ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アレキサンダー』

2004-12-04 01:17:04 | 新作映画
--------さてお約束の『アレキサンダー』だけど?
「オリバー・ストーンが史劇を撮るなんてこれだけでも意外。
さて、どんな仕上がりになるんだろう?と思ったら、
のっけからのけぞったね。
アンソニー・ホプキンス扮するエジプト王プトレマイオスが
アレキサンダーの功績を長々と述べて、
それをアレキサンドリア図書館の若い衆が書き取る。
セットは平板だし、まるで5~60年代のハリウッド史劇みたい」

--------アレキサンダーはコリン・ファレルだっけ?
「うん。彼がまた迫力に乏しい。
まだまだ、こんな大役をやれる器じゃないなと思って観ていると、
実際、側近のみならず兵士たちもそう思ってる感じ。
だから戦いに際して、気勢を上げても
周りはまったく盛り上がらない。
映画ではアレキサンダーの世界征服の目的を
制覇した国々の人々の解放だという。
で、学問も広めて彼らの精神も解放するのだと...。
こんな先鋭的な考え方が当時受け入れられるはずはなく
アジアの女性を妻にめとる彼は次第に変人扱いされていく」

--------にゃるほど。それは大変だ。
「だから、彼の死の真相も
もしかしたら、仲間内の裏切りかもしれないと
いうような形で描かれていくんだ。
もちろんぼくはアレキサンダー大王については
ほとんど何も知らないけど、
当然のように偉大なカリスマと思ってたから、この落差は激しい。
考えてみたら、オリバー・ストーンが
単純なヒーロー礼賛映画なんて撮るわけがない。
この周囲から孤立した理想主義者というアプローチは
分からなくもないけど、
でも200億も出して作る映画とはとても....。
しかもアレキサンダーはホモとして描かれているし
(コリン・ファレルの相手はジャレッド・レト)...。
まさにオリバー・ストーンの個人映画だね」

--------『クレオパトラ』『天国の門』の二の舞にならないか心配だにゃ。

                    (byえいwithフォーン)
※これヘン度


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