いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

その9 ノブドウ

2016-06-22 00:04:28 | いのちの森の秘密
ノブドウは「野葡萄」の名の通り、日本全国の山野や路傍に生育する落葉性のつる性植物です。

葉は互生で、長さ3㎝程度から20㎝ほどのものまで、様々な大きさのものがあります。また、葉の切れ込み具合も浅いものから深いものまで様々で、同じ個体の中でも様々な形の葉があり、形だけを見ると、同じ個体とは思えないほどです。

花は淡緑色で8月頃に咲き、果実は9~10月頃、青色から赤紫、時に白色など、様々な色に熟します。果実が様々な色となるのは、ブドウミタマバエやブドウトガリバチといった昆虫の幼虫が果実の中に寄生するためで、寄生されなければ直径1㎝弱で青~藍色に熟し、鳥に食べられることによって種子があちこちに散布されます。

今年は、なぜか、いのちの森で広く分布しています。
鳥がいっぱい食べて広げているんでしょうね。
果実が様々な色になり、きれいです。
ただ、ほとんどの果実に幼虫が寄生しているので、食べないで下さい。食用ではありません。

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