マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

鮨屋で長々呑む奴ぁ・・・

2008-02-09 01:16:45 | 



鮨屋で長々と飲む奴はヤボである、などという向きがあるが、
半可通で結構、テキは美味い魚をたんと隠し持ってる。
そいつで飲まなくてどうするってんだぁ・・・
っていう訳で、「ぼちぼち鮨にいたしませうか」と職人に言われるまで、
魚を楽しみながら、呑んでいたいわけですよ。
ってなことで、今回は肴を中心に紹介。


佐賀関の鯛
昆布で〆なくてもアミノ酸系の旨味がすごい。
即刻燗酒に。菊正けっこう。


蒸しあわび 玄界灘
キュッキュッという心地よい歯ざわりは、6時間!蒸すことで生れる。
自分の持つ塩分だけで緻密な味に。これ酒と抜群に合う


やいと鰹 長崎  魚体にお灸の痕のような文様がある。
茅で皮目を炙ってある。変質した皮と赤身の間が絶妙



めじまぐろのづけ 引っ提げともいう鮪の小型の奴。 能登七尾
づけ醤油に卵黄 こいつを飯に乗せて賄いにするといふ。贅沢


子持ちヤリイカの煮付 下足を射込んである   


白子  欣喜雀躍して、下に何が潜ませてあったか失念。
うまー!
こういうのを食べている瞬間、うしろからズバッと袈裟切りに
斬られて、ウワーッ、いてぇー、ウメーと死にたい。

主人「そろそろお鮨にしませうか」と来た。ようがす。
でもお酒をもう一本・・・。

ここは鮪がとんとんっと出てくる。
店主堀内さんの私淑する「あら木」の師匠である「きよ田」、
新津氏ゆずりで、美味い鮪でインパクトを与える。

 赤身  
 中とろ (大間・津軽)


 づけ鮪  鮨にはやっぱり鮪だ。
ここの鮪は築地(師匠のあら木と同じ、石司)
赤身の持つ甘味と酸味、鼻へと抜ける香気…
大間の鮪もこれで季節が終わる。

この辺で、他のお客が来たので、写真は中止。

 小肌 (萩・山口)
 アオリイカ  イカ素麺のように包丁入る、切り方一つで味が変わる 
 やいと鰹
 赤貝 (観音寺・香川) 紐も一緒に
 さより (石巻)

魚は一貫ずつに切り揃えてから握る。室温に晒し、
酸化を促進させてから握ると風味が違ってくるという。
どれも基本、煮切り醤油を刷毛でひいて出される。


 煮あさり 熊本
 手から手へと出される

 蒸し穴子
 海苔巻(かんぺう+穴子)
 鉄火巻(+中とろ)

幸せな時間でした。
もう一杯呑むために、大川にかかる難波橋を渡って


大阪証券取引所の前に立つのは、明治の経済人・五代友厚。
大阪の低迷、何とかしてくれぇ。


なじみのバー「ロックフィッシュ」。ここでは角ハイボール。


竹中製罐のオイルサーディン
有馬山椒を乗せるのは主人の創意

これもオリジナル。干しイチヂクチョコレート


余裕出てきたね、バーテンダーの浜さん

     西天満 「鮨 嘉瑞」

       北浜 「Rock Fish」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変貌する阿倍野

2008-02-06 14:43:46 | 

馴染みの居酒屋に寄る前に、息たえだえの旭通り商店街が
気になり、ちょっと右へと折れる。
通称アポロ裏。この先にジャズ喫茶しぶんきゅうふがあったり、
これ抜けて、飛田遊郭へと向かった。


昼間はこんな感じ



引くと、こんな感じ。荒れたアーケードが寒々しい。
もうほとんどの店が仮店舗に移っている。



ここは人気の立ち飲みだった。
奥は、赤帽みんみんが営業中だ。



一歩裏へ入れば、フェンスに防塵シート。
かなり取り壊しの工事が進んでいる。



向こうに見えるは豪華客船のような近鉄百貨店。
この辺、小さなしもたや、飲み屋があった。



今から30年前でももう古びていたが、古いアパートなんか
いくらもあって、昼なお暗いような影の中に、
信じられないような共同炊事場がポツンとあったりして、
おばちゃん達の笑い声が、幻のように聴こえた気がした。



この辺に近鉄は日本一ののっぽビルを建てるというのだが。
早晩追い抜かれて、霞ヶ関ビルみたいに埋もれてしまい、
話にも上がらなくなるだらう。
現代のビルディングの古びたヤツだけは風格が出るでもなく、
妙に寿命が短く、始末が悪いように思う。



