クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-02 No.9

2007年02月14日 12時30分04秒 | Weblog
<ARTE NOVA>
82876825862 \650
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
様々な作曲家が作った第1楽章カデンツァ付
(ベートーヴェン版、イグナーツ・モシェレス&ブラームス版、シャルル・
ヴァランタン・アルカン版、 エルヴィン・シュルホフ版、ヴィクトル・ウル
マン版、ミヒャエル・リシェ版カデンツァを収録)
ミヒャエル・リシェ(P)
マルクス・ボッシュ(指揮) ベルリン・ドイツ交響楽団
近現代音楽を最も得意とするピアニスト、ミヒャエル・リシェ。好評の演奏と
企画だった、「1920年代のピアノ協奏曲集」と題された2枚のアルバム
(74321910142、82876510512)に続くアルバムは、なんとベートーヴェンの
ピアノ協奏曲第3番。ここで注目は、なんと言ってもカデンツァ。
ベートーヴェン自作のカデンツァから現代作曲家、そして演奏者自作まで6人
の作曲家によるカデンツァを演奏収録したのだ。いかにも彼らしい企画のも
の。ベートーヴェン以外の5人の名前はピアノファンと退廃音楽ファンにはお
なじみのもので、ベートーヴェンをモティーフとした「音楽の流れ」を俯瞰
できるというもの。ブラームスの作とされるカデンツァはまさにベートーヴェ
ン的な堅固な構成を持ち、まさしく「ブラームス風」だが、実はモシェレス
も作曲に加担しているのではないか・・・とは演奏者リシェの考え。華麗な
ピアニズムがききものと言えるだろう。そして伝説的なピアノの巨人、アル
カンの巨大なカデンツァやリシェお得意のシュルホフや意外に保守的なウル
マンの音楽。そして、リシェ自身によるカデンツァも演奏されている。 ちな
みに、このCDのトータル収録時間は61分ですが、そのうちカデンツァ部分だ
けで約25分をしめています。
【ミヒャエル・リシェ】 ドイツ・レヴァークーゼン生まれ、デュッセルドル
フで学び、後にウィーンでルドルフ・ブッフビンダーに師事。1970年から演
奏活動に入る。これまで共演した指揮者には、シルヴィアン・カンブルラン、
ゲルト・アルブレヒト、ユーリ・シモノフなどがおり、ベルリン・シュター
ツカペレ、ベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団といったオーケストラと
共演してきた。バッハ、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェルの作品で
高い評価を得ている。また、近現代音楽は彼の最も得意とする分野で、アン
タイルやシュルホフのピアノ協奏曲の初演も行っている。現在、ケルン音楽
院では後進の指導にもあたっている。
【録音:2005年2月22-24日、ベルリン・イエス・キリスト教会】



<OEHMS CLASSICS>
OC614(SACD-Hybrid) \1550
ブルックナー:交響曲第2番
(1871/72年第1稿)[校訂:ウィリアム・キャラガン2005年]
シモーネ・ヤング(指揮)
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
シモーネ・ヤングは1961年3月2日、オーストラリアのシドニーに生まれ、そこ
でピアノと作曲を学ぶ。貝殻を形どった外観で名高いシドニー・オペラ(ハウ
ス)でアシスタントを務めたが1985年、急病の指揮者に変わり、わずか数時間
という予告で見事に代役を務め、センセーショナルなデビューを果たした。そ
の後奨学金を得てヨーロッパに留学、ケルン市歌劇場でコエペティートア、ア
シスタント、専属指揮者を務めた。パリではダニエル・バレンボイムのアシス
タントとしてパトリス・シェローの演出による伝説的なベルク《ヴォツェッ
ク》の上演にも携わり、バイロイト音楽祭の《ニーベルングの指環》でもアシ
スタントでその実力を蓄えていく。1993年から1995年まで、ベルリン州立歌劇
場の専属指揮者を務めるとともに、その間に世界各地の名門歌劇場に客演して
短期間のうちに名声を築き上げた。それには1993年、ウィーン国立歌劇場での
「ラ・ボエーム」公演で、女性として初めて歌劇場管弦楽団を指揮したこと、
パリ・バスティーユ・オペラ、コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラ、フィ
レンツェ五月祭、バイエルンとハンブルクの州立歌劇場が含まれる。また、コ
ンサート指揮者としてもシュターツカペレ・ベルリン、ミュンヘン・フィル、
ハンブルク・フィル、ニューヨーク・フィルなどの指揮台に招かれているが、
1997年に女性団員を受け入れると表明したウィーン・フィル(実際に正団員は
今もいない)を2005年11月ウィーン楽友協会で156年の歴史上はじめて振った
ことでも世界的な話題になった。1999年から2002年までベルゲン・フィルの
首席指揮者、2001年から2003年までシドニーとメルボルンのオーストラリア
・オペラの首席指揮者兼芸術監督を務め、2005年からハンブルク州立歌劇場
のインテンダント兼フィルハーモニーの音楽総監督(GMD)に就任し、精力的
な活動を繰り広げている。わが国でも1997年と2003年にNHK交響楽団に客演指
揮して、好評を博している。また2006年にはハンブルク高等音楽演劇院の教
授に就任し、後進の指導にもあたっている。2006年「オペラ・ワールド」誌の
「コンダクター・オブ・ジ・イヤー」を受賞。
このディスクは、そのシモーネ・ヤングがその真価を問う、初のシンフォニ
ー・レコーディングとなるもので、手兵ハンブルク州立フィルハーモニー管
弦楽団(フィルハーモニッシェス・ハンブルク=州立歌劇場管弦楽団のコン
サート活動での名称)と始めたブルックナーの交響曲第1弾。第2交響曲の第1
稿(1871/72年)に基づく1872年にウィーン・フィルが初演した版による録音
となるものでウィリアム・キャラガンが校訂し2005年に出版された譜面によ
っている。これは1871年10月のウィーン・フィルの試演を経て、スケルツォ
の反復なし、終楽章を56小節短縮し、一部を差し替えて演奏されたもの。初
演に関して新聞評は賛否両論だったが、ハンスリックは好意的に書いたとい
われる版であり、ベートーヴェンの第9交響曲をモデルにしたといわれるこの
第2交響曲では、中間楽章は第9と同じスケルツォ→アンダンテ(急→緩)の
順となっている。
ワーグナーなどの重厚なドイツ・オペラを得意とするシモーネ・ヤング(「ア
レヴィ:ユダヤの女」(全曲)ウィーン国立歌劇場1998年10月23日ライヴ
【74321795962】 、ヨハン・ボータのサポートでウィーン放送響を指揮した
ワーグナー・オペラ・アリア集【OC346】が)が、その実力・真価をブルック
ナーのシンフォニーでも十分に発揮して腕っこき揃いの手兵ハンブルク州立
フィルとともに見事な演奏を繰り広げている。シモーネ・ヤングのエームス・
クラシックスへの第2弾録音としては、ハンブルク州立歌劇場の音楽総監督に
就任した最初の新演出の上演で取り上げ、大きな話題と高い評価を得たヒンデ
ミットのオペラ「画家マティス」(全曲)のライブ・レコーディングの発売が
予定されている。
【第1楽章; 20:40, 第2楽章; 10:47, 第3楽章; 19:32, 第4 楽章; 20:23】
【録音:2006年3月12日&13日、ハンブルク、ムジークハレでのライヴ】

OC609(SACD-Hybrid) 2枚組 \3100
ハイドン:オラトリオ「天地創造」(全曲)
ミーア・ペールソン(Sp) トピ・レティプ(T)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br)
アイヴァー・ボルトン(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ザルツブルク・バッハ合唱団
アイヴァー・ボルトンの【ハイドン:オラトリオ「四季」】の続編は、ハイ
ドンの大曲「天地創造」。今回テノールが代わり、ラモーの「遍歴騎士(レ
・パラダン)」でも清楚な声を聞かしてくれたトピ・レティプが歌います。
金管楽器と打楽器はオリジナル楽器を使用。他楽器も古楽器奏法を取り入れ
て、天地創造の様々な要素を動画のように見せてくれるのは、様々なオペラ
演奏を経験してきたボルトンの創造性が見事に一致した演奏でしょう。 「こ
の演奏は比較的小人数の演奏であったが、身の毛もよだつエネルギーと強い
説得力を持つものであった。現代において、この曲の理想的な歌手は見つけ
出すことは難しい。しかし、ミーア・ペールソンとトピ・レティプの清楚で
柔軟な声。また弁者としての役割を持つデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソ
ン、高次元で自発的意思と柔軟性をもった合唱によって、素晴らしい場面場
面を作り出した。ボルトンは古楽奏法を活用し、さらにオーケストラから様々
な色を出すことに成功しました。それらは、まさに理想的であるしか言いよ
うがありませんでした。各個人の突出した素晴らしい演奏を引き出すことも
重要ながら、全体のハーモニーを調和させることが、この曲には一番重要で
あるということを感じました。物語芸術と音楽の調和を一致させたボルトン
の、次元の違った解釈には脱帽です」と、演奏会の批評で絶賛されました。
【録音:2005年11月20-22日 ザルツブルク・モーツァルテウム・大ホールで
のライヴ】

OC802 \1450
ヘルマン・ツィルヒャー:歌曲集
「4つの歌 Op.12」「アイヒェンドルフの詩による歌曲集 Op.60」
「Hey-Speckterschen Fabelin による15の小歌曲集 Op.37」
コンラッド・ジャーノット(Br)
アレクサンダー・シュマルツ(p)
ヘルマン・ツィルヒャーの歌曲集。この盤は、Orferレーベルから発売されて
いる「ツィルヒャー/歌曲集」(Orfer190021) の続編にあたるもので、K・
ジャーノットが愛してやまないツィルヒャーの美しいカンタービレの歌曲集で
す。 ツィルヒャーは1881年にフランクフルトに生まれ、16歳でフランクフル
ト音楽院に入学。素晴らしい成績と奨学金を得、ベルリンで作曲とピアニスト
として活躍。1905年にはフランクフルト音楽院の教授となり、1908年にはミュ
ンヘン音楽院の教授となった(カール・オルフはその時の教え子でした。)
また、劇場音楽やドイツ民謡、合唱の分野で重要な功績を残しました。1941年
にはフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルによって、「ヴァイオリン協奏
曲第2番」が初演されました。このように彼は1900年代非常に人気があり、最
も重要な作曲家でもありました。しかし彼の古い形式による伝統的なロマン
ティックな音楽は1948年元旦の彼の死後、残念ながら忘れ去られていきまし
た。ここに収録された歌曲集は、伝統的なものに新しいものを取り入れ、フー
ゴ・ヴォルフを喚起します。更にピアノ伴奏には独特な演奏とペダル法をして
指定しているのも特徴です。
【録音:2006年3月26-28日、9月17日、バイエルン放送第2スタジオ】

OC553 \1450
「エバースミュンスター教会のジルバーマン・オルガン 」
パーセル/「シャコンヌ ト短調」「グラウンド ハ短調」「グラウンド ニ短
調」「新グラウンド ホ短調」、ゲオルク・ベーム/コラールパルティータ
「装いせよ,おお,魂よ」、ニコラ・ド・グリニー/「詩篇:来たれ、創造主
たる聖霊よ」、ジョン・ブロウ/「コルネット・ヴォランタリー ニ短調」
「ヴォランタリー イ長調&ニ長調」、J.S.バッハ/「コラール:バビロンの
流れのほとりに BWV.653」「幻想曲とフーガハ短調 BWV.562」
マリオ ホスパッハ=マルティニ(org)
エルザス地方で最大のバロック様式の大修道院教会。17 世紀初に建築されフ
レスコ画(聖ベネディクト、マリア昇天、聖モーリッツの生涯)は有名である
が、そこには現存する当時から最も素晴らしい音色をもつオルガン製作家、
アンドレアス・ジルバーマンによるオルガン(1730年製)があり、それを使用
して録音されたもの。1699年にジルバーマンがこのアルザスでオルガン製作
を開始したと言われている。ジルバーマンの製作したオルガンはドイツに多
いようだが、実際はフランス式製法がとられており、ここに収録された曲も
フランス様式に最も適したものが選曲されている(イギリスのオルガンも、
実際はフランス様式で作成されている)。
【録音:2005年4月28-30 日、エバースミュンスター教会 エルザス/フランス】


<RCA RED SEAL>
74321736632 7枚組 \8400
「ドイツ現代音楽集BOX 14」
マニアには垂涎のシリーズの続編。
今回のBOX では、室内楽を中心とした作品集となります。
※詳細は当店HPをご覧下さい。




<ARTS>
●ARCHIVESシリーズ
43082-2 \1550
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503
(2)ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ディノ・チアーニ(ピアノ)
(1)ジョン・バルビローリ(指揮)RAIナポリ・アレ
ッサンドロ・スカルラッティ交響楽団
(2)ピエロ・ベルージ(指揮)RAIトリノ交響楽団
録音:(1)1968年1月25日,(2)1972年1月28日
天才チアーニと巨匠バルビローリの共演が発掘された。ディノ・チアーニ
(1941-1974)は、極めて有望なピアニストだったが、僅か33歳で交通事故で
亡くなった、伝説的なイタリアのピアニスト。晩年のコルトーが極めて高く
評価した弟子としても知られる。ここには、ナポリとトリノで、RAI(イタリ
ア放送)のための録音が2種収録されている。なくなる2年半前、68歳のバルビ
ローリとの共演が珍しい。この第25番は、海賊盤で出回ったことはあるが、
RAIのテープを使用した正規盤はこれが初登場。第20番はこれが初出。他にミ
ラノで、ガヴァッツェーニと共演した、1970年の録音があった。

43055-2 \1550
(1)ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
(2)ラヴェル:ラ・ヴァルス
(3)ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
(1)(2)RAIミラノ交響楽団,
(3)RAIトリノ交響楽団
録音:1962年、(1)(2)2月3日,(3)4月30日
2007年が生誕100年にあたる、ベルギーの名指揮者、アンドレ・クリュイタン
ス(1905-1967)が、イタリアに客演した際の貴重な録音である。しかも曲目が
良い。ラ・ヴァルスは、クリュイタンスが最も得意とした曲の一つで、スタジ
オ録音だけでも3種ある(1952年、1958年、1962年。他に東京公演のライヴ)。
「展覧会の絵」には1958年の録音と1960年代の映像がある。「火の鳥」には
正規録音はなく、1953年のケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団とのライヴと、
モスクワでのライヴがあるのみ。いずれも、クリュイタンスらしい優美さと
熱気とが共存した充実した演奏である。

43054-2 \1550
岩の上の羊飼い-ソプラノ、クラリネット、ピアノのための歌曲集
シューベルト:岩の上の羊飼い D.965
ラハナー:彼に会って以来,歌の翼に
カリヴォダ:故郷の歌
シュポーア:6つのドイツ歌曲(私の心よ、静かに,二つの歌,憧れ,子守歌,
秘められた歌,目覚めよ)
ヘレン・ドナート(ソプラノ)
ディーター・クレッカー(クラリネット)
クラウス・ドナート(ピアノ)
録音:1981年5月、デジタル録音
有名なシューベルトの「岩の上の羊飼い」と同様の、クラリネットのオブリ
ガート付きのリートを集めている。フランツ・ラハナー(1803-1890)は、
ドイツの音楽一家の生まれ。シューベルトと親しかったことで知られている。
「彼に会って以来」は、シューマンの「女の愛と生涯」と同じシャミッソー
の詩。ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダ(1801-1866)は、チェコ出身でド
イツで活躍したヴァイオリニスト、作曲家。当時全盛期だったヘレン・ドナ
ートのソプラノ、その夫君クラウス・ドナートの伴奏、さらに名手ディータ
ー・クレッカーのクラリネットと、完璧な演奏である。

●ARTS NEW HYBRID SACDシリーズ
47688-8(SACD-Hybrid) \2080
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
ギター協奏曲第1番イ長調op.30/第2番イ長調op.36
エドアルド・カテマリオ(G)、
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー
2002年11月録音
通常CD47688-2で発売になっていたものを、SACDハイブリッド化しての再発売。
47688-2は廃盤の予定です。

※廃盤のお知らせ
「ヴンダーリヒ、ザルツブルグ・リーダー・アーベント、(品番:43022、
ARCHIVESシリーズ)」は都合により廃盤となりました。

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