3350
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ 第8番 K. 310
パイジエルロの歌劇《哲学者気取り》
「主よ,幸いあれ」の主題による6つの変奏曲ヘ長調 K. 398
幻想曲 K. 397
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第21番 Op. 53 「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ 第28番 Op. 101
シューマン:夜想曲 Op. 23 No. 4
メンデルスゾーン無言歌第6巻 op.67-紡ぎ歌
エミール・ギレリス(ピアノ)
映像監督:フーゴ・ケッヒ
シュティフトキァヒェ(オーストリア) 1971収録
1971年に行われたオーストリア「カリシアン・サマー・フェスティバル」で
のパフォーマンスを収録。プログラムは彼が得意としたドイツ(オーストリ
ア)人作曲家の作品でまとめており、その演奏にも晩年前の円熟味が十分う
かがえる。
<UNIVERSAL ITALY>
476 5724 2枚組 \3960
ドビュッシー:ピアノ曲集/カシオーリ
CD-1
前奏曲集 第1巻
映像 第2集
スケッチ帳より
アラベスク no.1
アラベスク no.2
CD-2
前奏曲集 第2巻
子供の領分
小さな黒人
演奏会用小品
レントより遅く
ジャンルカ・カシオーリ(P)
弱冠15歳の現代曲録音デビューから約13年、天才少年も今では28歳。
「全てのラウンドでベートヴェンの作品と並べて現代曲を演奏する」という
極めて深遠な才能を求められる「ウンベルト・ミケーリ・コンクール」での
優勝が物語るようにカシオーリ自身もまた時代を超えた探求を続けています。
今作では近代ものからドビュッシーを取り上げおりますが彼特有の理知的な
アプローチによりどのような色彩感が生み出されるか期待が大きいところで
す。残念ながら今年4月の来日はキャンセルのようですが次の機会を楽しみに
しつつアルバムに耳を向けてはいかがでしょう。
<UNIVERSAL UK>
1701161 \2080
「ムーン・リヴァー」
1. ムーン・リヴァー
2. ノー・マター・ホヮット
(「ウィッスル・ダウン・ザ・ウィンド」より)
3. ソング・バード
4. ホワイト・ホース (「ホワイト・ホース」のテーマ)
5. ハート・ライク・ア・ホイール
6. プレイヤー
7. オール・ザ・ラブ・アイ・ハヴ
8. ホヮット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ・イズ・ラヴ
9. ユー・レイズ・ミー・アップ
10. ポピュラー (ミュージカル「ウィケッド」より)
11. ラーン・トゥ・ビィ・ロンリー
12. スタート・オブ・サムシング・ニュー
(「ハイ・スクール・ミュージカル」より)
13. ホィッスル・ダウン・ザ・ウィンドウ
14. ワン・ワールド
アンドレア・ロス(Vo.)
プロデュース:アンドリュー・ロイド・ウェバー&ナイジェル・ライト
UK クラシカル・クロスオーヴァーに超強力新人デビュー!
2007年3月デビュー・アルバムをリリースする「アンドレア・ロス」(本名は
アンドレア・クリスティン・ロス)は1991年アメリカ・ニューハンプシャー
生まれの若干15歳。アンドリュー・ロイド・ウェバーにその才能を見出され
UKにてデビュー。本作ではロイド・ウェバーとともにナイジェル・ライトも
プロデュースに加わり強力タッグを組んでいる。
<COL LEGNO>
WWE20037 \2250
Maderna, Bruno (1920-1973)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲第1番(1962)-オーボエと室内アンサンブルのための
オーボエ協奏曲第2番(1967)、
オーボエ協奏曲第3番(1973)
ファビアン・メンツェル(Ob)
マイケル・スターン指揮
ザールブリュッケン放送響
録音:1994-1996、ライヴ
20世紀イタリアを代表する作曲家マデルナの脂の乗り切った40-50歳代の作品。
切り詰められた響きはウェーベルンの影響が大きいが、そんななかにもオー
ケストラの音色の豊かさはさすがイタリア人というところ。オーボエ・ソロ
のメンツェルはマゼール、チェリビダッケ、サヴァリッシュらとも共演して
いる若き俊英で来日したこともある。
WWE20204 \2250
クリストバル・ハルフテル(1930b):管弦楽作品集
オドラデック/フランツ・カフカへのオマージュ(1996)
ドルトムント・ヴァリエーション(1986-87)
第一旋法によるティエントと皇帝の戦い(1986)
クリストバル・ハルフテル指揮
フランクフルト放送響
録音:1998年
スペインの重鎮ハルフテルの大管弦楽のための作品を集めた。いずれも管弦
楽の機能を最大限に駆使した力作ばかりでオーケストラの絢爛たるサウンド
が現代音楽ファンのみならず多くのファンを惹きつけるだろう。「オドラデ
ク」はチェコ・フィル創立百周年のために書かれた曲でゲルト・アルブレフ
トによって初演された。タイトルはカフカの作品「家庭的な男の注意」の中
からとられている。ドルトムント変奏曲とともに荒々しいサウンドが特長な
のに対してパウル・ザッヒャーの80歳を祝って作曲された「第一旋法による
ティエントと皇帝の戦い」はバーバーのアダージョのように穏やかに始まり、
次第にクラスターの嵐になるかと思えばイギリス王朝の儀式を思わせる典雅
な音楽となる、変化にとんだ面白い作品。
WWE20238 \2250
ニコラウス・ブラス(1949b):弦楽四重奏曲集(全作品世界初録音)
「記憶と忘却」-弦楽四重奏のための(2004)
弦楽四重奏曲第2番
「無題」-弦楽四重奏のための音楽
アウリトゥス四重奏団
録音:2005-2006年
ブラスは当初、医師を志していたが作曲家に転向、ヘルムート・ラッヘンマ
ンに師事した。医師としての冷静な視点とラッヘンマン譲りの魂が軋むような
音響が合体して人間の心の深淵を覗き込むような暗い音楽を書き綴っている。
WWE20249 \2250
モートン・フェルドマン(1926-1987):
スリー・ヴォイシス/3つの声-声とテープのための
マリアンヌ・シュッペ(声)
予め歌手の声を録音しマルチトラックで流しながら歌うというライヴ・エレ
クトロニクス作品で発想はライヒのエレクトリック・カウンターポイントな
どと同じだが耳にした印象は全く異なる。
フェルドマンのほかの作品と同じく、単調な流れの中で聴き手の関心はいつ
しか構造よりも音そのものに集中し、次第に音源が声であることを忘れてし
まう。シュッペの音程の良さもあるが、声がやがて電子オルガンのように聞
こえてくるから不思議だ。全11曲からなる大作。
WWE20250 \2250
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1930):ピアノ作品集
ルーシー・エスコット・ヴァリエーション(1963)、
ピアノのための変奏曲(1948)、
ひとつの小さなフレーズ-映画《白鳥の愛》より(1984)、
《トリスタン》への前奏曲(2003)※世界初録音、
ケルビーノ-ピアノのための3つの細密画(1980/1981)、
トッカータ・ミスティカ(1994)※世界初録音、
ソナチネ1947(1947)※世界初録音、ピアノ・ソナタ(1959)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(Pf)
録音:2005年
管弦楽作品の多いヘンツェの初期から近作のピアノ曲を集めた珍しいアルバ
ム。33歳の時の「ルーシー・エスコット・ヴァリエーション」は水彩画を思
わせる印象派のような響きに始まり、やがてショパン、ベルク的と次第に濃
厚なサウンドに変化してゆく。トッカータ・ミスティカではプロコフィエフ
とジャズの影響が、一番新しい《トリスタン》への前奏曲では寡黙で点描的
な作風のなかに作曲家の最近の境地がうかがえる。ヘンツェ芸術の変遷を端
的にたどれる恰好のアルバム。
WWE20252 \2250
ラディスラフ・クービック(1946):室内楽作品集III
ポートレイト(2005)-ピアノと打楽器のための
ジバゴの歌(2002-2005)-テノールとピアノのための
クラリネット、チェロとピアノのためのトリオ「変容」(2003)
トロンボーンとピアノのためのソナタ(2004)
ジェームス・ナレイ(Pf)、
ジョアンナ・ソブコワ(Pf)、
アレクサンダー・イメネズ(Perc)ほか
録音:2004-2006年
クビークは旋法的な響き(特にメシアンの移調の限られた旋法など)を基礎に
