先日HKマスクを作ってみたのは記事にしたところだ。じ~さんの場合は作りながら色々快適化を盛り込んだHKマスク改になっている。
間に挟むフィルターを選べば(キッチンペーパー2枚直交重ね)、N95マスク並みの微粒子の捕集性能ということだが、キッチンペーパー二枚重ねにしたら呼吸が苦しくてたまらないと思う。今時点で苦しい思いをして、いつもN95マスク並みのマスクをして生活するすることに大して意味はないと思う。
このHKマスク改は素晴らしいマスクなのだが、いくつか問題点がある。
1.マスク(ホルダー)は元は布なので平面状態なのだが、口の前面をゆるやかな曲線で縫い合わせてドーム状に成型しているので、キッチンペーパーなどのシート状のフィルターをきれいにセットするのはかなり難しい、というよりも無理だ。
2.上記の状況からフィルターに隙間ができて、フィルターを通さない外気が口鼻に入り、フィルターを通らない呼気がマスクの外に出ているようだ。
3.サージカルマスクに使われている不織布は繊維の隙間が大きく、呼気が抵抗少なく通り抜ける一方でウィルスなどの微小粒子は捕集するように特殊な処理がなされている。ところが家庭で容易に入手が可能なキッチンペーパーなどは、繊維の隙間が小さいので結果的に微小粒子を通さないというだけの品物だ。そのため捕集効率のいい一般品のフィルターを使うと、吸気が困難になってしまう。
4.マスクの前面空間がわずかである(ぺったんこに近いデザインで、鼻の頭がマスクの内側に接触する程度の空間)ことから、口の直前のフィルター部分でのみ空気のろ過が行われ、呼吸が苦しい要因になっている。
5.(マスク一般に)鼻の横に隙間ができて、フィルターの透過度が低い場合は呼気の大半はこの隙間を通過するようだ。併せてこれにより眼鏡が曇る。
以上の問題点も踏まえて、新しい観点からシンプルかつ工作が容易な高性能マスクを考えてみよう。
マスク内外の気密性というのは基本的に重要項目かと思う。一つのアイデアとして、二辺が閉じたフォルダーケース状のものは球体にぴったりと接するのではないか。
大判の封筒の角を140×130㎜に切り取った。これを鼻の上側と顎と頬が接するように顔にかけてみたら、ちょっと鼻の横に隙間ができるがぴったりとはまる。この切り取る大きさは顔の大きさによって変わってくるので、自分に合わせて大きさを調整するといい。
鼻の横を抑えて息を吸い込むと封筒の角はぺったんこになる。つまり気密が取れていることだ。
1.くちばしが飛び出ているような異様な形態だが、先端の尖ったところを適当に切って(折って)基本型が決まる。
この状態で顔にはめてみて、サイズの修正をするといい。じ~さんの場合は2辺を10㎜小さくした。先端の尖ったところを大きく切り取ると、フィルターの有効面積が小さくなってしまって、空気の透過量が少なくなるのでほどほどにした方がいい。
構造はお好みのフィルターをアウターシェルとインナーシェルで挟み込む形状。
2.この基本形に少し加えておくことはマスクを頭に留めるゴム紐の取り付け位置で、先ほど先端を切ったところの反対側の角を使うことになる。
3.基本形から型紙を起こしてもいいが、面倒なので生地を二枚重ねた上に基本形をマスキングテープで貼り付けて、そこに折り返しの耳の部分の目印を書いて直接カットした。これは簡単でいい。
4.生地としては古いシャツ。基本形を取り外してミシンで折り返し部分を縫っていく。鼻から目の下になる所は力がかかるので、テープを挟み込んでおいた。これがアウターシェルだ。
5.ついで基本形よりも少し小さく、インナーシェルを作る。インナーシェルの生地は小物洗い用のランドリーネットで、二重構造になっていて形状が崩れないので、内側の生地としては最適だ。息を吸い込んだ時にフィルターと一緒に口元まで潰れてくるようでは困る。これはテキトーに現物合わせで切ってミシンがけしていく。
6.次に大事な鼻パッドを作成する。
ちょっと厚めの発泡ポリスチレンシートの切れ端があったので、こいつを細切りにして積み重ねたものを、袋状の布地に押し込んで適当に縫い合わせる。
顔モデル(ヘルメット)の鼻の横にくぼみにうまくフィットしている。
7.インナーシェルの上側だけをアウターシェルに縫いつけて完成だ。ああ、それから耳ゴムの取り付けを忘れないように。
8.それではフィルターを入れてみよう。このマスクは平面のフィルターが、簡単かつ着実に装着できるということを目標としているのでここは大事なところだ。
キッチンフィルターを半分に切って、それを半分に折る。下側になる所(閉じた辺を前側にする)を1センチほど折って、ばらけないようにホッチキス止めする。
先端の尖ったところもインナーシェルに合わせて角を折る。
それをインナーシェルにかぶせて、アウターシェルに納めるとじ~さん謹製の「ELFマスク」の出来上がりだ。フィルターも無駄なく使えるので経済的でもある。
実際に使ってみたら普通の使い方では眼鏡が曇ることはない。
口や鼻の前の空間が大きいのでそこからフィルター全面を使って呼気が抜けていくのだ。いいぞ、計画通りだ。
ついで大きく息を吸い込むと膨らんでいたマスク(アウターシェル)がへこむ。マスクの周り(鼻の横も含めて)に隙間がないので、フィルターの通気性能以上の空気が入らないということで、これでなければマスクとしては役に立たない。
なかなかいいのではないかな。
買い物など外に出かける機会の多い奥にも作っておこう。自分用の予備も必要かな。それは明日の作業だ。
