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全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 南部と田辺で学べ 2

2015年04月17日 22時17分51秒 | ウォーキング

海の方に出てみると、
その日は風もあまりなく
海は静かに凪いでいました。

海を見ると鹿島はひと目でわかります。

三つの山で構成されるひとつの島が
デーンと座っていました。

前回、「南部(みなべ)」の名前の由来が、
飛んできた三つの鍋に由来する
と書きましたよねえ。
まるでUFOみたいだと。

その三つの鍋がこの島の山なんです。



(これは南部の駅下がりから撮った写真です)

今は「鹿島」と呼んでいますが、
かつては「三鍋島」といわれていたそうです。

熊野古道を歩く前には
このあたりも車で何度か通っているはずですが、
沖に島があることなんか、
またそれが南部の名前の由来になっているとは
まったく頭になかったものです。

熊野古道はこうして好奇心を持って歩いていると
いろんな発見があるものですねえ。

これを「クマノミクス」と言いましょう。

神社に戻って境内を探索してみますと、
この神社で毎年8月1日に
鹿島の怪火にちなんだ花火大会が
行われていることが書かれてありました。

残念ながらdoironの方の地方で
8月1日といえばPLの花火ですから、
その陰に隠れてあまり有名ではありません。

これは巨大なヤマモモの樹です。



雨山城址にあったのとヒケをとりません。
実が成るのでしょうかねえ。

鳥居は形は一見して伊勢鳥居か
靖国鳥居何ですが
笠木が角材ということで、
原始的な素木鳥居といえるでしょう。



先日知り合いの神社の神主に訊くと、
神社側はさほど鳥居の形には
こだわっていないような気がしました。

末端神社だといわれと鳥居はさほど厳密には
結びつかないのかもしれません。

おお~、この狛犬は何となく
南洋の雰囲気を漂わせています。





さすが南国和歌山。

さてひと通り探索したところで、
神社の裏手を通る熊野古道に戻りましょう。



しばらく歩くと、梅畑の下に紫色の花が咲いているのが
目に入りました。



「ジロボウエンゴサク」です。

どこにでもある花のようですが、
doiron的には結構珍しい花です。

というのも、あちこち歩いていますが
この花を見るのは、
季節の巡り会わせかもしれませんが
実は初めてなのです。

アップでも撮っておきましょう。



その先で道は植田川



に架かる「南茶屋橋」を渡ります。



いわくのありそうな名前なので
調べてみましたがわかりませんでした。
ぐすん。

その橋のたもとの屋根に、
「ピーヒャラコッコ」
(個人の感想です)
と啼く鳥がとまっていました。



腹の色、鳴き声、海辺というロケーションから
「イソヒヨドリ」と思われます。



これも海岸沿いには普通にいる鳥だそうですが、
doiron的には珍しい鳥です。

そういえば、鬼瓦の上の
この鳥がとまっている場所を
鳥衾(とりぶすま)と言いますねえ。

昔の家にはそこにまたちょっと突き出た形の
瓦をつけていることがよくあります。
屋根の上に、まるで鍾馗さんのように
ちょこんとこんな鳥がとまる家には
きっと幸せが訪れるだろうと
昔の人は考えたのかもしれません。

道は42号線と平行に
一本山側に続いています。





普通に42号を車で走っていたら、
全然気づかないでしょう。
こんな道があることを知っていれば、
かつて渋滞時の抜け道で走れたのになあ
と思いながら南下していきます。

42号に最接近したあたりで、
こんな看板が立っているということは



まもなく南部ともさようならです。
南国みなべを後にして
いよいよ中辺路の入口、田辺に突入です。

みなべでは熊野古道のことだけでなく、
梅、ウミガメ、歴史等たくさんのことを
学ばせていただき感謝です。

え~っと、このお店は何の店かなあ、
と思って看板を見たら・・・、

ドヒャー。

「紀伊国屋文左衛門屋さん」でした。



何を売ってるのかなあ。
みかんかなあ。
意表をついて本屋やったりして。

しょうもないこと言ってないで
先に進みましょう。

お、やや後方の海に鹿島が見えてきました。
う~ん、ここから見れば「二鍋」ですねえ。



そんな海を背景に、
アケビの花が咲いています。



ビッグでたいそうな実が成るわりには、
小さくてかわいい花でしょ。

そうそう、アケビの新芽は食べられます。
早春の山里の御馳走ですね~。

doironも帰ったらノビル、ウドやワラビなど
山菜狩りに行かなくてはなりませんな。

この日はポカポカ陽気の絶好の歩行日和でした。
道端では猫が昼寝をしています。
猫が・・・

あれ?

猫ではなくてただの石でした。



見ようによっては、
石の模様が猫に見えますよね。

国道42号は海に突き出た
小さな半島を回っていきますが、
古道はまっすぐわずかにアップダウンしながら
住宅が立ち並ぶ街道筋を抜け、
漁港に出ていきます。

続く


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イソヒヨドリちゃん (ジダン)
2015-04-20 12:27:28
なるほど、登場していましたね。この子たちは、最近では内陸部にもたくさん進出しています。紀泉高原のコースでも、よく見かけます。ただ、女の子はジミな色合いなので、見落としがちだと思います。
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イソヒヨドリくん (doiron)
2015-04-20 14:25:18
男の子やったら「くん」やな、やっぱし。最初飛んでるのんを見たときは一瞬カワセミかと思ったほどきれいな色やったなあ。
返信する

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