野へ山へ

2004年~

△燕岳ー△大天井岳

2018年05月10日 | 山行記

△燕岳、△大天井岳に登りました。

5/4(金)

早朝、JR穂高(ほたか)駅に降りました。


中房温泉(なかぶさおんせん)登山口


第三ベンチ辺りから、積雪。


合戦小屋では吹雪いてきて、思わず小屋の中でひと休み。


と、思えば合戦尾根では青空が広がり、表銀座が眺望し始めました。
おそらく昨夜の降雪で、山域はどこも新雪が積もった感じです。


お天気良く、晴れていますが・・気温はかなり低く、髪の毛の汗が天ぷらの様に
凍ってしまいます・・・


燕山荘(えんざんそう)に到着。


すごい強風の下、テントを設営するも・・・飛ばされる勢い。
しがなく不本意ながら、燕山荘へ素泊まりを乞うことにしました。
燕岳往復は、吹雪で視界が無いことから辞めて、明日に。

2018.5.4(金)
△燕岳ー△大天井岳 1日目
行程:5/3(木) 大阪=(阪急バス:高速夜行バス)=
   5/4(金) JR松本駅=(大糸線)=JR穂高=(バス)=中房温泉/燕岳登山口
         ー合戦小屋ー(合戦尾根)-燕山荘泊
地図:昭文社山と高原地図『槍ヶ岳・穂高岳』
メンバー:夫・自分
☆ゴールデンウィークの休日後半、16年振りに燕岳ー大天井岳登山を計画しました。
テント泊でのつもりが、稜線に出る頃より、強風と吹雪に見舞われ、小屋泊へ転向しました。
夕食後、小屋の居間で二人組の女性達(大阪から来られた、N嬢・M嬢・・・我が娘と同じ歳くらい)
と意気投合し、明朝から行動を共にすることになりました。


5/5(土)

△燕岳
2762.9m
△三等三角点
点名:燕岳(つばくらたけ)
標高:2762.96m


△燕岳 山名石
☆△燕岳山頂で日の出を拝もうと、4人で4:30に燕山荘を出発し、山頂へ向かいましたが、
ものすごい強風と吹雪で前方が見え難い状況・・・。
しかも昨夜来の降雪で予想外の新雪ラッセル!
本来であればひょいと簡単に行ける近さが、30分かかって到着しました。
帰途は自分達のトレースも消えて無い中、何とか小屋へ。
今日は沈殿(※行動せず、テントや小屋に留まること)かな・・・と過ごしていると
青空が見え始め、天気が回復してきた模様。
元気なお嬢さん達から、
「蛙岩(かえるいわ)まで偵察に行きましょう!それからもう一度、燕岳へも行ってみましょう!」
と誘われ、サブザックでお散歩に出かけました。


天気が良くなって、周囲がどんどん眺望し始めました。


水晶岳、鷲羽岳、野口五郎岳、双六岳の山脈が大展望。
燕山荘前からの眺望は、本当に素晴らしいです、殊に雪の被った時季は。


穂高方面もどんどん晴れ出し、意気揚々と蛙岩目指して雲上散歩へ。


槍が!思わず4人で歓声を上げました。


△大天井岳も目前に。


蛙岩
冬ルートは岩の中をくぐって行きますが、夏道も余裕で通れそうでした。
明日、スムーズに通れるか確認しておきました。


4人でつい何度も、△槍を撮ってしまいます。
雪の付いた槍は本当に神々しく、人間を寄せ付けないか、の様な鋭さを感じます。
同じ道を燕山荘へ戻り、お昼ご飯を食べてから本日二回目の△燕岳へ。


