いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

いのちの森の日とはⅡ

2013-11-07 17:38:42 | 「いのちの森の日」とは
1999年にスタートした稲毛二小のビオトープ作り。  「いのちの森」と名づけられ、2002年、日本生態系協会主催の全国学校ビオトープコンクールで文部科学大臣賞を受賞。 「子どもたちには、毎日触れることのできる身近な自然が必要だ。」という思いから1997年、ビオトープ作りに関わるようになって、気がつけば、もう10年以上の年月が経っていました。ビオトープ作りを通して、失った自然を再生することの大変さに気づき、それが、残った自然を守り、再生する行動へと発展することを祈りながら、協働作業をやってきました。  この間、県内の10校を超える学校ビオトープ作りのお手伝いをしてきました。多くの人との出会いや別れ、喜びや悲しみを重ねてきました。 それぞれの地域性や人それぞれの思いの違い、立場の違い、それらすべてを受け止めながら、小さないのちを育み、自の営みは続いています。

 2008年8月、去年に引き続き今年も韓国からビオトープ視察団が「いのちの森」を訪問され、ご案内しました。今年は、済州環境運動連合(設立1994年、会員数800人)のメンバー12名(小、中、高、大学の教職員、事務局、通訳を含む)の訪問で、環境教育施設及び環境教育プログラムの開発のための見学で、とても熱心で感銘を受けました。
 「教育とは流れる川に文字を書くようなはかない仕事です。しかし、そんな仕事に対し岩壁にのみを打つような真剣さで取り組むようでないと教師とは言えません。」とは、国民教育の父、森信三先生の言葉です。

視察団の1人から、いのちの森の活動を続けてきてどのような成果、あるいは、子どもたちにどのような変化がありますかという質問がありました。虫嫌いの子どもが虫を触れようになったとか、子どもたちが色々なことに好奇心を持つようになったとか、多々あると思います。自分もそうであったように、中学、高校、大学、子どもの頃の自然体験は忘れたかのように思われる時期があります。しかし、脳の中、あるいは体内に刻まれた記憶が蘇って来て、それが生きるヒントになることがあります。卒業生が懐かしそうに訪れるいのちの森、いつしか、ここは心の故郷に、、、。
本当の成果は、きっとそういうことではないかと思いますというお答えしました。

 いのちの森は、子どもたちのアイデアで毎年手を加え、変化し続けています。継続することの難しさ、継続することの大切さを実感しながら活動を続けています。9月の「いのちの森の日」(自然体験活動)には、元気な子どもたちの歓声が響くことでしょう。
また、今年度より県自然保護課では、NPOや学校、地域住民などが連携して実施する学校ビオトープの整備・改修及びその活用を支援する事業が始まりました。今年度は15校が採択されました。今、県環境学習アドバイザーとして2校の学校ビオトープの再生のお手伝いをしています。この事業を通して学校にビオトープが根ざし、環境教育の発展につながればと祈るばかりです。

                                         2008.9.8
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