して豊穣な旋律あふれる音楽を作曲する。ここに収められた室内楽と歌曲は
いずれも手堅い筆致で書き上げられた現代の古典ともいうべき秀作、佳作で
ある。
WWE20253 \2250
ニコロ・カスティリオーニ(1932-1996):作品集
キリスマ(1977)、トロッピ(1959)、子音(1962)、
ダーレス(1979)、リゾナンツェ(1989)、イントネーション(1992)
カントゥス・プラヌス(1990-1991)
アンサンブル・リゾナンツェ
録音:2004年
イタリアの作曲家カスティリオーニの初期から晩年の作品を集めた。前衛の
時代を生きた作曲家の例外にもれずウェーベルンの影響を受けた点描的な作
風から特殊音響を駆使してオリジナリティを獲得した中期、晩年の声楽作品
は調性的な響きも入り独自の境地に達している。
WWE20254 \2250
ロベルト・ファブリチアーニ(1949b):滅びゆく氷河(2005)
-ハイパー・バス・フルートとテープのための
1.ウルラシュラジュ氷河 2.パステルツェ 3.サウス・カスケード氷河
4.フルトヴェングラー氷壁 5.キャロル氷河 6.カルカルタヤ氷河
ロベルト・ファブリチ
アーニ(ハイパーバスFl)
録音:2005年
ARTSレーベルやCOL LEGNOレーベルにフルーティストとして多数の録音をして
いるファブリチアーニの自作自演。バス・フルートを超えるハイパー・バス
・フルートを作曲者自らが吹き(?)悠久の氷河の響きを表現する。フルート
というより水道管かホースを吹いているような印象で、氷河のなかを吹き渡
る風、崩れ落ちる氷塊のような音響が聴き手の想像力をかきたてる。
WWE20271 \2250
クラウス・ラング(1971b):ミサ曲「幸いなるかな心貧しき者」
1.導入、2.キリエ、3.グローリア、4.クレド、
5.サンクトゥス、6.トッカータ・エレヴァショーネ、
7.アニュス・デイ、8.エグズイスタス
ゲルヴィヒ・ロミラー神父(チャント)、
ナターリア・プシェニチュニコワ(声)、ローラント・ダヒンデン(Trb)、
ギュンター・マインハート(Perc)、トリオRGB、
トマス・ムージル(ライヴ・エレクトロニクス)
声とトロンボーン、打楽器、弦楽のために書かれた極めて真摯な音楽。鐘楼
にも似た祈りの響きに導かれて始まる声明風のサウンドは秀逸。グレゴリオ
聖歌にパーカッション、コンピューターサウンドを融合した現代のミサ曲。
WWE20615(SACD) \2250
ヴォルフガング・ミッテラー(1958)作品集
第42回ダルムシュタット夏期現代音楽コース2004より
ミクスチュアV-オルガンとエレクトロニクス
小さい巻物で遊ぶ-オルガン・ソロ
ヴォクス・アクータ-オルガン・ソロ
bwv.org-オルガンとエレクトロニクス
ヴォルフガング・ミッテラー(Org&elect)
録音:2004年ライヴ
オルガンの特殊な音響を追求した作品でエレクトロニクスと連動させシュー
ルな世界が繰り広げられる。イルカ?それとも宇宙人の声?思わせる不思議
なサウンド。メディテーション・ミュージックとしても聴ける。
4765786 \1850
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op. 129
ブラームス:セレナード第1番 ニ長調 op. 11
ナターリャ・グートマン(チェロ)
マーラー・チェンバー・オーケストラ
指揮:クラウディオ・アバド
録音:2006年3月、4月 イタリア〈ライヴ〉
〈アバド&マーラー・チェンバー・オーケストラ〉のイタリア・ツアーにお
けるライヴ盤が好評によりインターナショナル発売となります。アバド初録
音となるシューマンのチェロ協奏曲(2006年はシューマンの没後150年でした)
のソリストは、ナターリャ・グートマン。カップリングはブラームスのセレ
ナード第1番。
ナターリャ・グートマン(1942- )
ロシアのチェロ奏者。5歳からモスクワのグネシン音楽学校で学び、その後中
央音楽学校、さらぶモスクワ音楽院でガリーナ・コゾルポワや、ムスティス
ラフ・ロストロポーヴィチに師事した。プラハの春国際コンクール、1962年
チャイコフスキー国際コンクール第3位など5つの国際音楽コンクールに入賞
し、1967年ミュンヘン国際音楽コンクールではデュオ部門で第1位を獲得した。
