ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『リメンバー・ミー』(ロバート・パティンソン&エミリー・デ・レイヴィン版)

2011-08-02 23:59:51 | 新作映画
(原題:Remember Me)


----『リメンバー・ミー』って韓国映画にもあったよね。
『イル・マーレ』のときみたいにリメイクってわけ?
「いや、そういうわけじゃなかったね。
この映画、実をいうとなかなかとらえにくい。
いくつかのサイトを覗いて見たけど、
まさか、こんな映画とは思わなかったっていうのが正直なところ」

----えっ、そうニャの?
普通に恋愛映画って感じがするけど…?
「う~ん。どちらかというと、
父親への複雑な思いを描いた、
そうだね、古い例を出せば
『エデンの東』タイプ。
“理由あり”反抗ものだね。
簡単にストーリーを説明すると…
主人公は、
父チャールズ(ピアース・ブロスナン)の会社に勤めた兄が自殺して以来、
家族との関係がぎくしゃくしているタイラー(ロバート・パティンソン)。
彼は、自分のことはともかくとして
父の愛を見失っている11歳の妹のことを気にかけている。
ある夜、悪友エイダン(テイト・エリントン)に誘われ飲みに出かけた彼は、
その帰りに、
不良にからまれている若者たちを庇い、
被害者をも連行しようとする
クレイグ警部(クリス・クーパー)に立てついたことから、
署で一晩過ごす羽目になってしまう。
後日、その警部が同じ大学に通うアリー(エミリー・デ・レイヴィン)の父親だと知ったエイダンは、
アリーをナンパし、彼女と関係を持った後で棄てるように
タイラーをそそのかすが…」

----ニャんだか、ヒドイ話だニャあ。
でも、先は想像ついちゃうね。
そのタイラーとアリーは、
ほんとうに愛し合うんだ。
「うん。そこまでは誰でも分かるよね(笑)。
さて、このアリーにも過去がある。
それは自分が幼い頃、
目の前で母親を殺されているということ。
そのため、“デザートは先に食べる主義”。
“おいしいものから先に食べないと、
そのまま食べられないこともあるのが人生”、
そう彼女は考えているわけだ。
かくして映画は、
この“過去”あるふたりの恋の行方を軸に、
娘を大切に大切に育ててきた父クレイグの思い、
妹よりも仕事を優先する父チャールズへの反発という、
ふたつの家庭の父と子の関係を絡めながら進んでゆく。
その中で見逃せないのがチャールズ。
妹が出展している展覧会に
父が来なかったことに腹を立てたタイラーは、
絵を片手に会議中にもかかわらず会社に乗り込んでいく。
そのときのチャールズの落ち着き払った態度、そして威容。
ピアース・ブロスナンのその演技は、
彼がボンド俳優から完全に脱皮したことを改めて教えてくれる。
しかも、そのときのキメ台詞がスゴイ。
それが何かはここでは明らかにしないけど、
正しいのは常に自分の方という、
若者にありがちな思いあがり、勘違いを完膚なきまでに叩き潰す。
もっとも、それはあえて
みじめなほどに若者の脆弱さ、未熟さを演じたロバート・パティンソンの演技が
彼を引き立てていることもあるんだけどね」

---ふうん。
でも、なぜ“リメンバー・ミー”。
あまり、関係ないような気がするけど…。
「いやあ。
それがとんでもない形で明らかになってくるんだ。
すべての関係性が修復されて、
さあ、これから明るい未来が…というそのときに。
おっと、これは言っちゃいけないんだろうな」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「なんか、とんでもないことが起こるらしいのニャ」もう寝る
※一瞬、息を飲んだ度

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