グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

JR東日本の羽田空港線新設計画に思う

2019年02月10日 | 日記
JR東日本が10年後の開業を目途に羽田空港・都心ターミナル(東京、新宿など)間を結ぶ新線のアセスメントを今月中にも開始するとのことだ。
羽田空港と都心ターミナルを結ぶ既存の公共輸送機関は浜松町と結節する東京モノレール、品川と結節する京急があるがこれだけでは足らないということのようだ。
たしかに近年の我が国を訪れる外国人数、いわゆるインバウンド旅行者数の伸びは目を見張るものがある。
早晩現在の交通インフラもパンクすることになるのかもしれない。
ここでふと脳裏をよぎったことがある。
東京の一極集中傾向と成田と羽田の役割分担だ。
我が国の人口動態調査によれば相変わらず東京およびその近郊への人口集中が続いている。
我が国は東京一極集中の是正を完全に放棄してしまったのだろうか?
首都機能の移転はもうあきらめてしまったのだろうか。
地方創生プランは何のためにやるのだろうか。
今一度日本列島の均衡ある発展を検討し直す時期に来ているのではないかと思ってしまうのである。
新線を認めれば恐らく東京の一極集中は一層加速されるだろう。
ついでに言えば成田と羽田の住み分けも再考すべきである。
今のままではなし崩し的に羽田空港の国際化が進みそうだ。
羽田の国際化は近距離路線に限定し逆に成田のさらなるアクセス改善を検討したらどうだろうか。
いずれにせよ今こそ全国の空港全体のマスタープランを個々にではなく一元的に考えるべきだと思うが如何?
これは国交省の業務であって自治体や民間企業の仕事ではない。