阿倍野ルシアス、市大病院方向をのぞむ。
阿倍野グラントゥールというマンションだけがニョキッと建ち、
あたり一面、睥睨してやがるのも気に障る。



こんな人造の街にしてしまって、どうするつもりなんだろう。
界隈に住んでた人はマンションにたぶん優先的に入れられて、
人情がなくなった、とボヤいている人も少なくない。
寒々した気持ちのまんま、いつもの居酒屋へ。


      阿倍野区阿倍野筋1丁目あたり

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご近所フレンチ

2008-02-03 11:55:05 | 

久々に近場のフレンチ。忙しかった反動で、ゆっくりとワインを飲みつつくつろぎたくなった。
山田裕シェフはタイユバン・ロビュションで修行後、フランスへ渡り、帰国後、メゾン・ブランシュを経て独立した、若き実力派。

笑顔を絶やさぬ奥さんと二人でやっていたが、人気となって、昼間など主婦グループが長時間占拠、いや、くつろいでらっしゃって、必死に料理してるのに、出てくるのが遅くなったりしてたが、今ではキッチンに一人増え、ソムリエールも一人と安定してきたみたい。

この夜もとなりのテーブルは主婦グループ。美しい盛り付けに感嘆の声が洩れる。

ヨコワ・ズワイガニ・ウニのコンソメジュレ、ニンジンのソース
りんご、赤大根のシャキシャキした歯触りが快感。爽やかな滑り出し。


料理は@5700のコース それに見合う価格帯のワインを所望。
ドメーヌ・デュ・グラン・クレス・コルビエール・キュヴェ・マジェール03
南仏ラングドックのお得なしっかりワイン @5600 よござんす


ゴボウのスープ  ホタテのポワレ・白子フリット・トリュフ
うまい!! トリュフの香りは不足気味


舌ビラメのポワレ・シェリービネガー
皮目をカリッと香ばしく焼き上げてある。
アサリ、大根、サヤいんげん、野菜いっぱいなのが嬉しい!


和牛モモ肉赤ワイン煮  
粒辛子も溶かし込まれ、ズシンとくるソース
こちらにも様々な野菜のガルニチュールが。


ワインを残して、フロマージュを。 
シャンパーニュ地方のウォッシュ、ブルー 名前が右から左へ・・・
タスマニアの蜂蜜(風味絶佳!)、枝付干し葡萄、ドライいちじく


まだ呑む。カルヴァドス(りんごのブランデー)の瓶には
梅干の化け物のようなりんごがゴロンと入っている。


さらに店主のオススメで、
オー・ド・ヴィー・ド・ブルゴーニュ。
生命の水という名前はコニャック・ブランデー・カルヴァドスを含む
蒸留酒の総称。
のんびり。ランチではこうは行かぬ。
やっぱり昼はディナーの予告編だなぁ。


ふんわりホットなチョコレート・スフレ  
冷たいキャラメルアイスクリーム


エスプレッソを啜れば・・・いやぁもう満ち足りました!

久々のエ・グー。美味しかった!


  エッソンス・エ・グー  高槻市天神町1丁目

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2・22 2ならびの金曜の夜は・・・

2008-02-02 01:59:35 | カントリー

 
            

千日前といえば、かつての仕置き場。罪人のさらしっ首が並び、
まがまがしい妖気の漂う土地でありました。

明治の初めに、この土地の引き取り手がいなくて、行政は現金を
あげるからもらってくれと公募し、つい手を挙げたお婆さんが
親戚中から袋叩きにあったといいます。

その墓地機能を阿倍野斎場に移転させ、
その後の土地に人を集めるには「芸能」が手っ取り早いという
ことになったのでせう。

千日前の野原を整地し、そこへ芝居小屋や寄席、女義太夫、剣戟、
馬芝居(この実体知らず)、人形浄瑠璃、居合い抜きなど、
とにかく様々な芸能の花開いたのが千日前なのです。
阪町には青線があり、のちに楽天地といわれる遊園地が完成、
その後、千日デパートが出来、そこからの失火で大勢のホステスが
焼け死んだのも記憶にありませう。

非常に人間くさい、そしてまたうさんくさい、そんな千日前が
我々は大好きです。
ここで我々がウェスタン・スイングという、うさんくさい音楽を
するといふのも、何かの縁でありませう。

2・22(Fri)18:30open 20:00start
『マーベラス桜井 & His Hot Fiddle Band』We're Still Swinging
今年もやります、9人の男と女1人!
                         

1930年代、恐慌時代の米国で流行った小唄に
「Sunny Side Of The Street」というのがあります。
さぁくちびるに歌を! 心に太陽を! つま先でステップを踏んで
大阪の大道を、顔を上げて明るく行こうではありませんか。
そうしてりゃ、この低迷大阪もきっと明るい兆しが出てくるでせう。

遊芸の聖地へとお出かけ下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする