ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『マラヴィータ』

2013-10-15 22:55:57 | 新作映画
(原題:Malavita)


----えっ、この映画って、
リュック・ベッソンが監督しているの?
主演はロバート・デ・ニーロニャんでしょ。
ちょっと不思議。
やっぱり、アクション映画ニャの?
「うん。
確かにアクション・シーンもあることにはあるけど、
これは、どちらかというと喜劇、クライム・コメディ―。
製作総指揮にマーティン・スコセッシが入っているところが
最大のポイントだね」

----へぇ~っ。
リュック・ベッソンでコメディーというのも珍しいけど、
そこにマーティン・スコセッシまで加わるんだ。
いったいどんなお話ニャんだろう?
「物語は、フランスのノルマンディー地方の田舎町に
アメリカ人のブレイク一家が引越してきたところから始まる。
一見普通に見える彼らだが、どうも様子がおかしい。
車に乗った犬を、子どもたちはクサイクサイと言う。
ところがこの匂い、実はトランクに隠されていた、とある男の死体。
父親のフレッド(ロバート・デ・ニーロ)がこっそり乗せていたのだ。
何食わぬ顔で死体を庭に埋めるフレッド。
どうやら、彼はすぐにカッとなる性格のようで、
この新居でも水道の修理にやってきた配管工の態度に腹を立て
金属バットで全身骨折の制裁を加え病院送りへ。
凶暴さでは
フレッドの美人妻マギー(ミシェル・ファイファー)も負けてはいない。、
食料品の店主と常連客にバカにされたことに腹を立て、店を木っ端みじんに。
娘のベル(ティアナ・アグロン)はベルで、
言い寄ってきた軽薄な男たちをテニスラケットでコテンパテンに。
息子のウォレン(ジョン・ディレオ)も一見ヨワッチイように見えながら、
ワル知恵を働かせ、
一人ひとりの弱みを握っては裏で学内を支配してしまう」

----あれっ。マラヴィータがいない。
「(笑)。ここも、この映画の人を食っているところ。
このマラヴィータというのは、
さっき話に出たクサイ犬の名前」

----そ、それは…。
でも、そんなに派手にやらかしていたら
彼ら一家はすぐに
警察に捕まっちゃうんじゃニャいの?
「そのはず…だよね。
実はそこがこの映画の一つのポイント。
彼らはFBIの証人保護プログラムを受けているんだ。
つまり、過去に別組織のドンを裏切り密告したというワケ。
そんな彼らを8年に渡って見張っているのが
FBI捜査官のスタンスフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)。
彼は、フレッドたちが目立たないように目立たないようにと、
口を酸っぱくしているのだが、
持って生まれた(?)性格で、
この一家、なかなか、静かに落ち着いてはくれない」

----あらら、
それじゃあ、いつかは見つかっちゃうね。
「そういうこと。
ついに彼らの潜伏先を突き止めたドン一家は
恐怖の殺し屋軍団を現地に派遣。
ここにファミリーVS.ファミリーの壮絶な戦いが始まる。
でも、ぼくがより楽しんだのは、
そこに至るまでの過程。
フレッドたちが見つかったのはひょんなことから。
ウォレンの、ある想い出にまつわる新聞記事が
回り回って彼らを狙うドンの目に止まってしまうんだ。
いやあ、ここは遊んでいたね。
実際には、ありえない新聞の長距離の旅--。
リアルさなんて映画のオモシロさの前には二の次!”という
リュック・ベッソンの心意気が見事に表出していた。
その心意気に応じたかのように、
スコセッシも、とんでもない作品をこの映画のために貸し出し(?)ている」

----えっ。意味が不明。
「う~ん。
ここまでは言ってもいいかな。
スコセッシとデ・ニーロと言えば、
数々の名作を生みだしてきた監督・主演コンビ。
実はその中の一本が、この村の上映会で上映されるんだ。
しかもそれをデ・ニーロ扮するフレッドが
上映会で観て解説」

----ニャるほど…
確かにこれ以上の遊びはないニャ。

                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「その映画、なんなのかニャ?」小首ニャ

※プレスにはタイトルも出してあった度

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー