マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

濃いよ、昼酒、尼崎

2011-02-11 16:58:10 | 



尼崎という街、鹿児島、沖縄出身の住民が少なくない。
それは、大正時代、沖縄と大阪が航路で結ばれ、尼崎は九条と並び、重要な港であったことから。
尼崎の工場地帯にも多くの労働力が南から流入していたと考えられる。




西成系、大正系、生野系ホルモン焼き、いろいろにあれど、
それぞれの町に生きる人たちを反映していとおかし。
ここは40年以上続く店。もちろん昼間っから一杯やれる。近所の人がおかずに買って帰る。
店先のホルモン用の鉄板がいい具合にくたびれて、斜めに傾いている。





もちろん郷に入れば郷に従い、ホルモンをいただくのが常道。





大腸、肺など。コテコテに見えて、意外に薄味なのである。
ボクなどはもう少し、醤油もニンニクなんぞもきかしてと思うが、このアッサリ感が長年信任されてきた。





冷奴を入れるケースのような、これを楊枝でつつきながら焼酎湯割りなんぞをグビグビ。
一味をかけて、この場合七味ではダメだ、一味。 飲んで鼻つまんで走り出したい気分。
ああ、このディープ感。 そして解放感。 なんだろう、男はこういうのがたまに食べたくなる。


いや、食べたいというと語弊がある。 こういう気取りのない店の空気の中に身を置きたくなる。
そして、まだまだいける!と気合を入れ、ふんどしを締め直してシャバへと歩き出す。

昼間、仕事を抜け出してこういう店でぐだぐだしてる気持ちは悪くない。ぜひ、会社で叱られた
営業マン諸君には、外回りと称して来てもらいたい。今日はまぁいいさ、明日があるという気になるぞ。





ここが圧巻! 4本ほどの商店街の出口(入口でも)がすべてここに集まっている。
体内の静脈だか動脈が集まっている場所のようだ。
そんな場所でホルモンを食べる気持ちは、格別なのである。



       ホルモン焼き「鹿児島屋」     尼崎市玄番北之町   出屋敷との中間辺り
  


現存最古のラーメン

2011-02-11 14:38:56 | 

自称ウェスタンスイングの専門家として、歌のことを書き散らかそうと作ったブログなのですが、
書きたいことはあるにはあるのだが、資料として洋書なども手元にあったりするのですが、
いかんせん、英語力がついていかないのです。
英語力の低下は著しく、歌詞を調べるだけでもへとへとになってしまったりする。情けない。

ってなことで、方々に教えてくれる方いないか、と聞きまわっているのですが。
TVでCM打つような英会話学校ってのは入会金だなんだと意外にするんですな。

え?ナニ?金を惜しんでるようでは、どこまで本気で英会話する気があるのか、わかりゃしねぇって?
しぇーかい。 でも、地元で値ごろな英会話教えてくれる人を、なんとなく探している。

てなことで、今回もウェスタンスイングは置いといて、食の世界を漫歩するのであったぁ~。

場所は阪神尼崎。大阪に一番近い兵庫県。ほとんどノリは大阪下町。市外局番は06。
ここに老舗のラーメン屋さんがある。 現在も営業する店では最古といわれる店が。



創業大正元年(1912年)といふ、老舗。
神戸の居留地には外国人が大勢住んでいたが、中でも中国人がぬきんでていた。
現在は4代目。初代は中国人に教わったとかで、居留地で屋台を引いていらしたという。



スープが変わっている。和歌山ラーメンや徳島ラーメンとも似た、カフェオレ的な色合い。
とんこつ、鶏ガラのしょうゆベース。自家製足踏みのストレート玉子麺。

屋台を引く際に、火にかけた鍋がゴトゴト揺られて、白湯スープになった。
チャーシューの煮汁を注ぎたし続ける、「百年熟成しょうゆダレ」を使う。
中華そばなのに、どこか、ポタージュスープのごとき味わいがした。



こちらは、尼崎ちゃんぽん。
尼崎新名物、尼チャンとして知られるようになる。
尼崎は街ぐるみで盛り上げていこうとする機運がある。
逆に言うと、それだけ危機感を感じている。三和市場などかなりシャッター化も進んでいる。
でも、まだまだ元気のある商店街であり、見てて楽しい。



¥1000は安くないが、麺の量もしっかりある。


もうひとつの名物が・・・炒飯



かなりの色黒である。醤油でしっかりと焼きつけてある。

巨大中華鍋で50人前を、下ごしらえのために、スコップで一気に焼きつける。



現役を離れたかつて使っていたスコップ。
調味料の塩分によって鉄が浸食され、穴があいている。
残念ながら他に古い時代のものはないが、このスコップは歴史の証人である。



                 大貫本店     兵庫県尼崎市神田中通3