(原題:Spider Man 3)
----今日は確か『スパイダーマン3』の
ワールド・プレミアin Tokyoが行なわれたんだよね。
スゴく警備が厳しかったようだけど…。
「うん。これはいままで僕が体験した中でもいちばん。
会場となる六本木ヒルズの階段には赤絨毯が敷かれ、
まず試写状チェック。
その後、荷物検査に身体検査。
携帯電話は預けなくてはならない。
空港なんて目じゃない。
実はぼくのところで警報が鳴ってしまって
上から下まで金属探査機で再チェック。
アンダーシャツまで触られてしまった。
もちろん何も出るわけはなく
『手術してますか?』だって…(笑)。
あとで胸ポケットの中を触ってみて分かったんだけど、
2mmくらいの小さなガムの銀紙が入っていたんだ…」
----あらあら。それは災難だったね。
で、映画はどうだったの?
「このお話は第一作目から
スパイダーマンとなったピーターの苦悩が軸となって進んでいたよね。
今回、彼は街の英雄としてみんなの信頼と尊敬を一身に集めている。
しかも恋人MJ(キルスティン・ダンスト)との結婚も秒読み段階。
もう、これで根が単純なピーター(トビー・マグワイア)はニコニコ、気分はグルーヴィー。
ところがMJは自分が出演したミュージカルのレビューが
すべて否定的なものばかりだったことから気分はどん底。
そんな彼女の気持ちを思いやることができずに浮かれているピーターに
宇宙からやってきた液状の寄生生命体が取り憑いてしまう。
そこに父親をピーターに殺されたと思い込んでいる親友ハリーが姿を変えたニュー・ゴブリン、
ピーターの叔父ベンを殺害した真犯人マルコが変異したサンドマン、
そしてピーターにライバル心を抱くカメラマン、エディ------
この三者三様の敵がそれぞれのスーパーパワーで襲いかかる!」
----ニャんだか、ややこしいね?
噂の黒いスパイダーマンと言うのは、
そのエディのこと?
「エディも確かに謎の生命体に取り憑かれるけど、
彼はブラック・スパイダーマンとは少し違う。
プレスによるとエディの変異した姿はヴェノムと言うらしい。
黒いスパイダーマンはその生命体に取り憑かれたピーター。
ただし、彼は黒いスーツを着て出動するけど、
決定的な悪事を働くわけではない。
ただ、負の感情が前面に出てMJに嫌がらせをしたり、
些細なことで隣人に怒りを爆発させたりはするけどね…」
----へ~ぇ。トビー・マグワイアらしくニャい役だね。
「そう。
この映画のいちばんの見どころはそこ。
トビー・マグワイアって、
視点がどこにあるのか分からないような茫洋とした目線が特徴。
でもここでは目張りでも入れたかのような恐い顔つきに!
彼にもこんな悪役でができるんだとビックリ。
マグワイアの新生面が覗けた気がしたね」
----ふうん。でも最大の見どころは
やはりスパイダーマンと悪者のバトルじゃニャいの?
「それはそうだね。
ニュー・ゴブリンとの空中戦はより派手になっているし、
サンドマンとヴェノムは手を組むし…。
ただ、『2』にあった
暴走する電車を止めると言うような、
思わず手を叩きたくなるようなモノはなかった気がするな。
あっ、ビルの屋上の巨大クレーンが止まらなくなり、
部屋ごと削り取っていくシーンは息を飲んだけどね。
ただ、ここは少し9.11を思い出して辛かったな」
----そう言えば恒例のアメリカ国旗は?
