彼の涙もろいのは、面白いほどである。年配であるにも関わらず、少年のような感受性である。
こういう人がいるから、世の中に希望がもてる。俳優として、コミカルな演技もさることながら、凄みをきかせる役もこなせるし、本当に名優だ。歌も上手で、健康的である。大病を経験されているにも関わらず、相変わらずの体型で、節制しておられるのかどうか、少々心配だが、あの体型も魅力なので、俳優というのはたいへんである。
ほかの探偵が、なんで泣くのと、訝る場面がときどきあるが、みんな泣いてしまっては、おかしいものの、西田局長の気持ちは、みんなわかっている。そういう共感の空気もいいものである。
実は、西田局長が泣いているとき、ほとんど、小生も同じ状況になっている。恥ずかしいぐらいに、涙目になってしまう。彼のように、あけっぴろげに泣くことはできないが、それができる西田局長は、大したものである。
今日は好天気で、近くの公園まで、散歩にでる。桜がほぼ満開である。例によって、酒盛りをしたり、いくつものグループが宴を張っている。春はいいものだ。共感しあう幸せである。