(原題:Manuale d'Amore)
----この映画って『2』もできているんだって?
監督のジョヴァンニ・ヴェネロージって知らないニャあ。
そんなにヒットしたの?
「うん。
続く『2』ではモニカ・ベルッチら
世界的スターが結集したらしい」
----どんな映画ニャの?
「そうだね。
昨今はやりの『ラブ・アクチュアリー』パターン。
いくつかの愛が数珠つなぎに紹介される。
この映画で語られるのは
『めぐり逢って』『すれ違って』『よそ見して』『棄てられて』の
4つのエピソード。
そして、そのそれぞれのドラマの中に、
他のエピソードの主人公が少し顔を覗かせるという仕組みになっている」
----う~ん。でもそれって最近ではあまり珍しくなくなったよね。
「そうだね。
でも、この映画のオモシロさは
たとえば『Sad Movie サッド・ムービー』などと違って、
結婚前の若いカップルは最初の一組だけ。
それ以外は既婚者の物語ばかり」
----へぇ~っ。イタリア人って情熱的で
恋の達人と言う感じするけど、
この映画でもやはりそんな感じニャの?
「いや、これがみんな悩んでいるんだね。
しかも浮気に関するものが多い。
第三章『よそ見して』の中に
『イタリア人の夫の85%、妻の65%も浮気をするの』という
セリフが出てくるけど、
彼らはみな割り切っているのかと言うと
まったくそんなことはない。
浮気された方の悩み、そして苛立ち、寂しさは
世界中どこでも共通と言う感じがよく出ていた」
----その夫婦のお話は『よそ見して』と『棄てられて』?
「『棄てられて』の方は
浮気ではなく本気だからもっと始末が悪いけどね。
あと、第二章『すれ違って』は倦怠期を迎え、
危機的状況にある夫婦のお話。
ところでフォーン、
この4つのお話、
つまりそれぞれの段階の恋を描いたと言うことで、
ある映画を思い出さない?」
----う~ん。ニャんだろう?
「それは『ふたりの5つの分かれ路』。
でも彼ら夫婦に生まれた亀裂、
その始まりの瞬間を過去に遡って見つめる
フランソワ・オゾンと違って、
この映画は夫婦の修復もあれば、未来の新たな希望もある。
その描き方も、
これは韓流か----と思わせるベタなタッチで
冴えない男の美女アプローチ作戦を描く『めぐり逢って』に始まり、
徐々にイタリア映画ならではの艶笑コメディへと移行してくる」
----ニャルほど。
それでヴィットリオ・デ・シーカが
引き合いに出されているワケだニャ。
「パオロ・ヴォンヴィーの音楽も、どことなく60年代チック。
もちろん彼はイタリア人なんだけど、
フランシス・レイあたりを彷彿させてくれた。
そうそう、第一章『めぐり逢って』の主人公の青年シルヴィオ・ムッチーノは
『幸せのちから』の監督らしい。
あまりにも若いから、ちょっと信じられなかった」
※注:ここ、事実関係違いました。
『幸せのちから』の監督はガブリエレ・ムッチーノ。
この映画に出演しているシルヴィオ・ムッチーノの兄でした。
どうも、あまりにも若すぎると思った。
makoさん、ご指摘ありがとうございました。
----そう言えば、そのエピソードで黒猫さんが出てくると聞いたけど…。
「あっ、それは知らない方がいいかも」
----ニャんだろう?またまた気になるニャあ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「黒猫は幸せを呼ぶのニャ」
※デート・ムービーにピッタリだ度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイタリア・オフィシャルより。
----この映画って『2』もできているんだって?
監督のジョヴァンニ・ヴェネロージって知らないニャあ。
そんなにヒットしたの?
「うん。
続く『2』ではモニカ・ベルッチら
世界的スターが結集したらしい」
----どんな映画ニャの?
「そうだね。
昨今はやりの『ラブ・アクチュアリー』パターン。
いくつかの愛が数珠つなぎに紹介される。
この映画で語られるのは
『めぐり逢って』『すれ違って』『よそ見して』『棄てられて』の
4つのエピソード。
そして、そのそれぞれのドラマの中に、
他のエピソードの主人公が少し顔を覗かせるという仕組みになっている」
----う~ん。でもそれって最近ではあまり珍しくなくなったよね。
「そうだね。
でも、この映画のオモシロさは
たとえば『Sad Movie サッド・ムービー』などと違って、
結婚前の若いカップルは最初の一組だけ。
それ以外は既婚者の物語ばかり」
----へぇ~っ。イタリア人って情熱的で
恋の達人と言う感じするけど、
この映画でもやはりそんな感じニャの?