「もちろん出てくるよ。
<正義と力の行使>は
『1』から続くテーマだからね。
その角度からこの映画を裏目読みすると、
なかなかオモシロいかも。
果たしてアメリカはその力を行使するまでに
成熟していると言えるのか?……
他のヒーローに比べて
このスパイダーマン=ピーターはどこかチャイルディッシュ。
ここにサム・ライミのシニカルさが
窺える気がするな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「キルティン・ダンスト、かわいいニャあ」
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
----今日は確か『スパイダーマン3』の
ワールド・プレミアin Tokyoが行なわれたんだよね。
スゴく警備が厳しかったようだけど…。
「うん。これはいままで僕が体験した中でもいちばん。
会場となる六本木ヒルズの階段には赤絨毯が敷かれ、
まず試写状チェック。
その後、荷物検査に身体検査。
携帯電話は預けなくてはならない。
空港なんて目じゃない。
実はぼくのところで警報が鳴ってしまって
上から下まで金属探査機で再チェック。
アンダーシャツまで触られてしまった。
もちろん何も出るわけはなく
『手術してますか?』だって…(笑)。
あとで胸ポケットの中を触ってみて分かったんだけど、
2mmくらいの小さなガムの銀紙が入っていたんだ…」
----あらあら。それは災難だったね。
で、映画はどうだったの?
「このお話は第一作目から
スパイダーマンとなったピーターの苦悩が軸となって進んでいたよね。
今回、彼は街の英雄としてみんなの信頼と尊敬を一身に集めている。
しかも恋人MJ(キルスティン・ダンスト)との結婚も秒読み段階。
もう、これで根が単純なピーター(トビー・マグワイア)はニコニコ、気分はグルーヴィー。
ところがMJは自分が出演したミュージカルのレビューが
すべて否定的なものばかりだったことから気分はどん底。
そんな彼女の気持ちを思いやることができずに浮かれているピーターに
宇宙からやってきた液状の寄生生命体が取り憑いてしまう。
そこに父親をピーターに殺されたと思い込んでいる親友ハリーが姿を変えたニュー・ゴブリン、
ピーターの叔父ベンを殺害した真犯人マルコが変異したサンドマン、
そしてピーターにライバル心を抱くカメラマン、エディ------
この三者三様の敵がそれぞれのスーパーパワーで襲いかかる!」
----ニャんだか、ややこしいね?
噂の黒いスパイダーマンと言うのは、
そのエディのこと?
「エディも確かに謎の生命体に取り憑かれるけど、
彼はブラック・スパイダーマンとは少し違う。
プレスによるとエディの変異した姿はヴェノムと言うらしい。
黒いスパイダーマンはその生命体に取り憑かれたピーター。
ただし、彼は黒いスーツを着て出動するけど、
決定的な悪事を働くわけではない。
ただ、負の感情が前面に出てMJに嫌がらせをしたり、
些細なことで隣人に怒りを爆発させたりはするけどね…」
----へ~ぇ。トビー・マグワイアらしくニャい役だね。
「そう。
この映画のいちばんの見どころはそこ。
トビー・マグワイアって、
視点がどこにあるのか分からないような茫洋とした目線が特徴。
でもここでは目張りでも入れたかのような恐い顔つきに!
彼にもこんな悪役でができるんだとビックリ。
マグワイアの新生面が覗けた気がしたね」
----ふうん。でも最大の見どころは
やはりスパイダーマンと悪者のバトルじゃニャいの?
「それはそうだね。
ニュー・ゴブリンとの空中戦はより派手になっているし、
サンドマンとヴェノムは手を組むし…。
ただ、『2』にあった
暴走する電車を止めると言うような、
思わず手を叩きたくなるようなモノはなかった気がするな。
あっ、ビルの屋上の巨大クレーンが止まらなくなり、
部屋ごと削り取っていくシーンは息を飲んだけどね。
ただ、ここは少し9.11を思い出して辛かったな」
----そう言えば恒例のアメリカ国旗は?
