マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

トンネル抜けると、そこは

2009-11-22 02:54:55 | 

箕面の「風の杜」。一夜明けて一転、快晴。
この眺望がこちらの値打ち。庭先に出るとまぶしいのなんの。


モデルは同級生、Kくん。
小学校当時から見ため、性格、ほとんど変わらない。

昼飯は蕎麦屋にしようということで、箕面から初めて有料トンネルを使うことに。


(写真、どちらさまからかの拝借…これが箕面側)
立派なトンネルを抜けると、止々呂美(とどろみ)。ものすげぇ田舎である。八ツ墓村のロケでもできそう。オオタカの営巣地を蹴散らして作った割には、大して役に立ちそうもないけども。(案の定、大赤字の由)でも今までは山越えだったから、便利になったには違いない。

早く着いたので、「ガレリアかめおか」という巨大施設を見学に。
ガラス張りの流線型の凝りに凝った建物だが、使いにくそう。

引っ越してから初めて行く、「拓郎亭」(たろうてい)。吉田拓郎命の主人の店。新しくなってからも快調なご様子。


揚げそばでビール。


運転の友には悪いが、蕎麦屋でしらふほどツライものはない。
ってことで蕎麦焼酎呂山の蕎麦湯割り。


焼き海老味噌  ぷちぷちと蕎麦の実。海老の香りほのか。


鴨くんせい。上品な焼き豚のよう。


普通のせいろ。量もしっかりあるのがうれしい。
少し緑がかっている(蕎麦の甘皮の部分ですな)のが拓郎亭の特徴。もう新そばですよね。


ツレがたのんだおろしそば+海老天の豪華版。
自家栽培の辛味大根はキレイな薄紫色。
誰だい、紫芋混ぜてるなんて言ってるヤツぁ。


ツレIくんが一人、カレー臭をふりまいたインディアン・リどット。
そばの実ライス、蕎麦すいとん、地鶏などが入る。キーマベースのカレーソースにチーズ、バジリコの創作メニュー。
リゾットにあらずリどット(変換しにくいわ!)という店主はたしか落語研究会出身とかで、ひねりをきかしている分、客はちょっとだけしんどい。蕎麦店主を集め、11店で唐変木蕎麦之會なるものを主宰される。


こちら、粗挽きそば 塩でいただく。ふむふむ…こういうありか無しかの風味を楽しむには日本酒だなぁ。ツレの誰もたのまないので、ここは我慢。
カレーの匂いにほだされて、カレーライスを頼むも、とき既に遅し。他のお客の注文の最後にまわされるということで断念。
カレーなんちうものはお玉でライスの上からぶっかければ済むもんではないのかな。



一日限定4個だか書かれていたそばプリン。
手作り感のある優しい味だがこれはこれ。個人的には舌ざわりの滑らかな普通のプリンの方が好みかな。

再びトンネル戻って、一行とお別れ。
その後、ボウリングを何ゲームかして帰ったというから、どれだけ元気やねん。



         丹乃國蕎麦  拓郎亭   亀岡市安町小屋場



同期、息切れ、まだ早い

2009-11-22 00:49:58 | 

某日、小中同期の連中と集い、大阪市内から至近距離のリゾート、「みのお山荘 風の杜」という宿へ。ここの建物、拙宅からも山沿いに小さく見える。
メンバーは朝からドライブ、「チーノ」という明石の海辺のイタリアンでピッツァをしこたま詰め込んできた由。こっちは直前に仕事になり、一人遅れて雨の中をブルーな気分で行く。
待たせたなぁ、さぁメシに突入である。


前菜  鱚菊花和え・合鴨ロース・寄せむかご・栗渋皮煮・トビアラ・銀杏・・・ とりあえずのアンティパストだが、もう少し工夫できるような気がする。点数を絞ってグレードを上げるとか。つかみが大事なので、思わず歓声が洩れるようなものが欲しい。例えばこれから食事が始まるのにでかい(腹の膨れる)栗など外してしまって、秋の色彩をもっと出せないだろうか。


先付け  胡桃豆腐 トマト


造り  鯛・伊勢海老・よこわ・縞あじ

この日のために取っておいた竹筒入り清酒を持参。穴開けるのに電話したりしてひと苦労。チョボチョボとしか出ず、ひとに注ごうとすると肉離れを起こしそうになる。
友人Fさんからは秋鹿を差し入れいただく。来れなかったTくんからはビールが届き、箱入り安うまカリフォルニアワインをグビグビ。


吸い物代わり  土瓶蒸し 松茸・鱧・蛤・才巻海老


金目鯛  蕪・あわび茸


三田牛のすき焼き 松茸 豆腐 玉ねぎ


カマスのポワレ 根セロリのピュレ
こういう和洋折衷な料理も口が変わってオツ。


天ぷら  イチジク衣揚げほか

この手の旅館系の会席料理というのは難しいなぁ。
全部が全部熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、という訳に行かない。コース料理のように一品食べたら次が出てくるわけでもない。不本意であろうが、食べ手のテンポではなく出し手(お運び、しいては厨房の)のテンポで進行するので、ついつい皿がダブついてしまい、客は一皿に集中できず、気が散ることになる。


ああ、目移りしていけねぇやぁ・・・(蟹)

もっとも多くは宴会が目的なのだから、さて真剣にメシ食う人間がどこまでいるか。冷めても美味しいものを考えなければいけないし、豪華さを感じさせるには皿数だっているだろう。僕はもう少し品数を減らして力点を明確にしたらいい気がするのだが。


胡瓜・貝柱重ね・茗荷・うど…
こういう小さな酢の物好きだけどね。

つまりは通りいっぺんの会席を排し、点数を絞り、ここへわざわざ来るに足りる個性のキラリと光る料理をドンと持ってくる。そこが勝負、印象に残る何かを。言うは易しであるが。

シメは松茸釜飯・赤出汁・三種香の物


クレームブリュレ 表面は炙ってある。


酔っ払ったので今夜の風呂はパスして明朝にまわす。

腹はいっぱいだが、明石から買ってきてもらったピッツァ・マルガリータを開こう。ピッツァは冷たいが、その気持ちが温かい。
くだらない話を肴に、一杯やるとしよう。

朝の風呂がまたいい。
ここの朝の陽光の中で入る風呂は最高!


         みのお山荘 風の杜   大阪府箕面市箕面2