愛染坂を下り切ったところから、
古い家並みにそって狭い道を行くと
清水坂の下に出ます。
しかし、そこを一旦スルーして
さらに南に向かっていきました。
すると、こんな道標が立っていました。
「たき道」と書かれてあります。
そうです。大坂市内唯一の
自然の滝へと通じる登り坂です。
ここは清水寺への参道になっています。
登って行くと、お墓の分譲が盛んに行われており、
さらに境内に入ってくと
結界がありました。
そこで帽子をとり、結界をくぐりますと・・・
ありました。これがその滝です。
じゃーん
ウソウソ
これです
もともとは自然の滝だったんでしょうが、
いまは整備をされ、
三本の筒から水が流れ落ちています。
「玉出の滝」と言われています。
滝の下には、打たれる修行、つまり滝行ができるように
さらに結界が張られています。
あたり一帯には何となくパワースポットの雰囲気が漂い
神聖な気持ちにさせるところでした。
社務所の中を閉じられた扉のガラス越しに見てみると、
滝に打たれるための草履や装束が置かれているようでした。
それにしても人はなぜ滝に打たれるんでしょうか。
冷たさや痛さに耐えて
精神修養を行う訓練をするため?
それとも、雑念にとらわれず
一心不乱にお祈り、祈願をするため?
様々な理由があるんでしょうねえ。
滝に打たれると自分の汚れが
落ちていくように思えるんですかね。
もし自分が滝行をするとしたら・・・
やはり厳しい環境に身を置いて
自らの精神を鍛えるため
ということになるかもしれませんが、
それならこれまでウルトラマラソンや
トライアスロンで経験してきたことと
あまり差はないような気がします。
海、風、大地から力をもらってきたもんね。
いずれにしても、
じっとしていては悟りを得られないということなんですね。
おかしいかな?
そこは大阪市内の唯一の自然の滝ということなんですが、
では泉O津市内には自然の滝はないのでしょうか。
上町断層も通っていることだしね。
ジダンならきっと地元のユルランをするときにでも
調べてくれるでしょう~。
この清水寺にはもう一つ見所があります。
それが「舞台」です。
ところで、この唯一の滝があったお寺の名前なんですが、
なんて読むかわかりますか?
「きよみず」寺は京都にあるし、
「しみず」と読むのだろうと思いませんでしたか?
実は・・・やはり「きよみず」寺が正解なんです。
で、由来を見ると、京都の清水寺ではなく、
中国の洛陽の清水に模したのだ
と書かれてありました。
ということはあの京都の有名な清水寺とは
兄弟寺なのかもしれません。
本尊も同じ「千手観音」だしね。
その証拠に、このお寺にも
なんとあの「清水の舞台から飛び降りたつもりで」
のあの舞台があるのです。
それがこれ。
そこに立って眺めると、
西に広がる大阪の街を望めます。
新しい舞台なので昔からあったのかどうかは不明です。
もし昔からあったとしたら、
西に広がる湿地・荒地で蠢く庶民の暮らしを
目の当たりにできたでしょうね。
そして夕方には夕焼けが、
夜には夜景がさぞかしきれいでしょうねえ。
梵鐘の横には通天閣も見えます。
日本最高の高さを誇るアベノハルカスも見えます。
これらはまったく大阪を代表する景色といってもいいでしょう。
まさに近代と歴史が融合した場所ですね。
大阪にもこんな清水の舞台があったことに驚きでした。
ちなみのこの舞台から飛び降りると、
あの世に近道できますよ。
だって、下は墓場ですから~。
あと坂は三本。もう少しこのシリーズ続きます。
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