
なるほど、駐車場は広くて平ら、田舎なので静かだし温泉も300円とあって安い。物産展もそこそこの品揃えだ。
これなら人気があるはずだ。ただメインの道からは少し寄り道になる。
着いてからここで車中泊してもいいかなと、お昼を食べてから気持ちのいい天気の中をゆったりと散歩をしていた。

のんびりしていると、親族の不幸の知らせが入ってきた。行程を考えると葬儀には間に合うように帰れそうだ。急いで温泉に入ってから出発した。
今日は道の駅「いとだ」まで。
本日の走行は162.9キロ、燃費は10.4Km/Lだった。

以下18日分。
今日はいい天気だ。数日悪天候だったので、すこし自転車で走ってみたい。13日は大矢野島の西海岸を走ったので、今日は東海岸に出て維和島に行ってみることにした。


この天草四郎メモリアルホールの横を通って走っていくと広いレタスの露地栽培の畑に出てきた。収穫を終えたもの、収穫真っ最中のもの、まだ小さいものなど時期をずらした畑が並んでいる。


その先に野牛島に渡る「西大維橋」が見えてきた。なんだかちょっとした川を渡る橋のような感じだ。
橋の中間あたりから内海を見ると静かだ。

野牛島は小さな島ですぐに通過してこちらは「東大維橋」で、吊り橋だが主塔に向かって斜めに進入する珍しい形になっている。

次に橋の中央部からの眺望で、左奥に天草第一橋が見えている。更に渡りきって維和島に降りてきたところ.


ここから島を左回りに走る。

走っていくとあちこちに海を仕切った養殖池が並んでいる。ここで車海老の養殖をしている。この島は車海老養殖の発祥の地だそうだ。

維和島の南端まで走ってから戻ってきたら1時間半の走行だった。ちょっと風が冷たかったが、できるだけ坂道のない所を選んだので気持ちよく走ることができた。
お昼を食べてから出発だ。天草を後にして世界遺産三角西港に行ってみよう。
駐車場に入って目の前が「浦島屋」。小泉八雲が立ち寄った当時の旅館を写真を元に平成4年に復元したそうだ。


内部は1階も2階もがらんどうの大空間で、旅館なら客室などの部屋があったはずだが、外観だけそれらしく出来ていればそれでいい。中ではカフェと貸衣装を着て写真を撮るようなことをしていた。
これからが歴史的建造物で、まず「龍驤館」。

大正7年に明治天皇即位50年記念事業として建設された。内部では三角西港の歴史を案内するパネルなどがあった。
ついで「排水路」と排水路にかかる三の橋。



すばらしく立派な石積みの排水路が街を囲むようにぐるりと廻らされている。
次に「旧三角海運倉庫」で明治20年の建築。

当時は同様な倉庫が埠頭に面して数多く並んでいたそうだ。現在はレストランだった。
次は「旧三角簡易裁判所」で、その次の「旧宇土郡役所」と共に排水路の外の一段高い所にあって、石段を上がっていく。


簡易裁判所は大正9年から平成4年まで現役として使われていた。

こちらの旧宇土郡役所はいかにも日本式洋風建築で明治35年の建築。
最後に港のメインは石積みの埠頭。

優美な曲線をきっちりした石積みでコンクリート造りにはない柔らかさがある。この三角西港は当時の船舶の規模をもとに、水深や波などの条件を満たすものとして現在の国道57号線とセットにして建設された。当時は水深のあるところに防波堤を作って港にするわけにもいかないので、ここのように島が防波堤になる場所を選定したわけだ。ところがその後に土木技術の進歩によって利便性の高い三角港ができたために、この三角西港はあまり使われなくなった。そのため昔のままの姿で残っているということだろうと思う。
それにしても、こんなに素晴らしいものがまとまって残っているとは知らなかった。世界遺産になって初めて知る歴史散歩という感じかな。
さあ国道57号線を進んでいくと道の駅「宇土マリーナ」。ここは海側を埋め立てて作ったのだろう。本物のマリーナの横に道の駅という感じだ。国道57号線に面しているのでちょっとうるさいかな。

売店には野菜や海産物、惣菜類など一応そろっている。
ここから国道を少し走ると「住吉海岸公園(長部田海床路)」という看板がある。ここに海に消える道がある。潮が引くと道路が現れて沖の漁業施設(漁港)に行くことができるが、満ちたときは送電柱が海に並ぶという面白い景色が見られる。


今日は道の駅「うき」で車中泊して、明朝買い物だ。
本日の走行は44.4キロ、燃費は10.7Km/Lだった。



ここからの帰路、天草下島は山の中を通る国道266号線を本渡まで、本渡のイオンで昼食と買い物。
天草上島からは島の北海岸沿いに国道324号線を走っていく。本渡から出てしばらく走っていた時にふと眼を島原に向けてみると、島原の山の上の方にすこし雪が積もっているようだ。

それにしても波も高く北西の風も強い。時々防波堤やテトラに打ち付けた波しぶきが道路に飛んでくる。急いで走っても仕方ないので、今夜は道の駅「さんぱーる」付近で車中泊することにした。丘の上の温泉「スパ・タラソ天草」\500でお風呂に入ろう。


こんなところでも本物の温泉。地下1000メートルから汲み上げた温泉は無色透明でちょっと塩辛い。低張性中性温泉と表示されている。成分総計はかなり多い7グラム/kgで炭酸水素イオンが2,686mg、ナトリウムイオン2,143mg、塩素イオン1,986mg、カリウムイオン、カルシウムイオンなども50mgで炭酸ガスが464mg溶け込んでいる。そしてかなり肌がツルツルするお湯だ。露天風呂は丘の上からの風景が一望できる作りになっていて、なかなか楽しめる温泉だ。
道の駅は国道266号線の走行音が気になるので、先日と同じく海岸の公園「宮津海遊公園」の駐車場にした。


ここから天草下島の北岸を走っていく。途中のあちこちに「イルカウォッチング」の看板を見かける。漁船ですこし沖に出てイルカを見ようということのようだが、今日のように風が強いと乗っている人は大変だろうな。
まず、富岡城址に行ってみた。名前も知らない城だったが、天草の乱の際に天草を領していた唐津藩が、攻めたキリシタン勢力から、ここを守りきったところだそうだ。
その後乱の責任を問われて唐津藩は天草を取り上げられるが、その後入封した山崎家治により富岡城は拡張、完成した。しかしその後の領主戸田忠昌が城を破却したため、築城後僅か70年で富岡城はなくなった。
いや、この戸田忠昌という人は素晴らしく合理的な判断と実行力に人だと思う。当時の大名は小藩といえども城を持ちたいと熱望する中、維持のためにコストがかかるので破城するとはすごい人がいたものだ。戸田忠昌という人はその後老中になっている。
その富岡城には下の駐車場から歩いて上がってみた。


上に見える二階建ての建物が多聞櫓で、本丸の中心的な建物だ。2005年に破城前の姿に復元されたのが今の姿だが、なかなかにシンプルで実用的な城郭の形に感心する。

この門の奥が本丸なのだが、本日は中のビジターセンターが休館なので門が閉じている。でも本丸にはこれみよがしの天守閣などはない。あくまで当時のままの復活のようだ。
このあたりから風も強く雨も降り出した。ここからは外海の天草灘に面した道を走る。海岸の眺めのいい場所を通るが、この天気ではなかなかゆっくり見てはいられない。


ここは、夕日百選「鬼海ヶ浦展望所」。眺めはいいが雨もあるし風も強い。クルマの窓から写真だけ。
次は妙見浦に降りてみた。

下まで歩いて降りたが、下に駐車場があった。しかし途中の道路は上からの枝があって自分としては躊躇する場所だ。それに下から見てもそれほどいい景観でもなかった。こういう入り組んだ崖の眺めは、上から見るか海から見るかのどちらかで、下まで降りたら平凡だった。ということで上からの景色。

ここからしばらく山の中を行くと大江天主堂。小高い丘の上に建っている。


天主堂から海が見える。

次に予定になかったが崎津天主堂。ここに入っていく道は狭く、駐車場も狭いので入口にある漁港にクルマを停めて歩いた。



中の礼拝スペースは畳敷きで、今はその上にパイプ椅子が並んでいた。昔は畳の上に座って礼拝していたのだろうか。
先程までの天草灘と打って変わって静かな湾内だ。

今日の温泉は天草市総合交流施設天然温泉「愛夢里」(あむり)\500。

お湯は無色透明で肌がつるつるするのはいいが、塩素消毒の匂いがかなり強い。源泉は37.8度の低張性アルカリ性温泉で、成分総計は1.12グラム/kg。主な成分は炭酸水素イオン572mg、ナトリウムイオン279mg、塩素イオン159mg、メタケイ酸37mgなど。内湯は適温、露天風呂はちょっとぬるめだが長湯にはちょうどよかった。
最後に今日の車中泊地である牛深の道の駅「うしぶか海彩館」。

ここは元からあった海彩館という施設に最近道の駅の名前を冠したところのようだ。駐車場もフェリー乗り場の駐車場と一体になっていてわかりにくい。海産物は加工食品がいろいろなのだが、ちょっと買いたいと思うものがない。真ん中の生簀ではいろんな魚がぐるぐると泳いでいる。注文したらこいつをすくい上げて調理してくれるようだ。

本日の走行は85.6キロ、燃費は11.0Km/Lだった。

お昼までここにいて、お昼は質素にカップラーメン、ゆでたレタスをたっぷり入れた。
今日は天草瀬戸大橋を渡って、天草市の中心部にあるコインランドリーに向かう。乾燥機ばかりがたくさんあるのは自宅で洗濯して、ここで乾燥をさせるお客さんが多いのだろう。
さて洗濯は終わったがちょっと中途半端な時間が余ったので、近くのイオン天草に移動して買い物と今後の計画の検討。明日から天草下島を左回りに走る。いろいろと見所がありそうだ。今夜は若宮キャンプ場という無料のキャンプ場にした。
キャンプ場の駐車場についたがちょっと右下がりの傾斜地。レベラーを出すか迷うところだ。キャンプ場はどこにでもありそうな小さな公園全体がキャンプ場ということのようだ。きちんとしたトイレはあるし、水場も一応水が出るので取り敢えずここで車中泊だ。



すぐ向かいの亀島とは今は砂嘴で繋がっている。島にもキャンプ場があるようだ。一応海水浴場ということかな。シャワー室がある。
本日の走行は38.7キロ、燃費は8.1Km/Lだった。



天草上島に渡ってからすぐ、千巖山への上り口があったので行ってみた。上の駐車場から歩くこと10分で素晴らしい眺望が開けた。


パノラマでなければわかないだろうな。ともかく天草に来たらここは外せない。


しばらくはベンチに座り込んで景色を楽しんだ。
ここから先は国道324号線の旧道を走っていったが、特に眺めのいい場所があるわけでもなく道の駅「有明」リップルランドにやってきた。

ここから天草上島を海岸沿いに左回りに走ってみよう。道の駅の下にある駐車場にクルマを停めて、ここから自転車だ。

天気予報では曇りということだったが、いい天気が続いている。空は青く、陽が差して体は暖かいが空気は少し冷たくて気持ちがいい。


振り返ってみると雲仙が綺麗に見えている。
上島と下島を結ぶ天草瀬戸大橋、ループ橋だ。

ぐるりと回って上島の南海岸側の栖本というところまで来た。なんとなく狭い道に入っていったら、アコウの大樹があった。幹周8メートル樹高17メートルだそうだ。

少し先の南の海を望む。海の先はまた島だ。島影が切れている先は外海かなあ。

ここまで23キロ走ってきた。ここで折り返しだ。
天草瀬戸大橋を過ぎると逆風になってきてペダルが重いしスピードも出ない。ふと眼を上げて雲仙を見ると虹が出ている。

ようやく戻ってきた。帰りは寄り道なしの22キロで往復45キロ。帰り道が逆風だったのでかなりヨレヨレになった。
戻ってきて道の駅の上の段にあるさざなみの湯に入って一息。この温泉は低張性アルカリ性低温泉。成分総計は283mgで炭酸水素イオン96mg、ナトリウムイオン77mg、硫酸イオン47mg、炭酸イオン25mgなどが主な成分。肌がツルツルする無色透明のお湯だった。
今夜はさざなみの湯の駐車場で車中泊だ。
本日の走行は32.0キロ、燃費は10.1Km/Lだった。

今日もうれしいことにいい天気だ。家のなかにいたら晴れだろうが雨だろうが、洗濯の都合がある程度で大した問題ではない。たびの空では今日一日をどのように過ごすかという大問題に直結する。今日は晴れなのでできるだけ外の活動をしよう。
道の駅「うき」の物産館の宇城彩館は野菜、果物、肉、魚など何でもありの大きな店だ。今日は日曜日ということもあってか9時頃には駐車場は一杯になってきた。
遅れないように参戦。もう菜花が出ている、他にブロッコリー、レタス、トマト、太刀魚の刺身、お昼用にアジのにぎり、これで1,198円。まだ買いたい野菜はいろいろあるが食べきれないので断念した。でも昼食用に買った、左上のアジにぎりがすごいんです。ここに来たらこれが買わないと損をした気分になる。
国道266号線で天草に向かう。途中の道の駅「不知火」に立ち寄り。
デコポン発祥の地というモニュメントが立っている。デコポンは不知火という品種の熊本県農協の登録商標なので、県農協お墨付きの不知火だけがデコポンを名乗ることができる。食べやすく濃厚な甘さが特徴だが、値段が高い。
さらに気持ちよく走って行く。空が青いと気分がいい。
いよいよ天草1号橋。自転車で走ることも考えて手前にクルマを停めて歩道を歩いてみると、道幅の余裕がない。風も強いのでここを自転車で走るのはちょっと迷惑になりそうだ。橋の上からの眺めはいい。
結局、天草の最初の大矢野島にある道の駅「さんぽーる」にやってきた。
ここも悪くはないが、出入りの車が多くて落ち着かないし、すぐ横が天草パールラインで道路の走行音が気になる。周りを歩いていると道の駅の裏の海岸に公園と駐車場がある。こちらのほうが感じがいいのですぐに移動した。
目の前が海で右手海岸線が広がる素晴らしい場所だ。
ブロッコリーと油揚の味噌汁を作って、買ってきたアジのにぎりで昼食だ。安上がりだが贅沢、贅沢。このアジのにぎりは、ねたが大きくて食べごたえがある。うきに行く機会があればまた買いたいと思う一品だ。
ここを足場に大矢野島の西海岸の道を自転車で走ってみよう。ついでに温泉に入る。
走っていくと対岸に雲仙が見える。山頂は雲があるがほぼ全景が見える。
道路はほぼセンターラインのある道だが一部狭くなっている。自分のクルマでも十分走行可能だ。
温泉宿の入口を行き過ぎてしばらく走ってから戻る。
静かなのんびりとした漁村だ。入り組んだ入り江の奥の漁港は天然の良港だ。
引き返して、今日の温泉は「大洞窟の宿 湯楽亭」¥500。ちょっと鄙びた秘湯という感じがする宿だが、入浴だけのお客でも気持ちよく応対していただいた。
脱衣室も最低限で宿泊客メインのお風呂になっている。入って最初の浴室は岩風呂で狭い。小さなぬるめの浴槽とさらにぬるい浴槽。これはここで言うところの「白湯」。無色透明でこころもち肌がつるつるする。弱アルカリ性 低張性 低温泉で成分総計は1g/kgで炭酸水素イオン659mg、ナトリウムイオン281mg、塩素イオン53mgなど。
この浴室の横からさらに奥に進むと、ゴボ、ゴボと音がしている。かなり大きな浴槽に薄い褐色のお湯が満たされて、真ん中付近から気泡とともにお湯が湧き出ている。少し濁り目のお湯はほぼ適温でこれがここの「赤湯」。中性 低張性 高温泉でで成分総計は7.7g/kgで炭酸水素イオン3,340mg、ナトリウムイオン2,299mg、塩素イオン1,942mg他にカリウムイオン、鉄イオンなど。この内湯から外に小さな露天風呂があるがこれも赤湯で露天風呂から崖の下をくりぬいた洞窟風呂になっている。洞窟の枝になったところに浸かるわけだが、奥に進む通路が15メートルくらい続いてから木の仕切りで行き止まりになっている。この奥はおそらく女湯かな。
この赤湯の浴槽の縁は温泉成分が析出し、層をなして羽釜の羽のようになっている。さらに岩風呂の岩や浴室の床に鍾乳洞のようになっている。さらに洞窟風呂では底の隅の方には雲母片のような薄い結晶が堆積している。これほどのところは初めての経験だ。(浴槽は毎日入れ替え、清掃して、浴槽の縁のスケールは5年ごとに削り落としているそうだ)スケールをそのままにしていたらどんなことになるのかな。自分が思うに雲母片のような結晶は、夜中の入浴客のいない時にお湯の表面が冷えて氷のように結晶したのではないかな。
湯冷めしないように一枚上に羽織ってからクルマに戻ってきた。しばらくしたら夕日が落ちる。ここからの夕日は今の時期は海の向こうの天草下島に沈んでいくようだが、あいにくちょっとだけ雲に邪魔をされた。それでもきれいな日没を見ることができた。
今日はこのままこの公園で車中泊だ。すぐ横にトイレはあるし、トイレの横に水飲み場があった。
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今朝は爽快な天候だ。クルマの目の前はみかん畑。黄色の柑橘がいっぱいついている。
奥の方の駐車場にはバスコンや輸入大型フルコンなど数台がトイレのすぐ横に固まっている。あんなにトイレに寄せなくてもと思うが、トイレに近いほうが安心なのかなと思っていた。
温泉には入らないものの売店のテラスに行ってみたら、有明海の向こうに雲仙がうっすらと見える。昨夜がこのくらいの天候なら、沈む夕日を眺めながら露天風呂という最高の舞台だったのだが残念に思いながら、しばらく景色を楽しんだ。
ここは温泉の利用客しか出入りがないので静かなものだ。出て行く前に駐車場入り口の水栓で水の補充をした。ついでにブラックタンクの処理をしようと思って外トイレに行ったら、トイレのジャロジーの窓から100Vの延長コードが延びている。コードをたどると分岐してすぐ横のバスコンとフルコンに延びていた。それでこんなトイレの近くに止めていたのかと思って、呆れてしまった。個人的には一晩中発電機を回されることを考えると被害はないが、こんなことがひんぱんに起こるとここも車中泊禁止ということになってしまうのではないかと心配だ。(トイレから電源を引いてもいいですよと温泉の管理者から許可があったのなら、誤解してごめんなさい。)
イオンモール熊本に行って昼食と買い物など。書店で本を見ていたらもう夕刻だ。一番近い道の駅「うき」に行って車中泊にする。
折角の熊本なので、馬刺しを買った。お酒がすいすい入っていく。
今日は何もしないうちに日が暮れた。何のためにこんなところに来たのかななどと考えてもしかたない、たびが日常だ。
本日の走行は44.0キロ、燃費は10.3Km/Lだった。
そうした中で10時前には雨も上がり、出発。西鉄柳川駅の東口に出た。これから開発が進む様子で、あちこちが工事中だ。この柳川駅の東口もシンプルでモダン。

