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グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

台風の威力が変わった

2019年10月13日 | 社会
先月の台風15号に続いて昨日は台風19号が日本を襲った。
この台風の威力は大きさといい、強さといいあの15号とは別格だった。
静岡から宮城まで東日本のかなりのエリアで猛威を振るい10河川で堤防決壊、77河川で越水というとてつもない災害をもたらしたのだ。
上陸以前から気象庁が警鐘を鳴らしていたが台風の威力が間違いなく変わってきた。
そして自然災害のすさまじさが我が国の伝統的な防御態勢を上回るようになってきた。
残念ながら今のままでは来年以降は至る箇所で同類の被害が発生するのではないか。
かといっていきなり全国の河川の堤防を全て強化するなど予算的にも工事能力からしても無理な話だろう。
本当にソリューションはないのか?
今こそ知恵の出し所だ。
冠水地域の広範さに比して失われた人命が少なかったのは台風の襲来時間帯もさることながら避難準備が徐々に整ってきたように思う。
問題は生活環境を一変させる水害対策だ。
もっともっと英知を絞って行動していかないと自然災害の激甚化傾向に負けてしまうと思うのである。


セブン&アイ・グループのリストラ計画に思う

2019年10月11日 | 経済
このところトップの主導権争いやコンビニ加盟店オーナーたちの反乱、セブン・ペイの撤退など意図せざる報道に翻弄されてきたセブン&アイ・グループだが今日のニュースは久しぶりに構造改革の姿勢を感じさせる自発的な発表だったようだ。
ただその内容は百貨店・スーパー事業のリストラ計画がメインで全体的にやや後ろ向きなものだった。
日本の小売り業界の雄であるセブン&アイ・グループもうまく対応できない大きな波が押し寄せているのかもしれない。
傘下の百貨店事業については5店閉鎖、2店は縮小、人員は1300人削減(22年度末までに)でいずれも地方に立地しているものだ。
この計画を見るにつけ我が国のいわゆる地方は衰退の一途である。
政府が掲げる「『地方創生』とは一体何だろう」と思わざるを得ない。
「少子化対策」もそうだが基幹政策がまるで効いていない。
嘆息あるのみだ。
本当にできないのなら看板を下ろすべきだとも思うがどうだろう、甚だ逆説的な話だが・・・。

教師間いじめの闇に思う

2019年10月10日 | 社会
先日どこかの小学校だか、中学校だかの先輩教師数人が後輩教師に対し陰湿ないじめを行っていたことが発覚した。
教え子たちのいじめに対し敏感に察知し未然に防止すべき教師たちが自ら同僚に対するいじめ行為に手を染めていたなんて本当に信じられない思いだ。
これではとても子供たちのいじめ行為を取り締まるなんてことはできない。
全く教育について何を教わってきたのか、…唖然としてしまうのである。
さらに驚いたのはいじめに関わった教師たちがいじめをゲームとかリクリエーションと位置づけまるで罪の意識がないことである。
一体何が彼らをそうさせたのか・・・?
そのうえこれらの事実を把握した女性校長は自己保身のため教育委員会等に適切な報告を意図的に怠り事実を隠蔽しようと試みた。
全く上から下まで「何をか況や」である。
教育現場には説明の付かない闇があるもんだねぇ。
他にこんな事例がないことを祈るばかりである。
発生原因の追究もね・・・。


関西電力経営陣のその後の対応に思う

2019年10月09日 | 社会
本日関西電力会長が金品受領問題について引責辞任することを発表した。
つい先日の記者会見では社長共々辞任を否定していたのだが政府や世論の批判に抗しきれなかった。
これは当然だろう。
むしろ遅きに失したと言っていい。
凡そ会長自身が(社長もそうだが)金品を受領していたわけだから第三者調査を進めたとしても再発防止策を検討する資格はない。
さらに他に金品を受領したとされる幹部も現職に居座ることなどとても許されないだろう。
関西電力は先日公表のあった20人抜きで外部の人材を入れながらも新経営体制づくりを先行して進めたらいい。
まるでレッド・パージの様相だが清新な陣容で経営危機は突破できるはずだ。
経営陣の刷新は第三者委員会による調査結果まで待てないと思うがどうだろう。