その後アバド、チェリビダッケ、マズア、ハイティンク、コンドラシン、ム
ーティー、ロストロポーヴィッチ、スヴェトラーノフ、サヴァリッシュ、テ
ミルカーノフなどの名だたる指揮者と、ベルリンフィル、ミュンヘンフィル
、サンクトペテルブルクフィル、ロンドン響、コンセルトヘボウ管などのオ
ーケストラにおいて、音楽史上に残る名演を残してきた。また現代音楽の分
野でもその才能を遺憾なく発揮し、シュニトケの最初のチェロ協奏曲は、彼
女のために書かれ彼女によって初演されました。
734216(DVD-Video) \3350
モーツァルト:
ピアノ三重奏曲 第6番ハ長調 K.548
ピアノ三重奏曲 第5番ホ長調 K.542
ピアノ三重奏曲 第4番変ロ長調 K.502
特典映像:
メイキング・オブ・《ザ・モーツァルト・プロジェクト―ピアノ三重奏曲》
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
収録:テアトロ・ビビエナ、マントヴァ Apr.2006
2006年度レコード芸術誌「レコード・アカデミー賞・室内楽部門」を受賞し
たピアノ三重奏曲集の映像版です。
734265(DVD-Video) \3350
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ 第8番 K. 310
パイジエルロの歌劇《哲学者気取り》
「主よ,幸いあれ」の主題による6つの変奏曲ヘ長調 K. 398
幻想曲 K. 397
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第21番 Op. 53 「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ 第28番 Op. 101
シューマン:夜想曲 Op. 23 No. 4
メンデルスゾーン無言歌第6巻 op.67-紡ぎ歌
エミール・ギレリス(ピアノ)
映像監督:フーゴ・ケッヒ
シュティフトキァヒェ(オーストリア) 1971収録
1971年に行われたオーストリア「カリシアン・サマー・フェスティバル」で
のパフォーマンスを収録。プログラムは彼が得意としたドイツ(オーストリ
ア)人作曲家の作品でまとめており、その演奏にも晩年前の円熟味が十分う
かがえる。
<UNIVERSAL ITALY>
476 5724 2枚組 \3960
ドビュッシー:ピアノ曲集/カシオーリ
CD-1
前奏曲集 第1巻
映像 第2集
スケッチ帳より
アラベスク no.1
アラベスク no.2
CD-2
前奏曲集 第2巻
子供の領分
小さな黒人
演奏会用小品
レントより遅く
ジャンルカ・カシオーリ(P)
弱冠15歳の現代曲録音デビューから約13年、天才少年も今では28歳。
「全てのラウンドでベートヴェンの作品と並べて現代曲を演奏する」という
極めて深遠な才能を求められる「ウンベルト・ミケーリ・コンクール」での
優勝が物語るようにカシオーリ自身もまた時代を超えた探求を続けています。
今作では近代ものからドビュッシーを取り上げおりますが彼特有の理知的な
アプローチによりどのような色彩感が生み出されるか期待が大きいところで
す。残念ながら今年4月の来日はキャンセルのようですが次の機会を楽しみに
しつつアルバムに耳を向けてはいかがでしょう。
<UNIVERSAL UK>
1701161 \2080
「ムーン・リヴァー」
1. ムーン・リヴァー
2. ノー・マター・ホヮット
(「ウィッスル・ダウン・ザ・ウィンド」より)
3. ソング・バード
4. ホワイト・ホース (「ホワイト・ホース」のテーマ)
5. ハート・ライク・ア・ホイール
6. プレイヤー
7. オール・ザ・ラブ・アイ・ハヴ
8. ホヮット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ・イズ・ラヴ
9. ユー・レイズ・ミー・アップ
10. ポピュラー (ミュージカル「ウィケッド」より)
11. ラーン・トゥ・ビィ・ロンリー
12. スタート・オブ・サムシング・ニュー
(「ハイ・スクール・ミュージカル」より)
13. ホィッスル・ダウン・ザ・ウィンドウ
14. ワン・ワールド
アンドレア・ロス(Vo.)
プロデュース:アンドリュー・ロイド・ウェバー&ナイジェル・ライト
UK クラシカル・クロスオーヴァーに超強力新人デビュー!
