空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

利己と利他

2009年06月12日 08時54分37秒 | 思考試行
結局は、利己的か、利他的か、に分かれて人は生きているのではないだろうか。

慨して、利己的な立場に立つ人間は、その生い立ちに、大きな原因があるのかもしれない。だがすべてではない。

環境が劣悪でありながら、後天的な、努力によって、克服して、社会性をもち、正常に健康な人間関係を築いている人もいるだろう。

利他的な人も、自身の価値観の問題であるから、環境と無縁ではないが、より後天的な要素が大きいと思う。利他的行動というのは、本能や、欲望をコントロールし、どちらかといえば、動物としての自然の姿に反する行動のように思われる。

自然界は、弱肉強食である。人間界は、そのままの、競争原理のみでやってきたのではないにしろ、背景には、色濃くその「自然」の姿があることは否めない。

そのなかで、文明とか文化で、人間界を、豊かなものにしてきたといえる。しかし、まだ過渡的状態であり、とても完成しているとはいえない。

お粗末な、残虐な事件が続々と起こっている。権力を持てば、恣に己の欲望の満足に走り、富の力を誇り、人間界に、多くの害悪を齎す。

この苦境から、人類が脱するのは、いつのことになるのだろう。理性で描く、理想のみでは、その解決は不可能かもしれない。感情、感覚であるとか、今は、曖昧模糊としたツールであるが、それが機能して、そのうちに、「試薬」のような働きを持ち、その手法が成熟して、利己、利他の原因が明らかにされる可能性があるのではないか、と想像している。

敏感に、傾向が察知され、その矯正が行なわれる。教育の一環に組み入れられる。そのなかで、人間界は、大きな変貌を遂げていく。自然界との共生が計られていく。