「良く磨かれています。特に問題ありません」、と言われ続けていたのが、家内の紹介された歯科医院が、全然違うというので、試しに行くことになった。
検査自体が、今までと全然違うやり方である。まずは全体の写真、詳しいレントゲン写真をとる。あちこち、問題がでてきた。歯槽膿漏の元になる歯垢が深いところにあること、歯の神経が死んでいるところも発見された。
日数をかけての唾液検査、口中の菌の状況の検査、肉眼ではわからない現状が説明される。一々納得いく進め方である。
そして、歯科衛生士の役割が、非常に大きい。いままでの歯科医院とは、まったく違う。専門家として、独立していて、仕事ぶりが徹底している。
コンピュータ、レントゲンの撮り方、説明の資料の豊富さ、仕方、治療方針、現状説明にもまったく隙というものがない。これ以上の丁寧さは考えられない。こんな歯科医院があるのだと感心するばかりである。
今日で、4回目であるが、次回からようやく、治療に入る。今までは、前段の検査、掃除であり、歯の磨き方の指導であり、歯垢をとってきただけである。そして、まだ、歯垢が残っているところがあり、次回に治療開始と同時に、麻酔をかけて、残りの深いところの歯垢をとるという。歯のかみ合わせについても、問題があるようだが、それは、先の課題のようだ。
歯垢の取り方にしても、相当な力をかけていた。気の毒なぐらい、固く、頑固である。これを丹念にとっていく。これだけやってもらうと、歯をいい加減に磨いていては申し訳ないと思う。以来、キチンと歯間ブラシを使い、歯ブラシの使い方、すすぎ方も丁寧にするようになった。自分のことながら、真剣にやってくれている歯科衛生士、歯科医師に対する熱意の応えなければという気持ちの方が強い。
それでいて、費用は高くない。唾液を増やすためのガムとか、歯間ブラシとか、この歯科医院で購入したが、どこでも手には入らないもので、その費用も市販品より、少し高いかなという程度で、どこまでも良心的なのである。
歯で大金を使ったという話を聞く。こういう歯科医院と巡りあったことに、感謝しなければならないが、どうも、このような歯科医院は、どこにもあるとは思えない。この歯科医の先生は、二代目だという。二代目だからこそのことなのだろうか。詳しく知っていきたいと思っている。