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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

「どら平太」をみて

2009年01月02日 09時18分50秒 | 思考試行
「どら平太」をみた。市川菎監督作品。

堀外の非道な社会。そこを支配する3人のヤクザ。

貧しい藩の財政を、そこからあがる賂でまかなう。自分の手を汚さずに、今で言う警察官僚の家臣を通じて、取り締まりを加減しながら、賄賂を受け取る。

そこへ、江戸勤務から、殿様の命により、どら平太が派遣されてくる。堀外の取り締まりの町奉行として赴任してくる。

遊び人だが、気骨のあるどら平太、堀外の世界に入り込んでいく。

そして、見事に、3人のヤクザを所払いとし、老臣達を退陣に追い込む。

面白いドラマである。勿論、作者達は現代の現状を、批判する目があって、このようなドラマを作ったのだろうが、昨今の派遣切りの状況は、あまりにピッタリはまっていて、現代のどら平太現れよ、という気分になる。

弱い者を作り、イジメて、その成果を溜め込み、政治家に献金してその仕組みを維持する。まさに、今の図式が現れる。

法律で、儲け主義を合法化した。昔は、派遣業というのは、当然ながら違法でありピンハネそのものであり、ヤクザがしていた商売である。

人の働きから、ピンハネして、低賃金を強いる。こんなことを合法化する神経、恐るべき神経、そういう時代を作ってしまう強欲資本主義、これをやめさせるのは、まさに、今では、投票行動しかない。

国民は、次の選挙で、この状態を見抜いて、結果を出すだろうか。だまし、すかし、隠蔽、さまざまな工作のなかで、チャント選択するだろうか。

お互いが、お互いを助けあう、当たり前の状況を作るために、国民はしっかりしなければならない。