神崎川は新幹線の高架下辺りで
猪名川と合流する。
で、ここからはその猪名川沿いを歩くことになる。
これがその猪名川。
伊丹空港が近いので
飛行機が低空を飛んでいる。
この川になってから河原には
雑草部分が増えた。
アレチハナガサや
ヒメジョオンが生い茂り、
人が歩けるほどの幅だけが
一本の道になっているのだ。
ま、いわば正統派河原の散歩道って感じだ。
セイバンモロコシ、
ヘラオオバコ
なども河原の雑草の王道だ。
しばらく歩くと、
ここで道は猪名川に注ぐ
藻川へと入って行く。
川の中にある小島の向こうから
流れてくるのが猪名川で手前が藻川。
近づいてみると小島では
例によってカワウがなにか
よからぬ相談をしている。
あ、これはクラゲではないか。
多分マミズクラゲだと思われるが、
通常は止水域にいることの多いクラゲだ。
こんな流れのあるところにはめったに現れない。
この川がいかにゆったりと
滔々と流れているかがよくわかる。
そしてなおも道は県道338号をくぐって続いていく。
ふわふわゆったりとクラゲのように歩いていこう。
おお~、これはシロツメクサの小道じゃないか。
doiron王子にふさわしい小道じゃん。
次に見えてくるのが、名神高速道路。
あっ、防音壁の工事をしている。
ごくろうさまなこってす。
気楽にほっついててすみません
てなかんじですな。
でも川の上に防音壁はいるんだろうか。
ネジバナや
ツルマンネングサ、
咲き残ったクサフジを
撮影しながら歩いていると
いよいよ河川敷ほっつきの最終地である
東園田橋が見えてきた。
大叔父さんが住んでいた街が近いので、
ここから堤防に上がり、
街の中に入って行こう。
川を離れるとすぐに「墓園」があった。
おっ、動物の慰霊碑もあるようだ。
我が家のグーちゃんももうすぐ16歳。
病気のため獣医に余命半年と言われてからもう2年経つ。
いまは介護の日々なのだが、
そろそろ「その時」のことは
考えておかねばならないだろう。
いよいよ大叔父さんのいた地域に入ってきた。
この公園でももしかしたら
チビdoironは遊んだかもしれない。
入って行ったらちょうど学齢前の子どもと
おじいちゃんが遊んでいたなあ。
記憶の中には、近所に小さな工場がたくさんあって、
油の匂いが漂っていたのもかすかに覚えている。
工場の前に転がっている
金属のバリや曲がったネジでも
遊んでいたのも覚えている。
しかし、肝心の家はというと、
つぶれた工場の後に
新しい住宅地なんかができていて
大きく様変わりしていたので
さっぱりわからなくなっていた。
そりゃあ、半世紀も前のことだから無理もないだろう。
あ、ここは昨年和泉にもできた
コストコがある。
こちらの方が先輩格なのだが、
こんなとこにあったんやあて感じだった。
で、このお店に気をとられていると、
気がつかないうちに方角を見失ってしまっていた。
図の6キロ地点の先のところで
右に曲がるところを左に曲がってしまっていたのだ。
そして新幹線の高架が見えてきたところで
Uターンすればよかったのだが、
何を思ったか右に曲がってしまっている。
暑さでボーっとしてたのかもしれない
もうこうなるとどこをどう歩いているのか
さっぱりわからなくなってしまったので、
仕方なくクリーニング屋さんの前を通りかかった時、
親切そうな店番の女性に
道を聞いてみることにした。
「ここはどこ?私は誰?」
なんて言いませんよ。
即パトカーのおじさんがお迎えが来ますからね。
良い子の皆さんは決して真に受けないでね。
「すみません。塚口の駅はどっち方面でしょうか?」
「え?JRなら尼崎の方が近いですよ」
「い、いやそうじゃなく、塚口に行きたいんですけど」
と再度質問をしますと、
「そりゃ、こちらの方角ですけど、尼崎の方がわかりやすく・・・」
とちょっと不機嫌そうです。
方角がわかったので
「ありがとうございます」とだけ言い置いて
とっととその場を去りました。
そそくさと続く。
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