ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

小椋佳

2007年05月23日 23時03分26秒 | 音楽
久しぶりに音楽の話題。

「さらば青春」と36年前に歌った小椋佳。
当時16歳の私は、
「こんにちは青春」の多感な年頃だった。
彼を知ったのは予備校に通っている頃。
当時の彼女が教えてくれた。
だから彼のリリカルな歌詞とメロディは、
以来彼女の思い出と重なっている。
デビュー2年目に出した彼のアルバム

「彷徨」

はLPレコードの総プレス枚数で
国内歴代2位を誇っているらしい。
(ちなみに1位は井上陽水「氷の世界」)
そんな彼のアルバムを手に、
「このジャケットの写真は小椋佳じゃないのよ」
と言ってた彼女も
わしと同じだからもう51歳になる。
どうしてるかなあ。

そして、
当の小椋佳は今年で63歳を迎えている。
「さらば青春」と歌ったくせに
まだ青春の中にいるずるい人だ。

東大を卒業後
都市銀行に入社し、
支店長クラスの職を退いたのは1993年。
49歳の時だった。
以後、様々な活動や病気を乗り越え、
昨年8月に出した9年ぶりのアルバムが

「未熟の晩鐘」

年齢的にも晩年といってもおかしくない
彼のこの作品は、
晩鐘のように心に鳴り響く。

その昔、
両目をわが子にさしだした龍が、
湖の中からわが子の居場所を確認するために
鳴らさせたといわれるのは
「三井の晩鐘」だが、
アルバムのどこにも書いていないけど
彼はきっとこのタイトルに
「未熟だけど、私はここにいる」
という思いを籠めたのにちがいない。

わしも51歳を迎えて、
まだ晩年とはいいたくないが、
いつまでもぎこちなく不細工で、
聞き取れないほど小さな鐘でもいいから
「私もここにいる」と鳴らし続ける、
そんな毎日を送っていかなければと、
チューハイ片手に
CDを聴きながら思ったね。

そんなふうに思わせる力が
彼の歌声にはあるんやなあ。

ああ、今夜はやけにチューハイが回ったよ。

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