---また、ホラーなの。日本映画もよく飽きないよね。
「タイトルを見た時はぼくもそう思ったんだけど、
なんとこれは狼に育てられた少女の話...でもなくて、
見せ物小屋がやってきた、ある地方の町の小学生たちのお話」
----見世物小屋って、ニャんなの?
「ろくろ首や口裂け女、タコ女、
あるいは火吹き男といった想像上の生き物を見せて回っている興行...
ん、これで間違いないのかな。
でも狼少年や狼少女と言うのは実際にいたと言われているからなあ。
トリュフォーが『野性の少年』で描いているし…」
----でも<見せ物>というくらいだから、
これはニセモノなんだね。
「そういうこと。でもいまのように情報化が進んでなかった頃は、
子供たちはそれがホンモノかどうか知りたがったものなんだ」
----ということは、この映画の時代は古いんだ。
「そう、昭和となっている。
主人公は太田明という小学4年生。
彼の住む町に、見せ物小屋がやってきて
彼は、チラシに書かれた狼少女が見たくてたまらない。
一方、明のクラスには、家が貧しい小室秀子と言う少女がいて、
みんなにイジメにあっていた。
髪もぼうぼうの彼女は、その風貌から
狼少女ではないかと言う噂が立ってしまう。
そんな頃、彼のクラスに都会の香りに満ちた手塚留美子と言う転校生がやってくる。
彼女は、明や秀子と仲良くなる一方で、
秀子をイジメるガキ大将の光一たちへの仕返しを企む…というお話だ」
----なんだか、懐かしいストーリーだね。
「この映画の原案は大見全という人。
函館港イルミナシオン映画祭でシナリオ大賞を受賞したんだって。
脚本はシナリオ作家協会理事の小川智子。
彼女の脚色がどこまで及んでいるのか分からないけど、
なるほどよくできた話で、
ぼくなんかはその意外な結末には驚いた方だったね
途中まで、少年特有の恐怖幻想とイジメの話としか思ってなかったからね」
----監督はどうなの?深川栄洋という人初めて聞くけど…。
「最初はもたついている気がしたけど、
途中からは少年少女たちの演技もかみ合って、
なかなか見せてくれたよ。
くすぐるような笑いも随所に散りばめられているしね。
ただ、あまりにも漠然と<昭和>となっているのが残念。
一口に<昭和>と言っても60年以上あるんだし…。
なぎら健一扮する怪しげな行商にとどまらず、
もう少し時代の香りを再現してほしかったな」
----って、いつも言いたい放題言ってるね。
「それは言わない約束」
(byえいwithフォーン)
※ノスタル爺度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
「タイトルを見た時はぼくもそう思ったんだけど、
なんとこれは狼に育てられた少女の話...でもなくて、
見せ物小屋がやってきた、ある地方の町の小学生たちのお話」
----見世物小屋って、ニャんなの?
「ろくろ首や口裂け女、タコ女、
あるいは火吹き男といった想像上の生き物を見せて回っている興行...
ん、これで間違いないのかな。
でも狼少年や狼少女と言うのは実際にいたと言われているからなあ。
トリュフォーが『野性の少年』で描いているし…」
----でも<見せ物>というくらいだから、
これはニセモノなんだね。
「そういうこと。でもいまのように情報化が進んでなかった頃は、
子供たちはそれがホンモノかどうか知りたがったものなんだ」
----ということは、この映画の時代は古いんだ。
「そう、昭和となっている。
主人公は太田明という小学4年生。
彼の住む町に、見せ物小屋がやってきて
彼は、チラシに書かれた狼少女が見たくてたまらない。
一方、明のクラスには、家が貧しい小室秀子と言う少女がいて、
みんなにイジメにあっていた。
髪もぼうぼうの彼女は、その風貌から
狼少女ではないかと言う噂が立ってしまう。
そんな頃、彼のクラスに都会の香りに満ちた手塚留美子と言う転校生がやってくる。
彼女は、明や秀子と仲良くなる一方で、
秀子をイジメるガキ大将の光一たちへの仕返しを企む…というお話だ」
----なんだか、懐かしいストーリーだね。
「この映画の原案は大見全という人。
函館港イルミナシオン映画祭でシナリオ大賞を受賞したんだって。
脚本はシナリオ作家協会理事の小川智子。
彼女の脚色がどこまで及んでいるのか分からないけど、
なるほどよくできた話で、
ぼくなんかはその意外な結末には驚いた方だったね
途中まで、少年特有の恐怖幻想とイジメの話としか思ってなかったからね」
----監督はどうなの?深川栄洋という人初めて聞くけど…。
「最初はもたついている気がしたけど、
途中からは少年少女たちの演技もかみ合って、
なかなか見せてくれたよ。
くすぐるような笑いも随所に散りばめられているしね。
ただ、あまりにも漠然と<昭和>となっているのが残念。
一口に<昭和>と言っても60年以上あるんだし…。
なぎら健一扮する怪しげな行商にとどまらず、
もう少し時代の香りを再現してほしかったな」
----って、いつも言いたい放題言ってるね。
「それは言わない約束」
(byえいwithフォーン)
※ノスタル爺度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
分かりました。ぼくが知らしめましょう(笑)。
と、冗談はともかく(半分本気)、
ぼくもこの映画、好きです。
昭和のイメージとしては
世代的にも『三丁目の夕日』よりこっちなのですが、
やはりあちらの方が受けてしまうのでしょうね。
こんな良い映画、もっと世間に知らしめて欲しいです。
ぼくのイメージする「昭和」はこちらの方が近いです。
まぎら健壱の演じた、
怪しげな物売りオジさんも懐かしいです。
子役たちも、服装髪型のおかげはあるにしろ、
あの時代の雰囲気でした。
トラックバック&コメントありがとうございました。
三丁目の夕日とはまた違った昭和な作品でしたね。
なんだか物悲しさの残るお話でした。
低予算なだけにレトロ感は中途半端な印象ではありましたが、物語自体はよく出来てたように思いました。
ラストはちょっとベタでしたが、不覚にもウルッときちゃいました。
『狼少女』のジャンルですか?
ぼくも最初はホラーかと……(汗)。
でも本質的には
(誤解されるとまずいのですが)児童映画だと思います。
自分が子供の頃には、
こういった映画やドラマがあったような、
いや、あったと思いたい…そんな感じです。
おそらくこの映画を観た
ある世代以上の大人は胸詰まらされるでしょう。
でも、ほんとうならば
今を生きる子供たちに観てほしい、
そんな映画でした。
「狼少女」は何のジャンルの映画にしていいのか悩みますね。ミステリーのような青春映画のようななんともジャンルに当てはめることが出来ませんね。
とにかく面白かったですね、脚本が。
このような質の高い作品が邦画も増えてきて嬉しい限りです。
また、ブログにお邪魔しますので宜しくお願いします。
最近、この映画とか『三丁目の夕日』とか
<昭和>がキーワードの映画が多いですよね。
『20世紀少年』もいつか映画化されるかな。
う~ん。やはり難しいでしょうかね。
「昭和」という舞台背景が漠然とし過ぎというのは全く同感です。割と丁寧に作り込んでいるのに、昭和テイストのものをゴッタ煮にしている感じと言いますか。
結構クスッとさせられるシーンやホロリとさせられるシーンがあって、なかなか魅せてくれる部分も少なくなかっただけに、それが本当に惜しいと思いました。