「もちろん出てくるよ。
<正義と力の行使>は
『1』から続くテーマだからね。
その角度からこの映画を裏目読みすると、
なかなかオモシロいかも。
果たしてアメリカはその力を行使するまでに
成熟していると言えるのか?……
他のヒーローに比べて
このスパイダーマン=ピーターはどこかチャイルディッシュ。
ここにサム・ライミのシニカルさが
窺える気がするな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「キルティン・ダンスト、かわいいニャあ」
※世界最速ロードショーだ度
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※画像はアメリカ・オフィシャルの壁紙です。
レビュー拝見いたしました。
なるほど、
この<世界の狭さ>と言うのは
ヒーローものの必然なんですね。
第一ターゲットを子供とした以上、
それは避けられないこと。
そう考えると、
このシリーズへの見方も
変わってくるような気がします。
やはり9.11思い出されましたか……?
あのシーンはとても怖かったです。
結果、スパイダーマンが助けてくれると
分かってはいるのに……。
ピーターはどこかチャイルディッシュ。
その彼が「許すこと」を学ぶんですよね。
裏読みすると1からあきらかにアメリカそのものを描いてるって気がしてます。
今回はかなりの世間の狭さ、話のわかりやすさをみてもこどもたちのために作ってるという感じがしました。
やってることは「ごめんね、うんいいよ」ってことですからね(笑)
ダメ男ぶりが面白かったです。こういうの
ヒーロー映画では珍しいですよね。ライミも
遊んでやってる感じで気に入っちゃいました。
自分もあのクレーンのシーンは911思い出して
しまいました!妙にあそこだけリアルでした~
ここに使っているトビーは、
にゃんこさん的にはOKということかな(笑)。
このシリーズ、
もともとトビーをキャスティングしたことからして
異例と言えば異例。
でも、結局、ひとりの青年の成長史をやりたかったんでしょうね。
『スター・ウォーズ』旧3部作(ルークの成長史)が
ハリウッドに与えた影響は大きいな
と、改めて思いました。
やっぱり、今回詰め込みすぎって思ったのは
結構誰もが思ったことなんですね。
悪人顔のトビーのほうが、いいひと顔の彼より
強い吸引力がありました(笑)
確かに詰め込みすぎ。
仕事でこの映画のストーリーを紹介しなくてはならなかったのですが、
決められた文字数内におさめるのが一苦労でした。
ヴェノムが黒いマスクを拾うところで
次回につなげた方が……という
ノラネコさんの意見に同意します。
この身体チェックは空港を遥かに上回っていました。
ネットの時代、
すぐに世界に映像が流れてしまうから仕方がないのでしょうけど…。
編集長はいつも以上に戯画チックでしたね。
こういうところにサム・ライミらしさがあるのかな。
ヴェノムはやっぱり次にまわした方が良かったんじゃないですかね。
ビジュアルも含めて面白いことは面白かったんですが、期待が大きすぎたのもあって、不満も残りました。
最近しつこいくらいのチェックはいることたまにありますよね
3ということもあってそんなに期待していなかったんですが、
普通に面白かったという感じです、
もうちょっと短くまとめてくれたらよかったのにーって
思う作品が最近多い気がしちゃいます、、、、。
編集長は面白かった
キルスティン・ダンスト、お嫌いですか?
ぼくもこれまでそれほど彼女がいいとは思っていなかったのですが
(なぜMJ役がキルスティン・ダンスト?と
そのキャスティングを不思議がっていたほど)、
でも『3』での彼女は急に美しくなった気がします。
これって『マリー・アントワネット』効果でしょうか?
この映画では最初の方で
ミュージカルのヒロイン役として
彼女が歌うシーンがありますが、
そこなんぞは50年代ハリウッド・スターの趣がありました。
トビーがお父さん! これも信じがたい感じですね。
これ 楽しみにしてるんですよね~。
本当に第3作目で終るそうなので そういう潔さもエライ。
そして もうMJに会えないのが楽しみで楽しみで・・・。
すいません キルステン・ダンストが どうしてこんなにも 人気なのか さーっぱりわからなくって・・・。
トビーは The Good Germanでも いい子役からの脱出を図っていて なかなかでした。
まあ もうお父さんですしね・・・。
いい子ってのも どうか と。