さて今回のシリーズは ソーラー発電はほんとうに救世主なのか?と言う単純な疑問からスタートしています。
答えは、「YES」なのですが、条件付なんです。簡単に言えば、太陽が照りつける地方なら、救世主でしょうが、日本のように、四季があり、年の半数以上が曇りや雨では、まったく意味をなさない個人の趣味の発電システム以外の何者でもないって事です。
ましてや、何百万のお金をかけたり、税金で補填するべき対象ではありません。
しかし、実際は、税金で補填されています。
それは、温暖化対策でもなんでもなく単なる利権と天下りと雇用確保の意味しかありません。それでもいいじゃないかと言う意見も確かにあるでしょう。
何故意味を成さないか?
それは、電力会社の発電システムに問題があるからです。
仮に、ソーラー発電が、日本において40パーセント普及したとしましょう。
今日は、冬のある晴れた日です。冬は、太陽の角度も低くなり、太陽システムは夏に比べて20パーセントも駆動しません。電力が足りません。そこで、電力会社から足りない分の電気を回してもらうのですが・・・。
その頃発電所では、冬場の電力消費に向けて出力を上げています。しかし、ここのところの温暖化で、ずっと出力を下げていたので、急な電力需要に対して発電所も対処できません。効率化の為に、発電量を抑えていた事があだとなりました。
通常火力で3日はかかるのです。原子力なら1週間はかかる。
一旦温度を落とした炉を元の温度に戻すには大変な手間と時間と、燃料がかかる。
この辺りも常識として覚えておく必要があります。
そしてついに、停電です。冬の暖房を、消費電力の大きなエアコンや電気ストーブに頼っていた家庭は真っ先にダウンです。
今の技術では、こんな事は茶飯事になるでしょう。
これは、40パーセント普及と言う条件です。今のような微々たる普及率では問題はありません。しかし、今後普及するなら、可能性が高くなるでしょう。
夏場よりも冬場に起きる可能性が高いです。
理由は簡単です。ソーラー発電は、エアコンや冷蔵庫などのコンプレッサーがある器具、オーブンや電気ストーブなどの電熱器具、テレビなどの高電圧回路が入った電気器具には不向きなのです。
そういった電気器具を使用する場合、ソーラーシステムにあるコンバーターが必要な電力を、電力会社から取り入れているのです。
ですから、ソーラー発電が普及しても、既存の火力発電や水力発電を無くす事はできません。それだけではなく、両方を維持しなければなら無いと言う最悪のケースになるのは明らかなのです。
その為に、既存の電気代金が今の、2倍以上になるでしょう。
原理は簡単です。利用者が少なければ値段が上がる。単純な事です。
物事の1方面だけに流されてはいけません。
地球温暖化のプロパガンダに流されてはいけません。
ソーラー発電は、低電圧、低出力な器具、たとえばLED照明には大変効率がいいと思います。
私の予測では、消費電力50w以下の家電品ならまず問題ないでしょう。
そういった特徴をつかんで、未来を創造しませんか?
今までみたいに、好きなだけ電気を使って、今までの暮らしの延長に未来があると言う幻から、脱却する時代に突入したと思います。
解決策はあります。次回気が向いたら書いて見ようかな・・・。