小沢氏は、無罪となったが、実際のところは、バレバレだけど、有罪にはしにくいというところか、うまく逃げおおせたという感じがある。
議員歳費だけで、動かせる金額ではないわけで、小沢氏が、まさに政治を金で動かしていることは、自明のことである。政治家が、本当に国民のために動いているかどうかについて、結構、みんな本当のことに気付き始めている。ごまかしは通じないことに、政治家は、真剣に考えてほしいと思う。
「推定有罪」は、冤罪事件をテーマにしているが、ここには、人間の生きることについて、ちゃんと向き合っていて、すがすがしく、すばらしい後味のドラマであった。
ジャーナリストも、警察官も、弁護士も、その職責を真面目に考えている。そこでのミスを、仕事をやめることで、ケジメとする考えを、やんわりと、しかし、しっかりと否定する国村さんの、笑顔がすばらしい。
犯人として12年の月日を経て、そこから立ち上がる人間の力強さ。週刊誌が、商業主義的でないのかどうかは問わずに、ジャーナリストとして、まともに、取り上げているのも好ましい。このような記者が、実際にいてほしいし、育ってほしいものである。