週刊誌は、毎週毎週、売れるか売れないかが勝負である。どれを記事にするか、しないか。おそらく、修羅場の日々を送っておられるのだろう。生き生きと、ネタ探しに元気一ぱい、やる気マンマンの日々だろう。
ネタがあっても、それをいつ出すか、タイミングもあるかもしれない。とにかく売れなくてはならないから、相当タフでないとやれないと思う。
芸能人や、政治家のスキャンダルや何事か、話題になりそうなことをとりあげ、これが強力なネタとなって、週刊誌の売り上げが、ドンとあがることになる。
だが、その結果、芸人たちが時にひどい目にあわされることとなる。
今回、お笑い芸人の、「闇営業」と非社会性人物らとの付き合い、犯罪で得た金で報酬をもらったこと、が問題となった。そして、問題となった芸人が、世間に謝りたいとしたところが、会社の妨害を受け、芸人らは、会社との契約解除の上、記者会見を開いて、自分たちのことばで、語った。それで、事がかなり大きな問題となり、広がをみせ、派生して、さまざまな問題が噴出した感がある。
かなりの大問題となり、テレビ各局がとりあげ、いつもは、ふざけているお笑い芸人が真面目な様子でそれも涙ながらに語る。この場面そのものがリアルな「素晴らしい舞台」であり、なかなか見ることのできないものであった。
そこから何がみえてくるか。興行会社が、かなり杜撰な扱いで芸人を動かしていること、契約書もなしに「契約」していること。パワハラがみられること。あるいは、非社会性の強い人物との関わりあいについて、なぜ芸人だけがたたかれるのか、の別の問題もでてきた。
放送各局と興行会社との関係では、興行会社が、テレビ局の株式を有していて、影響力を行使できる、とか、の話など。世の中のしがらみの、普通の庶民には知るべくもない、裏事情の存在がほの見えたりしてきた。
タレント達からは、興行会社は、記者会見をせよ、との強い要望がある。この事件がどのように進展していくのか、日本の特殊な事情、へんてこなところが明らかになっていくかもしれない。注目したい。