空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

政治は利害関係の継続ではない。仕組みをよくしていかなければならない。

2009年06月23日 08時31分25秒 | 思考試行
何故、政治家の場合は、世襲がいけないのだろうか。政治家はあくまでも、権力の行使者であって、普通の職業ではない。俳優や、その他の商売とは違う。人心を集めて、権力を行使するのだが、そこには、常に、全体に対する姿勢と、個人との関わりが色濃く関係する。一定の利害関係が、世代を越えて、継続されることになれば、時代の変化に取り残され、大きな弊害が続くこととなる。

現実に、大阪府の場合をみると、橋下知事の活躍ぶりと、太田前知事と対比すれば、一目瞭然である。彼女は、二世かどうかは知らないが、官僚上がりの太田知事の場合は、二世政治家に共通する、官僚の飾りとしての、旧来の知事と変わらない仕事ぶりであった。支配側の論理に添うだけなのである。

政治家は、やる気と、個人の力量が問われるのである。利害関係に囚われることによる社会の受ける損害は、たいへんなことになる。

橋下知事の、地方での動きの活発さは、世襲で得られたものではない。やる気のある者が、その芽を摘まれないためには、世襲は制約されなければならない。世の中を本当に良くするためには、政治は、決定的な意味を持つ。これは、全体の仕組みのことであって、個人の権利の問題ではない。政治家として問われる資質は、能力とやる気の問題であり、職業選択の問題ではないのである。

学閥、財閥、縁故、しがらみ、こうしたことで、世の中ガンジガラメになっている。こういう力は、背景にあって、すべてを支配する。政治の世界とも、もちろん繋がっている。

支配される側のマジョリティは、この仕組みのなかで、よりよい仕組みをめざしていかなくてはならない。そのためには、眼を見開き、実態をみぬかなければならない。自分達の真の代表を政治家にしなくてはならない。