いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

7/7(土)7月のいのちの森の日:流しそうめんのご報告です。

2013-07-08 10:07:07 | 毎月のご報告
7/7(土)7月のいのちの森の日:流しそうめんのご報告です。

まさに夏本番というお天息の中、第10回いのちの森の流しそうめんが開催されました。

2004年、雲梯の下で3mの竹の樋を2本つないで50人で始めた流しそうめん。
今年は、6mの竹の樋を6本半円形につないで200人の流しそうめんになりました。
ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
お手伝い頂きました皆様、本当にお疲れ様でした。

7/6(土)は朝から、孟宗竹を半分に割り、節をとり、カンナを掛け、6本をつないで半円形に設置。日よけテント(モンベルのビッグルーフ5m×5m)を5張りし、テーブルを6個、3mベンチを10枚設置し、流し台を設置、給水排水管を設置し、丸一日の設置作業でした。

7/7(日)朝から竹の学習のための掲示板3m×3m、竹製品の展示1.2m×3mの設置及び掲示。真竹、孟宗竹の日よけ下への移動。 ガスボンベ2台の設置、かき氷機2台、受付用品、食材の運搬&準備など、、、やっと9:20に開会式をむかえられました。

開会式では、竹の種類、分布、利用の仕方、文化、現状、そしてこの流しそうめん(で竹を切って竹林を整備すること)の意味などについてお話ししました。
荒れていた竹林を流しそうめん用に竹を切り、10年整備することにより、竹林が甦りました。 竹にふれる機会がなくなった現代、流しそうめんを通して、竹にふれ、竹について学び、環境について学ぶきっかけになれば幸いです。

竹の話を聞いた後、みんなでいのちの森の中に入りました。
グランドの暑さから、森の中に入った途端に涼しい風が吹き、「涼しい!」と声が上がりました。 森の中で木々の木陰の心地よさ、小川の流れの涼しさについてお話しして、井戸水の冷たさも感じてもらいました。
緑があることの涼しさ、井戸水の冷たさ。実際に体験をしなければ、自然の恵みや、その有難さに気づくことはできません。 緑を残そう、緑を増やそう、自然を大切にしよう、そんな心の循環が始まればいいなと思います。

「破竹の勢い」を実感してもらうために、孟宗竹を1本割って見て頂きました。
そのあとは、各自で、真竹のお椀作り、竹のお箸作りです。
初めて使う、ノコやナタで悪戦苦闘。 竹をナタで割るときのパキっと割れるようすは、「竹を割ったような性格」にたとえられるように潔く割れます。 この感覚を覚えておいてほしいと思います。

また、節があることで15mもの高さに1年で成長できる竹。 その節を活かしながらお椀をつくるとき、ノコで竹が切れて行くあの感触。 
我々は竹を最大限に活用し、あらゆる工夫をして生活に生かしてきたことを再確認し、現代の生活の中で生かすこと、機械だけに頼らず、工夫をするという文化を思い出してみるう必要があるのではないかと思います。

暑さ対策で始めたかき氷。今年は、2台になりました。
エアコンや冷蔵庫のない時代、大活躍した氷。 涼をとる文化です。

また、7/7が七夕当日になったので、五色の短冊に願を書いて竹に飾りました。

いのちの森は、日常的に自然体験をできる場として作られました。
そして、そこで、毎月開催されるいのちの森の日は、自然体験と日本の歳時記を組み合わせて、日本文化に触れる場として運営されています。

一度失った自然環境を取り戻すことは、とても大変なことです。
我々は、電気で快適な生活をしています。 しかし、それは地方に原発を押しつけ、得られている生活でもあります。 3.11で我々は、生き方そのものを考え直さなければならないと感じました。 人と人とのふれあいや助け合い、他人を思いやる心。 多くの大切ないのちの犠牲の上ではありますが、一番大切にしなければならないことに気づくチャンスを与えられたとも言えると思います。

いのちの森は、自然の大切さ、いのちの大切さ、人と人のふれあい、日本文化や先人の知恵、、、様々のことに気づける場になれるように、みんなで作り、守って行く大切な場所です。 どうぞ、これからも皆様のご理解、ご協力、ご支援を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

                                 2013.7.8 横田耕明
                





 





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