柳川駅の横を通り過ぎてすぐに川下り舟の乗り場のようだ。ここは「松月文人館」の乗り場。大勢の観光客を乗せた舟が滑り出してすぐそこの橋の下をくぐっていく。どうやらお客さんは中国の団体客のようだ。これからの時期は舟にこたつをセットしたこたつ舟だ。向こうの方でこたつのセットをしていた。



この川下り舟を追いかけるように掘割の横の道を走っていく。

すぐに柳川古文書館というのがあって立ち寄ったが、かなりマニアックな文書の展示についていけなかった。

その後は掘割の横の道をぐるぐる回って走っていった。道の駅で「柳川まち歩きマップ」というのを手に入れたので、それを見ながらのまち走りだ。

この掘割は城下町の中の至るところに巡らされていて、これはその昔どこに行くにも船で間に合ったのではないかという気がするほどだ。街が狭いので江戸の掘割より充実しているのではないかな。どこにいくにも舟で間に合いそうだ。それにしても有明海が干潮の時には水位はどうなるのかな。


掘割の両岸の家屋の佇まいもなかなかだ。



ここの先から日本の道百選の道だそうだが、ここまでのルートの方が趣がある。





途中で柳川城址に行ってみた。柳城中学校の敷地の一部がそうらしいが、石垣に囲まれた1000坪弱のまさに城址があるだけで拍子抜けした。

柳川のほっつき歩きは十分楽しかった。なかなかいい水の街だ。ゆめモール柳川に戻ってきて昼食と買い物をしてから出発。
どんどん南下して今日は草枕温泉てんすいで入浴。

有明海を望む山の中腹にあって眺めがいい。今日はあいにくの曇空で対岸の雲仙は裾が少し見えるだけだが、沈み行く夕日をしばらく眺めることはできた。
ここのお湯は低張性弱アルカリ性高温泉、無色透明で成分総計は497mg/kg。主な成分はメタケイ酸144mg、塩素イオン119mg、ナトリウムイオン96mg、炭酸水素イオン58mgなど。ちょっと肌がつるつる感じがする。
ここで車中泊することができるという情報があったので申し込んだら、料金が500円だった。温泉から出たらすぐ眠る場所がある、駐車場に外トイレがあるし、外の水道もある。まあそれなりの価値はある。
本日の走行は58.8キロ、燃費は11.0Km/Lだった。