「いや、これがみんな悩んでいるんだね。
しかも浮気に関するものが多い。
第三章『よそ見して』の中に
『イタリア人の夫の85%、妻の65%も浮気をするの』という
セリフが出てくるけど、
彼らはみな割り切っているのかと言うと
まったくそんなことはない。
浮気された方の悩み、そして苛立ち、寂しさは
世界中どこでも共通と言う感じがよく出ていた」
----その夫婦のお話は『よそ見して』と『棄てられて』?
「『棄てられて』の方は
浮気ではなく本気だからもっと始末が悪いけどね。
あと、第二章『すれ違って』は倦怠期を迎え、
危機的状況にある夫婦のお話。
ところでフォーン、
この4つのお話、
つまりそれぞれの段階の恋を描いたと言うことで、
ある映画を思い出さない?」
----う~ん。ニャんだろう?
「それは『ふたりの5つの分かれ路』。
でも彼ら夫婦に生まれた亀裂、
その始まりの瞬間を過去に遡って見つめる
フランソワ・オゾンと違って、
この映画は夫婦の修復もあれば、未来の新たな希望もある。
その描き方も、
これは韓流か----と思わせるベタなタッチで
冴えない男の美女アプローチ作戦を描く『めぐり逢って』に始まり、
徐々にイタリア映画ならではの艶笑コメディへと移行してくる」
----ニャルほど。
それでヴィットリオ・デ・シーカが
引き合いに出されているワケだニャ。
「パオロ・ヴォンヴィーの音楽も、どことなく60年代チック。
もちろん彼はイタリア人なんだけど、
フランシス・レイあたりを彷彿させてくれた。
そうそう、第一章『めぐり逢って』の主人公の青年シルヴィオ・ムッチーノは
『幸せのちから』の監督らしい。
あまりにも若いから、ちょっと信じられなかった」
※注:ここ、事実関係違いました。
『幸せのちから』の監督はガブリエレ・ムッチーノ。
この映画に出演しているシルヴィオ・ムッチーノの兄でした。
どうも、あまりにも若すぎると思った。
makoさん、ご指摘ありがとうございました。
----そう言えば、そのエピソードで黒猫さんが出てくると聞いたけど…。
「あっ、それは知らない方がいいかも」
----ニャんだろう?またまた気になるニャあ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「黒猫は幸せを呼ぶのニャ」
※デート・ムービーにピッタリだ度
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※画像はイタリア・オフィシャルより。
各恋のエピソードの章題が
>『めぐり逢って』『すれ違って』『よそ見して』『棄てられて』
なんていうステキなタイトルになったのですねー。
ピッタシだと思います。
そうそう『幸せのちから』の監督はガブリエレ・ムッチーノ。
シルヴィオのお兄ちゃんですよん。
イタリア映画祭でチャプターのタイトルがなかったのですか?
これってなかなか粋な訳ですよね。
『幸せのちから』の監督が若いのにも驚きでした。
ハリウッドは、ほんとうにチャンスをくれますね。
ありましたけれども、もう少し原語に忠実な単語で訳してあったと思います。この辺は字幕監修でついた脚本家の方のセンスかも。
『幸せのちから』を撮った兄のガブリエレは40歳ぐらいで、この映画に出ている弟のシルヴィオは22,23歳だと思いますが、シルヴィオも先日イタリア映画祭で上映された『わが人生最良の敵』という映画の脚本に参加しているとカタログにありました。そのうち兄のように製作の方にも意欲を見せるかも知れませんよね。
あらら、勘違いしてました。
『幸せのちから』の監督はガブリエレ・ムッチーノ。
この映画に出演しているのはシルヴィオ・ムッチーノ。
彼らは兄弟だと言うことですね。
ご指摘ありがとうございました。
さっそく修正しておきます。
邦題が軽過ぎるような…。
イタリア人の恋愛観、結婚観てこんな感じなんでしょうか。
この映画、意外に好きでした。
音楽の効果も大きいのでしょうが…。
確かに物語自体は
なかなかヘビ-でしたね。
それはやっぱり是非観たいですね!
でも、それだけのキャストも出演しているのなら
日本でも観れそうかな?
そういえば、続編、日本にはきませんね。
DVDとか出ているのかなあ?