雛形・・・見本とか手本とかあらかじめ用意された模型。
ここで話は変わりますが、ミツバチの巣が六角形の構造をしているのは誰もが知っていますね。しかし、脳も小さく短命なミツバチがどのようにして六角形の構造を作るかは未だに諸説があり、結論は出ていません。
僕は数年前に小さな会合で、ある仮説を発表した事があります。ミツバチは別に複雑な事をしているわけではない。単純に彼らの体に三角形の基準が埋め込まれているだけだと。そして、その基準を模した仮面をかぶり見事に黒板に六角形を描いたのです。
つまり生物は必要な雛形が、自らの体の中に備わっている。しかも、すべてが完全に正確ではありません。例えばミツバチのハニカム構造も、実は個性があり、中には歪な六角形も存在します。僕にはその理由もわかります。あえてここでは書きません。しかし、全体としてはハニカム構造の巣としては十分なわけです。
では網膜(黄斑部)に備わった雛形とは? それが文字を認識する上での基本構造ではないかと推測します。
網膜剥離により、本来の機能が一時的に麻痺し、本来見えるはずの無い物が見えてしまった。普通なら目の錯覚で終わってしまう話ですが、子供の頃から目が弱かった僕は人一倍自分の目に関心があり、そこに創造種の隠された意図があるのではと思うに至ったのです。
以前にも書きましたが、網膜か何かの細胞の一部が剥がれて目の中を漂っていて、視野の隅の方に光る点滅する何かが見える?状態になる日が、人生の中で数回ありました。白内障だと診断される数年前に、ある大学病院で目を見ていただいたのですが、確か15年位前だった記憶があります。目の中に光る物体がたまに見える事や、ドロドロした物体が移動することなどを訴えましたが、当時は僕のような患者はどちらかと言うと相手にされなく、「そういう方多いですよ」であしらわれた経験があります。
実はその目の隅に見えるキラキラと点滅する物体は、剥離した網膜である事がわかりました。でも、若いと自然にそれが元に戻るのです。年齢を重ねる内に、だんだんと一旦剥離した網膜が元に戻らなくなるらしいのです。もちろん網膜剥離を起こしやすい目の形状もあります。僕のような眼球が卵状にひずんだ軸性近視の場合は網膜剥離のリスクが正常の方の数十倍に膨れ上がりますよ。それも最近知りました。
僕としては、ある意味ラッキーでした。そんな事とはつゆ知らず、キラキラが見えた時はそれに集中して、そのスケッチさえしましたよ。どんな物体が見えたかというとこちらです。あくまでもイメージです。
虹色(イメージでは赤ですが)に点滅する三角形(おそらく正三角形)の中にいくつも小さな三角形が規則的に並んでいましてね、その中にもまた三角形が・・・まるで、鏡に鏡を反射させたそんな感じです。黄色の星はキラキラしているイメージ表現です。それがいくつか連なっているイメージ。神秘としか言いようがありません。それが自分の目の中に見えるんです。正確には見えたですけどね。最後にこれを見た時は、網膜剥離が起こる前日でした。
人間の体は神秘そのものですよ。 実はまだ何もわかっていないのではないでしょうか?
この話の続きはいつかまた。