野へ山へ

2004年~

苔の観察

2018年05月20日 | 日々

5/12(土)ひとはく(兵庫県人と自然の博物館)セミナーで、
「コケ植物観察講座(2)顕微鏡を使って観察」を受講しました。
☆理由は、近年、コケに興味が湧くようになり、少し勉強をしてみようと思ったからです。


10年以上ぶりに訪れた深田公園(ふかたこうえん)は、樹々がすっかり高くなり、
緑濃い場所になっていました。芝生は草が茂り、返って自然な雰囲気。
午前中は公園内でコケを探しました。


午後からは電子顕微鏡で色々なコケの細胞などを見ました。
顕微鏡に向かうなんて、何年振りでしょう・・
電子顕微鏡の高度な技術、そして微小な世界を覗き、大変驚きました。
講師は、私が日頃より使っている「コケ図鑑」の監修をされた、
秋山先生でした。コケ初心者の私にもとても解りやすいセミナーで、
勉強になりました。


於;深田公園 
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5/16(水) 大阪市本町うつぼ公園にて コケの観察会に参加しました。


クスノキや他の木々、色々な場所に於いてコケをルーペで観察しました。
先生方はもちろん、参加者の方々は皆さん観察に慣れておられ、色々なことを教えていただきました。


靭公園 バラ園
まともに靭公園を訪れたのは初めてでした。
思った以上に広く、歴史の古い公園であることを知りました。
樹高の高い木、樹齢の古い木々も多く、緑地の少ない大阪の中心地では、
貴重なオアシスとなっていることを実感しました。


多くの種類のコケを先生からご説明いただきました。
ひたすら話を聞き、ルーペで覗きました。
取りあえず、こうして少しづつ楽しみながら観察してみよう、と思います。

時に、公園は夫の職場の近所でもあります。
自宅からここまで毎日通勤している夫に対し、あらためて感謝の気持ちになりました。
魚屋さんもお近くですね、毎日、お疲れ様です!

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5月19日(土)
ひとはくセミナー「コケ植物観察講座(3);宍粟市赤西(あかさい)渓谷」を受講しました。
講師は秋山先生、受講者は16名。
各自「道の駅はが」に集合し、徒歩で渓谷へ向かいました。
コケは至るところに存在するので、数メートル進む間にも、何種類ものコケの説明がありました。
今日は初心者にも解りやすい、代表的なコケだけに絞って下さったとのこと、
ルーペでしっかり見て、楽しみながら勉強しようと、臨みました。




ガードレールに付いている緑の粉?は、カビではなく苔だったとは!


石垣の継ぎ目や、石の凹みに付いていたのも苔でした。
ルーペで見ると、如実にコケの赤ちゃんがはっきりと解りました。












コケある場所はヒルあり。
「ヒルなんて可愛いもんですよ!」と先生。
今日は登山者の目線ではなく、コケの合間にヒルも観察しました。
ささやかながら面白いことが判ったので、後ほど記します。


新緑と苔の美しい風景を写している方々もおられました。
コケを「メインディッシュ」と見ると、風景の見方が変わるものだなあ・・と実感しました。


川の屈折地点は、湿度が高く水分が多いので、コケが多く種類が豊富だそうです。
なるほど、地形からも緑度が濃い様に見えます。
登山の時は何も考えずにガツガツと歩く私、コケ目線になると気付くことが多かったです。


(赤西渓谷で写した植物)

タニウツギ(スイカヅラ科)


カキドオシ(シソ科)





サワグルミ(クルミ科)の花

☆どの観察会でも「まず、名前を覚えようと思わないで下さい、観察することが大事です。」と教えられました。
もっとも、同じ仲間の中で、何十種類も存在するコケは、名前を同定するのが難しい様です。
私は今まで、図鑑などを頼りに名前ばかり気にしていました・・

ルーペや顕微鏡で観るコケの詳細は本当に楽しく面白いです。
これからもコケに親しみたいと思います。

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