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間に挟むフィルターを選べば(キッチンペーパー2枚直交重ね)、N95マスク並みの微粒子の捕集性能ということだが、キッチンペーパー二枚重ねにしたら呼吸が苦しくてたまらないと思う。今時点で苦しい思いをして、いつもN95マスク並みのマスクをして生活するすることに大して意味はないと思う。
このHKマスク改は素晴らしいマスクなのだが、いくつか問題点がある。
1.マスク(ホルダー)は元は布なので平面状態なのだが、口の前面をゆるやかな曲線で縫い合わせてドーム状に成型しているので、キッチンペーパーなどのシート状のフィルターをきれいにセットするのはかなり難しい、というよりも無理だ。
2.上記の状況からフィルターに隙間ができて、フィルターを通さない外気が口鼻に入り、フィルターを通らない呼気がマスクの外に出ているようだ。
3.サージカルマスクに使われている不織布は繊維の隙間が大きく、呼気が抵抗少なく通り抜ける一方でウィルスなどの微小粒子は捕集するように特殊な処理がなされている。ところが家庭で容易に入手が可能なキッチンペーパーなどは、繊維の隙間が小さいので結果的に微小粒子を通さないというだけの品物だ。そのため捕集効率のいい一般品のフィルターを使うと、吸気が困難になってしまう。
4.マスクの前面空間がわずかである(ぺったんこに近いデザインで、鼻の頭がマスクの内側に接触する程度の空間)ことから、口の直前のフィルター部分でのみ空気のろ過が行われ、呼吸が苦しい要因になっている。
5.(マスク一般に)鼻の横に隙間ができて、フィルターの透過度が低い場合は呼気の大半はこの隙間を通過するようだ。併せてこれにより眼鏡が曇る。
以上の問題点も踏まえて、新しい観点からシンプルかつ工作が容易な高性能マスクを考えてみよう。
マスク内外の気密性というのは基本的に重要項目かと思う。一つのアイデアとして、二辺が閉じたフォルダーケース状のものは球体にぴったりと接するのではないか。
大判の封筒の角を140×130㎜に切り取った。これを鼻の上側と顎と頬が接するように顔にかけてみたら、ちょっと鼻の横に隙間ができるがぴったりとはまる。この切り取る大きさは顔の大きさによって変わってくるので、自分に合わせて大きさを調整するといい。
鼻の横を抑えて息を吸い込むと封筒の角はぺったんこになる。つまり気密が取れていることだ。
1.くちばしが飛び出ているような異様な形態だが、先端の尖ったところを適当に切って(折って)基本型が決まる。
この状態で顔にはめてみて、サイズの修正をするといい。じ~さんの場合は2辺を10㎜小さくした。先端の尖ったところを大きく切り取ると、フィルターの有効面積が小さくなってしまって、空気の透過量が少なくなるのでほどほどにした方がいい。
構造はお好みのフィルターをアウターシェルとインナーシェルで挟み込む形状。
2.この基本形に少し加えておくことはマスクを頭に留めるゴム紐の取り付け位置で、先ほど先端を切ったところの反対側の角を使うことになる。
3.基本形から型紙を起こしてもいいが、面倒なので生地を二枚重ねた上に基本形をマスキングテープで貼り付けて、そこに折り返しの耳の部分の目印を書いて直接カットした。これは簡単でいい。
4.生地としては古いシャツ。基本形を取り外してミシンで折り返し部分を縫っていく。鼻から目の下になる所は力がかかるので、テープを挟み込んでおいた。これがアウターシェルだ。
5.ついで基本形よりも少し小さく、インナーシェルを作る。インナーシェルの生地は小物洗い用のランドリーネットで、二重構造になっていて形状が崩れないので、内側の生地としては最適だ。息を吸い込んだ時にフィルターと一緒に口元まで潰れてくるようでは困る。これはテキトーに現物合わせで切ってミシンがけしていく。
6.次に大事な鼻パッドを作成する。
ちょっと厚めの発泡ポリスチレンシートの切れ端があったので、こいつを細切りにして積み重ねたものを、袋状の布地に押し込んで適当に縫い合わせる。
顔モデル(ヘルメット)の鼻の横にくぼみにうまくフィットしている。
7.インナーシェルの上側だけをアウターシェルに縫いつけて完成だ。ああ、それから耳ゴムの取り付けを忘れないように。
8.それではフィルターを入れてみよう。このマスクは平面のフィルターが、簡単かつ着実に装着できるということを目標としているのでここは大事なところだ。
キッチンフィルターを半分に切って、それを半分に折る。下側になる所(閉じた辺を前側にする)を1センチほど折って、ばらけないようにホッチキス止めする。
先端の尖ったところもインナーシェルに合わせて角を折る。
それをインナーシェルにかぶせて、アウターシェルに納めるとじ~さん謹製の「ELFマスク」の出来上がりだ。フィルターも無駄なく使えるので経済的でもある。
実際に使ってみたら普通の使い方では眼鏡が曇ることはない。
口や鼻の前の空間が大きいのでそこからフィルター全面を使って呼気が抜けていくのだ。いいぞ、計画通りだ。
ついで大きく息を吸い込むと膨らんでいたマスク(アウターシェル)がへこむ。マスクの周り(鼻の横も含めて)に隙間がないので、フィルターの通気性能以上の空気が入らないということで、これでなければマスクとしては役に立たない。
なかなかいいのではないかな。
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