香港政府の「覆面禁止規制」に思う

2019年10月07日 | 政治
香港政府が実施したデモ参加者に覆面着用を禁じる新たな規制は多くの市民にさらなる反発を招いてしまった。
まさに泥沼状態である。
行政長官の置かれた状況は分からないでもないがこれで一連の騒動を収拾できるか甚だ疑問だ。
中国本土ならまだ権力で抑えつけることが出来ても50年間英国の下で生きてきた香港には無理なこともあるだろう。
その辺りが中国政府(北京)には分からない。
いや、分かっていてもとても譲歩できないということかもしれない。
ここで譲歩すれば台湾政策にも影響が出てくる。
結局のところ出口が見えない。
マレーシアのマハティール首相が「行政長官の辞任が解決の糸口」と言及していたがそれでも根本的な解決案とは言い難い。
とはいえ当面の第一歩にはなるのかもしれない。
こんなことしか頭に浮かばない、それほど事態はこじれてしまったのである。
いずれにせよ当件はもう完全に習近平マターになってしまった。
天安門事件の再来になるのか、異次元の譲歩があるのか、・・・彼の決断あるのみだ。

第200回臨時国会開会に思う

2019年10月04日 | 政治
今日内閣改造後初の国会が開会された。
消費増税直後のドタバタ、台風15号の災害復旧の最中なのだが国政の場はどこか別世界のようだ。
やっぱり国会は会期など設定せずに通年開会にしたらどうかと思うがなかなか実現しないねぇ・・・。
それはそうとして首相の所信表明の中で「『少子化対策』が最大の挑戦である」と述べていたことには「何を今さら」という感じを禁じ得なかった。
少子化対策は10年も20年も前から担当相を任命しつつ取り組んできたはずである。
自身が政権を担ってからもすでに数年が経過している。
その間自然出生率が上昇するなどの目立った成果はないままである。
その反省や回顧もないまま、改めて「少子化対策」を持ち出されても何のインパクトもない。
美辞麗句だけの所信表明はもう要らないと思うのである。
野党側にも一言、関電問題の徹底追及を今国会のメインテーマの一つの掲げられているようだがこれはほどほどにした方がいい。
全世代社会保障問題に比べたら国民生活に対する関わりの度合いは比較の対象にならないと思う。


関西電力トップの誇りなき記者会見に思う(その2)

2019年10月03日 | 経済
関西電力が例の不祥事発覚以降2度目の記者会見を行っていた。
前回の社長会見を評して(会見に欠席した)会長は「とても社会の理解や納得の得られるものではなかった」とクールだったが今回の会長同席の会見を見てもやはり結果は同じだった。
そして社長・会長の辞任否定も相変わらずである。
全く非常識と鉄面皮ぶりには恐れ入るばかりである。
残念ながら自浄作用などは微塵も見られない。
かくなる上は第三者調査委員会や経産省の対応を待つしかないのか。
ニッポンも重症だねぇ・・・。


消費増税初日に思う

2019年10月01日 | 社会
本日0時から消費税のベースが10%となりいよいよ2桁時代に入った。
首相は先般「今後10年程度は増税なしでやっていける」とその裏付けがあるのだろうか、景気拡大による法人税、所得税を当てにしているとしたらやや危なっかしい。
どうも首相は壮言癖があるようだ。
東京オリンピック誘致活動時に福島原発の汚染水について「アンダーコントロール」と言って話題になったが今の今でも同じことを言うのだろうか。
それはそれとして今回の増税内容は以前から「簡素」「公平」からほど遠いと考えてきたが昨今のマスメディアが伝える現場の状況を見るにつけますますその感を強くしている。
複雑な税制に追随してこれない事業者はしょうがない、というのであればそれは弱者切り捨てに他ならない。
低所得者を中心に消費者対策にも腐心しているがうまく機能しているのかどうか・・。
先日もある会合で「ポイント還元の準備をしているか」と問うたところ本当に覚束ない結果だった。
誰も交通系電子マネーの事前登録など知らないのである。
ごく最近になってド派手な新聞全面広告を目にしたがいかにも泥縄式である。
いっそのこと手の込んだ増税対策など一切止めてその代わりに社会保障の充実、将来への安心をアピールした方がよかったのでは、と思うのだが今となっては「後の祭り」である。