---ええっ。
久しぶりの映画がこれ?
確か園子温監督の新作だよね。
『新宿スワン』とか『ラブ・アンド・ピース』の方が話題性が多そうだけど…
「まあ、一般的にはそうかもね。
昨日クランクアップしたばかりの『みんなエスパーだよ!』、
さらには『ひそひそ星』と、
今年はもう園子温監督イヤーって感じ。
でもすでに観た『新宿スワン』『ラブ・アンド・ピース』『リアル鬼ごっこ』、
これら3本に限って言えば
ぼくはこの『リアル鬼ごっこ』が園監督の個性がいちばん出ていたと思う」
----どういうところが?
確か、Twitterでは
『ラブ・アンド・ピース』も
自主映画みたいだとか言っていなかったっけ?
「うん。
あの映画は、
普通に考えれば商業映画として企画が成立したのが不思議なくらいの作品。
うだつの上がらないサラリーマンがロックスターへの道を駆け上がる――
そのサクセスストーリーが
下水道の奥に住む
壊れて捨てられた人形、
あるいは飼い主に見放されたペット…といったおとぎ話風ファンタジーと絡み合っていく。
まるで『トイ・ストーリー2』のようでもあり
『バットマン・リターンズ』のようでもあるんだ」
----でしょ。
それに比べて
これって前にヒットした映画のリメイクだよね。
「いや、
厳密にいえばリブート(再起動)。
まず“追いかけられて殺される”のは“佐藤さん”ではなく“女子高生”。
で、ヒロインが次々にその姿が変わっていく」
----えっ、それじゃあ『リアル鬼ごっこ』とは言えニャいよ。
「いやいや、そんなことはないんだ。
前シリーズ『リアル鬼ごっこ』のラストにおいて、
この“追いかけられて殺される”物語は、
多元世界のいたるところで行われていることが示される。
この映画は、それを踏まえた上で
3つの次元が異なる世界が登場する。
で、オモシロいことにそれらはすべて“女性だけの世界”なんだ。
これまで『アラビアのロレンス』や『戦場のメリークリスマス』のように
男しか出てこない映画はあったけど、その逆。
どこまでいっても女性しかいない。
こんな異様な世界、ぼくは観たことがない。
なにせエキストラ、そう街の住人まですべてが女性。
そんな中を、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、
3人のヒロイン(と言っても姿だけ、意識は同じ)が
殺されまいと疾走する」
----ニャるほど。
園子温監督だから殺しも派手そう。
「そこそこ。
観たときの衝撃を考えて深くは話さないけど、
最初の殺戮からして衝撃!
修学旅行中の女子高生たちが一斉に
あっという間に切断、輪切りにされる」
---ええっ。大丈夫ニャの?
最近も『チャッピー』で自主規制が働いたばかりじゃニャい?
「うん。
まあ、この作品が劇画チックというのもあるのかもしれないけど、
それぞれの会社の意向もあるかもね。
『チャッピー』の配給ソニー・ピクチャーズは
園子温監督の『新宿スワン』を配給。
果たしてこの『リアル鬼ごっこ』だったらどうか?
この作品、松竹、アスミック・エースの共同配給。
ぼくの知る限り、松竹と名が付いた映画で
これほどの殺戮数、血のりは観たことがない。
園監督自身も『みんなが僕に求めているもの、
期待している園子温を久々に出せると思います』と語っている」
---ということはかなりエログロ?
「いや、エロはほとんどないね。
女子高生のパンティくらい。
でもグロは全開。
それもCGに頼ったものではなく
西村喜廣による特殊造形の力によるところが大きい。
あっ、この西村監督の新作『忍者 虎影』も必見。
実をいうと、観ている間、
この『忍者 虎影』は、今年の裏ベストともいえるんじゃないかと思ったくらい」
---その話も聞きたいニャあ。
「ぼくも喋りたいけど、
収拾がつかなくなるからね。
ということで『リアル鬼ごっこ』。
こちらは、基本設定こそ同じだけど
あとはフリー。
園子温監督のシュールな世界が次々とお飛び出す。
いわゆる全篇が“終わりのない悪夢”。
筒井康隆の世界をもっとグロくした感じ。
でも、これってただ映像に置き換えただけだと
イメージの羅列で死んだ画になってしまう。
園子温度監督は『原作をあえて読まず、
前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、
位置から脚本を書いた』とのこと。
おそらく頭の中で、
何度もそれらのイメージが反復していたんだろうね。
でなければ、ここまで生きた画にはならないもの。
やはり、こういうのを映画的才能というんだろうな」
フォーンの一言「この映画、ある大きな秘密があるらしいのニャ」
※「うん。その世界観は、かつてある日本のアニメ監督がやっている度
こちらのお花屋さんもよろしく。
こちらは噂のtwitter。
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久しぶりの映画がこれ?
確か園子温監督の新作だよね。
『新宿スワン』とか『ラブ・アンド・ピース』の方が話題性が多そうだけど…
「まあ、一般的にはそうかもね。
昨日クランクアップしたばかりの『みんなエスパーだよ!』、
さらには『ひそひそ星』と、
今年はもう園子温監督イヤーって感じ。
でもすでに観た『新宿スワン』『ラブ・アンド・ピース』『リアル鬼ごっこ』、
これら3本に限って言えば
ぼくはこの『リアル鬼ごっこ』が園監督の個性がいちばん出ていたと思う」
----どういうところが?
確か、Twitterでは
『ラブ・アンド・ピース』も
自主映画みたいだとか言っていなかったっけ?
「うん。
あの映画は、
普通に考えれば商業映画として企画が成立したのが不思議なくらいの作品。
うだつの上がらないサラリーマンがロックスターへの道を駆け上がる――
そのサクセスストーリーが
下水道の奥に住む
壊れて捨てられた人形、
あるいは飼い主に見放されたペット…といったおとぎ話風ファンタジーと絡み合っていく。
まるで『トイ・ストーリー2』のようでもあり
『バットマン・リターンズ』のようでもあるんだ」
----でしょ。
それに比べて
これって前にヒットした映画のリメイクだよね。
「いや、
厳密にいえばリブート(再起動)。
まず“追いかけられて殺される”のは“佐藤さん”ではなく“女子高生”。
で、ヒロインが次々にその姿が変わっていく」
----えっ、それじゃあ『リアル鬼ごっこ』とは言えニャいよ。
「いやいや、そんなことはないんだ。
前シリーズ『リアル鬼ごっこ』のラストにおいて、
この“追いかけられて殺される”物語は、
多元世界のいたるところで行われていることが示される。
この映画は、それを踏まえた上で
3つの次元が異なる世界が登場する。
で、オモシロいことにそれらはすべて“女性だけの世界”なんだ。
これまで『アラビアのロレンス』や『戦場のメリークリスマス』のように
男しか出てこない映画はあったけど、その逆。
どこまでいっても女性しかいない。
こんな異様な世界、ぼくは観たことがない。
なにせエキストラ、そう街の住人まですべてが女性。
そんな中を、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、
3人のヒロイン(と言っても姿だけ、意識は同じ)が
殺されまいと疾走する」
----ニャるほど。
園子温監督だから殺しも派手そう。
「そこそこ。
観たときの衝撃を考えて深くは話さないけど、
最初の殺戮からして衝撃!
修学旅行中の女子高生たちが一斉に
あっという間に切断、輪切りにされる」
---ええっ。大丈夫ニャの?
最近も『チャッピー』で自主規制が働いたばかりじゃニャい?
「うん。
まあ、この作品が劇画チックというのもあるのかもしれないけど、
それぞれの会社の意向もあるかもね。
『チャッピー』の配給ソニー・ピクチャーズは
園子温監督の『新宿スワン』を配給。
果たしてこの『リアル鬼ごっこ』だったらどうか?
この作品、松竹、アスミック・エースの共同配給。
ぼくの知る限り、松竹と名が付いた映画で
これほどの殺戮数、血のりは観たことがない。
園監督自身も『みんなが僕に求めているもの、
期待している園子温を久々に出せると思います』と語っている」
---ということはかなりエログロ?
「いや、エロはほとんどないね。
女子高生のパンティくらい。
でもグロは全開。
それもCGに頼ったものではなく
西村喜廣による特殊造形の力によるところが大きい。
あっ、この西村監督の新作『忍者 虎影』も必見。
実をいうと、観ている間、
この『忍者 虎影』は、今年の裏ベストともいえるんじゃないかと思ったくらい」
---その話も聞きたいニャあ。
「ぼくも喋りたいけど、
収拾がつかなくなるからね。
ということで『リアル鬼ごっこ』。
こちらは、基本設定こそ同じだけど
あとはフリー。
園子温監督のシュールな世界が次々とお飛び出す。
いわゆる全篇が“終わりのない悪夢”。
筒井康隆の世界をもっとグロくした感じ。
でも、これってただ映像に置き換えただけだと
イメージの羅列で死んだ画になってしまう。
園子温度監督は『原作をあえて読まず、
前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、
位置から脚本を書いた』とのこと。
おそらく頭の中で、
何度もそれらのイメージが反復していたんだろうね。
でなければ、ここまで生きた画にはならないもの。
やはり、こういうのを映画的才能というんだろうな」
フォーンの一言「この映画、ある大きな秘密があるらしいのニャ」
※「うん。その世界観は、かつてある日本のアニメ監督がやっている度
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