ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

淀川完歩7 鹿跳橋へ

2015年07月27日 21時05分03秒 | ウォーキング

立木観音を後にして、
約800段の階段を下って行った。

まるで今の自分の人生のような下り坂です。
下るだけ下ったら
あとは登りだと思い、
喜々として下っていこう。

そして元の登り始めた位置まで下り、
ここから下流の鹿跳橋(ししとびばし)まで
川沿いに続いている参道を歩いていく。



この橋も、立木観音に関係している。

というのも、弘法大師がここまで来たときに、
山の中で白く輝く霊木を見上げながら
そこへ行くために、
さて川をどうして渡ろうかと思案していると、
一頭の白い鹿がやってきて
大師を背中に乗せて瀬田川を越えたそうだ。

それゆえここに架かる橋が

鹿跳橋

と名付けられているそうだ。

その鹿は観音さんの化身だったともいう。

ふむふむ、
さすれば石山寺で見たアナグマは
紫式部の化身だったのかもしれない。

こんなキノコや



ヤマボウシのある参道を



200mほど進んでいくと、
その橋に到着だ。



相変わらず川は
ハゲシク水しぶきをあげながら流れている。



まるで白い龍が川を泳いでいるようだ。

もし琵琶湖からカヌーで下ってきたら、
このあたりはさぞや難関だろうて。

車道の横に架けられた歩道橋を渡ると、



そこに石が立っている。



国宝の案内をする石と共に、
忠臣蔵で有名な大石内蔵助良雄の
菩提寺である浄土寺への案内だ。

ちなみにこのあたりの地名は「大石」といい、
内蔵助の本貫地なのである。

コースを離れて、少し立ち寄っていこう。

ん?野菜の無人直売所の前に
トラがにらみをきかせとら。

これ。



よく見ると、



「さるのおどし」と書かれてあるではないか。



ひゃー猿にバレバレだ。
今どきの賢い猿ならこれくらい読むかもしれませんぜ。

いずれにしても、
このあたりは山深くて猿も出没するようだ。

屋根に鍾馗さんはいないかなあ
と見上げると、変わった飾りのついた家がある。
と思ったら、



スズメバチの巣。



もうもぬけの殻になっているけど
家の人はさぞや驚いたことだろう。

おっと、マンふたに注目です。



かつて琵琶湖でこのマンふたを見つけ、
どうしても意味の分からなかった
動物の絵がこれ。

なんとこれは犬が描かれてあって、
カラーバージョンで見ると
手が赤く塗られているそうだ。

犬の手が赤い、

これを英語に直すと
「ワン、ハンド、レッド」となり、
ジダンのリサーチによると
大津市制100周年を表現しているんだそうだ。
そ、それだったら「レッドドッグハンド」じゃないの?
と細かいことは言いっこなしの
しゃれマンふたなんだそうだ。

まさかの驚くべきセンスである。

200周年が楽しみじゃな。

ここが「浄土寺」。



中にずんずん入り、
裏山に登って行くと
あの大石内蔵助五代の祖、
大石良信の墓がある
(向かって右から2基目の五輪塔)。



このお寺の中には、
あの四十七士の位牌も安置されているそうだ。

さて、この大石の里で
もう一か所立ち寄りたいところがある。

それが「佐久奈度神社」。

御鎮座1340有余年の歴史のあるこの神社。



立木観音が開山1200年を迎えたばかりなので、



こちらの方が古い。
瀬田川の急流に沿ってあり、
水の力による「祓え(はらえ)」を
推奨しておかれたものだそうだ。



淀川完歩のウォーカーとしては
是非ともお参りしておきたいところである。

境内から川に舞台が突き出ており、
ここから眺める景色は、
やはり水の流れの力を感じる場所でもある。



さて、淀川完歩はこのあとも
しばらく車道を歩く。

結構気を遣う区間でもあり、
急いで通り過ぎたいところだが
まあ、ここから先に行くと
バスの便も悪くなる。

次回は、電車でやってきて
一気に宇治まで抜けることにして、
今回はここまでにしておいた。



鹿のモニュメントがある
大石小学校近くのバス停から



バスに乗り、来た道を
バスの高い窓から瀬田川を眺めつつ
石山寺まで戻り、
帰路についたdoironなのでした。

二回目の淀川歩き、終わり。


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