イルカ岩(槍とイルカ)
朝は吹雪いて何も見えなかったのですが、今度はしっかり出会えました。


朝は吹き飛ばされる勢いの風雪だったのが、夢の様な同ルート。


メガネ岩
この辺は色々な名前の付いた岩が多いです。岩々がいづれも同じ方向へ切り立っていることから、
谷方向から吹き上がる風の強さが推し測れます。




再び、△燕岳 登頂。




小屋前から落日を望む。
多くの人達と日没を見送りました。

2018.5.5(土) 
 行程:燕山荘ー△燕岳ー燕山荘ー蛙岩ー燕山荘ー△燕岳ー燕山荘泊
  メンバー:夫・私 & 大阪から来たN嬢・M嬢
☆昨日の午後から今日の午前中まで、山域はかなり荒天に見舞われ、
テント泊予定者の多くが小屋泊りへ変更しました。
中には、常念岳や大天井岳へ向かうも風雪に阻まれ、引き返してきた人、
縦走をあきらめて中房へ下りられた人・・・
予想外の風雪に番狂わせな山行になった人も多かった様です。
常念岳では幕営のテントが飛ばされたり、テントが倒壊したという
情報も入りました。
ともあれ、我々は小屋泊まりに逃げたお陰で、素敵な同行者が増え、
明日は天候も回復の兆しで、万事休すでした。

5/6(日)

今日は△大天井岳往復、そして燕山荘へ戻り、中房温泉へ下山の予定。
4時30分に小屋を出発しました。


昨夜も少し降ったのか、さらに新雪が稜線を覆い、凍っている部分ではアイゼンがよく利きました。
並び順は、夫ーお二人ー私。
(我々は彼女達から、『
お父さん・お母さん』と呼ばれ、ちょっと恥ずかしい・・)



5時くらいに振り返ると燕山荘の横から日の出が。


昨日より白くお化粧した槍が一段と近付いて来ました。


クサリ場ではまだちょっと恐々なM嬢・・・お二人のお嬢さん方は登山歴2年ですが、
登った山の経歴はすごい所ばかりなのです、さすが若者!


分岐


振り返ると、燕山荘がもうあんなに遠くに。


夏道は滑落の危険で行き止まりロープなので、岩尾根を直登します。


△大天井岳  2922m 登頂


△三等三角点
点名:天章山(てんしょうさん)
標高:2922.05m


北東側 下方に高瀬ダム
大天井からも360度の眺望。
日本の屋根が大展望。ずっとここに居たい心境。


昨夏縦走した、槍、北穂、奥穂、前穂、そしてジャンダルム、西穂へと最高の視界でした。


笠、立山、白馬方面も・・


名残惜しさいっぱいで、戻ります。


喜作さんのレリーフ


往路は凍っていたので、斜面もざざっと下りましたが、
復路は雪が融け出したので、雪庇に乗らない様、極力、左を歩きました。


プライバシーの関係上、写真をはっきりと載せるのは控えますが、
お二人とも、街でも稀なほどの美人さん達
行き交う登山者達は、必ずお二人を凝視するほどでした。
私は美人娘達を連れて鼻高々! 夫はいつもの何倍も張り切りっっ!


再び燕山荘着。デポさせていただいた荷物をパッキングし、中房へ下ります。


さようなら、燕山荘さん!
素晴らしい山小屋でした。担いで来たテント一式は無駄になりましたが、
小屋で過ごした滞在二日間は、快適で楽しく、感謝の一言です。


下山も4人一緒。


△三等三角点
点名:濁沢(だくさわ)
標高:2488.24m
☆登りの時は、吹雪いていて気付きませんでした
・・・
登山道の真ん中、こんなに目立つ場所にあるのに。


2018.5.6(日)
 △燕岳ー△大天井岳 縦走
行程:燕山荘ー△大天井岳(往復)-燕山荘ー中房温泉登山口
   =タクシー=JR穂高駅=(大糸線)=JR松本=(特急しなの)=JR名古屋=(のぞみ)=JR新大阪=JR大阪=JR新三田
地図:昭文社 山と高原地図『槍ヶ岳・穂高岳』
メンバー:夫・私&N嬢・M嬢
☆1日多く小屋に滞在したお陰で、6日は絶好の天気に恵まれ、
表銀座縦走コースを十分に堪能出来ました。
満天の星空、安曇野の夜景も、忘れられません。
旅は道連れという言葉通り、思わぬ出会いで良い山行が出来ました。
またいつか、可愛いお二人と出会えれば、と切に願っています。

軌跡


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