ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ナショナル・トレジャー』

2004-12-05 11:05:53 | 新作映画
--------なんだか狐につままれた顔してるにゃ。
「そうだね。タイトルといい、キービジュアルのテイストといい、
てっきりインディ・ジョーンズやララ・クロフトのような
<トレジャー・ハンターもの>だと思ってたからね」

--------えっ、違うの?
「いや、確かにトレジャー・ハンターではあるんだけど、
いわゆる<秘境アドベンチャーもの>ではなかったってわけ。
そのほとんどがアメリカ本土の大都市を舞台に繰り広げられるサスペンス」

--------どういうこと?
「うん。簡単に言えば、
太古の昔から権力とともに存在した《秘宝》が
1779年、独立戦争が激化するアメリカで忽然と消えてしまう。
で、そのありかを知っている一人からその話を聞いた一族が
代々にわたって《秘宝》を探し続け、
ついにニコラス・ケイジの代になってそれが.....というお話さ。
で、まあよく考えるなと思うのが、
この《秘宝》というのがテンプル騎士団からその子孫と言われる
フリーメイソンたちによって保護され(唖然)、
しかもそのメンバーの中にはベンジャミン・フランクリン、
ジョージ・ワシントンらもいたというんだ(おやおや)」

---------ほんと、おやおやだね。
「そうだろう。これって日本に置き換えたらどうなる?
明治維新の立役者たち、坂本龍馬や西郷隆盛、勝海舟らは
ある組織のメンバーで、その秘密は咸臨丸に眠ってる(笑)。
ま、冗談はともかく話を元に戻すと、
ニコラス・ケイジ扮する主人公は
《秘宝》の隠し場所のヒントが記されている《独立宣言書》を求めて国立公文所館へ。
その後も、アメリカ独立に関係する名所・旧跡を次々と探し回るというわけさ。
これを日本に置き換えると....。」

---------それはもういいよ(笑)。
それにしてもだれがこんな奇想天外な脚本書いたんだろう?
「それが不思議なことにプレスにはクレジットさえ載っていない。
もっぱら製作のジェリー・ブラッカイマーのことばかり。
確かに彼には大ヒットした超大作が多いしね。
その線で考えるとこれは『エネミー・オブ・アメリカ』に似てる気がしたな。
追いつ追われつでアメリカを動き回る...。
もっとも最後はリチャード・ドナー『グーニーズ』って感じかな」

---------俳優たちはどうだったの?
「『トロイ』では冴えなかったダイアン・クルーガーが公文所館勤めの女博士。
知性あり冒険心ありで、なかなかハマってた。
あと『ロード・オブ・ザ・リング』でボローニャを演った
ショーン・ビーンの見事な悪役ぶりが見モノ。
彼はアラン・リックマンの路線を歩むとオモシロいかも」


                    (byえいwithフォーン)
※おじさんガンバル度


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