2007年3月デビュー・アルバムをリリースする「アンドレア・ロス」(本名は
アンドレア・クリスティン・ロス)は1991年アメリカ・ニューハンプシャー
生まれの若干15歳。アンドリュー・ロイド・ウェバーにその才能を見出され
UKにてデビュー。本作ではロイド・ウェバーとともにナイジェル・ライトも
プロデュースに加わり強力タッグを組んでいる。
<COL LEGNO>
WWE20037 \2250
Maderna, Bruno (1920-1973)
ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲第1番(1962)-オーボエと室内アンサンブルのための
オーボエ協奏曲第2番(1967)、
オーボエ協奏曲第3番(1973)
ファビアン・メンツェル(Ob)
マイケル・スターン指揮
ザールブリュッケン放送響
録音:1994-1996、ライヴ
20世紀イタリアを代表する作曲家マデルナの脂の乗り切った40-50歳代の作品。
切り詰められた響きはウェーベルンの影響が大きいが、そんななかにもオー
ケストラの音色の豊かさはさすがイタリア人というところ。オーボエ・ソロ
のメンツェルはマゼール、チェリビダッケ、サヴァリッシュらとも共演して
いる若き俊英で来日したこともある。
WWE20204 \2250
クリストバル・ハルフテル(1930b):管弦楽作品集
オドラデック/フランツ・カフカへのオマージュ(1996)
ドルトムント・ヴァリエーション(1986-87)
第一旋法によるティエントと皇帝の戦い(1986)
クリストバル・ハルフテル指揮
フランクフルト放送響
録音:1998年
スペインの重鎮ハルフテルの大管弦楽のための作品を集めた。いずれも管弦
楽の機能を最大限に駆使した力作ばかりでオーケストラの絢爛たるサウンド
が現代音楽ファンのみならず多くのファンを惹きつけるだろう。「オドラデ
ク」はチェコ・フィル創立百周年のために書かれた曲でゲルト・アルブレフ
トによって初演された。タイトルはカフカの作品「家庭的な男の注意」の中
からとられている。ドルトムント変奏曲とともに荒々しいサウンドが特長な
のに対してパウル・ザッヒャーの80歳を祝って作曲された「第一旋法による
ティエントと皇帝の戦い」はバーバーのアダージョのように穏やかに始まり、
次第にクラスターの嵐になるかと思えばイギリス王朝の儀式を思わせる典雅
な音楽となる、変化にとんだ面白い作品。
WWE20238 \2250
ニコラウス・ブラス(1949b):弦楽四重奏曲集(全作品世界初録音)
「記憶と忘却」-弦楽四重奏のための(2004)
弦楽四重奏曲第2番
「無題」-弦楽四重奏のための音楽
アウリトゥス四重奏団
録音:2005-2006年
ブラスは当初、医師を志していたが作曲家に転向、ヘルムート・ラッヘンマ
ンに師事した。医師としての冷静な視点とラッヘンマン譲りの魂が軋むような
音響が合体して人間の心の深淵を覗き込むような暗い音楽を書き綴っている。
WWE20249 \2250
モートン・フェルドマン(1926-1987):
スリー・ヴォイシス/3つの声-声とテープのための
マリアンヌ・シュッペ(声)
予め歌手の声を録音しマルチトラックで流しながら歌うというライヴ・エレ
クトロニクス作品で発想はライヒのエレクトリック・カウンターポイントな
どと同じだが耳にした印象は全く異なる。
フェルドマンのほかの作品と同じく、単調な流れの中で聴き手の関心はいつ
しか構造よりも音そのものに集中し、次第に音源が声であることを忘れてし
まう。シュッペの音程の良さもあるが、声がやがて電子オルガンのように聞
こえてくるから不思議だ。全11曲からなる大作。
WWE20250 \2250
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1930):ピアノ作品集
ルーシー・エスコット・ヴァリエーション(1963)、
ピアノのための変奏曲(1948)、
ひとつの小さなフレーズ-映画《白鳥の愛》より(1984)、
《トリスタン》への前奏曲(2003)※世界初録音、
ケルビーノ-ピアノのための3つの細密画(1980/1981)、
トッカータ・ミスティカ(1994)※世界初録音、
ソナチネ1947(1947)※世界初録音、ピアノ・ソナタ(1959)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(Pf)
録音:2005年
管弦楽作品の多いヘンツェの初期から近作のピアノ曲を集めた珍しいアルバ
ム。33歳の時の「ルーシー・エスコット・ヴァリエーション」は水彩画を思
わせる印象派のような響きに始まり、やがてショパン、ベルク的と次第に濃
厚なサウンドに変化してゆく。トッカータ・ミスティカではプロコフィエフ
とジャズの影響が、一番新しい《トリスタン》への前奏曲では寡黙で点描的
な作風のなかに作曲家の最近の境地がうかがえる。ヘンツェ芸術の変遷を端
的にたどれる恰好のアルバム。
WWE20252 \2250
ラディスラフ・クービック(1946):室内楽作品集III
ポートレイト(2005)-ピアノと打楽器のための
ジバゴの歌(2002-2005)-テノールとピアノのための
クラリネット、チェロとピアノのためのトリオ「変容」(2003)
トロンボーンとピアノのためのソナタ(2004)
ジェームス・ナレイ(Pf)、
ジョアンナ・ソブコワ(Pf)、
アレクサンダー・イメネズ(Perc)ほか
録音:2004-2006年
クビークは旋法的な響き(特にメシアンの移調の限られた旋法など)を基礎に
して豊穣な旋律あふれる音楽を作曲する。ここに収められた室内楽と歌曲は
いずれも手堅い筆致で書き上げられた現代の古典ともいうべき秀作、佳作で
ある。
WWE20253 \2250
ニコロ・カスティリオーニ(1932-1996):作品集
キリスマ(1977)、トロッピ(1959)、子音(1962)、
ダーレス(1979)、リゾナンツェ(1989)、イントネーション(1992)
カントゥス・プラヌス(1990-1991)
アンサンブル・リゾナンツェ
録音:2004年
イタリアの作曲家カスティリオーニの初期から晩年の作品を集めた。前衛の
時代を生きた作曲家の例外にもれずウェーベルンの影響を受けた点描的な作
風から特殊音響を駆使してオリジナリティを獲得した中期、晩年の声楽作品
は調性的な響きも入り独自の境地に達している。
WWE20254 \2250
ロベルト・ファブリチアーニ(1949b):滅びゆく氷河(2005)
-ハイパー・バス・フルートとテープのための
1.ウルラシュラジュ氷河 2.パステルツェ 3.サウス・カスケード氷河
4.フルトヴェングラー氷壁 5.キャロル氷河 6.カルカルタヤ氷河
ロベルト・ファブリチ
アーニ(ハイパーバスFl)
録音:2005年
ARTSレーベルやCOL LEGNOレーベルにフルーティストとして多数の録音をして
いるファブリチアーニの自作自演。バス・フルートを超えるハイパー・バス
・フルートを作曲者自らが吹き(?)悠久の氷河の響きを表現する。フルート
というより水道管かホースを吹いているような印象で、氷河のなかを吹き渡
る風、崩れ落ちる氷塊のような音響が聴き手の想像力をかきたてる。
WWE20271 \2250
クラウス・ラング(1971b):ミサ曲「幸いなるかな心貧しき者」
1.導入、2.キリエ、3.グローリア、4.クレド、
5.サンクトゥス、6.トッカータ・エレヴァショーネ、
7.アニュス・デイ、8.エグズイスタス
ゲルヴィヒ・ロミラー神父(チャント)、
ナターリア・プシェニチュニコワ(声)、ローラント・ダヒンデン(Trb)、
ギュンター・マインハート(Perc)、トリオRGB、
トマス・ムージル(ライヴ・エレクトロニクス)
声とトロンボーン、打楽器、弦楽のために書かれた極めて真摯な音楽。鐘楼
にも似た祈りの響きに導かれて始まる声明風のサウンドは秀逸。グレゴリオ
聖歌にパーカッション、コンピューターサウンドを融合した現代のミサ曲。
WWE20615(SACD) \2250
ヴォルフガング・ミッテラー(1958)作品集
第42回ダルムシュタット夏期現代音楽コース2004より
ミクスチュアV-オルガンとエレクトロニクス
小さい巻物で遊ぶ-オルガン・ソロ
ヴォクス・アクータ-オルガン・ソロ
bwv.org-オルガンとエレクトロニクス
ヴォルフガング・ミッテラー(Org&elect)
録音:2004年ライヴ
オルガンの特殊な音響を追求した作品でエレクトロニクスと連動させシュー
ルな世界が繰り広げられる。イルカ?それとも宇宙人の声?思わせる不思議
なサウンド。メディテーション・ミュージックとしても聴ける。